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愛おしい骨
【第1位『このミステリーがすごい!2011年版』海外編】十七歳の兄と十五歳の弟。ふたりは森へ行き、戻ってきたのは兄ひとりだった。家政婦ハンナに乞われ二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、過去を再現するかのように、偏執的に保たれた家だった。夜明けに何者かが玄関先に、死んだ弟の骨をひとつひとつ置いてゆく。一見変わりなく元気そうな父は、眠りのなかで歩き、死んだ母と会話している。これだけの年月を経て、いったい何が起きているのか? 半ば強制的に保安官の捜査に協力させられたオーレンの前に、町の人々の秘められた顔が、次第に明らかになってゆく。迫力のストーリーテリングと卓越した人物造形。著者渾身の大作。/解説=川出正樹 -
愛しき女に最後の一杯を
1960年、パームスプリングス――民間パイロットのジョージに急な連絡をよこしたのは、親友のフランク・シナトラ。恋人のライラが映画のテストに出るので遠方まで運んでくれというのだ。引き受けたジョージの前に現われたのは――かつての婚約者ヘレン。彼女は名を変え、女優として名を挙げようとしていたのだ。無事、送り届けるも、彼女は映画のテストに出てこず謎の失踪を遂げてしまう……。 -
稲妻
女性ばかりを次々と狙い吊し首にする殺人犯。大胆不敵な犯行はあのデフ・マンの仕業なのか? 一方、特搜班のバークは強姦魔逮捕のため危険なおとり捜査に身を投じていた……異常な連続絞殺事件を捜査する87分署の精鋭たちと、捨て身で強姦魔に挑む女刑事の姿を円熟の筆致で描く巨匠の自信作 -
犬は勘定に入れません
〈ヒューゴー賞・ローカス賞受賞〉タイムトラベルで21世紀と19世紀を往復する史学生の男女の冒険を軽妙洒脱に描く話題作 人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは、大聖堂にあったはずの ""主教の鳥株"" を探せと計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、とうとう過労で倒れてしまった!? SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作 -
命果てるまで
笑みを浮かべてバスルームから出てきたクリングは愕然とした。結婚式を挙げたばかりの新妻オーガスタがいない! 床には片方の靴がころがり、屑篭にはクロロフォルムのしみた脱脂綿が……悲しみにくれるクリングを見てキャレラたちは怒りに震えた。卑劣な誘拐犯罪をサスペンスの連続で描く。 -
荊の城
19世紀半ばのロンドン。17歳になる孤児スウは、下町の故買屋の家に暮らしていた。ある冬の晩、彼女のもとに顔見知りの詐欺師がやってくる。さる貴族の息子というふれこみで、〈紳士〉とあだ名されている、以前スウの掏摸の腕前を借りにきたこともあった男だ。彼はスウにある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その巨額の財産をそっくりいただこうというのだ。スウの役割は、令嬢の新しい侍女。スウはためらいながらも、話にのることにするのだが……。CWAヒストリカル・ダガー受賞&第1位「このミステリーがすごい! 2005年版」海外編ベスト10。 -
いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
水の都ヴェネチアで不思議な双子の老姉妹に出会ったことに始まる、夫婦の奇妙な体験「いま見てはいけない」、突然亡くなった父の死の謎を解くために父の旧友を訪ねた娘が知った真相「ボーダーライン」、急病に倒れた牧師のかわりにエルサレムへの二十四時間ツアーの引率役を務めることになった聖職者に、次々と降りかかる災難「十字架の道」など、サスペンスあり、日常を歪める不条理あり、意外な結末あり、人間の心理に深く切り込んだ洞察あり、天性の物語の作り手、デュ・モーリアの才能を遺憾なく発揮した作品5編を収める、粒選りの短編集。【収録作】「いま見てはいけない」「真夜中になる前に」「ボーダーライン」「十字架の道」「第六の力」/解説=山崎まどか -
〈イモージェン・クワイ〉シリーズ
セント・アガサ・カレッジは、ケンブリッジ大学屈指の貧乏学寮。その学寮付き保健師(カレッジ・ナース)イモージェン・クワイのもとに、卒業生で国際的大企業の経営者の訃報が届いた。アルコール依存症の治療施設に入っていたところ、誤って崖から転落したという。だがその数か月前に、イモージェンは彼から、さまざまな相手に命を狙われていると打ち明けられていた。イモージェンはその死に疑念を抱いて調べはじめるが、事件はカレッジにとんでもない危険をもたらす……。『ウィンダム図書館の奇妙な事件』にはじまる、〈イモージェン・クワイ〉シリーズ第3弾!/解説=若林踏 -
〈イモージェン・クワイ〉シリーズ
ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジ。カレッジの学寮付き保健師(カレッジ・ナース)イモージェン・クワイの家に下宿する学生フランが、ある数学者の伝記を執筆することになった。今は亡きその数学者は立派な人物ではあったものの、生涯であげた目覚ましい業績はただひとつだけ。しかも、フランは伝記を手掛ける初めての人物ではなかった。伝記の執筆がこれまで途切れてきた原因は、数学者の経歴でどうしても詳細が不明な1978年の夏の数日間にありそうで……。好評『ウィンダム図書館の奇妙な事件』に続く、実力派作家によるシリーズ第2弾登場!/解説=古山裕樹 -
〈イモージェン・クワイ〉シリーズ
1992年の静かな2月なかばの朝。ケンブリッジ大学の古色蒼然たる貧乏学寮セント・アガサ・カレッジの学寮付き保健師(カレッジ・ナース)イモージェン・クワイのもとに、学寮長が駆け込んできた。キャンパス内のおかしな規約で知られる〈ウィンダム図書館〉で、学生の死体が発見されたのだ。学生は何らかの理由で倒れた拍子にテーブルの角に頭をぶつけたと見られ、その遺体のそばには古書が一冊。たんなる事故なのか、それとも……? 巨匠セイヤーズのピーター・ウィムジイ卿シリーズを書き継ぐことを託されたほどの実力派作家による、英国ミステリの逸品登場!/解説=三橋曉 -
イレーナ、失われた力
新章開幕!死刑囚の日々から8年――いま、新たなる試煉が始まる。 国の最高司令官の毒見役となって、死刑を免れた日から8年――いまでは敵対国との間を繋ぐ連絡官を務めるイレーナだが、ある夜事件は起きた。何者かに毒矢で射られ、いっさいの魔力を失ったのだ。絶体絶命の窮地に陥ったイレーナ。頼みの綱のヴァレクもまた、長年固い絆で結ばれていた最高司令官との関係に、いま暗雲がたちこめ……。新たな敵、試される信頼と裏切り。〈霊魂の探しびと篇〉開幕!■『毒見師イレーナ』ラジオドラマ化決定!NHK-FM 青春アドベンチャーにて2018年1月29日より放送開始予定! -
インフルエンサーの原罪
SNSを駆使したコンゲームを描く、全米で大絶賛のミステリ 詐欺師のニーナとラクランは、大金を奪うためインフルエンサーのヴァネッサに近づく。だが、簡単なはずの仕事は予想外の展開に……。 -
インヴィジブル・シティ
【シェイマス賞、マカヴィティ賞、バリー賞最優秀新人賞受賞!】 ブルックリンの屑鉄捨て場から全裸の女性の遺体が見つかる。駆けつけた新米記者のレベッカは、遺体が検死もされずにユダヤ人組織に引き渡されるのを見て驚いた。彼らはユダヤ教の戒律を厳格に守る正統派ユダヤ教徒だったのだ。閉鎖的なユダヤ社会のなかで事件が隠蔽されそうになるのに気づいたレベッカは、真相を探ろうとする。だが、彼女の前には強固な壁が立ちふさがった。注目の新人が放つ話題作。 -
ウィリアム
家が檻になる、大どんでん返しサスペンス 広場恐怖症の男が屋根裏で創ったロボット。家族に披露したその時、“それ”は家を封鎖し、彼らに襲いかかる!? 驚愕のサスペンス -
ウィンター家の少女
ウィンター邸で男が殺された。男は保釈中の殺人犯で、裁縫用の鋏で胸を刺されていた。屋敷にいたのは70歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。どちらかが侵入者を正当防衛で殺したのか? だが老婦人ネッダは58年前、この屋敷で9人の人間が殺された“ウィンター邸の大虐殺”以来行方不明になっていた女性だった。ネッダは当時12歳。果たして彼女が事件の犯人だったのか? 今までいったいどこにいたのか? 今回の事件との関わりは? 謎が謎を呼ぶ迷宮のような事件に、完璧な美貌の天才ハッカー、ニューヨーク市警のマロリーが挑む。/解説=若林踏 -
ウィンター・ビート
従妹のペトラが働くナイトクラブは、前衛的なボディ・ペインティングのショーで人気の店だった。だが、店を訪れたわたしはそこに危険な空気を嗅ぎつける。不安は的中。常連客の女性が店の裏で射殺され、容疑者として帰還兵の若者が逮捕されたのだ。息子の無実を信じる父親の依頼で調査に乗り出すわたしは、知らないうちに底知れぬ闇に立ち向かうことに……負けるものか! 巨大な敵を前にしても挫けない! これぞV・I・ウォーショースキー! -
ウィンディ・ストリート
二度と戻らないと誓った故郷サウス・シカゴにヴィクが足を踏み入れたのは、不治の病を得た恩師に替わり、母校の女子バスケット部の臨時コーチを務めるためだった。不況にあえぐ町の窮乏ぶりに心が痛む。やがてヴィクは生徒の母親が勤める町工場への嫌がらせ行為の調査を始めたことから、弱者を搾取する巨大企業と対決することに。頼まれれば嫌とは言えず、危険も厭わず体を張る、V・I・ウォーショースキーの胸のすく活躍! -
ウォッチメイカー
ミステリ三冠達成(このミス1位、週刊文春ミステリー1位、日本冒険小説協会大賞〈海外部門〉)。これが現代アメリカミステリの最高到達点だ! “ウォッチメイカー”と名乗る殺人者あらわる。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を10個買っていることが判明。被害者候補はあと8人いる――! “人間嘘発見器”こと尋問の天才キャサリン・ダンス捜査官とともに、リンカーン・ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。2007年度のミステリ各賞を総なめにしたジェフリー・ディーヴァーの代表作。【リンカーン・ライムシリーズ第7作】 -
ウォークン・フュアリーズ
人気ドラマ・シリーズ『オルタード・カーボン』の原作。 強面で血まみれの“ヒーロー”、タケシ・コヴァッチを主人公に据えた、リチャード・モーガンのSFハードボイルド、圧巻のシリーズ最終章。潰えた夢の復讐のために、故郷の植民星「ハーランズ・ワールド」に舞い戻ったタケシ。かつての革命で得られたものはすべて失われ、そこでは第一次植民一族(ファースト・ファミリー)、大企業、ヤクザが、痩せ細った星の資源を食い尽くす争いを繰り広げていた。海辺の酒場でデコムのリーダー、シルヴィを助けたことから、タケシはデコムたちと行動をともにする。そんななか、伝説の革命指導者、クウェルクリスト・フォークナーが死の世界から甦るという噂が立ち、独裁政治体制を維持したいファースト・ファミリ―は、叛乱を抑え込むべく策を練る。そしてタケシは政治謀略とテクノロジーのミステリーの渦中へと引きずり込まれていく――「好きなやつを好きなだけ殺せばいい」 心のデジタル移送により、永遠の命が得られるようになった未来社会。ただ生きることだけが目的の哀しさが蔓延する世界でタケシが求め続けたものは何だったのか? 2018年、このシリーズを映像化したNETFLIXのオリジナル・ドラマ『オルタード・カーボン』がスタート。2020年2月、本書『ウォークン・フュアリーズ』を原作とした『オルタード・カーボン シーズン2』の配信が始まり、さらに2020年3月、ドラマのスピンオフ作品となる3DCGアニメ映画『オルタード・カーボン リスリーブド』も加わった。 ・巻末解説 椎名 誠 -
嘘は校舎のいたるところに
弁護士セイディは娘ロビンを連れて新生活を始める。だが、ロビンが通うことになった学校は嘘といじめの巣窟のような場所だった。 -
歌う白骨
【オースチン・フリーマン】イギリスの推理作家。倒叙推理小説の創始者。探偵役のソーンダイク博士はシャーロックホームズの最大のライバルとされた。短編三本を収録。「歌う白骨」海に浮かぶ孤独な灯台。海から灯台守の老人の死体が発見された。果たしてこれは事故か殺人か。犯人を追い詰めるソーンダイク。証拠と推理を積み重ね犯人に迫る。「オスカー・ブロズキー事件」宝石商の男が列車に轢かれて死亡。すぐに他殺と見破るソーンダイク「予謀殺人」脱走犯を元看守が見つけた。今は金持ちになった脱走犯から金を強請ろうとする。周到な計画の上、実行し見事、他人に罪を被してしまう。ソーンダイクは濡れ衣の男を救えるのか。 -
内なる罪と光
幼馴染のダニエルを殺し、自殺したジョナ。二人に何があったのか……。悲しみに沈む町に現れた謎の少女は妊娠しているようだった -
ウッドストック行最終バス
夕闇の迫るオックスフォード。なかなか来ないウッドストックへのバスにしびれを切らした二人の娘は、ヒッチハイクを始めた。その晩、娘の一人は死体となって発見される。もう一人の娘はいったいどこに消えたのか?モース主任警部が導き出す鮮やかな解答とは……魅力あふれる謎、天才的推理を披露する探偵、華麗なる論理のアクロバット。本格ミステリの醍醐味を満喫できる、イギリス・ミステリを代表する著者の最高傑作。 -
ウバールの悪魔
激しい雷雨に見舞われた深夜の大英博物館で起きた爆破事件により、一人の警備員が犠牲になった。博物館の学芸員のサフィア・アル=マーズ、サフィアの幼馴染みで大富豪のキャラ・ケンジントン、サフィアの元恋人の考古学者オマハ・ダンは、爆破事件がキャラの父の死の謎と関連があると知り、調査のためにオマーンの砂漠の失われた都市「ウバール」へと向かう。一方、米国の秘密特殊部隊シグマフォースのペインター・クロウ隊長も、爆発の陰に無尽蔵のエネルギーを持つ反物質が存在していることをつかみ、身分を隠してサフィアたちに同行する。だが、テロ組織ギルドも反物質を入手しようと狙っていた。ギルドがペインターたちに差し向けた刺客は、ペインターのことを公私ともに知り尽くした人物だった。〈シグマフォース〉原点の物語、遂に発売!砂漠は奪い、そして返す……【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】 -
ウバールの悪魔【上下合本版】
激しい雷雨に見舞われた深夜の大英博物館で起きた爆破事件により、一人の警備員が犠牲になった。博物館の学芸員のサフィア・アル=マーズ、サフィアの幼馴染みで大富豪のキャラ・ケンジントン、サフィアの元恋人の考古学者オマハ・ダンは、爆破事件がキャラの父の死の謎と関連があると知り、調査のためにオマーンの砂漠の失われた都市「ウバール」へと向かう。一方、米国の秘密特殊部隊シグマフォースのペインター・クロウ隊長も、爆発の陰に無尽蔵のエネルギーを持つ反物質が存在していることをつかみ、身分を隠してサフィアたちに同行する。だが、テロ組織ギルドも反物質を入手しようと狙っていた。ギルドがペインターたちに差し向けた刺客は、ペインターのことを公私ともに知り尽くした人物だった。〈シグマフォース〉原点の物語、遂に発売!砂漠は奪い、そして返す…… ※本電子書籍は「ウバールの悪魔 上」「ウバールの悪魔 下」を1冊にまとめた合本版です。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】 -
生まれながらの犠牲者
自宅で寛いでいた警察署長フェローズへ、事件の報がもたらされる。成績優秀で礼儀正しいと評判の13歳の美少女、バーバラが行方不明になっていると、母親が電話をかけてきたというのだ。彼女が姿を消した前の晩、バーバラは生まれて初めてのダンスパーティに出掛けていた。だがパートナーの少年や学校関係者を調べても、有力な手がかりはつかめない。家出か事故か、それとも誘拐されたのか? 地道で真っ当な捜査の果てに姿を見せる、誰もが息を呑む衝撃のラスト――。本格推理の妙味溢れる警察小説の名手として名高い巨匠の、鮮烈な傑作を新訳で贈る。/解説=大矢博子 -
海辺の幽霊ゲストハウス
ニュージャージーの海辺に建つヴィクトリア様式の屋敷を買ったアリソン。シングルマザーの彼女は、築百年以上のこの屋敷を自らリフォームしてゲストハウスにし、9歳の娘メリッサと新しい生活を始めようとしていた。だがひょんなことから、屋敷に取り憑いているふたりの幽霊が見えるようになってしまう。それは、屋敷の前オーナーでツンツンしたマキシーと、気弱な私立探偵のポール。誰に殺されたか調べてほしいというポールの頼みで、調査を手伝うことにしたアリソンだったが、事件が起きてしまい……。明るく楽しい、コージーミステリ・シリーズ第1弾。 -
埋められた時計
第二次大戦に戦傷を負って帰還した青年ハーリーは、恋人アデールの運転するクーペに揺られて、南カリフォルニア山中にある彼女の別荘へと赴いた。明るい太陽と澄んだ山の空気は、なまなましい戦闘の記憶に暗くなりがちのハーリーの心に、元気と希望を与えてくれた。が、ふと別荘ちかくの落葉の中に身を横たえた彼は、あたりの静寂を破って音高くひびく時計の音にびっくりする。ブリキの箱に入った目覚し時計が、地中に埋められていたのである……。銀行の金を使いこみ、なお多額の金を持ち去った親戚の男の死に絡んで、カリフォルニア山中に展開される不気味な殺人事件。メイスン、デラ、私立探偵ポール・ドレイクのトリオが活躍する、スピーディな傑作ミステリ。 -
裏切りの戦場 SAS部隊イエメン暗殺作戦
一気読みする本が欲しいのなら、クリス・ライアンを読め! ――〈インデペンデント〉 タガを外せ、情けはいらない ロンドンで卑劣な爆破テロが発生。 SAS部隊にテロリスト殲滅が命じられる――! 残忍なテロの手口、ドローンによる攻撃、情報機関同士の権力争い…… ロンドン、パディントン駅で多数の犠牲者を出す爆弾テロ事件が発生。 そのあまりに卑劣な手口にイギリス中が怒りに震える。 テロ実行犯は過激なイスラム教指導者アブ・ライードを支持するふたりの青年と判明。 事態を重く見た政府はMI5、MI6、CIAによる合同の緊急対策委員会〈ハマーストーン〉を結成し、ライードらの抹殺を計画する。 この極秘任務に就いたSAS隊員ダニー・ブラックは、自分を抜擢したMI6のヒューゴー・バッキンガムとうれしくもない久々の再会を果たす。 相棒のスパッド・グローヴァーと共に容赦なく実行犯たちを始末していき、残るは黒幕であるライードただひとりとなった。 しかし、あまりに順調すぎる展開に、ダニーは何者かに操られているような嫌な予感を覚えていた……。 孤高のSAS隊員ダニー・ブラックの活躍を描く、冒険アクションシリーズ! -
裏切りの塔 G・K・チェスタトン作品集
コーンウォールの海岸に聳える風変わりな葉色の三股の樹。通称を〈孔雀の樹〉といい、聖者の祈りによって歩き回る力を手に入れ、獣や人をむさぼり食う災いの樹の伝承に連なる存在だった。大地主ヴェインはこの怪樹に登る賭けをして森に入るが、以降忽然と姿を消してしまう。怪奇趣味に満ちた傑作中篇「高慢の樹」ほか、謎を読み解くことに長けたスティーヴン神父が不可能犯罪に挑む表題作、夢想家の姪と実際家の甥の先行きを案じた公爵が取った奇策が思わぬ喜劇へと発展する、本邦初訳の戯曲「魔術」など、五篇の中短篇を新訳で贈る。巨匠の多彩な魅力が凝縮された日本オリジナル作品集。/【収録作】高慢の樹/煙の庭/剣の五/裏切りの塔/魔術――幻想的喜劇/訳者あとがき/解説=垂野創一郎 -
裏切りへの道
第二次世界大戦直前のイタリアを舞台に展開されるスパイ戦! 時は大戦勃発直前の北イタリア。英国人の若い技師マーロウはスパータカス工作機械株式会社ミラノ支店のマネージャーとしてミラノに着いたばかりだった。同社はイタリア政府に軍需物資を供給する英国の会社だ。だが、彼の先任者が夜半、何者かの操縦する車に轢殺されたのだということを、マーロウは知らなかった。やがてマーロウにも、何か奇妙な事件が、自分のまわりに起こりかけていることがわかって来る。婚約者に出したラヴレターが、何者かの手で開封されているのを知ったのである……。アンブラーの独壇場である本格スパイ小説の傑作! -
潤みと翳り
企業の研修キャンプで森に入った5人の女性。戻ってきたのはそのうち4人だけだった……。連邦警察官フォークが辿り着く真相とは -
運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班
スコットランドヤード警視総監への道を歩む刑事ウォーウィックが豪華客船の死体と未解決殺人の謎に迫る! 巨匠アーチャーが放つ、英国警察小説。 〈ウィリアム・ウォーウィック〉シリーズ第4話。 「著者インタヴュー」と「ウィリアム・ウォーウィックの極秘ファイル」を特別収録! ロンドン警視庁のウィリアム・ウォーウィックは警部昇任後、豪華客船に乗り、束の間の休暇を妻と過ごしていた。 だが一族を引き連れた老大富豪が後継者争いの最中に死亡。 ウィリアムは真相究明に乗り出す。 一方、彼の留守を預かる同僚たちは5件の未解決殺人の再捜査を開始。 まもなくウィリアムも合流し、敵対する犯罪組織の報復殺人事件を追うが――。 巨匠が放つ、至高の英国警察小説! -
エアーズ家の没落
この地方で、かつて隆盛を極めたエアーズ家は、第二次世界大戦終了後まもない今日では斜陽を迎え、広壮なハンドレッズ領主館に逼塞していた。かねてからエアーズ家に憧憬を抱いていたファラデー医師は、ある日メイドの往診を頼まれたのを契機に、一家の知遇を得る。物腰優雅な老婦人、多感な青年であるその息子、そして令嬢のキャロラインと過ごす穏やかな時間。その一方で、館のあちらこちらで起こる異変が、少しずつ、彼らの心をむしばみつつあった……。悠揚迫らぬ筆致と周到な計算をもって描かれる、たくらみに満ちたウォーターズの傑作。ブッカー賞最終候補作。 -
英国屋敷の二通の遺書
植民地時代に英国人が建築し、代々の主が非業の死を遂げたと伝えられるグレイブルック荘。元警察官のアスレヤは、現主人であるバスカーの招待でこの屋敷を訪れた。財産家の彼は何者かに命を狙われており、数々の事件を解決へ導いたアスレヤの助力を求めたのだ。バスカーは、二通の遺書を用意していた。どちらが効力を持つのかは、彼の死に方によって決まる。一族の者と隣人たちが集まり、遺書が彼らの心をざわつかせるなか、ついに惨劇が! アスレヤは殺人事件と屋敷をめぐる謎に挑む。インド発、英国犯人当てミステリの香気漂う精緻な長編推理。/解説=三橋曉 -
エイレングラフ弁護士の事件簿
エラリイ・クイーンも太鼓判! ミステリー史上最高で最凶の弁護士マーティン・エイレングラフ登場! 不敗の弁護士エイレングラフは言う、 「私の報酬は法外ですが、有罪になったら一銭も支払わなくて結構。でもあなたが無罪放免となったなら、もし私が何もしなかったように見えても、必ず報酬を支払っていただきます」 そして依頼人は 必 ず 、無罪となる。たとえ真犯人であっても! エラリイ・クイーンが大いに気に入って雑誌に掲載した第一作「エイレングラフの弁護」から38年。アメリカン・ミステリーの巨匠ブロック(『八百万の死にざま』『殺し屋』)がじっくり書き継いだシリーズ短編を完全収録。本邦初訳の作品もふくむ全12編。これぞ珠玉。ブラック・ユーモアとヒネリとキレが絶妙にブレンドされた短編ミステリー集。 -
〈エステリエンの殺人シリーズ〉
スウェーデン南部スコーネ地方の風光明媚なエステリエンで、不動産開発を目論んでいた不動産ブローカーでテレビタレントの女性が死亡した。開発に反対する地元住民を懐柔するために購入した彫刻の上に転落したのだ。事故かはたまた殺人か。事件を担当するのは、原因不明の失神発作の療養のために現地に滞在していたストックホルムの国家殺人班の敏腕捜査官と地元警察署の駆け出し女性刑事。お洒落な都会のエリート刑事と、やる気はあるが経験の足りない田舎の刑事。馬は合わないのに意見は合ってしまう二人は、容疑者だらけの事件を解決できるか。 -
越境者
ワイオミング州猟区管理官の職を辞したジョー・ピケットは、ルーロン知事の意向で現場に復帰していたが、新たな任務を与えられる。巨大製薬会社の跡取りスコギンズが失踪し、FBIは、州の辺境に住む富豪テンプルトンが前々から暗殺業を営んでおり、スコギンズを標的にしたのではと疑っていた。さらにスコギンズ失踪の前後、ジョーの友人のネイトらしき男が近くで目撃されていた。ジョーは知事の指令でFBIに協力し、テンプルトンの本拠地へ情報収集に赴くが……。ジョーがネイトと敵対!? 全米ベストセラーの冒険サスペンス・シリーズ!/解説=三橋曉 -
Xの悲劇
ニューヨークの薄気味の悪い館にすむ元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンを探偵役にすえた、クイーンの「悲劇シリーズ」4部作の第一編。株式仲買人がすし詰めの路面電車のなかで、ポケットに忍び込まされた高純度ニコチンを塗った針先に刺されて即死する。そんな芸当は、いったい誰に可能だったのか? 動機は? しらみつぶしの警察の調べによって、共同経営者が浮かび上がるが……緻密な構成、全体の進行を劇の上演に見立てた凝ったつくりで、遊び心も忘れない本格ミステリーの代表作。1932年、バーナビー・ロスという無名の新人名義で発表され、ミステリー界にセンセーションをまきおこした作品としても有名。 -
エデンの祭壇
猛烈なハリケーンがルイジアナを襲った。 嵐の翌朝、獣医のローナはミシシッピ川デルタ沖の離島で座礁したトロール船の調査に駆り出される。 現場に着くと、調査を指揮していたのはかつての恋人の兄、ジャックだった。 ふたりには暗い過去があった。しかし船倉にはさらに驚くべきものが待っていた。 檻に入れられた外来動物、しかもあり得ない進化を遂げ、並外れた身体と能力を獲得した動物たちだった。 そして船から逃げ出した動物の痕跡。これはいったい……? ふたりは真相究明へ乗り出す! -
エマ
『レオン』『ニキータ』等 世界的名優ジャン・レノ 衝撃のデビュー小説 異国情緒溢れる中東を舞台に、サスペンス、ロマンス、アクションが織りなす ハリウッド映画さながらのエンターテインメント超大作 地元フランス・ブルターニュで療法士として働くエマ・モルヴァンは、会社からの要請に応じオマーンで新たに建てられる豪華リラクゼーション施設のインストラクターとして当地に滞在することになった。故郷と親友、また愛猫と離れることに寂しさと不安はあったが、想像を超える好待遇と、母親が目の前で喪った傷と決別する覚悟、オマーンで会うことになる男を想う気持ちからの決断であった。男は施設のオーナーであり、絶大な権力を持つ副首相の子息でもある。互いにひかれあうが、ある日、男を探れとフランス情報機関に命令される。いわく国際問題に発展しかねない大事が起こる可能性があり、そのカギである男を動かせるのはエマしかいないと。思いがけず巻き込まれたエマだったが、大胆な度胸と能力で道を切り拓いていく。 -
エルサレムから来た悪魔
1171年のイングランド。トマス・ベケット大司教殺害の衝撃もさめやらぬ王国を、ケンブリッジの町で起きた、子どもの連続失踪・殺害事件が揺るがしていた。事件はユダヤ人の犯行だとする声が強く、私刑や排斥運動が起きる。富裕なユダヤ人を国外に追放してしまえば国の財政は破綻し、かばえば教会からの破門は避けられない。進退窮まった国王ヘンリー二世は、シチリア王国から優秀な調査官と医師を招聘し、事件を解決させようとする。若き女医アデリアは、血に飢えた殺人者の正体をあばくことができるのか。CWA最優秀歴史ミステリ賞受賞の傑作。 -
円周率の日に先生は死んだ
町はずれの丘で数学教師の焼死体が見つかった。第一発見者は11歳の教え子。生前教師と親しかった彼は何かを隠しているようで…… -
煙幕
〔競馬シリーズ〕不治の病に侵されたネリッサは南アフリカに所有する競走馬を甥に遺そうと決意した。しかし馬たちは最近不振を続け、財産としての価値が急速に失われつつあった。母親のように彼女を慕う俳優のリンカンは、かくて南アフリカへ飛ぶが、想像を絶する苦難と罠が待受けているとは予想もしなかった!/掲出の書影は底本のものです -
追込
〔競馬シリーズ〕若い妻は血だらけになって床の上に死んでいた――画家トッドは従兄が襲われた突然の凶事に言葉もなかった。その後に起こった放火事件とこの強奪事件には共通項があった。共にオーストラリアから買ってきた馬の名画が関わっていたのだ。事件の謎を追うトッドはオーストラリアへ!/掲出の書影は底本のものです -
老いぼれを燃やせ
予言的ディストピア小説『侍女の物語』の著者が放つ辛辣なユーモア。老境の平穏からはほど遠く、未練と怒りまみれの高齢者らの紆余曲折を描く傑作短篇集! 「老いぼれを燃やせ」――老人ホームで暮らすウィルマは視力が衰え、幻覚症状が現れていた。踊り騒ぐ小さな人の群れが見えるのだ。ある日、米国の老人ホーム連続放火事件の報せが入る。やがて彼女の施設も暴徒に取り囲まれ……。「アルフィンランド」――ファンタジー小説シリーズで成功を収めたコンスタンスは、かつて恋人に酷く裏切られた経験があった。そんな彼女が仕組む復讐とは? 「蘇えりし者」「ダークレディ」とで三部作を成す。「岩のマットレス」――ヴァーナは退職後、北極圏クルーズ船で旅に出た。そこにいたのは、高校時代に彼女の人生を変えた男。これまで4人の夫を看取ってきた彼女は、ある計画を立て……。「フリーズドライ花婿」――インチキ骨董商のサムには妄想癖があった。自分が殺され女性医師に解剖されるところを思うと、心が癒やされるという。そんなサムがオークション用の倉庫で出くわしたものは? 人間心理の闇を見つめ、痛いほど的確に、強烈なユーモアをもって描き出す9つの作品を所収。予言的ディストピア小説『侍女の物語』の著者による傑作短篇集! -
黄金
〔競馬シリーズ〕アマチュア騎手のイアンは、絶縁状態が続いていた父から突然連絡を受けた。五番目の妻が何者かに殺され、父自身も命を狙われているという。犯人は遺産めあての親族の者か? 父の護衛を引き受けたイアンは、犯人探しに乗りだすが……遺産相続をめぐる争いと親子の葛藤を描く。 -
黄金の十三
1949年、エラリー・クイーンはミステリに詳しい作家、評論家など12人に委嘱し、それぞれにミステリの歴代傑作12編を推薦させた。著名な評論家ハワード・ヘイクラフトはそのうちの一人である。エラリー・クイーンは「ヘイクラフトに探偵小説界の指導的歴史家の名を冠しても異議をさしはさむ者はないであろう」と述べている。ヘイクラフトは要望に応え、時代順に13編を選んで提出した。これが本書「黄金の十三」である。 (収録作) 「盗まれた手紙」エドガー・アラン・ポー 「赤毛組合」コナン・ドイル 「13号独房の問題」ジャック・フットレル 「オスカー・ブロズキー事件」オースティン・フリーマン 「犬のお告げ」G・K・チェスタートン 「奇跡の時代」M・D・ポースト 「ほんものの陣羽織」E・C・ベントリー 「黄色いなめくじ」H・C・ベイリーン 「玄関の鍵」フレデリック・I・アンダースン 「争いの元」ドロシー・セイヤーズ 「神の燈火」エラリー・クイーン 「フウジス小僧」ダシール・ハメット 「踊り子探偵」ウィリアム・アイリッシュ -
王女マメーリア
17歳の誕生日の朝、王女マメーリアは自分の顔を鏡で見て愕然とした。不器量な少女が、一晩で絶世の美女に変身していたのだ。彼女は美しさゆえに絶大な力を身につけるが、かわりに不幸な運命が訪れ・・・・・・大人のための寓話である表題作の他、偉大なストーリーテラーのすべてが堪能できる九篇。日本オリジナル短編集。 -
横断
〔競馬シリーズ〕名馬や馬主を乗せてカナダ各地の競馬場を巡る大陸横断競馬列車。英国ジョッキイ・クラブの保安部員ケルジイは、内偵中の馬主を追ってこの特別列車に乗り込んだ。車上の邪悪な陰謀に孤独な闘いを挑むケルジイ。ロッキイ山脈と大いなる危険に向かって、サスペンスが鉄路を走る! -
大穴
〔競馬シリーズ〕探偵社の調査員ハレーは脇腹に喰いこんだ弾丸のおかげで生き返った! かつて障害騎手だった彼は、事故で騎手生活を絶たれた瞬間から、死人も同然だったのだ。だが今や胸の中に怒りが燃えあがってきた! 傷の癒えたハレーは、競馬界にうごめく黒い陰謀に敢然と挑戦していった!
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