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  • 幸福について―人生論―
    4.0
    1巻781円 (税込)
    幸福は人間の一大迷妄である。蜃気楼である。がそうは悟れない。この悟れない人間を悟れないままに、幸福の夢を追わせつつ救済しよう。人生はこの意味では喜劇であり戯曲である。従ってこれを導く人生論も、諷刺的、ユーモア的にならざるをえない。本書は厭世哲学者といわれる著者が、豊富な引用文と平明な表現で人生の意義を説き幸福を教える名随筆「処世術箴言」の全訳である。

ユーザーレビュー

  • 幸福について―人生論―

    Posted by ブクログ

    大人になるにつれ、幸せについて考えることが増えて、でもそれがうまく言葉で定義できず、哲学者の力を借りようと思い読み始めました。自分の考えてる幸せと答え合わせもできてとても良かったです。重なる部分もあれば、そうかな?と思う部分もあり、読むのに少し時間がかかってしまいましたが個人的にはとても学びがあった本でした^^バイブルとして何度も読み返したい。

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    2024年01月12日
  • 幸福について―人生論―

    Posted by ブクログ

    中年にもなり、会社生活定年も見える年になると、自分の生きざまを振り返り、哲学に教えを請いたくなるものだ。
    ずいぶん前のWBS スミスの本棚で紹介されていて、その後すぐ購入した。その番組後、この本は注目され一気に注文が殺到したとも聞いた。ずいぶん温めて、読んだもんだ・・・
    さすがは哲学者、どう生きるかを教えてくれる。
    ・幸福になるというのはなるべく不幸にならないということ。大きな不幸がない人は幸福だという。
    ・真の勝者は、名誉を争う諍いで攻撃されたら、無視する。
    ・不合理なことに絶望するのは良くない。後々、問題は再検討を受け、論究の的となり大抵結局正しい判断が下される。
    ・なるべく誰にも腹を立て

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    2023年03月24日
  • 幸福について―人生論―

    Posted by ブクログ

     ショーペンハウアーは十九世紀のドイツの哲学者であり『意志と表象としての世界』という浩瀚な哲学書も残している。だが彼の名を世に知らしめたのは『パルエルガ・ウント・パラリポメナ』と題された数々の随想集であった。本書はその中の最大編「処世術箴言(生活の知恵のためのアフォリズム)」の全訳であり、名文家ショーペンハウアーの魅力を余すところなく伝える好著となっている。
     ショーペンハウアーは人生の価値を「人のあり方」「人の有するもの」「人の与える印象」の三つに分け、「人のあり方」に絶対的な価値を置く。「大抵の人が自己の本質そのものよりも、他人の頭脳に映じた自己の本質の映像にむしろ関心をもっている」という

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    2019年07月02日
  • 幸福について―人生論―

    Posted by ブクログ

    人は不幸になったら急に過去の平凡な日々を憧れる…つまり、何事もなく終わった一日を幸せと思えるかどうか、これがこの本の要点だったと思います。
    視点を変えれば基本的に私たちは幸福な毎日を過ごしていたのですね。

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    2016年03月18日
  • 幸福について―人生論―

    Posted by ブクログ

    スミスの本棚で本谷有希子が勧めていて
    興味を持って読んだ。
    ショーペンハウアーと言えば哲学者だが
    この本は非常に読みやすい。
    幸福に関する考察はとても的を得ているので
    目から鱗の箇所が多かった。
    彼自身について言えば晩年は幸福ではなかったので、後半は少し陰鬱な感じはあるが多くの事を学べる本。

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    2016年03月11日

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