ゴリオ爺さん

ゴリオ爺さん

華やかなパリ社交界に暮す二人の娘に全財産を注ぎこみ屋根裏部屋で窮死するゴリオ爺さん。娘ゆえの自己犠牲に破滅する父親の悲劇。

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ゴリオ爺さん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月13日

    すごく考えさせられる。
    たしかにゴリオ爺さんの娘たちへの献身は想像を絶している。しかし、最後はこれでいいのか、との疑問は拭えない。利己と虚栄にのみ生きるのが人間なのか。そんな身も蓋もない社会なのか。
    主人公の学生が葛藤することにのみしか、微かな希望はない。

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    Posted by ブクログ 2021年01月03日

    今年の正月読書はバルザックの「ゴリオ爺さん」。愛娘二人に金を注ぎ込み、自らは貧乏生活を続けついには惨めな死を迎えるゴリオ爺さん。お金があるあいだは、娘とその旦那達から歓迎と尊敬を受けていたが、ひとたびお金が尽きてしまえば、見向きもされなくなる。行き過ぎた親馬鹿が、悲劇的な結末を呼び寄せる。苦しみなが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月24日

    病的と言ってもよいぐらいの親バカなゴリオ爺さん。親の死に目にも顔を見せないふたりの娘たち。どのような過程を経て、そのような娘たちに育ったのか明らかではないが、最後に遺された金のロケットは彼女たちにも純粋な時代があったことを物語る。その彼女たちが虚栄に満ちたパリの社交界に入ることになって、家族の悲劇に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月19日

    ライトノベルばかり読んでいても舌が麻痺しそうなのでまともな小説も読む
    と自然に書いてしまうが
    ライトノベルでないのにもライトノベル平均点に及ばない作品はいくらでもあるので
    単に味付けの違いと思う
    『マカロニほうれん荘』と『ドカベン』と『ブラックジャック』は同じ雑誌に掲載された
    同じマンガ作品でも
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月13日

     すごい小説というものは、確かに時代を超えて残る。例えば、『デイヴィッド・コパフィールド』『エマ』『ファウスト』『カラマーゾフの兄弟』。それらと同様の圧倒される感じを味わった。
     「人間喜劇」の構想を得て、最初にスターシステムを導入して描いた作品だという。これが初の試みだったとは、どれだけの緻密なプ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月13日

    ドラマは俗っぽいけど、確かな描写が感情をゆさぶるのはさすが。ヴォートランの逮捕の下りの描写がとても良かった。
    そしてラストもかっこよい。

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    Posted by ブクログ 2015年11月22日

    世間と言う真因はそのようなきらびやかな世界がどんなに偽善と妥協と搾取によって支えられているかを悟り、恐ろしくなる。ゴリオの爺さんもある種搾取される側の人生を堪能し、自らの幸福を他人に求めることで幸せを享受していたのだと思う。社交の場に乗り上げた途端、父親を恥ずかしく思うという娘たちの心情と、その成果...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月28日

    ハチャメチャな爺さんの話かと思ったら、悲しく哀れを感じるお爺さんの話だった。終盤のお金がない娘二人と学生二人の対比が面白い。最後のラスティニャックの決意に応援してしまう。

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    Posted by ブクログ 2024年03月02日

    こんなに父性ゴリゴリの物語、どうしても娘の立場で読んでしまう。自分の父とも重ねるけど、やはり15歳くらいのときの娘でいて欲しいのだな〜こちらは歳を重ねるごとに現実でサバイブできるようにトランスフォームし尽くさなきゃいけないのに。彼女たちはお金以外のなにかをわかろうとしたほうがよかったけれど、有り余る...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月01日

    バルザックの一連の作品は「人間喜劇」として有名らしいが、正しく喜劇というか、喜びも憎しみも感じさせる作品。
    小説なのに、テレビドラマを観ているような、どこで読むのを中断すればいいのか、本当にわからなかった。久しぶりにしっかりした長編を読みした。
    ドラマティックな展開を期待する方にぜひ。

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