「イッキ飲み」や「朝寝坊」「ツボ」「お喋り」に対する宇宙レベルのアプローチから、「生命形態学」の原点である論考、そして感動の講演「胎児の世界と“いのちの波”」まで、『内臓とこころ』の著者が残したエッセイ、論文、講演をあますところなく収録。われわれ人間はどこから生まれ、どこへゆくのか―「三木生命学」のエッセンスにして最後の書。
Posted by ブクログ 2014年05月17日
表紙に載っている奇妙な顔らしきイラストは何を表しているのか、分かる方はそう多くないでしょう。これは人間の胎児で受胎32日目から38日目の顔だそうです。お母さんが妊娠に気づくか気づかないかの時期にお胎では赤ちゃんが海で泳いでいた魚類から陸に上がり始めた両生類、そして爬虫類の顔へと30数億年の生命の歴史...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月23日
胎児の成長プロセスが具にわかる。その成長過程は、太古の生命の進化の歴史を受精から僅か1ヶ月あまりの期間に行われている。鰓呼吸から肺呼吸への変態もこの期間に生じている。
魚類→爬虫類→哺乳類→人間
このプロセスを出発に保健論、人間論にまで話が及ぶ。
人間は、進化する以前から宇宙のリズム、月のリズム、満...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月21日
前作『内臓とこころ』があまりに面白かったため購入
前半よりグレードダウンしてたように感じた
後半はゲーテなどの思想を盛り込んでおり、面白く読めた
全体的に二元論的あるいは三元論的な要素が強かった
植物・動物・人間といった分け方には抵抗があったが、納得はさせられた
また、呼吸リズムと潮汐リズムの関係も...続きを読む