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瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。容疑は、パーティ会場で発表予定だった『告白』の主演女優候補三人に掛かる。警察は女優三人に脚本家の変死をめぐる一人芝居『告白』を演じさせようとする――という設定の戯曲『中庭の出来事』を執筆中の劇作家がいて……。虚と実、内と外がめまぐるしく反転する眩惑の迷宮。芝居とミステリが見事に融合した山本周五郎賞受賞作。
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Posted by ブクログ
演劇のもつ構造への興味で書いたのが本作で、演劇をやる人間への興味で書いたのが後の「チョコレートコスモス」なんだろうなと思いました。 本来上演を目的とされる「戯曲」において、(本文にもあるように)セリフはただの「結果」。 俳優の行動にこそ本質があるので、言葉を使って1から10まで説明する「中庭の出...続きを読む来事」という戯曲は、「戯曲」てして読むととても珍しいです。 言い換えれば、戯曲部分がとても小説的です。 逆に、小説部分は余白が多く、読み手の解釈が求められます。それは、俳優が台本を読解する作業にも似て、とても戯曲的です。 展開として、どこからどこまでが演劇で〜というのももちろん面白いのですが、「戯曲的な要素」が小説部分に強く、「小説的な要素」が戯曲部分に強い、という構造もまたとても面白かったです。
ミステリ劇の謎を解く劇を演じる人々のミステリを執筆する劇作家と演者たち……気を抜いたら位置がわからなくなるので油断できないけれど、面白く読みました。 舞台は台詞で全部説明しないといけないから大変だな。この他にも演劇モチーフの小説書かれてるから、恩田さん演劇お好きなんだろうなぁ。 劇場型犯罪でなくても...続きを読む、寺山修司の天井桟敷でなくても、「見る」「見られる」がある限り、生きていくことは演じることなのかもしれません。 ある程度解決したら「この先はご想像にお任せします」もアリで寧ろ好きだけれど、この作品の「黒い影」や「部屋の前に出されてる黒いゴミ袋」みたいに本筋には関係ないから全く説明されない謎はモヤモヤする。。
雰囲気がとても好き。何重にも重ねられていく推理。途中のラーメンのエピソードが何故かすごく印象的で好き。ああいうスイッチって何故かあるよね。
恩田陸の作品って最後が拍子抜けというか勿体無い感じが多い気がするけれども、読み進めてる最中がとても面白いからすき。
入れ子になっているけど、恩田陸さんの中ではわかりやすいタイプの小説な気がする。 演劇が好きな方なんだろうな、と。
戯曲と小説を融合した、なんとも不思議な作品です。そして、しっかりミステリーにもなっているという一粒で三度美味しいんです。 それにしても、恩田陸の未読作品を久々に読みましたが、読みやすく、いつも先が気になってズルズル読んでしまいます。
いやー、面白かった。恩田陸さんの作品はあまり読んだ事がないのだけどこれは素晴らしい小説だという事が途中で気付くぐらいには面白い。場面転換が多いのでそれに振り落とされないように必死になって食らいついていったその先にあるオチも好み。本当に芝居とミステリが上手い具合に融合した小説。皆なにかを演じているとい...続きを読むう点では世界は全て劇場だ。
最後のほうが頭がこんがらがってきましたが、よく練られた物語だと思います。『匣の中の失楽』が好きな人はついていけると思います。自分は最後のちょっと前で脱落しました。
読むごとに場面がごちゃごちゃになってきて、頭で整理しながら読んでました。 物語の中の物語の中の物語の中? 今読んでいるのがどこの次元か、掴みにくいですが、最後はすっきり。 頭のなかが大変ですが、面白かったです。
演劇の台本と事件の間を行ったりきたり。 途中自分がどこにいるのかホントわからなくなったけど、なんとなくそれも心地よかったり。 こういうのが書けるってすごいなーと思った。
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