中公文庫の検索結果

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  • 幕末疾風伝

    幕末疾風伝

    小説・文芸
    3.5
    1巻748円 (税込)
    時は幕末。倒幕だ佐幕だ攘夷だ開国だ、と意識の高い周囲の連中のなかで逼塞していた浪人・松浦佐太郎は、とある縁で助けた男に「勤皇の志士」という言葉を吹き込まれ、覚醒する。だが、高杉晋作、坂本龍馬ら名だたる英雄から思いを託され維新を最後まで見届けようとした佐太郎は、革命の渦中で大きな矛盾に気づいてゆく…。
  • 表現の技術

    表現の技術

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻770円 (税込)
    すべての人は笑う前に驚いている――。数々のヒットCMで知られる広告クリエイティブの第一人者が、「起承転結のワナ」「オムニバス禁止令」「ポストイット脚本術」など、豊富な事例を挙げながら、映像や脚本づくりのテクニックを公開。クリエイターのみならず、「伝わる」表現とは何か知りたいあらゆる人に役立つ本。〈解説〉佐渡島庸平
  • 黄金餅殺人事件 昭和稲荷町らくご探偵

    黄金餅殺人事件

    小説・文芸
    3.3
    1巻814円 (税込)
    時は昭和五十年代、八代目林家正蔵(のちの彦六)の住む長屋には、密かに難事件の相談が持ち込まれていた……。「やかん」「中村仲蔵」「伽羅の下駄」など、正蔵十八番の名作落語の数々が現実の事件と複雑に絡み合う。落語界の大看板にして名探偵・正蔵が謎に挑む、痛快無比の異色落語ミステリー第二弾! 〈目次〉より エピローグ 第一話 黄金餅「殺人」事件 幕間 第二話 広い世間に プロローグ 特別鼎談 父・林家正蔵の流儀(藤澤多加子・林家正雀・愛川晶)
  • 文豪と酒 酒をめぐる珠玉の作品集

    文豪と酒

    小説・文芸
    3.0
    1巻902円 (税込)
    鴎外がビールに、荷風がウィスキーに託した思いとは? 本書は酒が様々なイメージで登場する傑作を厳選。古今東西、人類の友である酒になぞらえた憧憬や哀愁は今でも現代人を魅了し続ける。近代文学に足跡を残した漱石、露伴、安吾、谷崎、太宰ら16人の作家と白秋、中也、朔太郎ら9人の詩人、歌人による魅惑のアンソロジー。 収録作品 屠蘇……夏目漱石「元日」 どぶろく……幸田露伴「すきなこと」 ビール……森鴎外「うたかたの記」 食前酒……岡本かの子「異国食餌抄」 ウィスキー……永井荷風「夜の車」 ウィスキーソーダ……芥川龍之介「彼 第二」 クラレット……堀辰雄「不器用な天使」 紹興酒……谷崎潤一郎「秦准の夜」 アブサン酒……吉行エイスケ「スポールティフな娼婦」 花鬘酒……牧野信一「ファティアの花鬘」 老酒……高見順「馬上侯」 ジン……豊島與志雄「秦の出発」 熱燗……梶井基次郎「冬の蝿」 からみ酒……嘉村礒多「足相撲」 冷酒……坂口安吾「居酒屋の聖人」 禁酒……太宰治「禁酒の心」 ●諸酒詩歌抄 上田敏「さかほがひ」 与謝野鉄幹「紅売」 吉井勇「酒ほがひ」 北原白秋「薄荷酒」 木下杢太郎「金粉酒」「該里酒」 長田秀雄「南京街」 高村光太郎「食後の酒」 中原中也「夜空と酒場」 萩原朔太郎「酒場にあつまる」
  • 雨の鎮魂歌

    雨の鎮魂歌

    小説・文芸
    3.3
    1巻968円 (税込)
    北の小さな田舎町。中学校の生徒会長・一村が遺体で見つかった。警察の捜査が難航する中、同級生の徹也は友人の古館の様子がおかしいことに気づく。やがて異常な事件が続発。徹也と仲間たちは隠された真実を探す。喪失と絶望、疑心と対立、目眩と希望――。激しい雨に降られた十五歳の夏。少年少女はただ一度の季節を走り抜ける。 重松清氏、松浦理英子氏、栗澤順一氏(さわや書店)の各氏大絶賛! 累計18万部突破の「クラン」シリーズ著者が放つ傑作青春ミステリー。
  • 新版 犬が星見た ロシア旅行

    犬が星見た ロシア旅行

    小説・文芸
    3.7
    1巻990円 (税込)
    生涯最後の旅と予感している夫・武田泰淳とその親友、竹内好とのロシア旅行。星に驚く犬のような心と天真爛漫な目を以て、旅中の出来事、風物、そして二人の文学者の旅の肖像を、克明に、伸びやかに綴った紀行。読売文学賞受賞作。巻末に竹内好「交友四十年」を収録する。
  • 自殺論

    自殺論

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,650円 (税込)
    自殺は個人的気質の結果か、それとも社会的事実か? 十九世紀ヨーロッパにおける自殺率の統計を仔細に分析し、自殺を「自己本位的」「集団本位的」「アノミー的」「宿命的」の四タイプに分類。 生の意味喪失や疎外感など、現代社会における個人存在の危機をいち早く指摘した、近代社会学の礎となる古典的名著の完訳。
  • ひぐまのキッチン

    ひぐまのキッチン

    小説・文芸
    3.4
    1巻748円 (税込)
    「ひぐま」こと樋口まりあは23歳。学業優秀だったにもかかわらず、人見知りの性格が災いしてか、就活をことごとく失敗し、冴えない日々を過ごしていた。 そんなある日、祖母の紹介で、商社の面接を受けることに。そこは、米、粉、砂糖などを扱う、「コメヘン」という小さな食品商社だった。食品商社なら、大学で学んだ応用化学の知識を生かせるのではないかと意気込むまりあだったが、採用はよもやの社長秘書。 入社したまりあは、通常の秘書業務に加え、ときに取引相手に、ときに社長の友人に、料理をふるまうことになる――。 数々の児童文学賞を受賞した著者が贈る、心にも「おいしい」お仕事小説。 【目次】 商社コメヘン 引き継ぎのお好み焼き 苦しまぎれのTKG 愛しのオムライス つめたいおにぎり ふるさとの鬼まんじゅう
  • 銀色のマーメイド

    銀色のマーメイド

    小説・文芸
    4.4
    1巻770円 (税込)
    あの「マカン・マラン」の原点がここに! 人気キャラ・シャールさん初登場作品です。 自分の泳ぎばかり考え、周囲に興味がなかった龍一。しかし主将で幼馴染みのタケルがいなくなったことで退部者が相次ぎ、水泳部は降格の危機を迎える。残ったのは「プール好き」のアニオタ&水中歩行要員のみ。部の存続のため部員集めに奔走する龍一は、市民プールで水中を滑降するように泳ぐ“人魚”を見つけた。それは同じクラスの謎めいた美少女・雪村襟香で……? 『快晴フライング』改題
  • 最後の名裁き 大岡越前ふたたび

    最後の名裁き 大岡越前ふたたび

    小説・文芸
    -
    1巻792円 (税込)
    大岡越前、最後のご奉公。老中の面前で下す、評定の裁きの行方は!? 本作は、宝暦年間、実際に起きた三河岡崎藩、藩主押し込め騒動をモデルとしている。藩主押し込めとは、乱行、乱心などで藩政を誤った主君を、家臣たちが座敷牢に押し込め、隠居に追い込むことをいい、幕府に黙認されることが多い。 小説では、藩主派、反藩主派の御家騒動が、幕閣の知るところとなり、裁定が評定所に持ち込まれることになった。現地調査に向かった若き評定所留役・宇津木新五郎は、評定のメンバーである寺社奉行・大岡忠相に奮起を促す。評定の多数派を操る老中・松林備前守は、影で御家騒動の糸を引く。老齢に達したかつての名奉行は、はたして松林の陰謀を打ち砕くことができるのか。評定の場での裁きの行方はいかに……。文庫書き下ろし
  • 歌丸 不死鳥ひとり語り

    歌丸 不死鳥ひとり語り

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻880円 (税込)
    噺を残すのは、噺家の使命。あたしたちの代で噺の数を減らしたら先人に申し訳ない――。小学四年生で噺家になると決心、「笑点」出演で一躍人気者になるとともに、古典落語の掘り起こしに取り組み続けた生涯をたどる、粋なひとり語り。持ちネタの舞台裏を語る「あたしのネタ帳」と口演速記『ねずみ』も収録。『恩返し 不死鳥ひとり語り』を改題。
  • 目まいのする散歩

    目まいのする散歩

    小説・文芸
    4.0
    1巻902円 (税込)
    近隣への散歩、ソ連での散歩……。歩を進めるうち、現在と過去がひびきあい、新たな記憶がよみがえる……。死を前にした清澄なひびきをもつ晩年の秀作。野間文芸賞受賞作。巻末に口述筆記の様子がうかがえる「丈夫な女房はありがたい」を収録する。
  • 食道楽

    食道楽

    小説・文芸
    4.0
    1巻990円 (税込)
    和洋中、四季折々、多種多様の料理をレシピと共に味わうグルメ小説の元祖。明治期空前のベストセラーを読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化。 美味しくてやめられない、これぞグルメ小説の元祖―― 若き大食漢・大原と、料理に凄腕を発揮する妙齢のお登和のラブロマンスとともに、 和洋中、四季折々、膨大な数の各種料理の調理法を蘊蓄たっぷりに紹介。 前代未聞のその手法と、滑稽味あふれるストーリーで絶大な人気を博した本書は、実用性を貴び家庭料理の近代化を説く、先見的な食の啓蒙書でもあった。 食材、調理器具、栄養学、衛生にまで及ぶ圧倒的な情報量から、 嫁入り道具としても重宝されたという明治期空前のベストセラーを、 読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化
  • ドーダの人、西郷隆盛

    ドーダの人、西郷隆盛

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,210円 (税込)
    その明治維新、ちょっと待った! きれいごとだけでは語れない歴史の真実を、自己愛(ドーダ)の理論ですべて解明。水戸学、西郷隆盛、中江兆民、頭山満まで。歴史を動かしたのは、正義でも理念でもなく、人間の自己愛と虚栄心なのだ! 〈文庫版巻末特別対談〉片山杜秀
  • 富士

    富士

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,540円 (税込)
    悠揚たる富士に見おろされる戦時下の精神病院を舞台に、人間の狂気と正常の謎にいどみ、深い人間哲学をくりひろげる武田文学の最高傑作。自作を語る「富士と日本人」、担当編集者・村松友視によるエッセイ「終章のあとのエピローグ」などを収めた増補新版。
  • 恋の十和田、死の猪苗代 新装版

    恋の十和田、死の猪苗代 新装版

    小説・文芸
    -
    1巻495円 (税込)
    ハネムーンで殺された新妻との思い出の地、十和田湖で、西本刑事は亡き妻そっくりの女性・みな子に出逢う。しかし彼女は、猪苗代湖からの手紙を残し突然姿を消してしまう。みな子との出会いに運命を感じた西本は、必死の思いでみな子を探すが、彼女は無惨にも何者かに殺害されてしまう……。失意の西本は、殺人の容疑者として、地元警察に勾留されてしまう。部下である西本刑事の無実を信じる十津川警部は、彼の窮地を救うため、美しい湖面の下に隠された恐ろしい真相を探るが、捜査は難航する。十津川警部がこの難局を突破するために取った策とは!? 十津川警部の活躍を描く痛快長編!
  • 亀と観覧車

    亀と観覧車

    小説・文芸
    3.3
    1巻748円 (税込)
    ホテルの清掃員として働きながら夜間高校に通う涼子、16歳。家には、怪我で働けなくなった父、鬱病になった母がいて、生活保護を受けている。ある日、クラスメイトからセレブばかりが集う「クラブ」に行かないかと誘われる。守らねばならないものなど何もなく、家にも帰りたくない。ちょっとだけ人生を変えてみようと足を踏み入れた「クラブ」には、小説家だという初老の男がいた。生きることを放棄しかけている親を受け入れ、人と関わらず生きる日々を夢見てきた涼子は、自らの人生に希望を見出すことができるのだろうか――。33万部超のヒットとなった『ピース』の著者が、原点に戻って描き上げた、一筋縄ではいかない一気読み「純愛」物語! 彼女は何をしたのか――このラスト、あなたならどう読む?
  • 日本語びいき

    日本語びいき

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻770円 (税込)
    「させていただく」は丁寧か、馬鹿丁寧か。「先生」の読み方は本当に「センセイ」? よく知っているつもりの言い回しも、日本語教師の視点で見るとこんなにおもしろい! ヨシタケシンスケさんの、クスッと笑える絵とともに、身近な日本語のもうひとつの顔をのぞいてみませんか? 【『日本人の日本語知らず。』を増補改題】    目 次  まえがき 1 日本語は難しい、か? 2 ところでひらがな、ぜんぶ読めてます? ほんとに? 3 しつこいようですが、ひらがなはエライ! 4 らぬき、れたす、さいれ 5 ナウい人とナウな人、どっちがナウ? 6 品詞の谷間 7 お茶が入りました。 8 日本語はあいまい? 非論理的? 9 みなまで言うな。 10 米洗ふ前を螢の二ツ三ツ 11 私はこれでやめました。 12 ウチ向きな日本の私 13 ウチとソトの交流 14 しぇんしぇー、ちゅくえ 15 ありますですかそれともありますですか? 16 ててったってっ。 17 トンネルを抜けると鴨川でマスオさんが 18 飾り飾られ 19 4番の、カードを、お持ちの、お客さま 20 先生はとても上手に教えました。ありがとうございます。 21 お~星さ~ま~ギーラギラ♪  日本語は美しい。――あとがきにかえて  文庫版あとがき
  • 保守のヒント

    保守のヒント

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻924円 (税込)
    「保守」という思想はいったいどのようなものであるか? 小林秀雄、三木清、橋川文三、福田恆存、竹内好、大川周明……。近代日本史をふまえつつ、気鋭の研究者は先人たちを訪ね直し、保守思想をその起源から描出した。混迷の現代日本にも迫り、読者に新たな発見を与える保守のヒント集。
  • 孫子・呉子

    孫子・呉子

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻990円 (税込)
    春秋戦国時代に成立した軍事思想書で、徹底した合理主義を説く「孫子」。戦国時代初期、一大変革期に楚の宰相を務めた呉起の言を集め、戦争における「仁」の重要性を説く「呉子」。ともに兵法書として名高い二書を合本。混迷深まる現代における必携の書。〈解説〉湯浅邦弘
  • 維新始末

    維新始末

    小説・文芸
    3.3
    1巻704円 (税込)
    老中・水野忠邦による天保の改革から二十年。黒船来航以降、恐慌を来す江戸の町を、勤王の志士を騙る剣呑な浪人たちが跋扈するようになっていた。さらにその黒幕には、薩摩藩の巨魁の影が…。失われた秩序を取り戻すべく、我らが榊扇太郎が江戸の顔役たちとともに立ち上がる!「闕所物奉行 裏帳合」シリーズに連なる、待望の文庫書き下ろし。
  • おらんだ忍者・医師了潤 秘めおくべし

    おらんだ忍者・医師了潤 秘めおくべし

    小説・文芸
    3.0
    1巻858円 (税込)
    了潤が主命により張り込んでいた男が、一心不乱に書き上げた手記には「秘めおくべし」の表書きが……。手記を奪おうとする二人の侍や毒矢を用いて彼らを襲う正体不明の隠密。そして、町奉行所同心の変死体……。謎が謎を呼び、男の手記にあったという「蝦夷地ニ、草アリ、イシヤマニ、砦アリ」の文言に誘われるように、了潤たち忍び組は蝦夷地へと旅立つ。文庫書き下ろし。
  • 決定版 オーケストラ楽器別人間学

    決定版 オーケストラ楽器別人間学

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻880円 (税込)
    あなたの運命は選んだ楽器が決めていた! まさかと思ったホルン奏者のあなたは山奥育ちですね。チェロを始めたあなたは、最近お人好しになっていませんか。楽器と性格の関係を、N響首席オーボエ奏者が爆笑的にプロファイリングする禁断の音楽書。演奏者必携の名著を大幅リニューアル。指揮者、ソリスト、声楽家などを考察した「オーケストラ周辺の人々学」、「アマチュア・オーケストラ専門用語集」などを増補した決定版。 〈巻末マンガ〉二ノ宮知子
  • 太宰治

    太宰治

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻990円 (税込)
    太宰治から「会ってくれなければ自殺する」という手紙を受けとってから、師として友として、親しくつきあってきた井伏鱒二。井伏による、二十年ちかくにわたる交遊の思い出や、太宰の作品解説を精選集成。「あとがき」を小沼丹が寄せる。中公文庫版では井伏の没後に節代夫人が語った「太宰さんのこと」を増補。 目 次  I 太宰治の死 亡 友――鎌滝のころ 十年前頃――太宰治に関する雑用事 点 滴 おんなごころ 太宰治のこと 太宰と料亭「おもだか屋」 琴の記 太宰治と文治さん  II あの頃の太宰君 「ダス・ゲマイネ」の頃 御坂峠にいた頃のこと 「懶惰の歌留多」について 余 談 戦争初期の頃 甲府にいた頃 報告的雑記 太宰君の仕事部屋 御坂峠の碑 蟹田の碑  III あとがき〔『富嶽百景・走れメロス』〕 解 説〔『太宰治集上』  あとがき(小沼丹)  太宰さんのこと(井伏節代)
  • とちりの虫

    とちりの虫

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,012円 (税込)
    昨年の春、中古のルノーを買って乗り始めてから、間もなく一年になるが、其の間に私は、交通違反でつかまった事が三回ある。その三回とも、奇妙な事に、友人の安岡章太郎が関係しており、これは私には、ただの偶然とはとても思えない。――阿川弘之 私が仕事にかかるふりをしていると、襖がすこしずつ開いて、その隙間から嘲けるような笑いをうかべて、彼はじっと窺っているのである。私もそっと彼の部屋をのぞくと、安岡は布団の上に寝そべって天井を眺めながら鼻毛をぬいているのであった。――遠藤周作 浪人三年、落第一年、秋風がふくと終わらない夏休みの宿題を想い出してゾッとする。出がけには必ず忘れものをし、約束の時間を一時間まちがえてウロウロ。泥棒に入られれば何も盗まれるものがなく警察に困惑され、文学賞の授賞式では緊張してシドロモドロになる。どうも自分の身体の中には一匹の虫が棲んでいて、それが自分を終始とちらせたり、失敗やへまをくり返させたりしているらしい――青春時代をユーモラスにつづる自伝的回想、作家仲間との楽しいやりとり、鋭さを笑いで包んだ社会観察など、著者の魅力が凝縮された随筆集。阿川弘之と遠藤周作によるエッセイを新たに収録。〈解説・中島京子〉
  • 空にみずうみ

    空にみずうみ

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,056円 (税込)
    著者を彷彿させる作家の早瀬と妻の染色作家・柚子、東北地方に暮らす夫婦の、「震災三年後」の一年間を描く。豊かな自然、さまざまな生き物の気配、近所の人々との交流、梅干しを漬けたり草むしりをしたり……という何気ない日々の生活。大きな事件は起こらない。しかし、その「何気ないこと」が続いていく日常の大切さが伝わってくる作品。
  • 妖怪お宿稲荷荘

    妖怪お宿稲荷荘

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻682~726円 (税込)
    自分を苦労して育ててくれた姉への恩返しのため、がむしゃらに働き、身体を壊した一蕗。そこに「稲荷荘」から求人葉書が届く。興味本位で赴いた一蕗がここで見たのは、廃業寸前のおんぼろ旅館。しかも従業員は白狐と猫又……そう、ここは妖怪が運営するお宿だった。茫然とするうち、一蕗は偶然、宿泊客(妖怪)の悩み相談を受けることになって? 電撃大賞《銀賞》受賞者・さとみ桜の新作登場!
  • 小さな幸せ46こ

    小さな幸せ46こ

    小説・文芸
    3.9
    1巻704円 (税込)
    〈小さな幸せは「なん個」と子どもみたいに数えたい〉 最悪の思い出も、いつか最高になる――。両親の死や家族へのまなざし、大切な友だちや犬猫との絆、食や旅の愉しみ、さまざまな出会いと別れ。何気ない日常の中にある「小さな幸せ」を見つけて慈しむエピソードの数々。あなたの人生に寄り添ってくれる幸福論的エッセイ集。各話にタムくんのイラスト付き。
  • ゆら心霊相談所 消えた恩師とさまよう影

    ゆら心霊相談所

    小説・文芸
    4.5
    1~5巻704~748円 (税込)
    高校内をさまよう黒い霊と、突如始まったイジメ。悩みを抱える秋都尊を救ったのは「心霊相談所」を営む由良蒼一郎だった。蒼一郎は七歳の娘・珠子を抱えて孤軍奮闘中の父親。家事ができて霊も見える尊は、何とも便利な人材として目をつけられて――いくらこき使われようと、珠子の笑顔のためなら頑張れる!? ほんわかホラーミステリー開幕!
  • 暮らしのアート 素敵な毎日のために

    暮らしのアート 素敵な毎日のために

    ビジネス・実用
    -
    1巻712円 (税込)
    パリに暮らすなかで学んだ、豊かで快適な生活のためのフランス流“衣食住の芸術”。 〈目次より〉 日曜の昼は家族とごちそう/ひいきの店で学ぶ生活の知恵/フランス人はクロワッサンを食べない/初めて出合った極上の家庭料理/狭くても工夫に満ちた台所/心ときめく白いナプキン/主婦を気遣う皿の使い方/フランス式夕食会のエスプリ/ワイングラスの安全地帯/グラスは上等なほど長持ちする/“布の魔術”で模様替え/アンチックに新しい命を吹き込む/人も家も見られて美しく/ひとつのアクセサリーを愛おしむ粋/一流レストランは女を磨く/絹のスカーフの手洗い/誰が決めたの? 「語学は若いうちに」/お世辞や社交辞令は知的なゲーム ほか
  • パリからのおいしい話

    パリからのおいしい話

    小説・文芸
    4.0
    1巻775円 (税込)
    料理にまつわるエピソード、フランス人の食の知恵 グルメガイドではわからない「暮しの芸術」としての家庭料理―― パリ生活の豊かな体験を通してつづる、美食の国の伝統の味 〈目次より〉 正月の夢・トリュッフ/生ガキで海の神秘を味わう/魚を食べないフランス人/フランス料理の王様ポ・ト・フ/パンがうまくなくなった/美食のカトリックと粗食のプロテスタント/スープが大好き/食卓のおしゃべりとタブー/うまいブイヤベースとは/かたつむりとヴァカンス/フランスのキノコ狩り/バターの魔法/もっとパセリを!/マドレーヌ菓子/豚の足とフランス文化/うまいぶどう酒はいい女に似ている/食べごろのカマンベール/庶民がささえる美食の伝統/露店市こそ心のよりどころ ほか
  • 精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術

    精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術

    ビジネス・実用
    -
    1巻836円 (税込)
    人生100年時代、長いシニア生活に不安な気持ちを抱く人は少なくない。「家族や近所に迷惑はかけたくない」「寝たきりは嫌だ」「独りになりたくない」――。そのためにせっせと努力して、人生の本来の楽しみを忘れかけていないだろうか。本書では、心の名医である著者が、人生後半を「好い加減」にゆるりと豊かに暮らす方法を伝授。無理せずほどほどに実践できるヒントが満載!
  • 尾木ママの孫に愛される方法

    尾木ママの孫に愛される方法

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    忙しいパパママにはできないジイバアの子育て。孫に愛されパパママにも感謝される知恵とは何? 孫に本を読むときは余計な教訓はつけない。育児の支援はほどほどに。孫とのメールやSNSの交流はストレスにならない範囲で。パパママへの経済支援は最小限に―。さあ、ジイバアの出番です!(『尾木ママの幸せ孫育てアドバイス』を加筆・再編集し改題)
  • 日本航空一期生

    日本航空一期生

    GHQによる「航空禁止令」のもと、占領下の日本では、航空機保有はおろか、教育や研究も禁止されていた。敗戦6年後に誕生した「日本航空」のもと、失われた「空」を取り戻そうとした人々の奮闘を描くノンフィクション。「容姿端麗」が応募資格だった「スチュワーデス一期生」、「臆病者と言われる勇気を持て」の標語で知られる第二代社長松尾静磨、社章「鶴丸」デザイン誕生秘話ほか、当時を知る80歳以上の関係者に聞きとり取材し、資料室に通い詰め、創業期を活写する。自身もJALの客室乗務員として5年間勤務した著者が、安全運行と現場主義の徹底した時代を、今日への警鐘と愛情をこめて描く。
  • あの家に暮らす四人の女

    あの家に暮らす四人の女

    小説・文芸
    3.7
    1巻880円 (税込)
    ここは杉並の古びた洋館。父の行方を知らない刺繍作家の佐知と気ままな母・鶴代、佐知の友人の雪乃(毒舌)と多恵美(ダメ男に甘い)の四人が暮らす。ストーカー男の闖入に謎の老人・山田も馳せ参じ、今日も笑いと珍事に事欠かない牧田家。ゆるやかに流れる日々が、心に巣くった孤独をほぐす同居物語。織田作之助賞受賞作。
  • サムエルソン 『経済学』と新古典派総合

    サムエルソン 『経済学』と新古典派総合

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    二十世紀経済学で「最も影響力のあった五人」の一人といわれるサムエルソン。「経済学の考え方」を初歩から丁寧に示したその名著を起点に、現代経済思想の潮流に筆を及ばせた好著。コラムも充実。巻末に人物解説と年譜を付す。
  • 「のと恋路号」殺意の旅

    「のと恋路号」殺意の旅

    小説・文芸
    5.0
    1巻495円 (税込)
    婚約者の中原が自宅マンションから飛び降り自殺した。傷心の井岡あや子は、中原が死の直前に乗車した「のと恋路号」に乗り、恋路駅のノートに中原が書いた文章を見つける。そこには「なぜ、今になって、私の前に、現れたのだ! K・Tよ」と書かれていた。K・Tとは誰なのか? しかし、数時間後にその頁は何者かに破り取られてしまう。さらにあや子を尾行していた刑事が消息を絶ち、中原が泊まった旅館の従業員が絞殺される。そして十津川の捜査には上からの圧力が……。初期の十津川警部名推理が新装・改版で登場!
  • 私のパリ、ふだん着のパリ

    私のパリ、ふだん着のパリ

    小説・文芸
    4.0
    1巻649円 (税込)
    パリに根を下ろして二十余年、毎日の暮らしのなかから見えてきた 素顔の街の魅力さまざま 〈目次より〉 美食は、美徳である/ワインの目覚につきあう/年中無休 チュニジア人の食料品店/包丁を使わないフランスの主婦たち/クリスマスと正月 食卓の舞台裏/私のロイヤル コペンハーゲン/美術館に出かけるぜいたく/伝統の子供服が素敵/黒い服/シャネル――二十世紀の偉大なフランス人/ヴァンドーム広場に五千m2の別荘/ダイアナ妃/額縁のおしゃれ/ガラクタ好き/パリのエレベーター ほか
  • パリからの紅茶の話

    パリからの紅茶の話

    小説・文芸
    4.0
    1巻649円 (税込)
    コーヒー好きのフランス人は、どうしてお茶によそよそしいのだろう―― パリに暮らして三十年、フランス料理とワインをこよなく愛好する著者が 五感を通して積み重ねた、歴史と文化の街ならではの心躍る紅茶体験。 お茶とワイン、この二つの飲み物が持つ香りと味は、 人の顔や性格のように変化と個性に富んでいて少しも退屈しない ――「あとがき」より 〈目次より〉 チャールズ二世と紅茶/南蛮屏風と茶/マドレーヌか焼きパンか!/アブダビの紅茶/ティポットが語る十八世紀の優雅/お茶とワイン/マルコ・ポーロと茶と磁器/烏龍茶と石乳香/朝一番に飲むダージリン ほか
  • 坊っちゃん殺人事件 新装版

    坊っちゃん殺人事件 新装版

    小説・文芸
    -
    1巻704円 (税込)
    浅見家の“坊ちゃん”浅見光彦は、夏目漱石、正岡子規らの足跡を辿る取材のため松山へ向かう。途中、訪れた場所で何度もすれ違った美女から変質者扱いをされ、警察に目を付けられてしまう。後日、その女性が絞殺体で発見されたことを知り驚く光彦だったが、容疑者としてマークされる羽目に。新たに発生した事件への関与も疑われた光彦は、2つの事件を解決するため推理を働かせるが――。浅見家の“坊ちゃん”が記した事件簿!
  • スマイリング! 岩熊自転車 関口俊太

    スマイリング! 岩熊自転車 関口俊太

    小説・文芸
    -
    1~2巻726~748円 (税込)
    函館市内の中学校に通う関口俊太は、ロードバイクにあこがれていた。だが、父は失踪。母は水商売で、お金も愛情にも恵まれず、一人、ママチャリでトレーニングする毎日だった……。そんな俊太を回りは憐れみ、あるいはからかう。だが、ある日、岩熊自転車という自転車屋の店長との出会いが、俊太を変えることに! 『超高速!参勤交代』の著者による助け合うことの大切さと、最後まで諦めないことの意味を教えてくれる成長物語。
  • 臨終、ここだけの話 現場で見つめた、患者と家族の事情

    臨終、ここだけの話 現場で見つめた、患者と家族の事情

    死んでもマグロ寿司が食べたかった患者。赤ちゃんの世話を焼く不思議な男性。自分の寿命は占えなかった占い師の患者。臨終の瞬間にまつわる、涙あり笑いありの不思議な話が満載。医師歴五十余年の臨終医が、長年看取りの現場で見つめ続けた患者と家族の事情。ほんとうに幸せの臨終とは何かを一緒に考えることができる、話題作待望の文庫化登場!
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記

    ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記

    小説・文芸
    3.4
    1巻792円 (税込)
    大学生の樋口亜美は、ひょんなことから家事代行会社でアルバイトをすることになった。初仕事は犬の散歩。当日の朝、時計が止まってしまい遅刻をする亜美だったが、誠実な人柄から依頼主の信頼を勝ち取り事なきを得る。しかし後日、亜美が散歩をさせた犬が近所の子供に噛み付き、近隣トラブルに発展しているとの苦情が寄せられた。噛み付いたりしていないと確信する亜美は、このトラブルを解決できるのか――。他二篇。見た目とは違う鋭い推理力の持ち主・亜美が、今日も派遣先で大活躍!
  • ため息に溺れる

    ため息に溺れる

    小説・文芸
    3.3
    1巻814円 (税込)
    「ため息に溺れてしまいました。ご迷惑をおかけします」立川市の蔵元医院で、蔵元家の婿養子・指月の遺体が発見された。本人筆跡の遺書が残っていることから警察は自殺と判断。だが患者や同僚からも慕われていた彼がなぜ? 女刑事・羽木薫の捜査で見えてきたのは、権力を巡る開業医一族の闇。そして指月が胸に秘めた、悲しき過去の記憶だった――。優しき医師は自殺か、他殺か。見えていた世界が一変する、衝撃のクライマックス!
  • マインド 警視庁捜査一課・碓氷弘一6

    マインド 警視庁捜査一課・碓氷弘一6

    小説・文芸
    4.1
    1巻836円 (税込)
    ゴールデンウィーク明けの朝、出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に、都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。一見関連性がないように見える各事件だが、発生時刻はすべて同じ日の午後十一時だという。さらにその後、同日同時刻に別で三件の事件が起きていたことが判明。第五係と、再度捜査協力に訪れた心理調査官・藤森は、意外な共通点に気づくが。
  • ウソとマコトの自然学 生物多様性を考える

    ウソとマコトの自然学 生物多様性を考える

    ビジネス・実用
    -
    1巻902円 (税込)
    昆虫類のすさまじいまでの減少の理由とは。田舎の里山を保全するための現実的な方策はどこに。メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを視野広く述べた秀作。
  • ルネッサンスの光と闇(上) 芸術と精神風土

    ルネッサンスの光と闇

    ビジネス・実用
    5.0
    1~2巻990円 (税込)
    人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、死の執念、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス……。ボッティチェルリの《春》や、ヴァティカン宮殿の署名の間、メディチ家の礼拝堂といった傑作を輩出したその精神的風土と芸術のからみあいを、刷新した多数の図版をもとに解き明かす。
  • 夏目漱石を江戸から読む 付・正宗白鳥「夏目漱石論」

    夏目漱石を江戸から読む 付・正宗白鳥「夏目漱石論」

    小説・文芸
    -
    1巻1,100円 (税込)
    夏目漱石の作品を江戸の文学――読本、歌舞伎や人形浄瑠璃と、欧米文学との交点に生まれたものと捉え、比較文学の手法を用いてその関係性をひもとく。文庫化にあたり書き下ろしのコラムや、参考資料として正宗白鳥の「夏目漱石論」を付録として収載した。(『夏目漱石を江戸から読む――新しい女と古い男』改題)
  • 回顧録(上)

    回顧録

    小説・文芸
    5.0
    1~2巻1,100~1,320円 (税込)
    維新の功臣大久保利通を父に生まれた伸顕は、少年時アメリカに学び、長じてヨーロッパに使し、のち大臣、重臣として近代日本そのものの生涯を送った。政治・外交の表裏にわたる貴重な証言。上巻は幼年時代よりイタリア駐在、ウィーン勤務まで。
  • われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る

    われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻792円 (税込)
    プロ棋士とコンピュータの対局が世間の注目を集める中、日本将棋連盟会長の米長邦雄は、当時最強と言われたボンクラーズの対戦相手に自らを指名した。元名人とはいえ引退から8年経った棋士に勝機はあるのか。研究を重ねた米長は、ついに「敵」の弱点を突く秘策を見つける――。棋士対AIの先駆けともいえる大一番の全記録。
  • シナン(上)

    シナン

    小説・文芸
    3.9
    1~2巻858円 (税込)
    これは、山ではないか。  シナンは、その巨大な石の建造物の前で、そう思った。  この積みあげられた石の量感は、まさしく山であった。その山の量感が、そこに立った瞬間、シナンに襲いかかってきたのである。  山を、人間が作ることができるのか。  シナンは、感嘆の声を心の中で洩らしている。 一六世紀、壮麗王スレイマン大帝のもとで繁栄を誇るオスマントルコ帝国に、工兵から宮廷建築家へと昇りつめた男がいた……。「石の巨人」と呼ばれ、史上最大のモスクに挑んだ天才建築家シナンの生涯を描く。
  • 遠い国からきた少年

    遠い国からきた少年

    小説・文芸
    3.6
    1巻858円 (税込)
    羽田法律事務所で調査員として働く風町サエは、殺人罪で服役経験のあるシングルマザー。ある日、芸能界のフィクサーと呼ばれる小田崎が、羽田法律事務所を訪れた。小田崎は、アイドル候補生を店頭に立たせる安売りピザ店で大儲けをした男。店頭に立つアイドル候補生は、ファン投票の結果でメジャーグループに昇格できる仕組みで、自分が応援する候補生をメジャーにするため、ファンはピザを注文し投票券を獲得するのだ。このピザ店でアルバイトをしていたひとりの少女が自殺をし、両親が1億2千万円の賠償金を要求しているという。賠償金額を減額させたいという小田崎の依頼に調査を始めるサエだったが、次第にある人の過去にも迫ることになり――。 『笑う少年』を改題。
  • 秀吉の能楽師

    秀吉の能楽師

    小説・文芸
    3.5
    1巻880円 (税込)
    晩年の太閤秀吉に、能の指南役として仕えた、役者・暮松新九郎が見た、秀吉の狂気とは? 太閤秀吉を能に没頭させよとの密命を帯び、天下人に接近、目論見どおり秀吉は能楽に熱中するようになるが、やがて秀吉に老いの影が忍び寄る。新九郎に密命を下したのは誰なのか、その真意とは? そして新九郎自身の数奇な出自とは? 家康・利家ら大名たちを巻き込み、華やかな舞いと権謀術数が繰り広げられる、桃山時代絵巻。
  • 哲学に何ができるか

    哲学に何ができるか

    ビジネス・実用
    -
    1巻924円 (税込)
    22年前に刊行された哲学の名対談を完全復刊。「稀有の体系的哲学者」と「サブ・カルャーの旗手を任じる作家」という異色のふたりが、いかに生きるか、そして哲学に何ができるかという問いをめぐって、真摯な問答を交わした名著。本書に漲る異様な気迫は、両者が思索の場で真剣勝負をしているところから生まれたものだ。難解な哲学を、問答によってやさしく、しかし体系的に読める、ロングセラーにして哲学入門の必読書。 目次より 現代哲学とは何か 同時代の哲学 マルクス主義の行く方 現代哲学のたたかい
  • ルーキー - 刑事の挑戦・一之瀬拓真

    刑事の挑戦・一之瀬拓真

    小説・文芸
    3.7
    1~6巻946円 (税込)
    「マニュアルのないのが不満か?」ベテラン教育係VS「足で稼ぐなんて古くないですか」新人刑事。一之瀬拓真、二十五歳、交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属した新人刑事。管轄はビジネス街――このエリアは窃盗犯中心だと聞いたが、初日から殺人事件が起きる! 被害者に恨みをもつ人物はなかったが、不審な入金が発覚し、捜査陣は色めきたつ。一之瀬は教育係の藤島の薫陶の下、第一歩を踏み出す。新シリーズ、始動!
  • 随想録

    随想録

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    日本財政の神様がその晩年に語った、自由主義者として生きた生涯の軌跡。未曾有の金融恐慌を乗り切った財政政策や、政党政治家として接した原敬、山本権兵衛、牧野伸顕、田中義一らの横顔。そして自身の宗教観や家庭観、教育論など幅広く、深い知見に満ちた思索。〈解説〉井上寿一
  • 清水幾太郎の覇権と忘却 メディアと知識人

    清水幾太郎の覇権と忘却 メディアと知識人

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,210円 (税込)
    戦後、圧倒的な支持を受け、大きな影響力を持ちながら、急速に忘れ去られた思想家・清水幾太郎。著者は、彼の栄光も凋落もその戦略ゆえとする。「正系」知識人にラジカルに挑戦し続けた清水の戦略とは。その詳細を読み解き、現在にも通じるメディア知識人の姿を明らかにする。
  • シナン(上下合本版)

    シナン(上下合本版)

    小説・文芸
    -
    1巻1,650円 (税込)
    一六世紀、壮麗王スレイマン大帝のもとで繁栄を誇るオスマントルコ帝国に、工兵から宮廷建築家へと昇りつめた男がいた……。「石の巨人」と呼ばれ、史上最大のモスクに挑んだ天才建築家シナン。百年の生涯で四七七もの建造物を手がけ、かたちなきイスラムの神を空間に描こうとした男の物語――。悠久の都イスタンブールに刻まれたその軌跡を辿り、薫り高きイスラム文化に迫る渾身の歴史長篇。〈解説〉角野史比古
  • 老後の資金がありません

    老後の資金がありません

    小説・文芸
    3.7
    1巻704円 (税込)
    「老後は安泰」のはずだったのに! 後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費……しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか? ふりかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。
  • 新装版 御免状始末 闕所物奉行 裏帳合(一)

    新装版 闕所物奉行 裏帳合

    小説・文芸
    -
    1~6巻704円 (税込)
    ※<ご注意ください> 本書は、二〇〇九年十一月に刊行された作品を改版して電子書籍化したものです。 遊郭の打ち壊しが起こり、闕所物奉行、榊扇太郎は競売の入札権を持つ天満屋とともに後始末にあたる。事件を発端に不可解な殺人が続発、そこには水戸藩の思惑と幕府の陰謀が入り乱れていた。やがて吉原にも魔の手がのび、扇太郎にも危険が迫る! 痛快時代小説新シリーズ、待望の新装版!
  • スカーレット・ウィザード1

    スカーレット・ウィザード

    小説・文芸
    3.8
    1~6巻726~902円 (税込)
    海賊王の異名を持つ一匹狼のケリーに、エネルギーと情報の二つの分野を支配するクーア財閥の総帥ジャスミンから仕事の依頼が舞い込んだ。だが話を聞きに出向いてみると――出されたものは『婚姻届』で……? しかも承諾か拒否かの決着は宇宙での追いかけっこで決めることに?? かなり異色な恋愛小説が文庫で登場!
  • 高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵

    高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵

    小説・文芸
    3.2
    1巻748円 (税込)
    テレビやラジオで落語が親しまれ、大看板と呼ばれた一流の噺家たちが芸を競った昭和五十年代。その一人、八代目林家正蔵(のちの彦六)の住む稲荷町の長屋には、傷害事件から恋愛沙汰まで、さまざまな謎が持ち込まれ――。なつかしいあの頃の落語界を舞台に、探偵・正蔵が快刀乱麻を断つ! 洒脱な落語ミステリー。〈特別寄稿〉林家正雀
  • イカロスの彷徨 警視庁捜査一課刑事・小々森八郎

    イカロスの彷徨 警視庁捜査一課刑事・小々森八郎

    小説・文芸
    3.0
    1巻770円 (税込)
    都内路上で、筆舌に尽くしがたい残酷な拷問を受けた男性の死体が発見された。直ちに捜査本部が設置され、迷宮入り事件を担当していた小々森たち捜査一課特命捜査対策室四係にも、捜査への応援命令が下る。同じ頃、繁華街で新型覚醒剤が大量に出回っていると噂になっていた。一見、無関係と思われた二つの事件には意外な接点が!? 文庫書き下ろし
  • 孤拳伝(一) 新装版

    孤拳伝 新装版

    小説・文芸
    4.7
    1~5巻836~990円 (税込)
    香港の暗黒街九龍城砦でストリートファイトに明け暮れる少年・朝丘剛。独力で形意拳の一つ「崩拳」を身につけた剛は、香港に売られて死んだ母の怨みを晴らすため、日本へ密航を図る。船内での労役に耐え、上陸した少年を待っていたのは、横浜中華街の老人・劉栄徳だった。劉より中国武術の極意「功夫」を学んだ剛は、今、復讐の鬼と化す。入魂の格闘小説、待望の新装版!
  • 北の武士たち・狼奉行 傑作時代小説集

    北の武士たち・狼奉行

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    自害の恐れがある代官の嫡男・孫四郎を預かった左金吾。領内に現れた盗賊の討伐に向かう夜、孫四郎が姿を消し――(「赤い米」)。羽州上山藩の僻地に赴任した靱負は、病を運ぶ狼と藩の陰謀に立ち向かう(直木賞受賞作「狼奉行」)。山形在住の直木賞作家が、北の武士の哀楽を活写する短篇集。書き下ろし二篇を収録した、文庫オリジナル編集。
  • 残像に口紅を

    残像に口紅を

    小説・文芸
    3.4
    1巻990円 (税込)
    「あ」が消えると、「愛」も「あなた」もなくなった。ひとつ、またひとつと言葉が失われてゆく世界で、執筆し、飲食し、交情する小説家。筒井康隆、究極の実験的長篇。
  • 高橋是清自伝(上)

    高橋是清自伝

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻1,056~1,100円 (税込)
    生まれて四日にして仙台藩士の家に里子に出され、十四歳にして海外を放浪。帰国後、大蔵省に出仕するも失職と復職を繰り返し、やがて宮仕えに飽きたらず、銅山経営のため南米ペルーに渡るが……。日本財政の守護神と称えられた明治人の、破天荒な生き様と足跡が語られる。
  • 背教者ユリアヌス(一)

    背教者ユリアヌス

    小説・文芸
    5.0
    1~4巻1,100~1,210円 (税込)
    大帝の甥として生まれるも、勢力拡大を狙うキリスト教一派の陰謀に父を殺害され、幽閉生活を送るユリアヌス。哲学者の塾で学ぶことを許され、友を得、生きる喜びを見出す彼に、運命は容赦なく立ちはだかる。毎日芸術賞受賞の壮大な歴史ロマン開幕!【全四巻】 〈解説〉加賀乙彦 〈巻末付録〉著者による本作関連エッセイ二作 連載開始前に雑誌『海』で抱負を語った「ユリアヌスの浴場跡」、終了直後から『週刊読書人』に連載の「ユリアヌスの廃墟から」
  • マレ・サカチのたったひとつの贈物

    マレ・サカチのたったひとつの贈物

    小説・文芸
    4.0
    1巻704円 (税込)
    誰か、私を留めて。どこかへ跳び去ろうとする私を――世にも奇妙な「量子病」を発症して以来、自らの意志と関係なく世界中をワープし続ける稀。一瞬後の居場所さえ予測できず、目の前の人と再び会える保証もない。日々の出会いは儚く、未来はゆらぐ。人生を積み重ねられない彼女が、世界に爪痕を残すためにとった行動とは?
  • 逆境ハイライト へこたれずに生きています。

    逆境ハイライト へこたれずに生きています。

    小説・文芸
    3.0
    1巻726円 (税込)
    商社に就職した朋文は、それなりに順調な人生を歩んでいた。そんな中、直属の上司が横領事件を起こし、濡れ衣を着せられることに。その上、父親が失踪したという連絡も入る。慌てて大学卒業以来一度も帰っていなかった実家――銀座の《元》人気店である老舗和菓子屋に戻ることになり……!?
  • わたしの 「もったいない語」辞典

    わたしの 「もったいない語」辞典

    小説・文芸
    3.0
    1巻770円 (税込)
    「銀幕」「ペーペー」「Gジャン」「アンドロイド」「達者で」――など「あまり聞くことのなくなってきた“もったいない”言葉」を、自身の体験談とともに厳選。作家・文学者・俳人など言葉のプロ150人が選んだ言葉に込められた想いに、共感するもよし、新たな発見を見出すもよし。どこから読んでも楽しいエッセイ集。 <“もったいない語”の例> 「朝ぼらけ」……横文字にはない感覚(逢坂剛) 「恐れ入ります」……礼を失しない交渉術(岸本葉子) 「光栄です」……謙虚な姿勢を表現(佐藤智恵) 「シャレ」……=「親父ギャグ」にあらず(南伸坊) 「せどり」……知識と経験で転売 今は昔(北原尚彦) 「底力」……爆発させれば夢は叶う(市川染五郎) 「到来」……はるか遠くの美味しさ(小川洋子) 「鳴かぬなら…」……嘘もおもしろい(阿刀田高) 「ハンサム」……立ち居振る舞いも問われた(プチ鹿島) 「一っ走り」……自然で粋で頼もしい(福原義春) 「フィルム」……栄華極めた絶滅危惧種(手塚眞) 「まあ大変」……大事装った趣深い造語(泉麻人) 「万年筆」……書き癖に染めて楽しく(高野史緒) 「民芸」……「嬉々」が包み込む風景(ねじめ正一) 「利休鼠」……感性豊か 和の色名(里中満智子)
  • 出張料亭おりおり堂 コトコトおでんといばら姫

    出張料亭おりおり堂 コトコトおでんといばら姫

    小説・文芸
    4.1
    1巻770円 (税込)
    天才イケメン料理人・橘仁が訪問先で料理を提供する「出張料亭」。その助手として恋心を抑えつつ働いてきた山田澄香は、仁の背負う重い過去を知り、衝撃を受ける。そして突然起きた悲劇によって、店は休業の危機に――。試練のとき、仁と澄香が選んだ道とは? 感動のおいしいシリーズ第三弾!『出張料亭おりおり堂』改題
  • アーバン・アウトドア・ライフ

    アーバン・アウトドア・ライフ

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻814円 (税込)
    庭や公園にある小さな自然の楽しみ方。都会から足を運ぶハイキング案内。そしてはるかな原野に想いを馳せる本や音楽――。ナチュラリストでフライフィッシャー、そして日本にアウトドアの概念を持ち込んだ芦澤一洋が「自然を愛する眼と心さえ持っていれば、都会でも発見に満ちたアウトドア・ライフを送ることができる」ことを提唱したガイド・エッセイ、待望の復刊。巻末付録として妻・紗知子とエイアンドエフ創業者・赤津孝夫による特別対談を収録。
  • 昭和史の天皇 1 空襲と特攻隊

    昭和史の天皇

    最初の神風特別攻撃隊の戦果に対する「陛下のお言葉」は「そのようにまでせねばならなかったか、しかしよくやった」だった……。 延べ一万人・六千時間に及ぶ証言を元に昭和二十年元旦から終戦に至る時代を再現。第一巻は、特攻隊、和平工作開始、東京大空襲を取り上げる。〈解説〉戸部良一
  • 君主論 新版

    君主論 新版

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻880円 (税込)
    「人はただ結果だけで見てしまう」 「加害行為は、一気にやってしまわなくてはいけない」 「愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である」等の文言で 目的のために手段を選ばない権謀術数の書とレッテルを貼られ、 「マキアヴェリズム」という言葉を生んだ古典的名著の、隠された真髄。
  • 怠惰の美徳

    怠惰の美徳

    小説・文芸
    4.0
    1巻990円 (税込)
    大学にはほとんど出席せず、志望した新聞社は全滅。やむなく勤めた役所で毎日ぼんやり過ごして給料を得る。一日十二時間は眠りたい。できればずっと蒲団に居たい……。戦後派を代表する作家が、怠け者のまま如何に生きてきたかを綴った随筆と短篇小説を収録。真面目で変で面白い、ユーモア溢れる文庫オリジナル作品集。〈編・解説〉荻原魚雷
  • 城下の人 新編・石光真清の手記(一)西南戦争・日清戦争

    新編・石光真清の手記

    小説・文芸
    4.0
    1~4巻1,012~1,320円 (税込)
    明治元年に生まれ、日清・日露戦争に従軍し、満洲やシベリアで諜報活動に従事した陸軍将校の手記四部作。第一部は、故郷熊本で西南戦争に遭遇した後、陸軍士官学校に入り、日清戦争に従軍するまでを綴る。未公開だった手記『思い出の記(抄)』及び小説『木苺の花』を併せて収録する。
  • 本で床は抜けるのか

    本で床は抜けるのか

    大量の本を抱えて引っ越し、「床抜け」の不安に襲われた著者は、解決策を求めて取材を開始。井上ひさしや草森紳一らの事例を調べ、床が抜けてリフォームした人、蔵書をまとめて電子化や処分した人、私設図書館や書庫を作った人、等々を訪ね歩き、「蔵書と生活」の快適な両立は可能かを探る。愛書家必読のノンフィクション。〈解説〉角幡唯介
  • 世界は終わりそうにない

    世界は終わりそうにない

    小説・文芸
    3.6
    1巻660円 (税込)
    五十になっても、八十になっても、だれかに恋して悶々としなくてはならないのだろうか。「恋愛」に対する疑問から、書く女の孤独まで――すぐには役に立たないけれど愛おしい人生の凸凹を味わって、膝を打ちたくなるエッセイ集。三浦しをん、吉本ばななとの爆笑対談も多数収録。
  • 昭和式もめない会話帖

    昭和式もめない会話帖

    小説・文芸
    3.7
    1巻704円 (税込)
    小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男などの昭和映画には、人の心を丸くする、技ありフレーズがいっぱい。泥酔した人に優しく「お元気が過ぎましたのね」、財布を取り出す後輩を制して粋に「ほんの少しだから恥かかすんじゃないよ」……。仕事、恋愛、冠婚葬祭に、たった今から使いたいニクイ大人の会話帖。『昭和ことば辞典』を改題し再編集。
  • Valentine Stories

    Valentine Stories

    ドラマチックが、止まらない――。 あげる人もあげない人も、もらう人ももらわない人も、チョコが好きな人もそうじゃない人も、なぜか気になる日。心がザワザワする日。2月14日、バレンタインデー。本命チョコ、友チョコ、義務チョコなど、様々な関係性でやりとりされる〈それ〉は、ただ甘いのか、ほろ苦いのか……。バレンタインをめぐる「粒より」のドラマを8種詰め合わせた、ちょっと贅沢な限定アソート。
  • クランI 警視庁捜査一課・晴山旭の密命

    クラン

    小説・文芸
    3.5
    1~6巻748~814円 (税込)
    渋谷の片隅で警察関係者の遺体が見つかった。明らかな他殺体を自殺と断定した鑑識課の検視官・綾織美音。疑念を抱いた捜査一課上層部は、晴山旭警部補に内偵を命じる。彼女の目的とは一体? 真実を明らかにした晴山の前に現れたのは、警察内に潜む巨大な闇の存在だった――。 文庫書き下ろし
  • 蓮の数式

    蓮の数式

    小説・文芸
    3.9
    1巻792円 (税込)
    35歳の千穂は不妊治療を始めて10年、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた。ある日、夫が酒に酔った男・透を轢いてしまう。謝罪のため透を探す千穂は彼が算数障害だと気付き手を差し伸べる。だが、二人の関係を怪しみ千穂を追い詰める夫。一方的に疑われ、これまで抑えてきた感情を爆発させた千穂は、家を飛び出し透の元へ逃げるのだった――。
  • 保春院義姫 伊達政宗の母

    保春院義姫 伊達政宗の母

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    最上家の義姫に婚礼の話が持ち上がる。相手は近年勢力拡大がめざましい伊達輝宗。後年、義姫は両家の間で引き裂かれる。後世の史家や大河ドラマにより「鬼母」とされた義姫だが、その真の姿は息子・政宗との不仲に苦しむひとりの孤独な母親であった――。山形在住の歴史作家がおくる、最上家と伊達家が織りなす家族愛と葛藤の物語。
  • 完全版 南蛮阿房列車(上)

    完全版 南蛮阿房列車

    小説・文芸
    -
    1~2巻880円 (税込)
    遠藤周作や北杜夫、開高健ら、珍友・奇人を道連れに、異国の鉄道を乗りまくる。著者ならではの、ユーモアと臨場感が満載の漫遊紀行の歴史的名作。全20篇を網羅した完全版。上巻は「欧州畸人特急」から「最終オリエント急行」までの10篇。
  • 遥かなる山旅

    遥かなる山旅

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,012円 (税込)
    山に登り、自然の中に身を置くことで、自らとの対話を続けた思索家の、山エッセイ・ベストセレクション。「何故人は山へ登るのだろう」という問いかけに始まり、山行きの持ち物から記憶に残る思い出の山々、詩篇まで、四十六篇を収録。『山歩きの愉しみ』改題。〈編・解説〉高丘卓 【目次】 I小前奏曲   孤独な洗礼 II 身支度   輪かんじき   道具   バドミントン・スタイル   時計と高度計   手帖   画帖   絵具   地図   乗車券   歩き方初歩   夏の山で気をつけること   山の灯   下山術   登山者と山の本 III 山想   春蘭   光と水の戯れ   波   霙の降る林   高原の夕映え   暁の星   山と老人 IV 山の博物誌   山の博物手帖   山に棲む虫   冬の手帖   春の手帖   夏の手帖   秋の手帖   岩上の想い   雪崩の音   山上の初光   静かな流れのほとり V 心の山   上高地の今昔   小海線の車窓   上信越の山と峠   鳥海山   和山の宿   雨飾山   穴あき沢   関東の山々   北海道の山   北穂高岳   小黒部谷遡行剣岳   意地の悪い山案内 VI 詩篇   山頂   氷の岩峰
  • 石原慎太郎を読んでみた ノーカット版

    石原慎太郎を読んでみた ノーカット版

    小説・文芸
    -
    1巻1,760円 (税込)
    政治家・石原慎太郎のことは誰もが知っている。だが小説家としての彼は、そして戦後文化に彼が残した衝撃はどれほど知られているだろうか。愛ある「メッタ斬り!」で人気を博す書評家・豊崎由美と、文学から経済学まで幅広い射程を誇る評論家・栗原裕一郎が膨大な作品群を繙き、語り、その真価に迫る! 石原慎太郎氏本人との鼎談も収録。 ※本書は単行本『石原慎太郎を読んでみた』に次の内容を増補したものです。 「第13章 二〇一六年のベストセラー『天才』を読んでみた」  (『ユリイカ』2016年5月号「徹底討議『石原慎太郎を読んでみた』リターンズ」再録) 「巻末付録 石原慎太郎に聞いてみた」  (『婦人公論』2014年7月7日号、7月22日号掲載「石原慎太郎本人に直撃! 政界のドンは不遇な作家?」再録) 「石原慎太郎ブックガイド」  (『ユリイカ』2016年5月号「石原慎太郎ブックガイド」加筆修正のうえ再録)
  • 出張料亭おりおり堂 ほろにが鮎と恋の刺客

    出張料亭おりおり堂 ほろにが鮎と恋の刺客

    小説・文芸
    3.8
    1巻638円 (税込)
    見た目も腕も抜群の料理人・橘仁から、訪問先で料理を提供する「出張料亭」の助手に誘われた山田澄香。仕事も結婚もこれで安泰と働き始めたが、仁との距離は縮まらぬまま。そこへある日、可憐な娘が現れ仁の胸に飛びこんだ――!? ライバルの出現、そして澄香の知らない仁の過去。早くも波乱のおいしいラブコメ第二弾! 『出張料理おりおり堂』改題
  • 鳥取雛送り殺人事件 新装版

    鳥取雛送り殺人事件 新装版

    小説・文芸
    -
    1巻748円 (税込)
    新宿花園神社の取材中、頭の下に桟俵という藁細工が敷かれた死体を発見した浅見光彦。警察が捜査を進めるうち、被害者の男が生前“雛人形に殺される”と語っていたことがわかる。遺留品の桟俵が鳥取山中の流し雛に使われものであると判明した直後、現地で調査中の刑事が失踪。神秘的な雛人形の世界に迷い込んだ名探偵は、事件を解決できるのか!
  • 御子柴くんと遠距離バディ

    御子柴くんと遠距離バディ

    小説・文芸
    3.7
    1巻858円 (税込)
    長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。おおむね平穏な生活を送っていたものの、暮れも押し詰まってから次々と事件が発生。さらには凶刃に襲われて! 相棒の竹花刑事は異変を察知し、御子柴のもとに駆けつけるが……。御子柴くんの身に危険と大きな変化がおとずれる、スイーツ&ビターなミステリー第二弾!
  • 酒味酒菜

    酒味酒菜

    小説・文芸
    3.3
    1巻880円 (税込)
    えびの天ぷらでうまいのは尻っぽ、鮭は頭、牛は舌。釣った岩魚の臓物を洗って串にさし、川べりで見つけた小さな山椒魚を丸飲みし……。詩作のかたわら居酒屋を開き、自ら酒の肴を調理してきた著者による、野性味あふれる異色の食随筆。挿画・牧野伊三夫
  • 妻たちの二・二六事件 新装版

    妻たちの二・二六事件 新装版

    二・二六事件で“至誠”に殉じた熱血の青年将校たち。遺された妻たちは事件後、どのような人生を歩んでいったのか。困難な取材をねばり強く重ね、文字通り足で歩いて検証した、もう一つの二・二六事件。衝撃と感動を呼ぶ、ノンフィクションの金字塔。 〈解説〉中田整一
  • 認知の母にキッスされ

    認知の母にキッスされ

    小説・文芸
    4.3
    1巻880円 (税込)
    ある日、デイケア先で喚きはじめた母は、気付かぬうちに認知症を発症していた。息子は、介護のために毎日、実家へ通い、一語一語逃さぬよう、母の「妄想」を聞き取り始めた……。生きることのおかしみやユーモアが全編に溢れる、新しい“介護小説”。母との別れを描く最終章「母の死」を文庫書き下ろしで収録。
  • 志士の峠

    志士の峠

    小説・文芸
    4.0
    1巻902円 (税込)
    文久三年(一八六三)、帝の行幸の先ぶれを命じられた公家・中山忠光は、勤王志士らと大和で挙兵した。五条の代官所を襲撃し新政府樹立を宣言するが、親幕派の公家や薩摩藩などにより一転、朝敵とされ討伐軍を差し向けられる。満身創痍で深き山々を駆ける志士たちの運命は!? 名手が描く、天誅組の志の輝きと四十日間の光跡。
  • あさつゆ通信

    あさつゆ通信

    小説・文芸
    -
    1巻1,100円 (税込)
    この小説の主役は、読みながら読者の心に去来するその人その人の時間と光景だ。人は孤立していない、一人一人は閉じられた存在ではない。人は別々の時間を生きて大人になるが、別々の時間を生きたがゆえに繋がっている。(「あとがき」より) 【この本に出てくるものたち】 怪傑ハリマオ、ナショハルキッド、七色仮面、コマ回し、三角ベース、貝殻拾い、力道山、プラモデル、『力持ちのポール』、クレイジーキャッツ、『恋の片道切符』、まぼろし探偵、野球、石蹴り、加山雄三、防空壕、伊賀の影丸、鉄人28号、鉄腕アトム、『少年サンデー』、ドロケン、マルハナバチ、木登り、友だちと好きな女の子。
  • 高慢と偏見

    高慢と偏見

    小説・文芸
    4.4
    1巻1,210円 (税込)
    経済的理由で好きでもない人と結婚していいものだろうか。いつの時代も幸福な結婚を考える女性の悩みは変わらない。エリザベスとダーシーの誤解からはじまるラブロマンスは、いつ読んでもみずみずしく、オースティンの細やかな心理描写は、ときおり毒もはらむがユーモラスで、読後は幸せな気持ちにさせてくれる。愛らしい十九世紀の挿絵五十余点収載。
  • 東京-金沢 69年目の殺人

    東京-金沢 69年目の殺人

    小説・文芸
    -
    1巻638円 (税込)
    戦争はまだ終わっていない!? 十津川警部、特攻の真実に直面する。 東京と金沢を結ぶ北陸新幹線開通が翌春に迫り、終戦から69年経った8月15日、元海軍航空隊中尉の小暮義男が扼殺された。93歳であった。小暮は金沢の出身で、12年前に妻を亡くすと金沢から東京へ出て暮らしていたのだ。被害者の戦中・戦後を調べる十津川は、小暮が戦争末期に、「私もすぐ、君たちの後に続く」と言って特攻隊員を送り出していたこと、さらに、40年前に元陸軍中将の莫大な遺産を相続し、同時に「特攻とは何だったのか、調べてほしい」と託されていたことを突き止める。十津川は、特攻で亡くなった若者にも思いを馳せ、複雑な心境で殺人事件を追うのだが……。(「東京と金沢の間」改題)
  • 誤断

    誤断

    小説・文芸
    3.3
    1巻902円 (税込)
    長原製薬の広報部員・槙田は、副社長から極秘任務を命じられる。相次ぐ転落死亡事故に自社製品が関わっている可能性があり、被害者家族の口を金で封じろというのだ。外資企業と合併交渉中の会社にとって、この時期の不祥事は致命的だ。同時に過去の公害事件にも直面した槙田は、激しく動揺する。社会正義と企業利益の間で揺れ動く男たちの物語!
  • 武揚伝 決定版(上)

    武揚伝 決定版

    小説・文芸
    4.5
    1~3巻924~990円 (税込)
    本書は21世紀に入って刊行された最も優れた歴史小説であり、一人の作家が生涯に一度書けるかどうかというほどの名作である。 ――縄田一男(日本経済新聞書評より) 黒船来航に揺れる幕末。榎本釜次郎(武揚)は、幕府要人の蝦夷地視察に随行した後、新設の海軍伝習所に入所。操船、蒸気機関等の技術や語学を研鑽し、オランダ留学を果たす。欧州の地で近代国家間の戦争を目の当たりにした釜次郎は、日の本と隔絶する列強諸国の有り様に驚愕する――。 新田次郎文学賞受賞作を全面改稿した決定版!
  • 麦酒伝来 森鴎外とドイツビール

    麦酒伝来 森鴎外とドイツビール

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    これからのビールはドイツビールだと人びとに信じさせる強力なオピニオンが流布されたのではないだろうか。そして、このオピニオン・リーダーがドイツ帰りの皇族、貴族、高官、学者、それに留学生たちであったと仮説を立ててみました。とくにその中核となったのが、鴎外をはじめとする留学生たちだったと考えたのです。(本文より) 横浜の外国人居留地に輸入された英国産エールに始まり、留学エリートたちによってドイツびいきへ、そして国産の開始――日本人はどのようにビールを受け入れ、発展させてきたか。鴎外『独逸日記』に見る当時のオクトーバーフェスト、乃木希典の一気飲みのルーツなど、エピソードを交え、長く生産・開発に専従してきた著者が語る日本ビール事始め。

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