胎児の世界 人類の生命記憶

胎児の世界 人類の生命記憶

770円 (税込)

3pt

赤ん坊が、突然、何かに怯えて泣き出したり、何かを思い出したようににっこり笑ったりする。母の胎内で見残した夢の名残りを見ているのだという。私たちは、かつて胎児であった「十{と}月{つき}十{とお}日{か}」のあいだ羊水にどっぷり漬かり、子宮壁に響く母の血潮のざわめき、心臓の鼓動のなかで、劇的な変身をとげたが、この変身劇は、太古の海に誕生した生命の進化の悠久の流れを再演する。それは劫初いらいの生命記憶の再現といえるものであろう。

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胎児の世界 人類の生命記憶 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年05月26日

    地球、人体、言語、生命、果ては神の世界に至るまで、この世の究極の答えを細胞に語り掛ける宇宙誕生138億年の超絶アトラクション。

    本の世界にのめり込むきっかけとなった偉大で思い出深い本です。文章量に圧倒され読み流しになるかと思いきや、読めば読む程引きこまれていくあの興奮が忘れられず何度も読み返してし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月26日

    「命」を
    こんなにも 平易にわかりやすく説いてくれた書が
    これまで あっただろうか

    私たちは 産まれてきた ただ そのことだけでも
    神秘的であり、尊いことなんだ
    と あらためて 認識させてもらえる

    自分の命の尊さに目覚めた者は
    他者の命をも慮ることができる

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    Posted by ブクログ 2011年12月04日

    胎児の相貌の変化に30億年の年月を読み込む。胎児の“上陸”のシーンは圧巻。ロゴスの世界に生きる筆者が、パトスに導かれて描いた世界。必読。

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    Posted by ブクログ 2013年09月25日

    これは本当に生物学の本?と問いたくなるほど読みやすい。

    発生学・古生物学・進化論・医学・人文科学・宗教・心理、等々、多岐に渡る分野の議論が“生命”の名の元に、ある一点を目指して集約してくるさまに感動。
    こういう分野横断的な議論を、たった一冊の新書で実現してしまうなんて!驚きを隠せない。

    語り口は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    読み初めはオカルティックでどうだろう、眉唾なものなのではないかと思ったけど、読み進めていくと、生物学者の筆者が実際に研究した末にオカルト的勘と結果が結びついてくる面白さがあった。人間の胎児のみならず、様々な生物の胎児、原初生物を出して論じている。
    途中、夢野久作の「ドグラ・マグラ」に出てくる胎児の夢...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月10日

     すんません。わたしには最後の方が難しすぎて,何を言いたいのか(というか,言いたいことは分かるけど,なんか科学的なお話ではないような気がする…)という本でした。
     本書を手に取ったわけがすでに思い出せないんですよね。本書の次に読んでいるのも同じ著者のものです。先に紹介した『ながいながい骨の話』共々,...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月30日

    ミクロからマクロまで生命にリズムが生まれて波及する。それは空間や時間を旅するように移動を重ねて時折振り返るように反復する。その記憶は自身の経験なのか、それとも受け継がれるDNAなのか。宇宙は自然であり、人の意識の産物ではない。故に誰にも世界を制御できないし必然とも偶然とも解釈できる運命に委ねられる。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月12日

    本書は確か『READING HACKS』で紹介されていて購入したのだと思う。

    ちゃんと理解できたか?と訊かれると言葉に詰まってしまうぐらい、読むのに骨が折れたが、とても大きな浪漫が語られている。

    個体の発生から誕生までというミクロな話を、地球上の生命の発生から人類の発生に至る大きな流れに重ね合わ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月03日

    胎児の世界から生物の進化の記憶を描き出し、生物の食の生活相と性の生活相という分析から生命のリズムを導き出して、それが宇宙のリズムと共鳴していることを示す宇宙論に至る壮大でスリリングなお話でした。

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    Posted by ブクログ 2014年09月16日

    中盤からの医学的な項目が難しい。が、心の何たるか、胎児の夢。知ってはならぬ事を知りたくなるのは知ってしまった者の常。

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