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中村天風と「六然訓」
中村天風(一八七六~一九六八)にかつて師事したシステム工学の専門家による天風哲学解読の試み。「六然訓」は天風哲学を創建する転機になったといわれる中国の古典。その言葉をもとに、中村天風の人物像と思考と行動を考察していく。心の潜在意識にまで伝達され、意識内容をも書き換えることのできる持続可能な意志の力としてのヴィジョンを、国家や個人はいかにして持つことができるのか? 生活や国のかたちを改革する未来へのシナリオとは? 天風思想を日常生活の心身の調和に活かす心構えも説く。 一、超然任天――天空からのシナリオを読み解く 二、悠然楽道――「自己の哲学」を探究すれば「王道」が彷彿と現れる 三、厳然自粛――自己の「潜勢力」を認識する 四、藹然接人――他人や事物に寄り添う心の想い 五、毅然持節――心に「信念の領土」を築く 六、泰然處難――「国家のヴィジョン」の基本 -
権威主義の正体
部下を頭ごなしに怒鳴りつける上司、“鶴の一声”で全てが決まってしまう会社、正義をふりかざし世論を誘導するマスコミ――。それらの背後にひそむ権威主義を社会心理学の立場から徹底解剖する。まず、その研究の発端であるホロコーストを検証。同調や服従はいかに増幅され、ナチスの暴走を許したのか。カリスマ、教条、集団ナルシズムなど権威主義を支える条件を見極める。「権威」とは技能や知識の格段に優れた人が自然に発する光のことであるが、「権威主義」は、本来的な権威のない人が無理に発しようとする圧迫感のことである、と説く。そして、身近にいる権威主義的人物の特徴を分析。「偉人の言葉を引用する人」「役割を過剰に演技する人」「好き嫌いで人を評価する人」「清濁併せ呑めぬ人」…。あなたの上司、あなた自身は大丈夫か? 組織のあり方を真摯に考える人のための一冊。 -
「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる言葉
言葉には確実に、子供を変える魔法の力がある。しかし親子の信頼関係が成り立っていなければ、親の言葉は伝わらない。親子の関係を修復する方法として、本書は「~しなさい」をいったんすべて封じ込めることを提案。一時期包丁を持ち出して親を脅すといった問題行動がみられた小学生が、少しずつ変化していった具体例を紹介する。そして「子供を勉強させる言葉」として、目標作りの大切さを説く言葉、結果ではなくプロセスを評価して苦手科目を伸ばす言葉などを伝授。さらに、現在躍進中の進学塾への取材をもとに「受験生に行われる言葉がけ」について取り上げる。最終章では、特に公立中高一貫校で求められる、子供の公共性をはぐくむ言葉を紹介する。受験指導のプロであり、18万部を超えるベストセラー『「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法』を上梓した著者が、子供が力を発揮する法則と具体的なフレーズをやさしく語る。 -
市民のための裁判入門
裁判員制度の導入により、一般市民にも裁判の知識が必要な時代になった。しかし、そもそも裁判員制度は憲法違反であると著者は言う。憲法が規定する「法律に基づく裁判の原則」が守られず、基準なき裁判となるからだ。このように、裁判を正しくとらえるには、憲法のような原理原則から、着実な理解を積み上げることが求められる。本書は「裁判の意味」「裁判官の独立」「上告と控訴の違い」「民事・刑事裁判の手続き」といった基礎知識から、「蛇足判決」などの現代司法の矛盾点まで、知っておきたい事柄を網羅し、親しみやすい語り口で解説する。著者は元判事(現弁護士)で、司法行政の裁判干渉に抵抗し、裁判官の独立を守り抜いた人物として知られる。その著者が「通常の二、三倍の時間を費やしての執筆となりました」と語る力作。裁判に関わっている人、これから裁判に関わるかもしれない人は必読。 -
四字熟語で愉しむ中国史
「呉越同舟」は孫子の兵法にある言葉で、仲の悪い者同士でも共通の敵には共同戦線を張ることを指す。「乾坤一擲」は楚の覇王項羽に対し、漢の劉邦が仕掛けた伸るか反るかの大勝負に由来する。また「傍若無人」は意外にも生活を心から楽しむ態度を示す言葉だった――。英雄の波乱万丈の物語、芸術家の荒唐無稽な逸話、詩人の感慨無量の境地……。それらをわずか四文字で表した四字熟語の成り立ちを解説しながら、多士済々の中国史を辿る。痛快無比の面白さ、温故知新の知的興奮! 【本書に登場する四字熟語の例】朝三暮四――不満のガス抜きにされた宋/唯々諾々――言いなりになる千人よりも一人の志士/国士無双――「股潜り」に耐え楚王となった韓信/左顧右眄――英雄豪傑の眼差しを表す/驚天動地――李白の荒れた墓を嘆いた白居易/酔生夢死/名利に動かされずに生きる/垂簾政治――西太后が政治を仕切る -
どうして時間は「流れる」のか
なぜ、時間は過去から未来に流れるのか。誰もが一度は疑問に思ったのではないか。たしかに「時間って何?」とあらためて問われると、明確に答えられる人はいないだろう。生物学的にも、哲学的にも、いろいろな答えはありそうだが、本書は、時間の謎について考える物理学者が「時間はなぜ流れるのか」や「時間はどのように流れるのか」といった問題をとりあげていく。極力数式を使わずに、図を多用し、文系の人にもわかりやすくまとめている。「時間とは何か」を考えていくと、最終的には宇宙の成り立ちにまで話がつながっていく。相対性理論やビッグバン理論から、超重力理論や超ひも理論まで、最新の宇宙論も含め、時間という軸で解説する。さらには、タイムマシンの可能性まで、時間と自然の不思議を満喫できる話題を盛り込んでいる。毎日の雑事に追われる忙しい人にこそ、読んでもらいたい一冊である。 -
詳説<統帥綱領> 日本陸軍のバイブルを読む
日露戦争や第1次世界大戦の“戦訓”をもとに昭和3(1928)年に編まれ、日本陸軍で将官・参謀など、限られた高級将校だけに閲覧を許された軍事機密<統帥綱領>。軍(司令官)以上の戦略・指揮の要諦を説いたこの“門外不出”の作戦指導書にもとづき、日中戦争や太平洋戦争は戦われたと言っても過言ではない。敗戦直後にすべての原典が焼き払われた。本書は、日本陸軍を動かした<統帥綱領>のエッセンスを、現代人に向けて軍事とビジネスの両面からより分かりやすく解説。「総力戦――速やかに戦争目的を貫徹すべし」「政略と戦略の微妙な関係」「すべての軍事行動は迅速を尊ぶ」「前線から遠く離れた司令部は硬直化する」「膠着状態は決して負けではない」「兵力の集中は時間との競争」「土壇場での兵力温存は危機を招く」「単独による各個撃破が他を動かす」など、戦後は兵書のみならず経営哲学書としても名高い“日本陸軍のバイブル”が今に甦る! -
日本国憲法とは何か
占領時代の世界観にもとづいてつくられた日本国憲法。それは我が国の憲法として、もはや限界を迎えている。本書は、条文の背後にある政治哲学を捉え直し、そこに秘められた意図を暴く。GHQの起草者たちを魅了したスターリン憲法、昭和21年に結ばれた社会契約、そして世界連邦構想の下で盛り込まれた第九条……。制定後、半世紀以上が経った今、新しい事態には非現実的な解釈で対応せず、真正面から規定を改めるべきである。例えば、現在の日本の平和は、アメリカの強大な軍事力と自衛隊を前提として成り立っている。それを無視して「護憲」を唱えても「憲法を護って国滅ぶ」という事態を招く。有事におけるルールがないことは、逆にその際にコントロールできない危険性がある。その他、教育、家族、人権など、諸問題において真に論議すべきものとは何か。保守主義を堅持する若手論客が、日本国憲法に流れる思想の系譜を解き明かし、その本質を浮き彫りにする。 -
エピソードで読む松下幸之助
「一人も解雇したらあかん」「不況時こそ金を使え」、このような信念を持っていた松下幸之助であれば、昨今の100年に一度といわれる恐慌にどう向き合っただろうか。“経営の神様”と呼ばれた松下幸之助の一貫した理念とは何だったのか。一代で世界的企業を築き上げた背景に、どんなエピソードが隠されていたのか。本書では、「人を見る眼」「仕事を見る眼」「経営の姿勢」「繁栄の発想」について、松下哲学を象徴する感動秘話187を精選。ときには、「魚屋で勉強してこい」「工場に机を持って入れ」と叱咤する一方、「きみあんまり働きなや」「うちの奥さんがほめてたで」と社員を気遣う場面も。また、経営者となる前の松下幸之助の人生断章も収録。彼は九歳のとき単身奉公で大阪の火鉢店に、その後自転車店、電灯会社に勤め、学問ではなく、活きた商売を学び、その後の経営の礎としたのだ。経営者のみならず、働く人すべてに読んでもらいたい珠玉の逸話集。 -
火山はすごい
富士山は再び噴火するのか? 噴火したらどうなるのか? 住民の避難がつづく三宅島の今後はいかに?――今まさに日本の大地は、活動期を迎えている。本書では、火山に魅せられ第一人者となった著者が、噴火災害の基本的かつ実用的な知識を、五つの火山を通してわかりやすく解説。「火砕流」「マグマ水蒸気爆発」「ハザード・マップ」「割れ目噴火」…火山列島に住む我々がぜひ知っておきたい用語・情報を、具体例の中で紹介する。同時に、「北海道まで飛んだ阿蘇の火山灰」「富士山の下に眠る二つの火山」「普賢岳の頂上より高い平成新山」「三宅島の噴火は二〇〇四年のはずだった」など、興味深いエピソードを満載。著者の人生をも変えてしまった、火山の魅力に迫る。<目次>1.阿蘇山―火山学者漱石誕生!? 2.富士山―美しさも期間限定? 3.雲仙普賢岳―自然は人知を超えている 4.有珠山―噴火予知成功! 5.三宅島の七不思議 面白くて役にたつ自然学の入門書。 -
「日本型うつ病社会」の構造
いま多くの日本人は経済的に苦しみ、それに呼応し心の病も深刻化している。なぜ心の病が増えているのか。なぜ、そのような状況を生むことになったのか。本書で著者は、その原因を明らかにしようと試みている。本書の底本が書かれたのは2003年である。当時は構造改革の真っ只中。長引く不況で失業者は400万人を超え、経営苦を理由に自殺する経営者が急増していた。その当時と現在の日本人の「経済と心理の関係」は基本的に変わっていない、と著者は指摘する。では、なぜいま日本人の多くが閉塞感を感じているのだろうか。著者は、急激な構造改革、不況による閉塞感が、もともと「うつ気質」の日本人の「心」に影響し、日本的な人間関係や社会性の崩壊を生み出していると言う。つまり、「うつ気質」の日本人に、改革や経済成長を求めてきたこと。そのこと自体に無理があったのだと言うわけである。心理学の視点から現代日本に警鐘を鳴らす1冊。 -
龍馬暗殺の謎
幕末最大のミステリー・坂本龍馬暗殺事件。それは、大政奉還から戊辰戦争へと時代がうねる中で起きた惨劇だった。当初、実行犯と目されたのは新選組、だがそれを覆す供述で見廻組が浮上。それら幕府側の組織を統轄したのは会津藩である。一方、討幕側の薩摩藩にも陰謀めいた思惑が見え隠れする。徳川慶喜の処遇を巡って龍馬の存在が目障りとなったのか? さらに、新史料から、意外な藩の影が浮かび上がる。はたして、真犯人、そして黒幕とは? 龍馬が駆け抜けた混迷の政局を読み解き、諸説を検証する。[目次より]第一章 維新への道:「土佐の国ではあだたぬ奴」/新史料・嵯峨根良吉意見書/第二章 龍馬暗殺事件の謎:新選組説の謎/近藤勇への嫌疑/薩摩藩陰謀説の謎/容疑者・今井信郎を助けた西郷隆盛/見廻組説の謎/暗殺か職務か/諸説の謎/狙われたのは中岡のほうだった?/第三章 見廻組異聞:新発見・佐々木只三郎の鎖帷子/龍馬を斬った刀 -
これを食べれば勝手にキレイになる 「甘いもの欲」が消えて身体の中から輝く食事術
管理栄養士として、女性のための栄養学を研究してきた「あこの栄養学」(YouTube登録者11万人を突破<2023年9月18日現在>)のあこの初書籍! 「疲れるとつい甘いものを食べてすぎてしまう」 「甘いものを食べだすと止まらない」そんな経験ありませんか? 気づかずに砂糖をとりすぎ、プチ不調や老化を招いている人は意外と多いもの。 それでも、なぜかお菓子がやめられない…私はなんて意志が弱いんだ… そう自分を責めてしまっている人も多いはず。 でも、お菓子は自分の意思だけではやめることはできないのです。 砂糖が欲しくなる原因は毎日の食事にあり、栄養不足と深く関わっているから。 この本ではゆるく砂糖断ちをし、食べるだけでキレイになるためのあこのメソッド&考え方を紹介しています。 さらに… ●すぐに実践できる「7日間お菓子ぬきチャレンジ」プログラム ●あこがおすすめの調味料など、約50の商品を公開 ●気になるたんぱく質のとり方、腸の話 完全描きおろし・本書ならではの情報盛りだくさん。間違ったダイエットを実践してきた人、 あらゆる健康法を試したけどしっくりこなかった人、子育てや仕事で毎日忙しい人が一生覚えておきたい、とっておきの食事法です。 -
僕の殺人計画
YouTubeチャンネル登録者数70万人超(2023年10月現在)&総再生回数2億超。 書籍化希望の声殺到!気鋭のホラークリエイター“やがみ”、ついに筆を執る―。 これまで何冊もの大ヒット小説を生み出してきた 編集者・立花のもとに届いた奇妙な原稿。 そこに書かれていたのは、 自身が完全犯罪の被害者として殺されるという衝撃の内容だった! 「命は惜しい。でも、続きを読まずにはいられない」 一人の人間として恐怖心を抱きながらも、 編集者としての圧倒的な好奇心が、立花を死のループへと誘う。 かつての天才ミステリー編集者は、 謎の殺人鬼作家から命を守ることができるのか? 命をかけた究極の頭脳戦を描く本格ミステリー! ■出版社からのコメント 意外かもしれないが、やがみさんは芸術肌の人間ではない。短期間で何十冊ものミステリー小説を読み込み、売れ筋の傾向、トレンドなどを徹底的に研究する。文章の書き方など担当編集が受けた質問も数知れず。面白く仕上げることはもちろん、それと同等に売れる確率を1%でも上げる努力ができる人だ。ここまで作家性とマーケティング力をバランス良く併せ持った人は稀である。もはや彼の壮大な実験に私も一枚噛ませてもらったと思うほど。ミステリーファンの皆さん、また一人新しい鬼才が現れました。 -
はじめての仏教 その成立と発展
二千六百年前、釈尊の教えから始まった仏教は、インドから中央アジア、中国、朝鮮、日本へ伝搬するうちに思想を変化させながら発達した。エリートのための仏教から、民衆のための仏教に変貌した過程を豊富な図版により解説する。 301ページ -
とうふのおかず102-とうふのおかず 油揚げのおかず 厚揚げのおかず
あと1品、というときの小さなおかずからボリュームのあるメインのおかずまで,とうふがあれば、今日のおかずはおまかせ。 もっとおいしく、もっと手軽に、とうふ料理が楽しめる1冊です。 ■とうふの小さなおかず、大きなおかず さっと作れる「小さなおかず」から食卓の主役の「大きなおかず」まで、毎日のおかず作りに役立つ、とうふレシピが満載。いつも同じになりがちな冷ややっこの、目先が変わるアレンジレシピも。迷いがちな「とうふの水切り」には、水切り時間のめやすになるマークをつけました。 <掲載料理> 塩とうふのしょうがサラダ、さいころめんたい、アンチョビ+パセリの洋風やっこ 他 ■油揚げのおかず、厚揚げのおかず とうふの仲間、油揚げ・厚揚げを使いこなすレシピも盛りだくさん。両者の風味やコクをおいしく味わえるよう工夫しました。また、カリカリに焼いて食感を楽しんだり、意外な食材と組み合わせたりする料理も。 <掲載料理> きつねクルトンのシーザーサラダ、タンドリー風厚揚げ 他 ■おつまみやとうふスイーツ、ごはんものレシピも 日本酒や焼酎はもちろん、ワインやビールにも合うおつまみ、とうふのやさしい味わいを生かしたスイーツ、ボリュームたっぷりのごはんものなど、とうふをフル活用するレシピが登場します。 <掲載料理> コチュだれどうふ、とうふティラミス、とうふとなめこの卵ぞうすい 他 -
水の旅 日本再発見
日本の文化は水の文化。そして、日本は「木を植える文化」の国である。米、酒、鮭、杉といった身近なものにも、人が自然に働きかけてきた苦心の歴史がある。先人たちが各地に残した歴史の跡を訪ね、そこに息づく知恵と思想を紹介する。自然環境が激変してゆく時期に、水を通して日本の未来を考えた心打つルポルタージュ。姉妹編に『水の文化史』。 -
こんなリーダーになりたい 私が学んだ24人の生き方
よき指導者のことを「メンター」と呼びますが、本書の著者、佐々木常夫さん(元東レ経営研究所社長)はまさにすべての働く人にとってメンター的存在です。自閉症の長男を育て、肝臓病の妻を看病し、家事もこなしながら、破綻会社の再生や数々の事業改革を成し遂げてきた佐々木さん。その“理想の上司”ご本人が、自らお手本としてきた24人のリーダーたちを詳細に解説。「経営の鬼神」ハロルド・ジェニーンから孔子まで、ビジネスにおいて、人生において役立つ知恵が満載です。 -
最遊記異聞
桃源郷随一を誇る修行寺・大霜寺。その地では「三蔵法師」の継承権を得るため、修行僧達が命を賭して苦行に立ち向かっていた。その中に、若かりし頃の光明三蔵・峯明がいた――。 -
ソーシャルネイティブの時代
酒を飲まず、クルマに乗らず、休日は家で過ごす、マーケッター泣かせの「新しい日本人」たち。彼らのライフスタイルを、コンテンツとデジタルの専門家集団・アスキー総研による1万人調査をもとに解き明かす。 -
ルーマニア・マンホール生活者たちの記録
チャウシェスク体制崩壊後のルーマニアでは、ストリートチルドレンの一部がマンホールでの生活を強いられていた。著者はマンホールに単身乗り込み、シンナーを吸ったり、結婚し、子どもまでつくっている生活の様子を取材した。弱者どうしのいがみあい、彼らをさらに追い立てる社会の非情さなどを浮き彫りにした傑作ルポルタージュ。 -
世界史一気読み 宗教改革から現代まで
「トンデモ大統領」トランプが出現し、周近平やプーチンと渡り合い、金正恩と丁々発止と口撃しあう。そんな「混迷の現代」を理解するには、彼らの国がどんな経緯で、どのような関係性で立ち上がってきたのかを知ることから始まる。 季刊誌として毎回特集テーマを掲げ刊行してきた 「文藝春秋SPECIAL」のバックナンバーの、世界史を特集した号から、近現代史の分野でひとつの時代につき一本文章を厳選、時代順に掲載していく、文庫オリジナルならではの一冊。 問題意識が現代社会の事象と通じる、という視点で、国の成り立ち、宗教の持つ意味、世界との関連性が分かるような選択、構成を目指した。 ヨーロッパ、アメリカは勿論、ロシア、中国、アラブ、韓国、北朝鮮など、いま国際的に注目されるあの国(あの国家群)は、いかにして今に至ったか。本書を「一気読み」すれば、近現代の世界史の全体像が、深く多面的に理解できる構成になっている。世界史全体の中でこそ見えてくる「現代」がここにある。 【目次】 序章 近現代史を動かした5つの戦争 橋爪大三郎 第一章「宗教政治」から「国民国家」への脱皮 ・ルターにも想定外だった宗教改革 澤井智朗 ・ウェストファリア条約~「世の終わり」からの脱却法 佐藤健志 ・フランス革命が明かす「暴力」と国家の真実 萱野稔彦 ・フランス革命も「外圧」の産物だった 中野剛志 ・ナポレオンが火をつけたロシアの魂 中村逸郎 ・南北戦争は世界初の「総力戦」だった 阿川尚之 第二章 「帝国主義」の勃興と終焉 ・西欧近代史は音楽で学べ! 片山杜秀 ・ロシア革命 100年後の教訓 池田喜郎 ・大清帝国はなぜ滅んだか 杉山清彦 ・「行政国家」がヒトラーを生んだ 大竹弘二 ・文化大革命 毛沢東世界制覇の野望 楊海英 第三章 アメリカ歴代大統領の業績を徹底分析 ・全採点! アメリカ大統領の値打ち戦後編 福田和也 第四章 岐路に立つ国家 ・冷戦「冷たい戦争」か「長い平和」か 細谷雄一 ・韓国大統領はなぜ悲惨な末路を迎えるのか 木村幹 ・北朝鮮 粛清とミサイルの起源 鈴木昌之 ・「イスラム国」指導者の歴史観 浅川芳裕 第五章 トランプのアメリカを分析する ・「9.11」がアメリカを変えてしまった 宮家邦彦 ・実は合理的!? ゲーム理論で読み解くトランプ戦略 吉野太喜 ・シリコンバレーを支配するイデオロギーの正体 橘玲 -
暴かれた伊達政宗「幕府転覆計画」 ヴァティカン機密文書館史料による結論
戦国の英雄として有名な伊達政宗。彼は、徳川の世になっても、天下取りの野望を捨てず、家臣・支倉常長をヨーロッパに派遣し、ローマ法王の援助を得て、幕府を転覆しようとした――こういう話は昔からあったのですが、定説ではありませんでした。 ところが、これは事実だったのです!! ヴァティカン機密文書館庁には、カソリック教会にかかわる2000年間の秘密史料が厳重に保管されていますが、その中に、政宗が「カソリック王」に叙任されることを願い出た証拠が、ちゃんと残っていたのです。 では、なぜ、その野望は実現しなかったのか? 歴史好きはご存知のように、政宗は講談などで描かれる豪快な人物なのではなく、じつに細心、もっといえば臆病極まりない男でした。失敗したときに、どうやって言い逃れるかを考えてからではないと行動しないタイプだったのです。 この遣欧使節でも、幕府にバレたときの対応を周到に考えました。自分自身は洗礼を受けず、いざとなったら腹を切らせるため、下級の家臣を遣わしてローマ法王を丸め込もうとしたのです。でも、そんなのうまくいくはずありません。 ローマ法王庁から、「カソリック王にしてくれ、と言いながら、本人がキリシタンじゃないのは、おかしいんじゃないの?」とツッコまれ、支倉たちも、「まー、そーですが、心の中では信仰はあると思うんですよね~」などと、苦しい弁明につとめますが、結局、ローマの返事はノー。政宗の野望は潰えたのです。 筆者は中世のスペイン語、ポルトガル語、スペイン語、ラテン語に精通し、原史料を精緻に翻訳して、この結論にたどり着きました。 戦国ブームの中でも、もっとも人気の高い伊達政宗の人間像ががらっと変わる、画期的な新書です。 -
シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感
「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。成功者のちょっとした失敗をネット上で糾弾し、喜びに浸る。実はこの行動の根幹には、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことがわかってきた。なぜ人間は一見、非生産的に思える「妬み」という感情を他人に覚え、その不幸を喜ぶのか。現代社会が抱える病理の象徴「シャーデンフロイデ」の正体を解き明かす。 -
名探偵の証明
そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。行く先々で事件に遭遇するものの、ほぼ十割の解決率を誇っていた――。しかし時は無情にもすぎて現代、60代となったかつてのヒーローはある事件で傷を負い、ひっそりと暮らしている。そんな屋敷のもとを、元相棒が訪ねてきた。資産家一家に届いた脅迫状の謎をめぐり、探偵業の傍らタレントとしても活躍している蜜柑花子と対決しようとの誘いだった。人里離れた別荘で巻き起こる密室殺人、さらにその後の屋敷の姿を迫真の筆致で描いた長編ミステリ。第23回鮎川哲也賞受賞作。/解説=村上貴史 -
47都道府県格差
医療や雇用、教育面で都道府県間の格差が指摘されている。政府の統計から寿命、年収、子供の学力など31項目について全国ランキングを作成。さらにこのランキングに県民性を調べた独自のアンケート結果を照らし合わせた。すると都道府県間の格差はそれぞれの県民性が生んでいることがわかった。お酒をあまり飲まない山梨県の女性は健康寿命が長い、他人の目を気にする岐阜県民はニート率が低い、ギャンブル好きな兵庫県民は貯蓄に占める証券額が高い……。最後には暮らしやすさ総合ランキングも発表。あなたの出身地の県民性とランキングは? -
みちのく忠臣蔵
お江戸日本橋で、元盛岡藩士が切腹した。そこには長年にわたって確執のある弘前藩を弾劾する高札が掲げてあった! 直参旗本ながら無役の神木家嫡男、光一郎と、剣の達人である村越重吾は、元鳥取藩主・松平冠山の依頼で、蝦夷地に関係する事件を調べるうちに、弘前藩と盛岡藩の争いに巻き込まれてしまう。その争いの中心には、かつて光一郎と重吾と厚い親交を結んだ盛岡藩士・相馬大作の姿があった。 主君の恥辱をそそぐべく弘前藩主の命を狙う大作。主君への忠、武士としての義が生んだ結末とは。 「みちのく忠臣蔵」と呼ばれた史実をもとに、ミステリータッチで描かれた壮大なドラマ。 -
ぼくたち日本の味方です
3.11後の日本をどう生きるか―― 渋谷陽一氏の司会で、国内政治をテーマに二人の論客が対談するシリーズ第二弾。2010年11月から2012年2月にかけて、東日本大震災をはじめ、沖縄基地問題、橋下徹論、原発問題、天皇制、経済成長、民主主義などを語り合った。 <わたしたちは、やがて、いなくなるが、わたしたちの後から来る人たちのために、「ニッポン」さんには、まだまだ頑張ってもらわなきゃならない。そのためにどうすればいいか。わたしは、ない知恵をふりしぼって考えてみた。みなさんが考えるためのヒントに少しでもなれば幸いである。>高橋源一郎「文庫版のためのあとがき」より ※このコンテンツは『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』(2012.6 ロッキング・オン刊)を改題したものです。 -
漢方作りおきおかず 薬膳ごはん 漢方茶
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ◆“もう年かな…”のセリフが出てきたら漢方の出番です 女は7歳刻み、男は8歳刻みで年を取る? ◆ED、うつ、薄毛… 男の3大悩みに応える 漢方の作りおきおかず 更年期は2つのアプローチで乗り切る ホルモン力アップの漢方食材 ED対策の調味料&常備菜 薄毛対策の調味料&常備菜 うつ対策の調味料&常備菜 ◆食べるたびに元気を実感する 毎日の薬膳ごはんと漢方茶 毎日食べて調子を上げる、超簡単レシピ 夏の薬膳アイデア 驚きのおいしさ! 体内から温まる ホルモン力を上げる漢方強精鍋 肩こりや腰痛が気になる人の薬膳ごはん 漬けるだけでOK 薬酒&薬膳調味料 最も簡単な漢方的セルフケア! 症状別・漢方茶 ◆邱 紅梅の四季の漢方食卓 イライラ、花粉症、不眠、物忘れ… あらゆる不調を改善する 季節の漢方レッスン [1章] 春 新しい環境に置かれる季節 リラックスして乗り切る [2章] 夏 暑い時こそ老化防止を! 夏バテ知らずの食の知恵 [3章] 秋 食材がおいしくなる季節 キノコ、フルーツで元気になる [4章] 冬 冷えが加速する季節の養生 風邪も老化も予防する [5章] 血圧、うつ、コレステロール値… 年齢に負けない不調対策 病気にならない毎日の食卓 ◎常備したい 漢方食材図鑑 東洋医学の三大バイブル -
精神科医は腹の底で何を考えているか
精神科医とはどんな人たちなんだろうか。人の心を治療する医者だから、人の心の闇を知り精神の歪みにも精通し、人格的にも高い成長を遂げているはず。だが本当はどうなのか。テレビに出てくるあの人はあやしくないか。臨床体験豊富で熟練の精神科医である著者が、エクソシスト医師、無責任医師、赤ひげ医師、新興宗教の教祖的医師、タレント医師、世間知らず医師などなど累計100名を、裏も表も建前も本音もすべてリアルに描き尽くす。 -
漱石「こころ」の言葉
辛くなったら漱石先生に聞こう! 代表作「こころ」が朝日新聞に連載されたのは1914年。それからちょうど百年にあたる2014年、またまた夏目漱石はブームの様相を呈しています。漱石は小説家であると同時に、人生を探究する哲学者であり、文明批評家であり、さらには頑固で短気で癇癪持ちといったイメージとは裏腹に、若い門弟や友人の相談にのって的確なアドバイスや励ましを与える慈父のような存在でした。彼の遺した小説、随筆、評論、書簡、俳句、漢詩などにも、百年後を生きる私たちの指針となる言葉があふれています。 「人を観よ。金時計を観るなかれ。洋服を観るなかれ。泥棒は我々より立派に出で立つものなり」「余計なことをいわずに歩行いていれば自然と山の上へ出るさ」「本を読むばかりで何にもできないのは、皿に盛った牡丹餅を画にかいた牡丹餅と間違えて大人しく眺めているのと同様だ」「あなたの生涯は過去にあるんですか、未来にあるんですか。君はこれから花が咲く身ですよ」「夫婦は親しきを以て原則とし、親しからざるを以て常態とす。君の夫婦が親しければ原則に叶う。親しからざれば常態に合す。いずれにしても外聞はわるいことにあらず」……。 本書は、ユーモアと真理に満ちた234のメッセージを厳選した名言集です。ご一読いただけば、文豪が「あなたの心の師」と感じられることでしょう。 -
レムルローズの魔女
ある村に住む心優しい性格の青年・ロシェルは、名門の騎士学校への入学を控えていた。入学を祝う宴の日、弟に連れられて禁忌の祠に足を踏み入れた彼は、魔女の呪いを受けてしまう。7日以内に死を迎えるというその呪いを解くため、魔女が棲むという霧の森の奥にある城を訪れたロシェル。その城で眠っていたのは、魔女に憑依された美しい少女で――?霜月はるか&日山尚が贈るオリジナルファンタジーボーカルアルバム『レムルローズの魔女』を完全コミカライズ!! 百年前の記憶と真実を辿る物語、ここに開幕――…。 -
数学はなぜ生まれたのか?
歴史を知れば、数学がみるみるわかる! 学校で習った数学は何の役に立つのか。数学者で現役教師の柳谷晃先生が、その疑問に応えます。 柳谷先生は言います。「数学はどんなに抽象的に見えても、人類が直面してきた問題を解決するために生まれてきました。そのことが理解できれば、数学に対して自然と敬意と感謝の気持ちが生まれ、数学が体に染みこんでいくはずです」。本書では、中学・高校の数学の教科書に凝縮されている数学の知恵がどのように生まれたのかが魅力的な語り口で語られます。「0はなぜ偉大か」「三角比はなぜ生まれたのか」「リンゴが落ちても、万有引力は生まれない」「コンピュータはなぜ2進法で考えるのか」等々。これを読めば数学の本質がみるみるわかり、「こんな数学の講義に出会いたかった」「数学をもう一度、勉強したい」と思うに違いありません。 -
凡人として生きるということ
世の中は95%の凡人と5%の支配層で構成されている。が、5%のために世の中はあるわけではない。平凡な人々の日々の営みが社会であり経済なのだ。しかし、その社会には支配層が流す「若さこそ価値がある」「友情は無欲なものだ」といったさまざまな“嘘”が“常識”としてまかり通っている。嘘を見抜けるかどうかで僕たちは自由な凡人にも不自由な凡人にもなる。自由で平凡な人生が最も幸福で刺激的だと知る、押井哲学の真髄。 -
るすばん猫きなこ
人懐っこい赤ん坊猫のきなこと、海辺の家で暮らす小学1年生のここな。ある日、突然起きた地震と津波と原発事故により家族と離れ離れになり、その土地に取り残された彼らは、家族の帰りを待って“おるすばん”を続けている。そして故郷を失って別の場所で生きる少女・さきの願い。亡くなった人たちの心残り。それぞれの思いを乗せて時間が過ぎていく。失われてしまったもの、ずっとそこにあるもの……「猫の一生」を通して描く震災の物語。※この話には、津波・原発事故に関する描写が含まれます。フラッシュバック、強いショックを受けられるなどのご心配がある方はご注意ください。 -
ベオグラードメトロの子供たち
このお話の舞台は、セルビアの首都・ベオグラード。 20XX年、超人的な能力を持つ人々「能力者」たちが密かに暮らしている。 彼らは平穏な日々を送っていたが、ある日セルビアの巨大企業・ゴールデンドーンが「能力者狩り」を始めてしまう。 建設途中で放棄された地下鉄、ベオグラード・メトロには多くの能力者たちが集っていた。 そこに入り浸るごく普通の少年・シズキは、相棒のデジャンとともに、能力者たちを守るため――ひいてはメトロを守るために立ち上がる! 日本語タイトル:ベオグラードメトロの子供たち 英語タイトル:CHILDREN OF BELGRADE METRO キリル文字タイトル:Деца београдског метроа -
SUNNYシックスティーン
花房ニイナ、16歳。「顔面だけで勝ち組」と友達に羨まれる彼女は、極度の優柔不断で周囲の目ばかりが気になる自分にコンプレックスを抱えていた。ある日、ひょんなことから一眼レフを手にすることになったニイナは、元アイドルで現在はフォトグラファーとして生きる卒業生・ミミリとの交流を通じ、シャッターを切る楽しさに目覚めていく。 夢中になれるものとの出会いは、絶対に人生を変える! 写真×全力青春ストーリー! -
エンド・オブ・ライフ
全国の書店員が選んだ「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2020年 ノンフィクション本大賞 受賞作。 ベストセラー『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』の著者が、こだわり続けてきた「理想の死の迎え方」に真っ正面から向き合った。2013年に京都の診療所を訪れてから7年間、寄り添うように見てきた終末医療の現場を感動的に綴る。 「命の閉じ方」をレッスンする。 200名の患者を看取ってきた友人の看護師が病を得た。「看取りのプロフェッショナル」である友人の、自身の最期への向き合い方は意外なものだった。残された日々を共に過ごすことで見えてきた「理想の死の迎え方」とは。在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった著者の難病の母と、彼女を自宅で献身的に介護する父の話を交え、7年間にわたり見つめてきた在宅での終末医療の現場を静かな筆致で描く。私たちに、自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれる感動ノンフィクション。
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