ラッセル・ブラッドンの作品一覧 「ラッセル・ブラッドン」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
ユーザーレビュー ウィンブルドン ラッセル・ブラッドン / 池央耿 サスペンス部分はおまけ。 メインは二人の熱い友情(?)の青春小説 そんなカンジで読みました。 ワタシは好きです(*´ω`*) Posted by ブクログ ウィンブルドン ラッセル・ブラッドン / 池央耿 祝・復刊!とても面白かった。1977年の作品なので、片手バックハンドが主流だったり携帯電話がなかったり、今とは違う状況も多々あるが、前半の青春編も後半のミステリ編も大変読み応えがあった。ラリーの描写もテニスファンにはたまらない内容。ウィンブルドンを舞台にした犯罪がいつ解決するのか、ラストはハラハラド...続きを読むキドキで読み終えた。当時のテレビ中継技術も興味深い。ツァラプキンのように綺麗に負けるかデニスンのように汚く勝つか、誰とは言わないが現役の選手に置き換えて読んだ方も多いのではないだろうか。 p65 相手方のサーブでラブ・フォーティに追い込まれると、 p86 「まだまだ、食えるところまではいってないぞ。なあ、金っていうやつは、十五年寝かしておくこともできるけど、十五分で使っちゃうことだってあるんだ」 p96 双方ニセットずつを取り、試合はやがて三時間になんなんとしていた。 p135 ツァラプキンの悠揚迫らぬ態度は審判に、問い掛けを繰り返すことは余計である以上に非礼であると思わせた。 p164 二人は今一度向きを変えて審判台の下に進み、ラケットを受け取って、試合前の儀式であるかのように、おもむろにセーターを脱いだ(キングはウィンドチーターだったけれども)。 Posted by ブクログ ウィンブルドン ラッセル・ブラッドン / 池央耿 1977年発表、プロスポーツを題材としたサスペンス小説の名編。テニスの国際大会「ウィンブルドン」を舞台に犯罪の顚末を描くのだが、本作がメインに据えているのは、若き天才テニス・プレイヤー二人が切磋琢磨し、頂点へと上り詰めていく過程だ。 豪快且つ正攻法のプレイで魅了するオーストラリアの俊英ゲイリー・キン...続きを読むグ23歳、天賦の才を持ち華麗な技術と純真な人柄で誰からも愛される亡命ロシア人ヴィサリオン・ツァラプキン17歳。この二人が図らずも出会い、テニスを通して友情を育んでいくエピソードを主軸にしており、何よりも青春小説として味わい深い。 ウィンブルドン決勝。時には相棒として数多の強敵を倒し、互いに待ち望んでいた日を迎えたキングとツァラプキン。一方、同日に向けて計画を練っていた犯罪者グループが脅迫を決行。試合が終了するまでに要求が満たされない場合、観覧する英国女王と勝者は殺される運命にあった。ゲーム開始後、ツァラプキンはその事実を知る。敬愛するキングを決して殺させはしない。勝つか、負けるか。すべては、自分自身のプレーにかかっていた。師弟関係にあり、最大のライバルでもある二人が、クライマックスとなる最終戦で熾烈な戦いを繰り広げていく。タイムリミットが迫る中、最終戦のボルテージは最高潮に達し、劇的なゲームセットへと至る。 読みどころは、当然のこと全編にわたり展開する白熱のゲームだ。ルールを知らずとも楽しめるように配慮されているが、テニスファンなら二倍も三倍も試合のダイナミズムを堪能できるだろう。 会話で辞書が手離せないツァラプキンの設定を、犯罪者との攻防で生かし、結末でのツイストに繋げる伏線も見事だ。中盤から一気に緊張感を高め、終盤へと自然に流れていく構成も巧い。極めて過酷なスポーツでもあるテニスの魅力を存分に伝える稀少なミステリである。 Posted by ブクログ ウィンブルドン ラッセル・ブラッドン / 池央耿 名作。 前半はキングとラスタスの蜜月…友情?(笑) 後半がほぼ二人の1試合のみと云う大胆な構成。 邦訳小説の中でも、読み難い部類かも知れないと思いました。無駄な説明を削いでおきながら、機知にとんだ文章で、ささーっと読み進めてしまうと、誰の台詞だったか覚束無くなったり、急に場面が変わっていたり。 しか...続きを読むしこの文章のお蔭で後半のテンポが素晴らしい出来になっている事も否めません! 解説にも有りましたが、テニス全く分からない人間でも楽しめました。とにかくヴィサリオン…ラスタスが可愛くて萌え苦しいです。はっはっは。 Posted by ブクログ ウィンブルドン ラッセル・ブラッドン / 池央耿 ウィンブルドン決勝戦の緊迫した様子が、選手の心理状況に至るまで細かく綴られている。 しかもこの試合は普通じゃない。裏では殺人の脅迫が仕掛けられている。それを知っているのはほんの一部の関係者と、一方の選手のみ。 何てスゴイ試合!ていうか。。。 読みながら感じたのは、テニスって、一流の選手の試合となると...続きを読む、なんて孤独なスポーツになっちゃうんだろうって。 目の前で実況中継を見てるような気にもなったが、(おそらく)翻訳が少し硬いというか、読みづらい箇所もあった。そこが少し残念。 Posted by ブクログ ラッセル・ブラッドンのレビューをもっと見る