グランド・ブルテーシュ奇譚

グランド・ブルテーシュ奇譚

善人も、偽善者も、悪人もバルザックの描く人間がおもしろい! 妻の不貞に気づいた貴族の起こす猟奇的な事件を描いた表題作、黄金に取り憑かれた男の生涯を追う「ファチーノ・カーネ」、旅先で意気投合した男の遺品を恋人に届ける「ことづて」など、90篇あまりもの作品からなる《人間喜劇》と呼ばれる作品群から人間の心理を鋭く描いた4篇を収録。ひとつひとつの物語が光源となって人間社会を照らし出す短編集。

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グランド・ブルテーシュ奇譚 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年10月16日

    「人間喜劇」から4編を選んで編まれた短編集。訳はラブレーの宮下さん。
    とにかく表題作が良いんだけど、どれを読んでもバルザックはやっぱりいいなとしみじみと感じていた。バルザックの皮肉はよい。

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    Posted by ブクログ 2011年10月02日

    グランド・ブルテーシュ奇譚
    ことづて = Le message|| ファチーノ・カーネ = Facino Cane|| マダム・フィルミアーニ = Madame Firmiani|| 書籍業の現状について = De l'etat actuel de la librarie

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    Posted by ブクログ 2011年03月09日

    バルザックの本を初めて読んだ。5篇の短編集で一番気に入ったのはファチーノカーネかな。それ以外も読み応えはあったけど、エンディングが結構童話集でお決まりのパターンという感じのものが多かった。でも内容の節々に哲学的な要素が含まれていて、マダムフィルミアーニに至ってはかなり特殊な始まり方をしていて私にとっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年02月21日

    『グランド・ブルテーシュ奇譚』という短編ののっけから、
    ホラーでぶっとぶような話。
    ≪人間喜劇≫と解説ではあるけど、どちらかというとトラジティー寄りではないかと思う。

    グレート・バルザック。

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    Posted by ブクログ 2019年04月27日

    19世紀フランスの作家バルザック(1799-1850)の短編4編と評論1編。大都市パリの喧噪と汚濁に塗れながら、もはや「回帰すべき田園」も無ければそこで幻想されていた「人間の本来性」なるものも喪失してしまっていることを痛切に認識し、近代社会という暴力的に運動する機構のなかで落魄した群衆の匿名的な情念...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月11日

    多数の作品から成る『人間喜劇』より厳選された
    短編4編+評論「書籍業の現状について」を収録。
    「早過ぎた埋葬」(!)系の表題作が猟奇的だが、
    それにしても、この時代(19世紀前半)のヨーロッパでは
    上流階級の人々が配偶者に隠れて若い恋人とあれやこれや……は
    普通のことだったんだろうかと首を傾げる。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月28日

    夫ある女が若い愛人が出来た。夫にばれそうになる。さあ、どうなる。

    1800年代のフランス。なんだかんだ、まだまだ男尊女卑。
    名誉を重んじる貴族の世界。

    バルザックらしき若者が、田舎町グランド・ブルテーシュで、謎の封鎖された豪華な館を見つけます。
    立ち入り禁止になっています。

    年老いて亡くなった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月13日

     はじめて読むバルザック。短編だからなのか、読みやすい。語り口が、シャーロックホームズの短編に似てる。19世紀ヨーロッパの共通構造なんでしょうか。

     次は長編かな。

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    Posted by ブクログ 2012年03月24日

    「グランド・ブルテーシュ奇譚」

    「ことづて」

    「ファチーノ・カーネ」

    「マダム・フィルミアーニ」

    「書籍業の現状について」

    0

    Posted by ブクログ 2011年01月10日

    バルザックの本を余り面白いと思って読んだ事は、実はあまりなかった。もったいない事をしていたのかもしれない。そして、宮下訳はいつも期待通りの面白さがある。短編の選び方にもセンスがあると思う。

    0

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