作品一覧
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-ウルフとアーチーは、エーミー・デノヴォと名乗る女性から父親捜しの依頼を受ける。彼女の母親は三ヵ月前に轢き逃げに遭い、エーミーは一人残された。父親は毎月母親宛に小切手を送り続けてきていたのだという。アーチーは、小切手の振出人割り出しから追跡を開始し、それが信託銀行の元頭取サイラス・M・ジャレットだったことを突き止める。エーミーの母親は当時別名でジャレット夫人の秘書を務めていた。だが、調査は暗誦に乗り上げる。ジャレットの息子も父親に該当しないことがわかる。ウルフは捜査中の轢き逃げ事件に着目し、その犯人からのアプローチを試みる。車の運転席に残されていた葉巻の銘柄が唯一の手がかりだった。
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-アーチー顔見知りの理髪店のクローク係と女のマニキュア師が訪ねてくる。二人は夫婦で、その朝警官が店を訪れ、二人の身元や昨晩の行動を聞かれたとき、不法入国を問われる危険を察知して、すぐさま逃げ出してアーチーを頼ったのだった。アーチーが店を訪ねると、なんとそのときの警官がマニキュア室で背中に鋏を突き立てられて死んでいた!(「警官殺し」)。新任の某国大使の希望で、石油王の山荘にコックとして雇われたウルフ。みんなで釣った名物の鱒の調理を頼まれたのだ。釣師5人はそれぞれが割り当てられた釣り場で腕を競ったが、国務長官補佐リースンの帰りが遅い。遅れて釣りに出たアーチーはリースンの死体を発見した(「殺人免除」)。…ネロ・ウルフ中編傑作2編。
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-ブラント・テキスタイル社の社長令嬢サリーが、殺人容疑で身柄を拘束されている父の無実を証明してほしいと、ウルフのもとを訪れた。2週間前、地元のチェス・クラブで、名手ポール・ジェリンという若者が、同時に12人の会員と盤面を見ないで指すブラインドフォールド・ゲームを行なった。対局の最中にホット・チョコレートを飲んだポールは気分が悪くなり、医師の応急手当の甲斐もなく死亡した。ジェリンの遺体からは砒素が検出された。チョコレートにさわれる立場にあったのは7人だけだった。難問だらけの案件だったが、ウルフは、死んだポールは単なる捨て駒で、犯人の真の標的は社長だったとの仮説をもとに動きだす。
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-米国実業界の大物ノエル・ホーソーンが、義弟の国務長官の別荘近くの森で死体となって発見され、ショットガンの事故として処理された。遺書の内容はショッキングだった。妻デイジーに50万ドル、3人の娘たちには長女のジューンつまり国務長官夫人にはリンゴ1個、次女でヴァーニイ・カレツジの学長であるメイにはナシ1個、三女で女優のエイプリルにはモモ1個、ジューンの2人の子供アンドルーとセーラにそれぞれ10万ドル、ナオミ・カーンなる女性、つまり愛人に700万ドル、を遺贈するとあったのだ。未亡人デイジーは遺言無効の申し立てをすると主張するが、3姉妹は兄の遺書が公にされスキャンダルになることを恐れ、故ノエルの遺書を作成した弁護士とノエルの直属の部下を同道してウルフを訪ね、ナオミに遺産の半分を放棄するよう説得してほしいと依頼する。やがてノエルの死が殺人である可能性が浮上する……
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネロ・ウルフシリーズの短編集第二弾。3篇+レシピ収録。収録作品は
「ようこそ、死のパーティーへ」
「翼の生えた銃」
「『ダズル・ダン』殺人事件」
助手のアーチーの一人称語りがイケメン(笑)ウルフの意外な一面も!
キャラ的には「ようこそ、死のパーティーへ」が好きすぎる……!ウルフの人間臭さが出てて最高。アーチーも相変わらずイケメン。
トリック的には「翼の生えた銃」が好き!種明かしに「うわぁ!ほんまや!」ってなった。そうか、そりゃそうだよな。
「『ダズル・ダン』殺人事件」は、今までに→
ない展開でハラハラした!まさかウルフたちがハメられるなんて……!
そして変わらずなクレイマー警部よ。ウルフ -
Posted by ブクログ
蘭を愛し女性を嫌う美食家の名探偵、ネロ・ウルフの中編作品集。蘭、美食、美女(美魔女)の3篇+エッセイを収録。→
今作もウルフとアーチーとクレイマーとのやり取りがとにかく楽しい。
「黒い蘭」はアーチーの思い込みに笑うし、「献花無用」はアーチーの機転に目を見開き、「ニセモノは殺人のはじまり」はウルフたちVSクレイマー(+α)にニヤニヤする。こちらは事件を持ち込むハッティーという美魔女がまたいい→
アーチー(語り手)の飄々としたスタイルを楽しみながらウルフたちに対してクレイマーがブチギレたり呆れたりするのを楽しむのがこのシリーズの醍醐味だよなぁ、と思ったり。
あと、巻末のエッセイが良。蘭の栽培の -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ようこそ死のパーティーへ」
動物にも好かれるアーチーw
なんだかんだ、付き合ってあげるとこが良いw
誹謗中傷の犯人は、結局、依頼人の想像通りだったのだけど、依頼人は殺害されてしまった。
報酬はないけれど、犯人を見つけるべく動くウルフ。いや、動くのはアーチーか。でも、先越されちゃって、尾行してたら自分家に着いちゃったり。
クレイマー警部たちとのやりとりに相変わらずニマニマしてしまいますが。ごめんなさいね。殺人事件なのに。
ウルフが厨房に女性を招き入れて、嫉妬したりw
結局のところ、ウルフがどうして、苦労して手に入れた黒薔薇の花束を贈ったのかは、わかんないままでした。
「翼の生えた銃」
銃が勝