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Posted by ブクログ
一気に読み切ってしまいました。何故あんまり評価が高くないのかわからないくらい、とにかくひたすら面白かったです。
蒼穹の昴シリーズも11巻目に来ました。この、一人の女性が語る話の運び方が本当にわかりやすくて面白くて、今のところシリーズ内で一番好きです。
「女性の本性は政治ではなく、真実の愛を求めること。老仏爺が教えてくれました」という台詞があって、それは傷ついた文繍には癒しだったかもしれない。でも、どうしても生きることは政治に繋がってしまう。貧しくとも読み書きができなくともという話なのかもなと思いました。自分の運命は絶対に変えられるのだと。
"でも、これだけは言える。神と悪魔はけっして対峙する存在ではなく、ひとりの人格の、あるいは一つの国家の併せ持つ、ふたつの貌だということ。"
"国家にも人間にも善悪はないと思います。みずから善行と信じたものが、他者にとっては悪行となるだけです。"
どちらも納得のいく言葉でした。
史上初、中華皇帝と離婚した皇妃、文繍が歳をとった春児と朝日新聞記者で史了の早稲田の教え子、北村記者に紫禁城を追い出されてから「満洲国」に至るまでに何が起こったのか、家族とは何か、離婚によって得られる自由とは何かを語る話。
Posted by ブクログ
冒頭は蒋介石に軍を禅譲してイタリアへの船上の人となる張学良。
袁世凱、孫文は既に退場し、中華民国は成っているが、革命勢力、張作霖、日本軍の睨み合いの中で溥儀の王室は生き永らえている。
以前は英邁な皇帝と王妃として語られていた溥儀と婉容、第2夫人の文繡から語られる姿は憐れで哀しい。天津での散財も皇帝は金の意味を知らないから、散財とも認識できない。タイトルの蒙塵の言葉が沁みる。
張作霖からの提案を決断できない溥儀。こういう可能性もあったんだろうか。
張学良の登場シーンは少ないが、プレイボーイの浮名も伊達じゃないカッコ良さ。
梁文秀も再登場したが、物言わぬ春児の変わらぬ誠意が懐かしい。
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小説・文芸
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