本文夫のレビュー一覧

  • 幸福について―人生論―

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    大人になるにつれ、幸せについて考えることが増えて、でもそれがうまく言葉で定義できず、哲学者の力を借りようと思い読み始めました。自分の考えてる幸せと答え合わせもできてとても良かったです。重なる部分もあれば、そうかな?と思う部分もあり、読むのに少し時間がかかってしまいましたが個人的にはとても学びがあった本でした^^バイブルとして何度も読み返したい。

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    2024年01月12日
  • 幸福について―人生論―

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    中年にもなり、会社生活定年も見える年になると、自分の生きざまを振り返り、哲学に教えを請いたくなるものだ。
    ずいぶん前のWBS スミスの本棚で紹介されていて、その後すぐ購入した。その番組後、この本は注目され一気に注文が殺到したとも聞いた。ずいぶん温めて、読んだもんだ・・・
    さすがは哲学者、どう生きるかを教えてくれる。
    ・幸福になるというのはなるべく不幸にならないということ。大きな不幸がない人は幸福だという。
    ・真の勝者は、名誉を争う諍いで攻撃されたら、無視する。
    ・不合理なことに絶望するのは良くない。後々、問題は再検討を受け、論究の的となり大抵結局正しい判断が下される。
    ・なるべく誰にも腹を立て

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    2023年03月24日
  • 幸福について―人生論―

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     ショーペンハウアーは十九世紀のドイツの哲学者であり『意志と表象としての世界』という浩瀚な哲学書も残している。だが彼の名を世に知らしめたのは『パルエルガ・ウント・パラリポメナ』と題された数々の随想集であった。本書はその中の最大編「処世術箴言(生活の知恵のためのアフォリズム)」の全訳であり、名文家ショーペンハウアーの魅力を余すところなく伝える好著となっている。
     ショーペンハウアーは人生の価値を「人のあり方」「人の有するもの」「人の与える印象」の三つに分け、「人のあり方」に絶対的な価値を置く。「大抵の人が自己の本質そのものよりも、他人の頭脳に映じた自己の本質の映像にむしろ関心をもっている」という

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    2019年07月02日
  • 幸福について―人生論―

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    人は不幸になったら急に過去の平凡な日々を憧れる…つまり、何事もなく終わった一日を幸せと思えるかどうか、これがこの本の要点だったと思います。
    視点を変えれば基本的に私たちは幸福な毎日を過ごしていたのですね。

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    2016年03月18日
  • 幸福について―人生論―

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    スミスの本棚で本谷有希子が勧めていて
    興味を持って読んだ。
    ショーペンハウアーと言えば哲学者だが
    この本は非常に読みやすい。
    幸福に関する考察はとても的を得ているので
    目から鱗の箇所が多かった。
    彼自身について言えば晩年は幸福ではなかったので、後半は少し陰鬱な感じはあるが多くの事を学べる本。

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    2016年03月11日
  • 幸福について―人生論―

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     購入してから随分長い間積読状態だったが、いざ読み始めたらその面白さに一気に読み切ってしまった。
     人生を知り尽くしたとでも言わんばかりの的確な考察が多く、現代でも十分に通用する。とても160年も前に書かれたものとは思えない。曰く『幸福に対する二大敵手が苦痛と退屈』、曰く『他人の意識のなかに起きることなど(中略)どうあってもかまわない性質のもの』などなど。ところどころに現れる毒のある表現にもニヤッとさせられる。
     全体として”一切皆苦”に代表される仏教的な考え方が強いと感じながら読み進めたが、解説を読んでその謎が解けた。
     久しぶりに良書に出会えた。

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    2014年05月10日
  • 幸福について―人生論―

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    幸福とはなにか、伝えていることはシンプルだが、シンプルなことほど伝わりにくい。長く丁寧な文章の繰り返しで、筆者の思うことを伝えようとしている。
    随所にあふれるシニカルな表現が心地よい。

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    2013年10月06日
  • 幸福について―人生論―

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    職場や友人などの人間関係の悩ましさについて、あれやこれや愚痴っていたら、「これを読むといいよ。きっと今のお前に響くことがたくさん書いてあるから」と、父が私に差し出した本。。。差し出されて、即効で数ページ流し読みしてから、ぐいぐいと世界に引き込まれ、まるで、たった今の私のためにあるような本ではないかっ!と、うなづいたり、開眼したりしながら夢中で読んだ。初めて出会った、自分にしっくり来る哲学書。この本に響いた人たちとなら、本当の意味で親しくなれる気がする。

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    2012年09月30日
  • 幸福について―人生論―

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    30歳を過ぎた頃に読むと、その後の人生が変わるかもしれない本だと思う。それ以前に読んでおくのも良いと思うが、それが本書に記されていることを行動として起こせるのだろうかと思ってしまう。30にもなれば、人生についてある程度の見解が開けてくる。その中で本書に出会うことで、さらに人生に幅を持たせ人間らしい人生を歩んでゆけるのではないかと思う。ただ著者に真似て言うならば、読んだからと言って変われるひとばかりではないと言うことだと思う。

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    2012年05月14日
  • 幸福について―人生論―

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    難しくて分からないことが多かったです。でも、面白く読めました。孤独な私には耳障りのいい言葉が多かった気がします。

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    2024年10月12日
  • 幸福について―人生論―

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    まだ若いからこの調子で人生がずーっと続くと勘違いしてしまう

    あっという間に年取って死ぬまで、後悔がないように生きねば

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    2021年09月22日
  • 幸福について―人生論―

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    頭に思い浮かんだことをダーッとすべて書きなぐったような面白い文章。文章を書きながら思考が猛スピードで止まらずアドレナリンが出ているのが伝わる。凄く独りよがりな感じで、私は結構好きだった。たまにこの没入感に浸る為に手に取ります。

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    2018年07月14日
  • 幸福について―人生論―

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    精神の貧困と空虚とから起きる『退屈』。そこを埋めようと招き入れてしまう『不幸』。 教養を積み、精神の「貧困」を解消する事が真の「富裕」 なによりも、健康に勝る幸福なし。“外部評価を得ようとする『虚栄心』ではなく、内発的な自分自身に対する評価を持つ『誇り』を。” 突き詰めると、『孤独へのススメ』と読めなくもない。。 読後から少し時間が経っても未消化の部分は多いが、心に留めようと貼った付箋の数もまた多い一冊。

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    2016年07月24日
  • 幸福について―人生論―

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    哲学者だけど、哲学になじみがない人に向けて書いたそうなので、読みやすい。何度も読みたくなる本でした。「幸福は人間の一大迷妄である」と裏表紙にはある。かといって、それを求めることを否定していない。ただ、どんな幸福を求めるべきか、そしてそのための我が身のあり方はどのようにするべきかを説いている。ちょっと長ったらしいなと思う点もあるが、そこは老人の繰り言ということで。

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    2014年02月04日
  • 幸福について―人生論―

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    ネタバレ

    晩年の著書『筆のすさびと落穂拾い』の『処世術箴言』という編がこの書にあたる。
    内容が濃いこともあり、全体の流れを掴むのに二度、何かしら自らの生活に生かそうと思えば三度は読む必要があるかも。

    彼のは、幸福を求めるより不幸を避けるべきであるという考え方。
    だから享楽を求めたり、期待しすぎてはいけない。
    これは結構大事なことだと思います。

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    2012年12月21日
  • 幸福について―人生論―

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    徹底的に斜に構えた姿勢の割に、とても誠実な読者への姿勢に、くすりと笑える一冊。
    和訳もよいのだろうか、とても読ませる文体だった。
    人間の悩みの時代を越えた普遍性に気づいて、少し心が軽くなる。

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    2012年09月29日
  • 幸福について―人生論―

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    頭の中のもやもやをハッキリと書いてくれていて、とても助かった本。
    虚栄心と誇りが違うこと。喜びはなんてことない時に起こるもの。享楽は消極的な意味合いなどなど。
    孤独を感じる時、苦痛を感じている時、「でもこれがいいんだ!」と思わせてくれる一冊。

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    2012年06月15日
  • 幸福について―人生論―

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    ネタバレ

    三ヶ月ぐらいかけてゆっくり堪能。徹底した厭世ぶり。人が幸福なのは不幸でない状態だとする彼の考え方は自分のそれと同じため、読んでいて気持ちよかったです。
    快楽や物質や名誉を得るよりも苦痛を回避するべき。それはこの本に書かれていることであり、自分が普段実践しちゃってることです。そのため筆者によれば自分は幸福なはずです。そうなのかな。ふむ。そうなのかもしれない。
    でもでも顧みれば自分が失ってしまったものはあまりにも多い気がします。幸せなぶぶもあればそうじゃない部分もありますね。幸せなんてやっぱり定義しにくいですね。
    なかなか興味深かったです。
    ショーペンハウアーの孤独は言い訳がましいな。

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    2014年08月19日
  • 幸福について―人生論―

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    哲学書を読む楽しみは、個人的に二つあります。

    ひとつは自分が何度か考えたことのある問題を、名のある哲学者たちも考えたことがあったのだと発見すること。

    もうひとつは自分がこれまで一度も考えたことがない問題を指摘され、世界の見方が一変するときです。

    本書は前者に当たります。

    幸福は「モノの所有」と「他者との関係」では規定できません。

    欲しいモノを手に入れたとしても、手に入れた途端、また新たに欲しいモノが出てきます。いて欲しい人と望ましい関係を築いても、また別の人との関係を望むようになります。

    しかも病気になってしまえば、欲しいモノや築きたい人間関係以前に、ただただ健康であることを望むよ

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    2012年05月01日
  • 幸福について―人生論―

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    ぎっしりとしている内容で、訳文も読みやすい方ではなかったですが、しっかりとした興味深い思想書でした。

    厭世的でやや虚無的な傾向があり、生きる方にポジティブではないかと思います。その為自分なりの思考やら考えやらが定まってからの方が、この本に踊らされちゃいそうな気も。

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    2012年10月23日