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1966(昭和41)年、日本の出生数が統計史上最低を記録した。原因となったのは迷信。60年に1度めぐってくる干支、丙午(ひのえうま)にまつわる俗言のためだった。高度経済成長の只中、たった1年、なぜ迷信がそこまでの出生減をもたらしたのか? 昭和のひのえうま生まれの計量社会学者が、迷信の成立した江戸期にまでさかのぼり、拡散・浸透のタイムラインをつぶさに追いながら、日本でだけ生じた特異な「社会現象」を読み解く。
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Posted by ブクログ
母がひのえうまで、この本を買ってきました。 子の私が先に読み切ってしまいました。 やはり「メディア」の影響は凄まじいな、と。 特に明治〜大正の新聞、反省してほしいです。 そして、近代化が進み多様性が尊重される社会とともに「ひのえうま」の在り方が変わっていくのが興味深く思いました。
私も1967年生まれ。67コアグループの次の早生まれ集団に入る。干支が立春を境に替わることを知ったのは社会人になってから。私の両親も私の干支を未年と言っていたくらいだ。江戸、明治、昭和と、丙午にまつわる迷信(悲惨な子減らし、当該女性の差別)により当年人口が減少したことを検証しながら、令和の丙午がどう...続きを読むなるかを予測。私の経験から、同年女子に恋心を抱くことはあれ、丙午を理由に忌避することはなかった。人口減少の原因が戦後GHQの政策にあったと記憶していたが、その後の「明るい家族計画」がダメを押したのではないか。
今から40年ほど前、丙午の人たちが成人式を迎える頃にメディアで取り上げられ、話題となっていたのを覚えている。 母に「丙午って何?」と聞いたら、迷信としか思えない謂れについて教えてくれた。 今ならネットなどで根拠のないこととすぐに調べられるだろうが、そこまで昔のことではないはずなのに伝聞がまことしや...続きを読むかに信じられていたというのが信じがたい。 いや今この時代であっても、陰謀論が拡散しているのだからSNSでこの迷信が流布される可能性だってある。 無意味なデマを流すことがないように、メディアにはしっかりと対応してもらいたい。 しかし著者は幅広く細部にわたって調査されている、感服した。
年末から妊活を始める予定なので、丙午に女子を出産する可能性があり、学ぶために手に取った。 結論、おもしろかった〜! メディアが「迷信ではあるけれど〜」と注意喚起をする様はさながら先日の参院選を思い起こさせる。 結局何も変わっていない。 けれど、子どもを検討する世代は60年ごとに鮮やかなくらい変化を...続きを読む見せている。 昭和のひのえうま時代、新婚で避妊しない人は13%!? 今じゃ考えられない!! わたしたちもキャリアと人生の狭間で緻密なバースプランを練っているので、ひのえうまくらいで産み控えはしないなあ。
いよいよ来年暦が還る。わたしたちの暦に還ってくる。おかえり、ひのえうま。もうあの年のような事態にはならないと著者も言っている。そりゃそうだよ。だってわたしたちが証明したもの。ちょっとお得でなんだか妙に団結してたくましくてまあまあHAPPYな人生送れたよ。むしろひのえうま印はちょっと得意げにわたしたち...続きを読むの胸元でずっと光っているよ。迷信はもう消滅。わたしたちは最後のひのえうま女子だ。
1906年明治の丙午 1966年昭和の丙午 そして、来年が2026年令和の丙午 「丙午」は、何の根拠もない迷信や陰謀論的なものなのですが、来年はどうなるでしょうか。 日本は既に少子化が根付いています。 川柳にするなら「毎年が ひのえうまかな 令和の世」とは、言い得て妙です。 1966年昭和の丙...続きを読む午の時は「丙午(ひのえうま)年の生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める」という迷信をマスコミなども流していたようです。 信じていなくても、周囲からの同調圧力に逆らえない社会だったのでしょう。 60年経って、当然そのような事実はないことは皆わかっています。 今こんなことを言おうものなら、○○ハラになるか、炎上するか、軽蔑されるかで、おかしな奴という烙印を押されてしまいます。 よって、2026年令和の丙午は、大規模な出生減は起きないでしょう。
普通に面白かった。 文章も平易で読みやすく、図解やグラフもわかりやすい。 サブタイトルが『江戸から令和の迷信と日本社会』とあったので、てっきり民俗学的な話かなと思ったら、違った。 社会学の本だった。 ひのえうまについての基礎知識と、60年ごとにあるこの年に生まれた女性についての理不尽な言説についての...続きを読む解説と、来年はこのひのえうまだけど、どうなるかなって感じの展開。 ひのえうまの女が云々かんぬんは、腹立ちしかないのだけれど、それが生じた背景についての丁寧な洗い出しは実に面白かった。著者自身がひのえうまの生まれということもあり、本人は『やや好事家的な蓄積の総まとめ』とのことだが、今の時代必要なものではないかと思う。 今時ひのえうまがどうのこうのという話はないだろうが、似たような巷間が悲劇を生む可能性はあるし、今の時代だからこそ容易に生じる危険性は高いのだから。
ひのえうまがどのように社会に浸透したかをデータから検証する本。 前半の検証は面白かったが、後半はデータの紹介は退屈だった。研究者にとっては重要なデータなのかもしれない。
丙午とは、干支の組み合わせで60年おきにやってくる。この年生まれの人は気性が激しいといった民俗的迷信によって出生数が減る傾向にあり、実際に1966年には前年比で40万人もの減少が見られた。そして2026年がその年に当たり、明治・昭和と続いた出生数減少の影響が発生するのだろうか。 丙午生まれの女性は...続きを読む気が強く嫁の貰い手がいない―という根拠のない迷信によって、この年の出生数は10-20%程度減少してきた。そして明治の丙午(1906年)、昭和の丙午(1966年)を詳細に紐解いていくことで、それぞれの社会情勢に合わせた現象が見えてくる。それは家父長制のイエ本位の結婚から、個人の自由が高まってきた時代の出産調整といった結婚・出産にまつわる価値観の変化もあり、60年周期での調査検証はそれらを見る上で興味深い。 果たして2026年も出生数は減少するのか?それについてはすでに干支というものを気にする風潮はほとんどなくなりつつあり、また減少するための出生数全体が少子化によって危機的状況にあるため、有意に顕在化するとは考えづらい。むしろ社会としては逆の意味での迷信として、受験や就職といった面での競争率が低い丙午生まれは幸福であるといったキャンペーンを張るのが望ましいのではないか。
ひのえうま迷信の始まりから、過去この干支はどのように社会的に扱われてきたのか、1966年生まれのひのえうまの人達の人生は他と比べて得だったのか損だったのか等をエビデンスを元に説明されている。そして2026年はどうなるか、の予測も。 1966年の狂乱に関するところが、ザ・昭和という感じでおもしろい。
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ひのえうま~江戸から令和の迷信と日本社会~
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吉川徹
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