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Posted by ブクログ 2011年11月06日
本書は「学歴」が「格差」に及ぼす影響について書かれた本だが、特筆すべきは様々な社会学的な議論を整理しているにある。例えば2000年代になってから横行している「格差論」について、様々な意味の「格差」が存在していて、まず定義がそれぞれ少しずつ異なっているためそれらを整理し、その上で様々な格差が存在してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月01日
大卒と高卒の分断を語る本
大卒と高卒は半分半分くらいの比で存在するが、偏って存在して互いの交流は少ない。そして固定化している。
学歴は正規の格差生成装置
自分の成功は努力、自分の失敗は社会問題、他人の成功は社会的な追い風、他人の失敗は自己責任と捉えやすい
高度経済成長時代は、父親よりも学歴が高く生...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月04日
親の学歴が子供の学歴に影響するー、格差の再生産として多くの教育社会学者が問題視するのはなぜか?大卒か非大卒かで収入や職業的地位、果てはその人の格のようなものまでそこに見出し、その後の人生に大きな差異をもたらすからだろう。ならば、再生産をけしからんというよりも、学歴が必要以上に大きな影響をもっているこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月18日
大阪大学大学院人間科学研究科准教授(計量社会学)の吉川徹(1966-)による、学歴社会の社会学的考察。
【構成】
第1章 変貌する「学歴社会日本」
第2章 格差社会と階級・階層
第3章 階級・階層の「不都合な真実」
第4章 見過ごされてきた伏流水脈
第5章 学歴分断社会の姿
第6章 格差社会論の「...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月14日
データに基づいた社会学者の格差論。
GCOEかなんかのプロジェクトの成果の一部が本にまとめられたもので,こうやって社会に還元されるのは,いいことだ。
学歴で格差ができるというのは,分かっていても大っぴらには言いにくい現象だけど,データを使って淡々と今の社会状況が説明されている。
「そもそも学校制度と...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月12日
著者の最新刊である『日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち 』(光文社新書)を先に読んで、そのひとつ前の研究であり、前提になっているところを確認するために読んだもの。
「学歴」がすべての問題の主成分にして、その出発点であるというのが大きな主題であり、その状況説明が長く書き連ねられてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月20日
非常に難解。
大卒か非大卒か、多くの人が意識をしていることだと思うが、このことがあまり表に出て来ないのは分かっていてもタブーとされているからなのか。
ここに正面から切り込んでおり、科学的な説得力も備えているのだが、受け入れられるかどうかは何とも言えない。
いちおう解決策まで踏み込んではいるが、...続きを読む
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