朝日新聞「新聞と戦争」取材班の作品一覧

「朝日新聞「新聞と戦争」取材班」の「新聞と戦争」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 新聞と戦争 上
    4.5
    日本が、満州事変から日中戦争、太平洋戦争、そして敗戦へと向かうなか、新聞はなぜ戦争を止められなかったのか。なぜ逆に、戦争協力の深みに入っていったのか――。朝日新聞が自身の「暗部」を、元記者や関係者への聞き取りをはじめ、国内外の総力取材によって検証、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞した多角的ノンフィクション。当時の紙面や貴重な戦争写真資料もふんだんに掲載。

ユーザーレビュー

  • 新聞と戦争 下

    Posted by ブクログ

    朝日新聞がなぜ戦争を止められず、逆に戦争協力の深みにはまっていったのかを検証した本。朝日の社員の行動や発言が主だった上巻とは違い、下巻では南京などの事象が中心で語られている。個人的には、この本を取材した取材班個人の主観をもっと全面に出してもよかったのではないかと思えた。その理由は読み手には善悪の判別が付けずらい部分がいささかあったからだ。ただ朝日には内部の膿を外へ情報を公開する自浄システムがあることは理解できた。今回の池上さんの件もいい意味で情報が外へ公開された結果のだろう。朝日のことを徹底的に安倍総理は批判していたが、個人的には秘密保護法などで情報を隠蔽する安倍総理がそんな事を言える立場では

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    2014年09月15日
  • 新聞と戦争 上

    Posted by ブクログ

    朝日新聞が戦時中になぜ戦争協力の報道に走ったのか?身内の秘密として隠され、社内で先送りにされていた真実を検証した本。指導部の判断ミスで、日本人二百四十万人が犠牲となった第二次世界大戦。その悲惨な悲劇を繰り返さないため、そして朝日新聞が情報を隠蔽し、戦争を煽るような社説の論調を2度と繰り替えなさいなめ、自戒と反省の念をこめて、この本は執筆された。上巻では社説の転換について書かれ、そのターニングポイントとなった出来事が満州事変からだと告白している。政治家をないがしろにして軍部の独裁を非難している箇所がそれまであったが、満州事変以降、軍部による鉄道の破壊という真実を隠し、偽りの報道をした。そこから戦

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    2014年08月28日
  • 新聞と戦争 下

    Posted by ブクログ

    笠信太郎を国外へ逃したことで「戦後の今日、朝日をめぐって幾人かの戦争で手を汚さなかった人を残し得たかと思うと、せめてもの心慰めである」と回想した緒方竹虎。手を汚さず、咎めも受けず、ピュアでございと戦後民主主義を先導する知識人になんの価値があるというのか?心得違いも甚だしい。
    「権力の抑圧によって筆を曲げるよりは、筆を折る、つまりは死を選ぶくらいの気概を秘めた企業だということを、諸君もハラの中に入れておいて欲しい」と一柳社長が入社式で訓示したのは85年春。その後、朝日としてその認識に変わりはないのか?大変心もとなく感じる次第である。

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    2021年12月06日
  • 新聞と戦争 上

    Posted by ブクログ

    八章の「社論の転換」が恐らくこの連載の肝であり、確かに読み応えある。満州事変をきっかけに対外協調路線から国策に追従する拡大路線へ朝日が社論を転換した経緯や要因、言論機関として他の方策は無かったのか、事実に即してかなり客観的に分析されている。
    これを読んで、将来日本がこのような道を歩むときがきたら、ほぼ間違いなく朝日も他のマスメディアも、前回と同じように再び道を誤るだろうと、改めて確信した。

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    2021年11月13日

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