朝日新聞「新聞と戦争」取材班の作品一覧 「朝日新聞「新聞と戦争」取材班」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
ユーザーレビュー 新聞と戦争 下 朝日新聞「新聞と戦争」取材班 朝日新聞がなぜ戦争を止められず、逆に戦争協力の深みにはまっていったのかを検証した本。朝日の社員の行動や発言が主だった上巻とは違い、下巻では南京などの事象が中心で語られている。個人的には、この本を取材した取材班個人の主観をもっと全面に出してもよかったのではないかと思えた。その理由は読み手には善悪の判別...続きを読むが付けずらい部分がいささかあったからだ。ただ朝日には内部の膿を外へ情報を公開する自浄システムがあることは理解できた。今回の池上さんの件もいい意味で情報が外へ公開された結果のだろう。朝日のことを徹底的に安倍総理は批判していたが、個人的には秘密保護法などで情報を隠蔽する安倍総理がそんな事を言える立場ではないと思った。情報を隠す安倍政権はフェアではない。公正に朝日を批判したいのなら、自らの政権も隠し事をせず、オープンにするべきではないか。この本を読んでそう感じた。 Posted by ブクログ 新聞と戦争 上 朝日新聞「新聞と戦争」取材班 朝日新聞が戦時中になぜ戦争協力の報道に走ったのか?身内の秘密として隠され、社内で先送りにされていた真実を検証した本。指導部の判断ミスで、日本人二百四十万人が犠牲となった第二次世界大戦。その悲惨な悲劇を繰り返さないため、そして朝日新聞が情報を隠蔽し、戦争を煽るような社説の論調を2度と繰り替えなさいなめ...続きを読む、自戒と反省の念をこめて、この本は執筆された。上巻では社説の転換について書かれ、そのターニングポイントとなった出来事が満州事変からだと告白している。政治家をないがしろにして軍部の独裁を非難している箇所がそれまであったが、満州事変以降、軍部による鉄道の破壊という真実を隠し、偽りの報道をした。そこから戦局は悪化し、朝日新聞も戦争協力の咆哮へ突き進んで言ったと書かれている。当時、軍部による情報統制はあったが、もう少し、戦争を回避する報道ができたのではないかと、当時の情報を元に検証している。安倍内閣によって、他国と戦争をできる国へと日本がシフトチェンジしようとしている昨今。秘密保護法によって情報が隠され、徐々に自由が失われつつある。日本そのものが民主国家でなかった戦前の軍事国家に戻りつつあるのだ。情報が統制されていったプロセスを書いたこの本は、安倍内閣への警鐘という役割もあるのだ。 Posted by ブクログ 新聞と戦争 下 朝日新聞「新聞と戦争」取材班 笠信太郎を国外へ逃したことで「戦後の今日、朝日をめぐって幾人かの戦争で手を汚さなかった人を残し得たかと思うと、せめてもの心慰めである」と回想した緒方竹虎。手を汚さず、咎めも受けず、ピュアでございと戦後民主主義を先導する知識人になんの価値があるというのか?心得違いも甚だしい。 「権力の抑圧によって筆を...続きを読む曲げるよりは、筆を折る、つまりは死を選ぶくらいの気概を秘めた企業だということを、諸君もハラの中に入れておいて欲しい」と一柳社長が入社式で訓示したのは85年春。その後、朝日としてその認識に変わりはないのか?大変心もとなく感じる次第である。 Posted by ブクログ 新聞と戦争 上 朝日新聞「新聞と戦争」取材班 八章の「社論の転換」が恐らくこの連載の肝であり、確かに読み応えある。満州事変をきっかけに対外協調路線から国策に追従する拡大路線へ朝日が社論を転換した経緯や要因、言論機関として他の方策は無かったのか、事実に即してかなり客観的に分析されている。 これを読んで、将来日本がこのような道を歩むときがきたら、ほ...続きを読むぼ間違いなく朝日も他のマスメディアも、前回と同じように再び道を誤るだろうと、改めて確信した。 Posted by ブクログ 朝日新聞「新聞と戦争」取材班のレビューをもっと見る