それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

935円 (税込)

4pt

かつて、普通のよき日本人が「もう戦争しかない」と思った。世界最高の頭脳たちが「やむなし」と決断した。
世界を絶望の淵に追いやりながら、戦争はきまじめともいうべき相貌をたたえて起こり続けた。

その論理を直視できなければ、かたちを変えて戦争は起こり続ける。

だからいま、高校生と考える戦争史講座。
日清戦争から太平洋戦争まで。講義のなかで、戦争を生きる。


生徒さんには、自分が作戦計画の立案者であったなら、
自分が満州移民として送り出される立場であったなら
などと授業のなかで考えてもらいました。
講義の間だけ戦争を生きてもらいました。

そうするためには、時々の戦争の根源的な特徴、
時々の戦争が地域秩序や国家や社会に与えた影響や変化を
簡潔に明解にまとめる必要が生じます。その成果がこの本です。
……本書「はじめに」より

◆日本だけでなく、世界の人々がなにを考え、どのような道を選択したのか、
かつての人々が残した言葉をたどりながら、詳しく鮮やかに紐解いてゆきます。
縦横無尽に「戦争」を考え抜く。歴史の面白さ・迫力に圧倒される5日間の講義録◆

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それでも、日本人は「戦争」を選んだ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日清戦争から第二次世界大戦まで、日本がどういう経緯で「戦争」に向かっていったのか、たくさんのデータを見ながら学ぶことができました。各国の思惑や判断の理由などがわかりやすく説明されていて、もし当時のこの立場に自分が立っていたら…、と考えてしまいました。これが80~120年前の実際の出来事だということに

    0
    2025年07月11日

    Posted by ブクログ

    【感想】
    本書『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』は、筆者の加藤陽子氏が私立栄光学園の中高生17人に行った5日間の日本史講義を書籍にした一冊だ。講義といっても単なる時系列の勉強ではなく、日清戦争から太平洋戦争の間の政府・軍部のイデオロギー、国民の感情、列強各国の戦略、満州・朝鮮地域の秩序といった要

    0
    2024年06月25日

    Posted by ブクログ

    読んでいてめちゃくちゃ楽しかった本。
    日本人なら人生で一回は読んでほしい!と思うくらい、いろんな人におすすめ。
    小中学生の頃は学校の科目の中で歴史が一番好きだったけど、高校で進路の関係上理系を選択して以来歴史にはノータッチ。
    でもやっぱり、私は歴史が好きなんだなあと思った。難しい言葉もちょくちょくあ

    0
    2023年08月05日

    Posted by ブクログ

    日清、日露から第二次大戦終結まで。高校生への講義として平易な言葉で解説がなされてはいるが、”過去を振り返る”歴史ではなく、その時代、その状況だったらどう考えるだろうか、という歴史家の視点が明確で、読みごたえがある。19世紀末~20世紀の戦争と政治、経済を取り巻く世界の重層的な動きを捉える入門書として

    0
    2023年01月28日

    Posted by ブクログ

    学術会議メンバーから外されてしまいましたが、決して左に寄ってる訳でもありません。中立で客観性がある良書だと思います。

    0
    2021年12月29日

    Posted by ブクログ

    何年かに一度読み返したくなる一冊。中高生向けの講義の書籍化だが、大人でも読み応えたっぷり。むしろ大人こそ読んで明治〜昭和史を勉強し直すべきかと。

    0
    2021年10月02日

    Posted by ブクログ

    東大で日本近現代史を研究、教える著者が、ある私立中高一貫校の20人ほどに講義した数日間をもとにした本。分かりやすいだけでなく、興味を持って考えるためのヒントが満載。こんな歴史の見方、考察の仕方があると、初めて知った。こういう本を中高生くらいで読んでいたら、もっと興味を持って歴史を勉強できたかも。

    0
    2021年02月13日

    Posted by ブクログ

    「中学生、高校生」にしっかりと読んでもらいたい。もちろん、ある程度、経験を積んだ人にも。

    様々な資料から戦争を、戦争に至った経緯をわかりやすく伝えている。加藤教授の語り口調で書かれているため、実際に講義を聞いているようで難しいところも理解しやすい。

    0
    2020年12月06日

    Posted by ブクログ

    東大教授の加藤陽子が栄光学園で語る近現代史の特別講義。間違いなく言えるのは、今までこんな本を読んだことはなかったということ。歴史家の深いものの見方に目を見張る。一方、優秀な中高生の柔らかい頭ではなく、いささか、いやだいぶくたびれた中高年の頭にはすいすいと入ってこない部分もある(それだけ中身が充実して

    0
    2020年05月17日

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争を「悲惨な戦争だった。おしまい」にさせない考察的な良書
    生徒の思考力が素晴らしい
    これが歴史学であり社会学である

    0
    2020年03月26日

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