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Posted by ブクログ
この本は河合隼雄のエッセイ集とも言うべきか。文体が平易で優しく気軽に読めるので、数年に1回読み返す。
毎回読むたびに新たな発見が。というよりは自分が年齢を重ねた分、経験値が少しは上がっているようで、理解に深みが増してくる感じが嬉しい。私の心が惹きつけられる箇所も毎回違うからおもしろい。その時々の自分の悩みを本に投影しながら文章を解釈していく作業を行なっているだろうから、心が揺さぶられる文章に出会って、癒されたり、新たな考えが浮かんだりする。
心理療法家は基本的にスーパーバイザーのもとに通っている。心理療法をしていると辛い話を聞くことが多く、1人では抱えきれないのだ。スーパーバイザーに話を聞いてもらい支えられて仕事をしている。さらにはスーパーバイザー自身も抱えきれない時があるので、その時はもっと度量の大きいスーパーバイザーがさらに話を聞いていくのだが、河合隼雄はその1番後ろのスーパーバイザー的存在であった。では、河合隼雄のスーパーバイザーは誰だった思いますか?
答えはバッハやモーツァルト。彼らの音楽が河合隼雄を支え、浄化してくれていたのである。このエピソード大好き。
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