社会学作品一覧

  • 他人をバカにしたがる男たち
    3.6
    駅やコンビニで暴言を吐く、上だけを見て仕事する、反論してこない人にだけ高圧的、相手の肩書き・学歴で態度が別人――こんな人、気になりませんか? 本書では、女性の中でも進む、現代人の「ジジイ化」に焦点を当て、健康社会学の視点から、わが国にはびこる「ジジイ」と「粘土層」の生態を分析。70歳現役社会で男女が輝くヒントを紹介します。
  • 種子が危ない
    -
    種子はヘソのようなもの。普段はその存在や役割に思い至らないが、実は食物や農業の先行きを左右する要だ。いったい今、種子に何が起こっているのか。 本書は週刊エコノミスト2017年11月14日号で掲載された特集「種子が危ない」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・種子法廃止が招く日本のコメの“緩慢な死” ・世界の種子市場 バイオメジャー再編の理由 ・種子にまつわるQ&A ・モンサント農場 日本は実はGM輸入大国 ・【インタビュー】中井秀一(日本モンサント社長)「日本に市場性を見いだしていない」 【執筆者】 石堂徹生 【インタビュー】 中井秀一
  • 楽しい縮小社会 ──「小さな日本」でいいじゃないか
    3.5
    少子化も、先進国のマイナス成長も、地球規模では望ましい。持たない生活を実践してきた作家と、技術開発にしのぎを削ってきた研究者の意外な意見の一致とは!
  • たのしい知識 ぼくらの天皇(憲法)・汝の隣人・コロナの時代
    4.5
    生きのびるためには、気持ちよく生きるためには、きちんと考えることが大事だ。ウイルスの災禍をデフォー、カミュ、スペイン風邪に遡り、明仁天皇のビデオメッセージから憲法1条と9条に、そして隣国の韓国、朝鮮へ。物語の底力が解き明かす最高の知の旅。
  • たのしいプロパガンダ
    3.9
    戦中につくられた戦意高揚のための勇ましい軍歌や映画は枚挙に暇ない。しかし、最も効果的なプロパガンダは、官製の押しつけではない、大衆がこぞって消費したくなる「娯楽」にこそあった。本書ではそれらを「楽しいプロパガンダ」と位置づけ、大日本帝国、ナチ・ドイツ、ソ連、中国、北朝鮮、イスラム国などの豊富な事例とともに検証する。さらに現代日本における「右傾エンタメ」「政策芸術」にも言及。画期的なプロパガンダ研究。
  • 田原総一朗Twitterの神々 新聞・テレビの時代は終わった
    3.8
    堀江貴文、佐々木俊尚、三木谷浩史、上杉隆、津田大介、夏野剛、長谷川幸洋。webメディアで注目を集める7人の“Twitterの神々”と田原総一朗がガチンコ対談! 電子書籍、新聞の衰退、テレビ局の電波利権、ガラパゴス経営者、官房機密費――。メディアのタブーをすべて語りつくした一冊です!
  • 旅する天皇 ~平成30年間の旅の記録と秘話~
    4.0
    1巻1,826円 (税込)
    天皇陛下の平成30年間の驚異的な旅の記録。 本書の核は二つある。一つは、平成30年間(平成30年は8月まで)の天皇皇后両陛下の旅の移動距離や訪問地などを報道資料をもとに集計、「一目でわかるデータ」にしたこと。 もう一つは、30年間の旅先での具体的なエピソードをひもときながら、両陛下の人となり、ひいては平成という時代を浮かび上がらせようという試みである。 天皇・皇后両陛下といえば、被災地で人々を励ましたり、戦没者や災害・公害などによる死没者の碑などを訪ねて祈られたりと、旅先の姿が印象深いのではないだろうか。 両陛下の旅は、被災者と向き合う、社会の片隅におかれた人々の声に耳を傾ける、かつての交戦国を訪ねて過去と向き合い親善を深めるなど、さまざまだ。 天皇陛下にとって、旅こそ「象徴」としてのメッセージを発する機会ではなかったか。『旅する天皇』を本書の書名にした意図である。平成時代の天皇・皇后両陛下の旅の全貌を伝える一冊。 【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • 多文化共生の実験室 大阪から考える
    -
    1巻2,200円 (税込)
    近年、行政を中心に「多文化共生」が叫ばれるが、歴史的にマイノリティ集住地域である大阪の多様な実践は、大阪独自のものとして見過ごされてきた。大阪での先駆的な取り組みや歴史ある営みから、今日的な共生のあり方にどのような示唆を得ることができるだろうか。 民族教室など母語/母文化を重視するとともに進路保障にも力を入れる公教育、同和教育の実践と蓄積、民族的マイノリティの権利保障を目指す運動、外国人住民への支援、ヘイトスピーチ対策――大阪で民族的マイノリティを支える教育や制度、その担い手に光を当て、「反差別」や「人権」という対抗的な理念に基づき共生を目指す実践としてそれらを再評価する。 近年の大阪の諸政策に見る民族的マイノリティへの差別的な側面など、大阪の共生をめぐる現実が抱える問題点も指摘して、「多文化共生の実験室」といえる大阪の様々な営みから、全国レベルで進められる多文化共生を批判的に検証する視点を浮き彫りにする。
  • 多文化社会の〈文化〉を問う 共生/コミュニティ/メディア
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「多文化共生」政策推進のかけ声が高まる一方で、文化差異の承認をめぐる問題や多文化社会としての国家構想については十分に論議されていない。地域やコミュニティ現場での他者との邂逅や共生の実践、メディアの表象などを検証して、いま/ここでの「多文化」の内実を改めて照射する。

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  • 多文化世界
    3.5
    イズムの角逐や苛酷な他者攻撃を経験してきた20世紀を経ながら、新世紀の世界は、宗教・民族間問題の先鋭化と同時に、グローバル化による画一化・一元化に直面している。真の相互理解や協調は可能なのか。その鍵となる「文化の多様性」の擁護をめぐって、理念・現状・課題を、文化人類学者としての豊富な経験・観察と共に具体的に説く。

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  • 多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの
    4.7
    1巻1,760円 (税込)
    多様性の時代だと言われる。多様な背景をもつ人材の活用が革新的な創造性を高めるとして、企業、政府、地方自治体、教育機関、NGO/NPO、市民団体で多様性/ダイバーシティを奨励する動きが活発化している。 多様性/ダイバーシティの推進は女性、LGBT、障害者などの社会的なマイノリティの存在に目を向ける一方で、有用で受け入れやすい差異を選別化することで、いまだ続く差別・不平等を見えなくするとともに、新たな包摂と排除を生み出してもいる。 多様性/ダイバーシティの推進により建設的に取り組むには、構造化・制度化された差別・不平等の複雑な作用を理解して、様々な差異を平等に包含する方途を考え続けること、つまり、多様性と対話することが必要不可欠である。 LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践――様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。
  • 多様な社会はなぜ難しいか 日本の「ダイバーシティ進化論」
    4.0
    アベノミクスで女性活躍が重要政策として掲げられたにもかかわらず、日本のジェンダーギャップ指数は先進国で最下位のまま、他の先進国にますます遅れを取っている。 なぜこの国にはダイバーシティが根付かないのか、どうすればこの硬直した社会を変えることができるのか?  MeToo、ポテサラ論争、ゲス不倫、五輪組織委、男性育休、逃げ恥、♯わきまえない女、女性入試差別など、近年話題をよんだキーワードをもとに、日本における多様性の問題を、女性活躍、結婚、子育て、男性問題とさまざまな視点から掘り下げる。 日本経済新聞女性面連載コラムに大幅な加筆を加え書籍化。
  • 炭鉱と「日本の奇跡」 石炭の多面性を掘り直す
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現在も世界のエネルギー源の約30%を占め、東日本大震災後の電力供給の30%を火力発電が支えるように、石炭はいまなお重要な資源であり続けている。 日本では高度経済成長という「日本の奇跡」と対比させて、「危険な重労働」「忘れ去るべき暗闇」「古いエネルギー」「ノスタルジー」とイメージされることが多い炭鉱は、しかし、労働・経営のあり方、技術革新、地域社会への貢献など、日本の産業全体に多大な影響を及ぼした。 戦後日本を作り出した炭鉱の歴史と現在を、企業・自治・家族・女性・産業遺産などの視点から浮き彫りにし、グローバルに展開する世界の炭鉱とも比較して、炭鉱とそこに生きた人々の歴史的意義や炭鉱が秘める現在の可能性を明らかにする。
  • 大下流国家~「オワコン日本」の現在地~
    4.0
    人口、GDP、賃金、論文数、ジェンダー平等、メディア……あらゆる指標で停滞・衰退を隠せない日本。世界での大きなプレゼンスがもはや過去のものになりつつある今、「普通の人々」は何を求めて毎日を暮らしているのか? 最新の調査で判明したのは、ささやかな幸福への願望と社会に対する不満の減少、無関心だった。長期にわたった安倍政権に対する評価からも見えてくる「日本の現在地」を徹底分析。
  • 大学合格者高校別ランキング1 東大・京大ほか国公立前期速報号
    -
    この電子書籍はサンデー毎日2017年3月26日増大号で掲載された「東大・京大ほか大学合格者高校別ランキング」の記事を電子書籍としてまとめたものです。
  • 大学消滅
    -
    学生になる18歳人口が減る一方で、増え続けた大学――。需給のアンバランスが限界に達し、いよいよ淘汰・再編が始まる。 本書は週刊エコノミスト2018年7月24日号で掲載された特集「大学消滅」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・再編第二幕の幕開け 人口減で数百校が危機に ・インタビュー 永田恭介 ・私大の命運を分けるのは偏差値ではなく経営戦略 ・私立大の定員超過抑制 ・インタビュー 善本博司 ・起死回生へ私大公立化の功罪 ・補助金依存度上位50位 ・「無償化で大学は生き残れる」は幻想 ・外国人留学生 ・世界を席巻、日本は「蚊帳の外」オンライン講座「MOOC」の革新 【執筆者】 中根 正義、小林 浩、安田 賢治、木村 誠、松田 遼、浜中 義隆、丸山 仁見、飯吉 透、下桐 実雅子、週刊エコノミスト編集部 【インタビュー】 永田恭介、義本博司
  • 大学大倒産時代 都会で消える大学、地方で伸びる大学
    3.1
    2018年、受験人口の減少と地方の衰退により、大学は激変期に突入! 東大・京大など旧帝大系で格差が拡大し、早慶・MARCH・関関同立など都会の有力校でも地方の国公・私立大でも生き残り競争がさらに熾烈に! 新視点の指標で、大学の運命を実名で明らかにする。
  • 大学で大人気の先生が語る〈失敗〉〈挑戦〉〈成長〉の自立学
    3.8
    「自信がない」「傷つきたくない」「人にどう思われているか気になる」「進路が決められない」「コンプレックスがある」「学歴は必要なの?」「楽にお金を稼ぐ方法は?」……。ユニークな授業で大人気の著者が渾身の力で書き上げた、学校では教えてくれないけれど大人になる前に読んでおきたい自立のための本。

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  • 大学のウソ 偏差値60以上の大学はいらない
    3.9
    世界中が競う大競争社会のなかで、日本の大学教育はその期待にまったく答えていない。このままでは、欧米はおろかアジアの国々にも教育水準で大きく劣ってしまう! 日本の大学教育の現状と対策を考える警告の書。
  • 大災害時代
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 温暖化の影響か、台風や集中豪雨などの水害が相次いだ。また、首都直下地震や南海トラフ地震も懸念されている。国土強靱化対策は、厳しい財政事情や人手不足などが重なり、十分とは言えない。そこで社会科学、歴史学、自然科学等の総合的なアプローチによって、課題と解決策を探る (『中央公論』2020年3月号特集の電子化) (目次より) ●対談 人口減少時代の復興論 「切り捨て」の覚悟さえ問われる激甚化時代に 御厨 貴×松原隆一郎 ●【水害】犠牲者6000人、被害額150兆円 “国難”級の大水害 荒川氾濫で水没する東京 河田惠昭 ●対談 災害で問われるリーダーシップとは? 「知事批判」に応えよう 黒岩祐治×村井嘉浩 ●【地震】平安・江戸時代を襲った連続的地震が再び 「地震考古学」から考える21世紀の巨大地震 寒川 旭 ●【地震】東日本大震災の教訓 災害科学国際研究所からの発信 佐藤 健 ●防災対応 先進自治体はどこか? 浅野憲周 ●自衛隊の災害派遣、知られざる実態に迫る 荒木 肇
  • 大震災に学ぶ社会科学 第1巻 政治過程と政策
    -
    1巻3,762円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書ではまず、行政、立法、司法という国家制度の「三権能」の動きに注目する。 さらに、原子力発電所をめぐる政治・政策過程、つまり原発事故に関連する発電所立地、安全規制行政、事故調査について検討する。 また、政府外のアクター、すなわち社会アクターから震災と公的決定の問題を俯瞰する。 そして、政治システム全体の動きを評価する民意が、選挙を通じてどのように示されたのかを分析する。 最終的に問われる必要があるのは、主権者である市民が公的決定にどのように関与しえたのかということである。
  • 大震災に学ぶ社会科学 第8巻 震災から見える情報メディアとネットワーク
    -
    1巻3,465円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書の目的は、2011年3月11日の東日本大震災を生き抜いた人々が、震災後の新しい世界に適応していくために、どのように情報メディアや周囲の人々から情報を得てきたかを、実証データに基づいて多角的な視点から描こうと試みるものである。新しい世界への適応とは、災害によって生じた状況を受けとめ、心理的に反応し、社会的に行動することで事態に対処していくことを指す。本書では適応がどこまで情報メディアの利用行動と利用可能性の産物であったかを明らかにする。  全体の構造は、第1に東日本大震災時の情報環境であったマスメディアとインターネットがもたらした情報の様相を検討する、第2に情報行動調査の分析として、被災地・非被災地市民のコミュニケーション・心理・行動を被災後1年半の時点までにおいて精査する、第3に情報メディアの多重化と情報行動の適応性とを考察し、情報疎外についての知見を深める、最後に防災・減災のためのメディア接触のあり方を検討する、の4点から成り立っている。
  • 大事なこと
    -
    1巻1,320円 (税込)
    400冊の著作を書いてきた船井幸雄が、80歳を目前にして、「世の中の人にストレートに、いま大事なことの要点だけでも知っていただき、<大変化の時代>に正しく上手に対応してほしくて、正直に<真実>と考えられることを書こう」との思いから著した最新のメッセージ!!
  • 大常識(新潮新書)
    3.6
    どう考えてもおかしいやろ。政治家は余計なことばかりしている。自称リベラルは多数の意見を踏みにじっている。人権派は犯罪者のほうばかりを向いている。願うだけで平和が維持できると考えるバカがはびこっている。新型コロナワクチンの批判はタブーになり続けている。道徳心がない奴がのさばっている――非常識に満ちたこの世界に、今こそ必要なのは「大いなる常識」だ。ベストセラー作家が振るう怒りの鉄拳!
  • 大図解 プロが教える世界経済
    -
    トルコの通貨リラの暴落などが示すように、世界経済やマーケットが転機に差し掛かっている。さまざまなデータに現れる変化のサインを縦横に読み解いてみた。 本書は週刊エコノミスト2018年9月4日号で掲載された特集「大図鑑 プロが教える 世界経済&マーケット」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・データで分かる!1世界経済の賞味期限 ・データで分かる!2商品市況は予言する ・データで分かる!3危険な新興国通過 ・データで分かる!4日銀の株式「爆買い」 ・データの裏側 物価のギモン ・データで分かる!5ドル・円相場の怪 ・データで分かる!6村田製作所株VS新日鉄住金株 ・データで分かる!7米IT株の威力 ・データで分かる!8中国・原油先物の存在感 ・データの裏側II 不動産向け貸し出し ・適温相場後の日本株 【執筆者】 重見 吉徳、平川 昇二、武田 淳、市川 雅浩、柏原 延行、武田 紀久子、市岡 繁男、徳岡 祥一、津賀田 真紀子、原田 三寛、大川 智弘、週刊エコノミスト編集部
  • 「大停滞」脱却の経済学 デフレに勝つことが構造改革だ!
    4.0
    1巻1,500円 (税込)
    1990年代以降の「大停滞」については、金融政策の誤りではなくて、日本が構造改革に取り組まなかったからだという説が主流である。しかし、構造論者が、いつ、どのような構造改革を怠ったから日本の実質成長率が低下したのかという問いに、まともに答えてはいない。構造問題説とは、雑多で、内容のない、誤った議論の寄せ集めなのである。本書では、むしろデフレから脱却することこそが、真の構造改革であると考え、金融政策の誤りがいかなる経路で大停滞をもたらしたのかを分析。金融政策とは金利を決める政策ではなくて、物価を決める政策であるという観点に立って金融政策の誤りを検証し、どのように金融政策の誤りをただすかを具体的に提言していく。このままでは3000兆円の日本の富が失われてしまう! すべての原因は金融政策の誤りにある。間違いだらけの日本再生論を排し、徹底した実証分析による正しい処方箋を提示する。

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  • 大日本「健康」帝国
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 軍国主義体制がとられていた時代には、兵力確保に、「国のため」に健康であることが求められた。そして今また、禁煙の推進やメタボ検診など、作られた「健康ブーム」に、国民が欺かれている。それは、医療費を抑制するための施策として、「国のため」に健康であることが求められているのだ。現在と戦前との相似性を浮き彫りにし、行き過ぎた「健康ブーム」を斬る。
  • ダイバーシティ(豊かな個性は価値創出の泉)―生きる力を学ぶ物語
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    ダイバーシティ(多様性)の尊重が、社会にとっていかに価値あるものかを、二つの寓話を通して描く。人がよりよい社会をつくり、よりよく生きるためのヒントにあふれたユニークな1冊。 ★電子版オリジナル付録として、著者による講演録「ダイバーシティとダイバーシティ-性別によらず多様な個人が生き生きと生きられる社会とは」を収録!
  • ダイビングのエスノグラフィー 沖縄の観光開発と自然保護
    -
    1巻2,640円 (税込)
    青い空、白い砂浜、古き良きシマンチュたちによる暖かなコミュニティー。沖縄の慶良間海域は、世界中のダイバーにとって一生に一度は行きたい「楽園」であり、2014年には31番目の国立公園に認定された。 しかしその背後では、島の住民「シマンチュ」による本土からの移住者である「ナイチャー」の排除や過疎化、海水温上昇やオニヒトデの食害によるサンゴ礁の減少など、問題が山積している。そして、それらの問題が交錯する地点に、スクーバ・ダイビングという営みがある。 座間味村の海に魅せられてダイビングショップの出店に乗り出すナイチャーに対して、よそ者を排除して既得権益を守りたいシマンチュ。国内に国立公園を増やして自らの手柄にしたい環境省。彼らが出会うことで、次第に環境保全という言葉はよそ者を排除するために利用されるようになる。一方で、「ダイビングで飯が食えたらいい」と個人的な動機で移住してきたナイチャーは本土の文化を持ち込み、島民と結婚して家族を作り、意図せず旧来の島の文化を変容させていく。いまや過疎化が進む島の年中行事にはナイチャーの協力が欠かせない。 自らが沖縄に住むダイバーであり座間味村の海に取り憑かれた著者が、スクーバ・ダイビングをめぐるフィールドワークを積み重ねて、沖縄と本土の間の複雑な経済・文化的諸関係の様相を浮き彫りにし、その本質に迫る。
  • 大不況には本を読む
    3.6
    もはや読書と出版の復権はありえないのか。「思想性ゼロの国」日本でいま起きている日本人の魂のドラマを描き、「本を読む」人間をここに取り戻すための方法を深く考察した、硬骨の力作。
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会
    3.9
    【欧州最大の知性が日本読者のために語り下ろした待望の最新刊を電子書籍化】これまで、ソ連崩壊からトランプ大統領の誕生まで数多くの「予言」を的中させてきたエマニュエル・トッド。著者は本書で「現代における教育はもはや、社会的階級を再生産し、格差を拡大させるものになってしまった」と断言する。かつては平等の象徴であった教育だが、今や高等教育の階層化がエリートと大衆の分断・対立を招き、民主主義の機能不全とポピュリズムを生んでいる。本書では、教育格差を軸として、先進各国で起きている分断の本質を家族構造が能力主義・民主主義に及ぼす影響や地政学的要素に鑑みながら、鮮やかに読み解いていく。日本の未来、そして変質する世界の行方は。欧州最大の知性が日本の読者のために語り下ろした、これからの世界情勢を知るために必読の1冊。 ※本書は累計46万部突破「世界の知性」シリーズ中の1作です。 ◆目次より抜粋◆●第1章 教育が格差をもたらした ●第2章 「能力主義」という矛盾 ●第3章 教育の階層化と民主主義の崩壊 ●第4章 日本の課題と教育格差 ●第5章 グローバリゼーションの未来 ●第6章 ポスト民主主義に突入したヨーロッパ ●第7章 アメリカ社会の変質と冷戦後の世界
  • DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 別冊16年1月号
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 │特集│ IoTの競争優位 第1部 IoTで何が変わるか 次なる産業革命はすでに始まっている 「閉じたIoT」から「オープンなIoT」へ IoTの次に訪れるIoAの時代 第2部 戦略とビジネスモデル 「成果」を売る戦略:顧客価値からつくるビジネスモデル インダストリアル・インターネット:GEが描く未来 仕組みが先、ITは後 IoTは問題解決の手段にすぎない デジタルが生み出す5つのビジネスモデル 第3部 新たな価値創造 サービス・ドミナント・ロジック:IoT時代の新たな価値づくり カーシェアリングは顧客の視点から生まれた ベンチャーの機動力が大企業の力を引き出す ドイツはインダストリー4.0で何を目指すのか アナリティクス3.0 第4部 IoTが目指す世界 ハイアールアジアが取り組む家電革命 ウェアラブル・コンピューティングの可能性 IoTで組織の境界線は変わる
  • 大予言 「歴史の尺度」が示す未来
    4.0
    アベノミクスと莫大な日本の国家債務、加えて格差拡大や終わりなき少子超高齢化、さらにはイギリスのEU脱退やアメリカのトランプ政権誕生など、先行きに不透明さが増す中、多くの人々が底知れぬ不安を抱えながら暮らしている。このような混迷を極める時代に未来を見通すには「歴史の尺度」が必要である。本書では、25年単位を核として、150年、500年といった長期の尺度も用いながら、歴史を構造的に捉えていく。この3つの尺度を駆使すれば、今後、世界が辿る道筋が見えてくる。知的興奮に満ちた刺激的な論考! 【目次】序章 歴史のメガネをかける/第一章 二五年単位説――一八四五年から二〇二〇年まで/第二章 世代間隔と人口転換――二五年単位説の人口学的理解/第三章 長期波動と資本主義――経済循環から眺める世界史/第四章 五〇〇年単位説――近代の「入口」と「出口」/第五章 二五年後の未来 長い一世紀後の未来――未来の尺度/終章 世代史と世界史をつなぐ/あとがき/参考文献
  • 第四の消費 つながりを生み出す社会へ
    3.8
    高度成長、オイルショック、バブル、そして長引くデフレ……日本人の消費は発展段階に応じて変遷し、消費の単位も「家族」「個人」と変わっていった。次に消費が向かうのはどこか。消費社会マーケティングの第一人者が大胆に描く近未来予想。
  • 第4の波 ~大前流「21世紀型経済理論」~
    4.3
    1巻1,485円 (税込)
    トフラーなら「この波」を予測したはずだ。 なぜ日本人の給料は上がらないのか? それは「第4の波」を理解していないからだ――。 かつて未来学者のアルビン・トフラーは、世界的ベストセラー『第3の波』において、近現代の文明を支配していた巨大な潮流と、1980年代以降の世界の変化の波を、ものの見事に分析してみせた。「第1の波」=農業革命、「第2の波」=産業革命に続き、「第3の波」=情報革命によってもたらされる情報化社会の到来を予見したのだった。 そして今、トフラーと親交があり、互いを認め合った世界的経営コンサルタントが、畏友の考え方をヒントにして、最新の世界潮流を解説する――。 〈現在は、トフラー氏が生きていた時代には予想すらされていなかった技術やシステムが登場し、「第4の波」というべき全く新しい社会が到来している。もし今もトフラー氏が生きていたら、この「第4の波」について考察し、新たな著書を執筆していたに違いない。だから、亡き友に代わって私がそのテーマに取り組みたいと考えたのである。〉――プロローグ 「第4の波」とは何か? それは21世紀に入って劇的に進化した「AI(人工知能)&スマホ革命」が世の中にもたらす変化であり、21世紀は、いち早くこの波の特徴を捉えた者が富を独占する。だが、AIが人類の知能を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」へと達する「第4の波」の後半には、大規模なレイオフ(解雇)が発生すると予想される。 果たして、この「第4の波」の激変の中で活躍できるのは、どのような人材なのか? そして、AIに置き換えられない仕事とは――。 21世紀に生き残るために、来たるべき未来の「図式」を提示する「希望の書」。 (底本 2023年2月発売作品)
  • 第4版 子ども家庭福祉論
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 子どもたちの幸せは、子ども家庭福祉の充実の基盤の上に成り立つものである。好評の第3版をもとに、法改正・制度改革を踏まえて内容を刷新し、新たに「子どもと非行」の章も追加。子どもたちの尊厳や生活を守り、そして未来を育てる専門職を目指す人たちへの1冊。
  • だから知ってほしい「宗教2世」問題
    -
    いまも、多くの「宗教2世」が悩み苦しんでいる。何が問題で、どうすればいいのか? ジャーナリスト、研究者、弁護士ら専門家と当事者たち計40名以上が寄稿。この問題の解決へ向けて、総力を挙げて取り組んだ、全国民必読の書!
  • だから日本はズレている
    3.4
    この国の「大人たち」は、いつもどこかズレている。ジョブズのようなリーダーに憧れ、夢と絆で一つになれると信じ、「日本の良さ」は必ず伝わると疑わず、若者には変革を期待し、学歴や就活は古いと嗤い、デモやSNSで世界は変わると訴える。この「勘違い」はどこからくるのか? 迷走を続けるこの国を二十九歳の社会学者が冷静に分析。日本人が追い続ける「見果てぬ夢」の正体に迫る。
  • だから人間は滅びない
    4.0
    紛争やテロ、巨大地震や環境破壊、新型感染症、虐待や貧困の連鎖。この日常化した非常事態がつづけば、人間はいまに滅びる。見えにくい人々の孤立化を描いてきた著者が、生き延びるためのヒントを求め、他者と「つながる」ことで社会を変えようとしている人々に話を聞いた。被災地の子ども支援、産後の母親ケア、障害者雇用、新しい農業の形。リスクに備えるには人とのつながりを持ち、広げること。希望が芽生える〈群れ〉のすすめ。
  • だからフェイクにだまされる ──進化心理学から読み解く
    3.7
    「フェイクニュース」が、社会に只ならぬ影響を与えるようになって久しい。コロナ禍でも、誤情報が人々を攪乱している。本書では進化心理学を基にフェイクニュース、ひいては人と情報を取り巻く遺伝的・文化的背景を解き明かす。これにより、人々が「なぜだまされてしまうのか」「なぜ広めてしまうのか」が理解できるはずだ。そのうえで個人の情報リテラシー力強化による努力だけではなく、社会的な制度や取り組みが必要とされる背景にも触れる。
  • だから、論語を学ぶ
    -
    本書は、二〇〇〇年一月にPHP研究所より出版された『人生は論語に窮まる』を改題して二〇一二年にワックより刊行した『いま、論語を学ぶ』を『だから、論語を学ぶ』と再度改題したWAC BUNKO版です。 こんなに読みやすく、よく分かる! 「知の巨人」の二人の結論 人生で大切なことはみんな論語が教えてくれた! 「この本は読後感が大変さわやかで、心が洗われるような気がする。自信を失って浮遊状態にある日本人にとって、孔子の『論語』と、渡部・谷沢両先生の本書の教えは最高の人生指南だと思う」(日下公人「解説」より) ●社会生活をきちんとしていれば教養は自ずからつく ●友だちになろうと思われる人間になれ ●自分より劣った者を友にする人は成長しない ●人生とは八割以上が待つことである ●偽善のメッキは必ず剥げる ●「信」がなければ何事もなし得ない ●賭博の借金は必ず返すのが紳士の条件 ●これだけは許せないという基準を持つ ●露骨な批判を嫌う日本社会の雰囲気 ●実力があれば隠れたままで終わることは考えられない
  • 駄菓子屋・読み物と子どもの近代
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近代に入って発見され、さまざまに意味づけられてきた「子ども」は、本当に保護されるべき受動的な存在なのか? 駄菓子屋や黎明期の子どもの読み物などから、社会に積極的に参加していた子どもの姿をさぐり、21世紀の子ども観を展望する。

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  • 脱・下流老人 年金、生きがい、つながりを立て直す
    4.3
    「ただ、人間らしく暮らしたい」――高齢者の尊厳回復への道筋を示す 人生100 年時代、生きがいや健康のために働き続けようとの掛け声の一方で、低年金に苦しみ、生活を補うため働かざるを得ない老年層は多い。さらに生活保護以下の水準で暮らす高齢者は600万人超もいる。 『下流老人』から7年、賃金は伸びず物価が上昇する中で、今後誰もが直面しうる危機が、老後の貧困である。超低年金、超低賃金、シニア労災等の横行を座視してはならない。 公助(年金)、自助(生きがい)、共助(つながり)の立て直しを訴える著者が、誰も取り残さない社会実現への具体策を提言する。中でも高齢者が安心して生きられる、貧困打開への究極の処方箋とは、全員へ一律の生活扶助費を支給する「最低保障年金」の実現だ。
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    4.2
    「日本の未来をどうすべきか」参院選に投票する前にもう一回考えてみませんか? 「ポストグローバル社会と日本の未来」というテーマでおじさんと若者が、ゆるゆると日本の未来について語ってみました。新自由主義(ネオリベ)に染まらない自由を! 「ポストグローバル社会と日本の未来をいかに築くか」という、今の日本がもっとも考えなくてはならないこの問題に7人の論客が挑みます!
  • 脱・コロナ恐慌
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新型コロナウイルスの感染拡大によって、 世界大恐慌以来最悪の景気後退が予測されている。 迫り来る「コロナ恐慌」を、日本はいかにして乗り切るのか? そして、「コロナ後」の世界秩序はどうなるのか? (『中央公論』2020年6月号特集の電子化) <日本の選択> 経営者は「変化はチャンス」の発想を 中西宏明 ●連合会長、あいまいな政府の対応にもの申す 一過性に終わらないセーフティネットを急げ 神津里季生 ●日本経済を襲うコロナショック 需要、供給、所得を止める未曽有の複合危機 小峰隆夫 ●労働経済学×希望学×危機対応学からのヒント 異常と変化に対応しうる「働き方」へ 玄田有史 ●五輪に「ワンチーム」は可能か? 安倍さん、小池さん、山下さん、そしてバッハ会長のこと 森 喜朗 聞き手 二宮清純 ●JFA会長の闘病、生還、そして今後 私もサッカーも五輪もコロナに負けない! 田嶋幸三 <世界の変容> ●【鼎談】パックス・アメリカーナの終焉が来る? アフターコロナの地政学 鈴木一人×細谷雄一×詫摩佳代 ●トランプvs.バイデン 異例の「戦時」大統領選挙 渡辺 靖 ●ポスト・コロナの世界を予見する 国内の行政権が強まりグローバリズムは後退する 佐藤 優 ●「疫病史観」による中国の一〇〇年と新型肺炎 飯島 渉 ●感染拡大するイタリア その医療体制と国民性 日伊 国際電話で交わした夫婦の議論 ヤマザキマリ
  • 脱スマホ脳かんたんマニュアル(新潮文庫)
    3.5
    集中力が続かない。時間の使い方がヘタ。いつも寝不足。原因は、もしかしたらスマホにあるのかも。スマホを使っているとき、脳には一体何が起きている?――勉強しているときスマホを隣の部屋に置くと効率アップ。何かを覚えるときはタブレットではなく紙で読もう。睡眠が記憶を定着させる。SNSを使いすぎると幸福度が下がる? 知っておけば絶対安心、スマホとかしこく付き合うための本。
  • 騙されてたまるか―調査報道の裏側―
    4.3
    国家に、警察に、マスコミに、もうこれ以上騙されてたまるか――。桶川ストーカー殺人事件では、警察よりも先に犯人に辿り着き、足利事件では、冤罪と“真犯人”の可能性を示唆。調査報道で社会を大きく動かしてきた一匹狼の事件記者が、“真実”に迫るプロセスを初めて明かす。白熱の逃亡犯追跡、執念のハイジャック取材……凄絶な現場でつかんだ、“真偽”を見極める力とは? 報道の原点を問う、記者人生の集大成。※新潮新書版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • だまされない〈議論力〉
    3.8
    議論が難しく見えるのは、その仕組みや組み立てをうまく整理できず、表面の表現に惑わされるためだ。……議論は漫画やテレビとは違い、接してさえいれば自然にその面白さに浸れるというモノではない。読むほう・聞くほうも積極的に関わらなければ面白くない。逆に言うと、一定のテクニックを持つ者にしかアクセスできないが、それが持てれば一挙に広大な世界が開ける。――<本文より>
  • ダマされない不動産投資
    -
    低金利を背景に資金流入が続いてきた不動産投資市場。だが、競争が激しくなったことで、投資に関連するリスクも高まっている。 本書は週刊エコノミスト2018年7月31日号で掲載された特集「ダマされない不動産投資」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・利回り低下で投資妙味薄く 地主も知識武装が必要に ・人口減少で市場はどうなる? ・タワマンの価格はまだ上がる? ・施工不良はレオパレス21だけ? ・融資の市場の今は? ・不動産投資ブームは終わり? ・J-REITは今、買いか? ・不動産でもクラウドファンディング? ・海外不動産の「活用法」? 【執筆者】 花谷 美枝、高田 吉孝、榊 淳司、長島 修、長門 武蔵、沖 有人、山崎 成人、高橋 克英、週刊エコノミスト編集部
  • ダメな議論――論理思考で見抜く
    3.6
    ニート問題から財政赤字、平成不況まで、いかにももっともらしい議論がメディアを飛び交っている。じつは国民的「常識」の中にも、根拠のない“ダメ議論”が紛れ込んでいる。そうした、人をその気にさせる怪しい議論を、どのようにして見抜くか。そのための五つのチェックポイントを紹介し、実例も交えながら、ダメな議論の見抜き方を伝授する。論理思考を上手に用い、真に有用な情報を手にするための知的技法の書である。
  • だれが幸運をつかむのか ――昔話に描かれた「贈与」の秘密
    3.0
    よく知られる昔話の多くがハッピーエンドで終わる。この幸せの物語を構造分析で解き明かすと「贈与」「援助」「交換」といったキーワードが見えてくる。語りつがれてきた幸せの像を捉えなおす意欲作。
  • 誰が世界を支配しているのか?
    3.5
    『アメリカンドリームの終わり』が話題となっている、知の巨人、ノーム・チョムスキーが2016年に執筆した本書は、これまで一貫して米国政府の横暴や、それに従う御用メディア、御用知識人を批判してきた彼の集大成、あるいは遺言とも言うべき一冊。米国、中東だけでなく、日本を含めた東アジア情勢(特に北朝鮮の核問題の本質)にも触れた、「これからの世界」を読むうえで、必読の一冊
  • 誰がテレビをつまらなくしたのか
    3.0
    タレントを集めてバカ騒ぎ、「答えはCMの後で」の連発、どっちを向いても「韓流」……。このワンパターンは本当に視聴者の要望か? 薄っぺらな「笑い」や「感動」の押し売りは、もうウンザリ! 本書では、元NHKチーフプロデューサーが、テレビが抱える病理に鋭く斬り込む。たしかに、お笑い番組も報道番組も盛況である。ハイビジョンもきれいだ。それでも視聴者の不満と不信が高まっているのはなぜか。なりふり構わず視聴率を追いかける制作者、制度に護られた既得権益への依存、公共性への認識不足などがその背景にある。この国の文化をファースト・フード化させたのは誰か。今こそテレビ文化に対する「慣れと諦め」を超えるべきではないのか。著者はその具体策として、番組審議会の透明化や市民によるメディア・リテラシー活動を紹介する。インターネットが浸透する昨今、果たしてテレビの復権はあるのか。メディアの使命を真摯に捉え直した好著である。
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)
    3.7
    炎上したいわけではない。でも、つい言いたくなる。みんなが当然のように信じている価値観や正論って、本当にただしいのだろうか、と。いつの時代も結局見た目が9割だし、観光名所はインスタの写真に勝てないし、血がつながっているから家族を愛せるわけじゃない。“目から鱗”の指摘から独自のライフハックまで、メディアや小説など多方面で活躍する著者が「誰の味方でもない」独自の視点を提示する。
  • 誰も教えてくれない日本の不都合な現実(きずな出版)
    3.8
    この世の理不尽さを知ることで、賢く、ラクに生きられる! 若者から「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー・有名人」にも選ばれ、その生き方、考え方が注目されているひろゆき氏が、「みんな薄々感じているけれど指摘しない日本社会の残念な100の現実」をぶっちゃける! 知らないと損をする、バカを見る、騙される……そんなことにならないために、いま読んでおきたい一冊。
  • 誰も教えてくれなかった縁切りの知恵 温故知新 古代~江戸の秘法
    -
    うっとおしい! 本当は絶ちたいそのシガラミ、どうすればいいでしょうか? 現代の知恵と温故知新で対処します。年賀状、同窓会、近所・親戚付き合い、友人、SNS、男と女等々を縁切りする知恵。全国の縁切りスポット厳選30。
  • 誰も書けなかった北朝鮮ツアー報告(小学館文庫)
    5.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 金正日が支配する北朝鮮の光と影。情報鎖国の壁を超えて、市民の言葉で国の実情をレポート。徹底取材で送る素顔の北朝鮮報告。(1998年刊行) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • だれも私たちに「失格の烙印」を押すことはできない
    5.0
    すべての生には価値があり、美しい。 韓国のベストセラー日本上陸! 2018年「今年の人権書」受賞 ソウル大卒の弁護士、俳優、 そして骨形成不全症のため車いすユーザーの著者が、 障害者や人とちがった容姿や性的指向の人々など 「失格の烙印」を押されがちな人生には、 価値があって美しいことを、理性的に論理的に弁論します。 「すべての人に尊厳がある」といわれても、それは現代社会では あまりに当たり前のことで、深く考えることはないかと思います。 しかし、著者は、「すべての人に尊厳があるとしたらその根拠はなにか?」 を深く思索し、古今東西の事例や書物からひも解きます。 読み終わったときには、人生観がガラリと変わるはずです。 「ロングフルライフ(不当な生)訴訟」「合理的配慮」 「ジョゼと虎と魚たち」「コーダ」 「ディボティー(障害のある身体への欲望)」「三島由紀夫」… さまざまなキーワードから現代を俯瞰する、画期的な人文書の誕生です。 === 本書は、アクセシビリティに配慮した本です。 紙の書籍、電子書籍(リフロー型)のほかに、オーディオブック版も同時発売となります。 必要とされる方にはテキストデータを提供します。本書巻末からお申し込みください。 本書は、社会福祉法人日本点字図書館のご協力で、以下の版もご用意します。 ・点字版 ・音声DAISY版 ・テキストDAISY版 点字版・音声DAISY版・テキストDAISY版のご利用につきましては、日本点字図書館にお問い合わせください。 ===
  • 男子劣化社会
    4.0
    ゲーム中毒、引きこもり、ニート……いまや記録的な数の男たちが、社会からはじかれている。学業では女子に敵わず、女性との付き合いや性関係でしくじり、正規の職に就くことができない。世界的な不況や、社会構造の変化、そしてネットの普及が、彼らをより窮地に追い込み、ゲームやネットポルノの中に縛り付けている。 本書は、行動心理学、社会学、生理学の成果などを駆使しながら、今、若者たち、特に男性にどんな変化が起きているのかを検証。さらその原因が解明していく。社会の変化によって、「男らしさ」や「男の役割」も変更を迫られている。 先進国共通の男子の問題に、解決策はあるのか?
  • 男女の境界 (ナショジオ・セレクション) 心の性と体の性
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 雑誌「ナショナル ジオグラフィック日本版」の好評記事をデジタル化してお届けする「ナショジオ・セレクション」。本編は2017年1月号の特集記事。 心と体の性が一致しない人、体の特徴からは男か女に分けにくい人。多様な性を科学の目で見ていくと、男と女の境目は、ぼやけてくる。 マサチューセッツ州に住む、スミス家の双子ケイレブとエミー。1998年に生まれたときには、見分けが付かないほどそっくりだった。エミーは12歳で自分が男性とされていることに違和感を抱き、17歳のときにそれを周囲に打ち明けて、その後、性別適合手術を受けた。「昔も今の私は女性。手術で女性になったわけじゃない」とエミーは話す。 従来の性別に当てはまらない人がいるのはなぜか?科学で迫る。
  • 男性育休の困難 取得を阻む「職場の雰囲気」
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    育児休業制度が整備されているにもかかわらず、育休を取得する男性はほかの社員から冗談やからかい、あるいは仕事を盾に「休むこと」を批判される。なぜ仕事を優先することが正当化され、男性育休は職場の「逸脱」と見なされるのか。 本書に登場するのは、育児休業を取得した男性社員だけでなく、長時間労働の経験をもつ男性社員や女性社員たちである。 男性が育休取得の際に感じる「モヤッとする思い」やなんとなく取得を言い出せない「職場の雰囲気」、育児と仕事を両立することがなぜ困難なのかなど、職場でのリアルな様子を、インタビューの語りをふんだんに用いて描く。 仕事と私生活をめぐる時間意識の観点から「職場の雰囲気」を可視化し、男性の育休取得を困難にしている職場のあり方を照射する本書は、育児と仕事の両立だけにとどまらず、働くすべての人にいまの働き方を問い直すものである。
  • 男性学の新展開
    3.3
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 男性学は何を目指しているのか、今後、どのような展開を見せていくのか-。1980年代後半から、フェミニズムの隆盛をバネにした女性をめぐる議論の成熟を背景として、「男らしさ」「男性性」とはいったい何なのか、それに息苦しさを感じるときどう解消していくのかが議論されはじめた。その議論の内容を簡明にまとめて男性学の基本的な視点を確認したうえで、新たな観点を示したロバート・W・コンネルの議論を詳細に紹介する。そして、男女雇用機会均等法の制定や90年代後半からのフェミニズムに対するバックラッシュの流れのなかで、男性学が何を招来し、今後どう展開していくのかを、仕事、定年退職後の居場所、「オタク」や恋愛・結婚などの具体的な素材から照らし出す格好の男性学入門書。

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  • 男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる
    4.0
    【出口治明氏(立命館アジア太平洋大学学長)、小泉文明氏(メルカリ会長)推薦!】現在、若手男性社員の8~9割が取得を希望している男性の育休。しかし、社員の希望とは裏腹に、取得率は7%台と横ばいを続けている。日本経済に深刻な影響を与える人口減少の突破口として、さらに企業を活性化させる施策としても期待されている男性育休。にもかかわらず普及しない理由、「男性育休義務化」が注目される背景は何なのか。自民党有志議員による「男性の育休『義務化』を目指す議員連盟」の民間アドバイザーである著者2人が、豊富なデータや具体的事例をもとに詳説。育休取得を考えている男性やその家族はもちろん、部下が育休取得を希望しているマネジャーや企業の人事担当者まで役立つ内容となっている。前半では基本的な制度や取得の際の注意点、男性育休と少子化対策の関係、企業にもたらすメリットなどを解説。後半では議論が盛り上がる男性育休義務化の社会的背景や、義務化の具体的施策を述べる。男性育休の基本的な知識から社会的背景、今後の課題までがこの1冊で理解できる。 「男性育休は皆が幸せになる社会への第一歩。心からそう思う」――出口治明 「男性育休は日本企業の活性剤になる。男性育休のメリットを理解するのに最適な1冊」――小泉文明
  • 男装論
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 女たちはなぜ男装してきたのか? 先住民から女優にいたるまで、男装を選んだ女たちの生に、人類学、フェミニズム、レズビアニズムなどの知見から多彩な光をあて、そこに顕現する「女性性/男性性」の社会的意味とその変遷をとらえる。

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  • 男尊女卑依存症社会
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    《 小島慶子さん、推薦!》 ついに解明された国民病。男性に重い下駄を履かせて死ぬまで働かせ、女性には報われないケア労働を押し付けてきた日本。 男も女も苦しい社会を変えるために、しんどいあなたが楽になるために、必読の書です。 --------- アルコール、薬物、痴漢、万引き、DV……。 さまざまな依存症に共通する原因は社会構造にあった! ジェンダー・ギャップ指数を見るまでもなく、日本は男性優位の国である。 夫婦別姓も叶わず、男女の賃金格差も世界ワースト2。 わたしたちは性別役割分業──つまりは「男尊女卑」の考え方にどっぷりと浸かっている。 --------- その社会を勝ち抜こうと男たちはワーカホリックになるまで働いて、ストレスからアルコールや薬物で気分をあげ、満員電車では痴漢や盗撮にはまる。 日本を蝕む依存症の問題は、男尊女卑による社会の歪みを正さなければ解決しない。 --------- 〈依存症は男らしさ、女らしさの病〉 アルコール依存症、痴漢、万引き依存症、盗撮、DVなど、多くの依存症を横断的に見てきた著者が、現代日本の病理を斬り、新しい人と社会のあり方について考える。 --------- 【目次】 ◆まえがき──男尊女卑社会が依存症を生む 1章……日本は男尊女卑依存症社会である  ■男尊女卑依存社会が依存症を生む  ■男性優位の社会構造  ■らしさの価値観をインストールされる  ■依存症とワーカホリック  ■ワーカホリックは病気か?  ■死にいたる働き方  ■過労死について 2章……男尊女卑社会とワーカホリック  ■ワーカホリックはさまざまな依存症のトリガーに  ■仕事と飲酒  ■依存症と人間関係  ■条件付けと報酬系の仕組み  ■人は生き延びるために依存症になる  ■依存症と自尊感情  ■ワーカホリックと自尊感情  ■ワーカホリックと認知の歪み  ■加害者家族が抱える苦悩から見える世界 3章……ワーカホリックと性別役割分業  ■男性に履かされた下駄の重さ  ■いまだに続く男は仕事、女は家庭に  ■依存症は男らしさ、女らしさの病  ■らしさへの過剰適応 4章……「男らしさの病」と男尊女卑依存症社会からの脱却  ■シラフで生きること  ■感情をみつめる  ■回復のためのガイドライン ◆あとがき
  • 男尊女卑という病
    3.0
    人前で妻をバカにする夫、「男の責任者を出せ」と騒ぐ男性客、女性上司に反発を覚える男性社員、女性の結婚・育児・家事にまつわる社会の無言の束縛や圧力……。男女平等社会は当然と思われるようになった今もあちこちで目にする男性優位の“上から目線”。なぜ今も? 家庭や地元で刷り込まれたからか? 無意識か? そこに潜む意外な精神病理を、注目の精神科医が分析。男と女のわかりあえなさを踏まえつつ、お互いが歩み寄る糸口を探る、新しい男女の解剖書。
  • ダークデータ 隠れたデータこそが最強の武器になる
    3.5
    私たちはデータを思った以上に使えていない。欠けたり見落とされたりした「ダークデータ」をどうしたら活用できるか? 豊富な事例とともに、情報戦略と意思決定の武器を実装する!
  • 地域活性化を成功に導く5つの提言 自立・継続と人財育成
    -
    1巻1,100円 (税込)
    地方を元気にするために、地方の活力を呼び覚ますために、どうすれば良いのか。各地方で地域活性化に携わり、官民問わず大勢の人々と共に経験したことを中心に、「ソフト面」、「組織運営」、「人財育成」を中心とした「ノウハウ」を紹介する。
  • 地域活性マーケティング
    4.0
    独自データとマーケティングのメソッドから導かれる「地域の振興」と「地方間の共同性構築」の方法。ふるさと納税は地方の活性化、支援のためにスタートした制度だが、本来の目的を裏切る結果をもたらして、いまや無責任な有権者による「税金のムダ遣い」を招きかねない制度となっている。一方で地域の特色を生かして独自にブランド化、ビジネスを成功させて、地域社会の発展に大きく貢献している地方企業もある。うまくいく地域産品は何が違ったのか。地方の価値を高め、地域を活性化する秘策は、ここにある!
  • 地域学入門
    3.3
    自分を知るには、足下の地域を知らねばならない。本書は「私」を知る学問としての地域学を提唱し、その実践として、近代化で見えなくなった地域の実像を、生態、社会、文化、歴史の側面からとらえ直す。津軽というミクロの視点から、生命の場としての地域を内包する国家というシステム全体の視点まで、さまざまな視座を往還しつつ、国家や都市の論理と対抗する生命の場としての地域を浮かび上がらせる。限界集落や地方消滅問題に挑んできた気鋭の社会学者による地域学のすすめ。
  • 地域社会の変動と文化
    -
    1巻1,320円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は伝統芸能、スポーツ、祭りなどがどのように変質しているかを、文化の重層性、地域性、まちづくり等から追究した。日本文化の豊かさを再確認すると共に「生活の質」を高める上でいかに重要であるかをあらためて示す。

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  • 地域創生を成功させた20の方法
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    日本の人口は、2060年頃に8600万人まで落ち込むと予想されています。国は、地方創生政策をかかげ、地方自治体に人口減少を改善するように目標を設定しました。本書は、地方創生にとりくむ自治体のアドバイザーとして活躍する著者が、実際に地域創生を成功させた5つの市・町にインタビューし、その成功の秘訣を分析した地域創生の参考書です。これを読めば活気があり、魅力があり、将来性がある地方・地域をつくる秘密がわかります!
  • 地域デザイン No.5
    完結
    -
    地域の新たな魅力を創生する。その仕組みとヒントがここにあります。 グローバル時代における「地域」の可能性を、「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する地域デザイン学会が年2回発行する研究論集です。 今号の特集は「地域企業のイノベーション」。原田保(多摩大学大学院)ら経営戦略論の研究者を中心に11本の論考と研究ノートを収録。宮城県石巻市の東日本大震災における被災当事者の事業創造ほか、新潟、北海道、滋賀、大分などの注目すべき地域企業をめぐる論考を紹介。また神奈川県葉山町長、奈良県吉野町長、北海道森町長らが参加したシンポジウムの記録も再録。 【著者】 地域デザイン学会 2012年設立。地域振興や地域再生を、コンテンツではなく、知識や文化を捉えたコンテクストの開発によって実現することを指向し、学際的、業際的な地域デザインを知行合一的に推進しようとする学会。
  • 地域デザイン No.6
    完結
    -
    地域の新たな魅力を創生する。その仕組みとヒントがここにあります。 グローバル時代における「地域」の可能性を、「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する地域デザイン学会の研究論集。 特集は「地域デザインのグローバル性とローカル性」。原田保(多摩大学大学院)ら研究者を中心に10本の論考と研究ノートを収録。地域デザインの理論に関する論考の他、日本・フィリピン・北欧における地域団体や企業の注目すべき取り組みをめぐる事例研究を紹介。また福島第一原子力発電所事故被災地域の問題、地域医療や地域観光の問題をめぐる研究ノート等を掲載。 【著者】 地域デザイン学会 2012年設立。地域振興や地域再生を、コンテンツではなく、知識や文化を捉えたコンテクストの開発によって実現することを指向し、学際的、業際的な地域デザインを知行合一的に推進しようとする学会。
  • 地域デザイン No.7
    完結
    -
    地域の新たな魅力を創生する。その仕組みとヒントがここにあります。 地域デザイン学会は、グローバル時代における「地域」の可能性を、「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する団体。本書は、同学会が年2回発行する研究論集。 今号の特集は「地域デザインと地域創生」。原田保(同学会理事長)、古賀広志(関西大学総合情報学部教授)ら研究者を中心に8本の論考と研究ノートを収録。「地域デザイン研究の定義とその理論フレームの骨子」「地域創生に向けた農産物直売所・朝市の新たな役割」ほか。地域デザインフォーラムやまなし2015や全国大会シンポジウムの記録も収録。 【目次】 ・『地域デザイン』第7号の刊行にあたって 03 ・原田保 ・巻頭論文 ・地域デザイン研究の定義とその理論フレームの骨子 09 ・—地域デザイン学会における地域研究に関する認識の共有 ・原田保 古賀広志 ・論文1R ・地域創生に向けた農産物直売所・朝市の新たな役割 31 【著者】 地域デザイン学会 地域振興や地域再生を、コンテンツではなく、知識や文化を捉えたコンテクストの開発によって実現することを指向し、学際的、業際的な地域デザインを知行合一的に推進しようとする学会。
  • 地域デザイン No.8
    完結
    -
    地域の新たな魅力を創生する。その仕組みとヒントがここにあります。 地域デザイン学会は、グローバル時代における「地域」の可能性を「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する団体。本書は同学会が年2回発行する研究論集。 今号の特集は「地域文化と地域経営」。原田保(同学会理事長)ら研究者による5本の論文と研究ノートを収録。「高齢社会における地域保健医療について」「まち歩きと地域デザイン」「まち、ひと、食の関係性と地域デザインの可能性」ほか。新潟県南魚沼市、栃木県日光市、愛媛県松山市の「地域デザイン」事例を紹介。 【目次】 ・『地域デザイン』第8号の刊行にあたって ・巻頭論文 場の論理から捉えたトポスの展開 身体性によるつながりの場とエコシステムの創造 ・論文1 高齢社会における地域保健医療について ・論文2 地域情報システム再考:文化と経営の視点から 新潟県南魚沼市辻又集落の事例を通じた考察 ・論文3(R) デスティネーション・マーケティングにおけるデスティネーション概念の検討 ・論文4 まち歩きと地域デザイン 新発見を誘うフレームワークの構築 ・研究ノート1 「日光東照宮」と「日光市」:スピリチュアルゾーンデザイン 地域のための神秘、秘教、神話の活用 ・研究ノート2(R) 「 越境する顧客」との共創による観光地域づくり ・研究ノート3(R) まち、ひと、食の関係性と地域デザインの可能性 コーヒーのスタイルとサービスの観点から ・研究ノート4(R) まちづくり担い手育成プログラム 「松山アーバンデザインスクール」の意義と課題 ・第2回農業文化フォーラム要旨 農業文化の人・地域づくり ・日本情報経営学会第72回全国大会 (一社)地域デザイン学会共催セッション要旨 地域デザインとコンテクスト転換 【著者】 地域デザイン学会 2012年設立。地域振興や地域再生を、コンテンツではなく、知識や文化を捉えたコンテクストの開発によって実現することを指向し、学際的、業際的な地域デザインを知行合一的に推進しようとする学会。
  • 地域デザイン No.4改訂版
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    地域の新たな魅力を創生する。その仕組みとヒントがここにあります。 地域デザイン学会は、グローバル時代における「地域」の可能性を「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する団体。本書は同学会が年2回発行する研究論集。今号の特集は「地域デザインのコンテクスト転換」。原田保(同学会理事長)ら研究者による論文と研究ノート、また研究会やフォーラムの記録などを収録。 【目次】 『地域デザイン』第4号(改訂版)の刊行にあたって 原田保 巻頭論文 地域デザイン理論のコンテクスト転換 ——ZTCAデザインモデルの提言 原田保 論文1 地域学習のメカニズムとダイナミックな地域能力 山田敏之 論文2 地域デザインのアクター 板倉宏昭 論文3R 食料産業クラスター事業の展開方法 ——青森県りんご産業を中心として 金藤正直 岩田一哲 高山貢 論文4 ビッグデータによる岡山の観光資源の分析とコンテクスト転換 杉山慎策 村上敏也 論文5R  高田屋嘉兵衛の経営 ——人権を尊重するCSR経営の元祖 斎藤智文 研究ノート1R 地域の予防医療展開を目指したリレーションシップデザインの構築 村山敏夫 研究ノート2 都市の地域ブランドデザイン戦略試論 ——三鷹市を事例とした都市型の地域デザインの考察 宮本文宏 受託研究報告 大月市の地域ブランド研究に関わる報告 佐藤茂幸 関東・山梨・長野地域部会第4回研究会講演要旨  老舗企業研究の経緯と地域デザイン 横澤利昌 ほか 【著者】 地域デザイン学会 2012年設立。地域振興や地域再生を、コンテンツではなく、知識や文化を捉えたコンテクストの開発によって実現することを指向し、学際的、業際的な地域デザインを知行合一的に推進しようとする学会。
  • 地域における国際化-函館をモデルに-
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    1巻1,760円 (税込)
    国際化が進む中、地域における国際化が大きなテーマとなってきている。 外国と積極的に交流し、異文化を喜んで受け入れる「共生の精神」が世界の平和や地域活性化にも役立つ。
  • 地域を救う不思議な方法 ─農哲流共生進化論─
    NEW
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    1巻1,287円 (税込)
    私たちが暮らすこの地域が、いつまでも元気で豊かで楽しい地域でいてほしい、誰もがそう願っていると思います。そのための情報(ノウハウ)もたくさん発信されています。しかし現実はそうなっていないのはどうしてでしょうか。本書の内容を自分の地域に置き換えたとき、具体的に何が出来るでしょう。一つでもヒントを見つけて頂ければ嬉しいです。
  • 小さなまちの奇跡の図書館
    4.0
    鹿児島県指宿市のさびれつつあった図書館を日本で最も注目を集める施設にしたのはいちユーザーに過ぎなかった地元女性たちだった。人々を繋ぐ奇跡の図書館ができるまでの物語。
  • 小さなラジオ局とコミュニティの再生: 3.11から962日の記録
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    東日本大震災の発生直後から現地入りし、様々な支援活動に関わってきた「災害とコミュニティラジオ研究会」のメンバーが、それと並行して進めてきたフィールド調査をもとに作成したドキュメント。地域コミュニティの再生においてコミュニティラジオの果たすべき役割を問い直し、小さなメディアを支える社会的な仕組みについて実践的な提言を行う。
  • 知価革命 工業社会が終わる 知価社会が始まる
    3.5
    世界と日本の「次なる社会」を大胆に予測し、日本中に衝撃を与えた話題の書。本書は「脱工業化社会」の仕組みと実像を探り明かし大きな脚光を浴びたが、事実、世界は著者が提示した「知価社会」に向けて大きく動き出している。「知価社会」とはいかなる社会なのか。これまでの工業社会のパラダイムとはどう違うのか。――現代の巨大な転換点と、その将来の方向性を見定めるための必読の書。
  • 近頃の若者はなぜダメなのか~携帯世代と「新村社会」~
    3.8
    私(著者)は7年をかけて、10代半ば~20代後半の若者、約1000人に実際に会って、じっくりと話を聞いてきました。その結果見えてきたのは、現在32歳の私ですら驚くほど劇的に変化した、彼らの生活と人間関係です。近頃の若者はいったいどういう環境にいて、いつも何を考えているのか? 本書を読めば、彼らのリアルな姿を肌感覚で理解できるようになるでしょう。【光文社新書】
  • 地下鉄サリン事件20年 被害者の僕が話を聞きます
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    地下鉄サリン事件の被害者と元オウム真理教幹部が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録 1995年3月20日、オウム真理教によってサリンがまかれた車両に乗り合わせ、いまも後遺症と闘い続ける一人の被害者。事件当時、日本にいなかったことで、極刑を免れた元オウム真理教幹部。その2人が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録。被害者と元オウム幹部の「対談」刊行は初めて 【目次】 [はじめに]全人格、全経験、全知見をかけて—さかはらあつし/被害者と加害者の証言—上祐史浩 [第一章]一九九五年三月二十日、八時四分、あの日いつものように [第二章]「絶対的帰依」という無限ループ [第三章]被害者の二十年、元オウム幹部の二十年 [第四章]被害者六千人超、その賠償と責任 [第五章]宗教の本来の役割とオウム問題の根 [おわりに]オウム問題をどう終わらせるか—さかはらあつし 【著者】 さかはらあつし 著述家、映画監督、大学講師。1966年、京都府に生まれる。京都大学経済学部卒業後、電通に入社。地下鉄サリン事件の被害者となり退職して渡米。MBAを取得しシリコンバレーのベンチャーで働く。2001年、製作に参加した米映画「Bean Cake」がカンヌ国際映画祭短編部門でパルムドール受賞。大学の客員研究員や講師をつとめながら、国内外のチームと映画作りを続けている。著書に『サリンとおはぎ』(講談社)、『小さくても勝てます』(ダイヤモンド社)、『直線は最短か?』(YMEH)、『増補 社会原理序説』(dZ 上祐史浩 「ひかりの輪」代表。1962年、福岡県に生まれる。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程を修了後、宇宙開発事業団(当時)に。在学中にオウム真理教に入信、同事業団を1年で退職し出家。地下鉄サリン事件発生時にはモスクワに滞在。事件後に帰国し教団のスポークスマンとなる。偽証罪で逮捕され、出所後「アレフ」代表となるが2007年に脱会し麻原帰依から脱却、「ひかりの輪」を設立した。著者に『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社)、対談『危険な宗教の見分け方』(ポプラ社)などがある。
  • 地球を斬る
    3.6
    〈新帝国主義〉の時代が到来した。ロシア、イスラエル、アラブ諸国など世界各国の動向を分析。北朝鮮―イランが火蓋を切る第三次世界大戦のシナリオと、勢力均衡外交の世界に対峙する日本の課題を読み解く。
  • 地銀絶滅?!
    -
    地方銀行は、新たな顧客となる中小零細企業の休廃業・解散、倒産が年間3万5000社前後で推移する高止まりの状態にあるなど、取り巻く環境は厳しさを増している。「地方」にこだわると、絶滅の危機だ。 本書は週刊エコノミスト2017年4月4日特大号で掲載された特集「地銀絶滅?!」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・全国で急速に進む地銀再編 2020年に総資産20兆の20行に ・本業が赤字 現在の金融環境に適応しない地銀 進化しなければ絶滅の危機も ・地銀は民間企業か 上場企業のあり方無視する金融庁 本音はアベノミクスの資金供給源 ・ふくおかFG+十八銀統合の行方 再編に立ちはだかる独禁法の壁 異例の調査で協力する公取委 【執筆者】 高橋克英、吉澤亮二、山本大輔、花田真理、エコノミスト編集部
  • 遅刻してくれて、ありがとう(上) 常識が通じない時代の生き方
    3.8
    ■ピュリツァー賞を3度受賞した世界的ジャーナリストが放つ、全米大ベストセラー! ■「何かとてつもないこと」が起きている――社会のめまぐるしい変化を前に、多くの人がそう実感している。 だが、飛躍的な変化が不連続に高速で起きると、理解が追いつかず、現実に打ちのめされた気分にもなる。 何より私たちは、スマホ登場以来、ツイートしたり写真を撮ったりに忙しく、「考える」時間すら失っている。 そう、いまこそ「思考のための一時停止」が必要だ。 ■「平均的で普通な」人生を送ることが難しくなった「今」という時代を、どう解釈したらいいのか? 変化によるダメージを最小限に抑え、革新的技術に対応するにはどうしたらいいのか? ■常識が崩壊する社会を生き延びるヒントを教えてくれる全米大ベストセラー。 ウォール・ストリート・ジャーナル紙が選んだ「いま読むべき」本。
  • 「地産地消」の生き方
    -
    そもそも食料は、市場経済には馴染まない 今こそ、TPP上陸に当たり、わが国の「食」を防衛することが、第一優先の時を迎えています。 そもそも食料は、文明が造り出した便利な品々とは対立関係にあります。 市場が価格を決める市場経済は、利益を目的に成立しています。 利益面だけで言えば、便利な品々の場合は、たとえ原価のかかっていない粗製濫造の商品であっても買い手が納得していれば、 交換価値は成立し、売り手は大きな利益を得ることができます。 しかし、“食=命”の食料と消費者との関係は、消費者にとって食料の安定した確保と同時に、安全であることが何よりも優先されなければなりません。 そして、この本でも、述べたように、すべての争いは『食』から始まります。 世界の食料需給は逼迫しています。わが国が食料の輸入を拡大することは、世界にテロや戦争を輸出しているのと同様です。 わが国の生活者の“幸せ”を願い、平和で豊かな永続性のある国づくりのためには、「食の国際化」から脱却し「食の地域化」が絶対条件です。 今こそ、『地産地消』の出番なのです。 第1章 「食の国際化」は戦争の火種 第2章 生存率を示す食料自給率 第3章 「食育」は『地産地消』の理念 第4章 「食育」のあるべき姿 第5章 『地産地消』の生き方 第6章 豊かな暮らしのために
  • 知識人の生態
    3.2
    知識人はなぜ既成権力の批判しかしないのか? 知識人はなぜ大学やマスコミでの権威にかくも固執するのか? 知識人はなぜ己の発言の過ちにかくも無責任でいられるのか? 感情を強く単純に刺激する言説にしか反応できなくなった大衆と手を携えて、虚無主義の大海に落ちゆかんとする現代の知識人。本書で著者は、自らが知識人であることの意味を絶えず自問しながら、現代社会の権力者たちの実態に鋭く斬り込んでいく。出色の知識人論。
  • 知識ゼロからのSDGs入門
    4.5
    ニュースだけではなく、バラエティ番組でもよく聞くようになった「SDGs」。 そもそも「SDGs」ってなに? という基本から、企業での実践マニュアルまで、イラスト入りでわかりやすく紹介します。 【目次抜粋】 Part1 これくらいは知っておきたい SDGsのキホンのキ ●そもそもSDGsってなに? ●SDGsはどうして生まれたの? ●日本はどんなことに取り組んでいる? ほか Part2 SDGsが掲げる17の目標 1 貧困をなくそう 雇用形態や待遇の改善で日本の貧困は減らせる 3 すべての人に健康と福祉を 感染症の拡大は、経済・社会に大きな打撃を与える 5 ジェンダー平等を実現しよう 女性管理職の増加は、男女の格差解消に貢献する ほか Part3 できることから取り組もう 仕事とSDGsをつなぐ道しるべ ●ビジネスとSDGsはどう関係している? ●取り組むとどんなメリットがある? ●実際にやってみよう SDGsの取り組みガイド ほか
  • 地図で読むアメリカ
    4.0
    アメリカ地図を10の異なる文化圏に分け、それぞれのルーツ、地形、経済、産業、政治、雇用、人種(エスニック集団)、宗教、高齢化、出生率などの特性についてデータをもとに、現代アメリカの姿を地図とともにつまびらかにする。
  • 地政学倶楽部へようこそ! ~漫画と小説でわかる地政学入門~
    5.0
    1巻1,386円 (税込)
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 漫画と小説で楽しく読める地政学入門。 ミヤビはアメリカからやってきた転校生。とある事情から高校の「地政学倶楽部」に入部することに。そこで展開するのはクイズ研究会との「地政学クイズ対決」と、3Dメタバースを使った、時空を超えてリアルに地政学を学ぶ異色の体験。部員のカケルとワタルと切磋琢磨しながら、ミヤビは地政学の神髄を学んでいく。 全編は漫画と小説で構成され、地政学の入門書として楽しく読み進められます。トピックは、●地政学入門、●シーパワー理論、●ランドパワーのモンゴル帝国、●ランドパワーからシーパワーへとゲームチェンジ、●軍事力と農業生産力の密接な関係、●ウクライナ戦争でのロシアの軍事力と肥料の関係、●日本の食糧自給率低下と戦争継続能力低下の関係、●アレキサンダーと砂糖の出会い、●イスラム国家と砂糖の深い関係、●地政学的に追い詰められた小国は砂糖を狙う、●カリブ海と砂糖と悲しい地政学的関係、●砂糖をめぐるスペイン無敵艦隊とイギリス艦隊の大決戦、●シーパワー最強の国家の登場、●ヨーロッパ1のランドパワーとナポレオンの徴兵制度、●明治維新を進めた砂糖の重要な役割、●砂糖が核戦争の引き金になった日、など盛りだくさん。 (底本 2023年10月発売作品)
  • 地政学だけではわからない シン・国際関係論
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    地政学は、日本以外ではオワコン? 今日からあなたが「グローバル・スタンダード」だ! 国際社会での緊張が急速に高まっており、近い将来、「日本も戦争に巻き込まれてしまうのではないか……?」と不安に思っている方もいるでしょう。世界は、これから、どうなっていくのか。そのような疑問に答えを出すことができるのが、「国際関係論」なのです。本書を読み終わる頃には、読者のみなさんが自分たち自身で国際情勢を分析できるようになっています。 ●国際関係論は、日本では、あまり知られていません。あるいは、誤った形で教えられていることが多いです。本書は、グローバル・スタンダードな国際関係論を、誰もが分かりやすく学ぶための入門書です。 ●みなさんのなかには、「地政学」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。地政学は、国家の行動や他国との関係性を、地理的な条件のみで理解しようとする考え方です。誤解を恐れずに申しますと、はっきり言って、地政学は日本以外の国では完全にオワコン(終わったコンテンツ)になっています。現在、グローバル・スタンダードな学問としての地位を確立しているのは、間違いなく国際関係論です。 ●国家という存在は、軍事力や経済力を増大したり、他の国家と仲良くしたり、あるいは対立したりと、さまざまな動きをします。予想するなんて不可能だと思う方が、ほとんどでしょう。しかし、何百年、あるいは何千年にもおよぶ、人類の歴史を調べてみると、国家の動きには、ある一定のパターンが、あることが分かります。 ●本書は、まず、古代ギリシア時代から現代に至るまで、国家が、同じようなパターンで動いているというのを確認するところからはじまります。そのような歴史の見方を示している書物は、日本では、他に存在しません。読者にとっては、まったく新しい考え方だといます。 本書を通じて、多くの方が、グローバル・スタンダードな国際関係論の知識を身につけてくださることを心より願っています。 【目次】 第1章 国際社会のなかで、くり返し起きる現象とは何か?  第1節 紀元前5世紀のギリシア世界  第2節 国際戦争のはじまりとバランス・オブ・パワー  第3節 フランス革命とナポレオン戦争  第4節 ドイツ帝国の樹立と第一次世界大戦の勃発  第5節 危機の20年と現在の世界 第2章 世界の動きが手に取るように分かる! 5つの理論  第1節 バランス・オブ・パワー理論  第2節 核抑止の理論  第3節 デモクラティック・ピース論  第4節 相互依存論  第5節 国際レジーム論 第3章 5つの理論を使って、世界の「今」と「未来」を分析する  第1節 中国のパワー増大 日本、台湾はどうなる?  第2節 北朝鮮が核実験やミサイル実験をくり返す理由  第3節 日韓関係悪化の原因を解明する  第4節 アフガニスタンで、何が起こったのか  第5節 ロシアによるウクライナ侵攻は予測できた
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造
    4.1
    「反知性主義」と言われて久しいが、そもそも「知性」とは何なのか? 世界中が「まさか」と思う大統領が生まれ、イギリスはEUから離脱するなか、「知性」が失墜した淵源と時代の気分を解き明かしながら、新たな知性を立て直すための処方を示す希望の書。
  • 父として考える
    3.7
    ホンネで語り合う白熱の討論! もはや父親として、この国の現状を黙視してはいられない。育児体験の比較から、教育問題や男女のパートナーシップのあり方までを論じ、子ども手当など保育支援策を検討、若者の非婚や少子化をいかに乗り越えるかを語り合う。ツイッターなど新メディアを利用した民主主義の未来まで、今日の知的課題をも浮き上がらせる。

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  • 窒息死に向かう日本経済
    -
    働き方改革のもと、政府は「多様で柔軟な働き方」を打ち出しているが、残業代ゼロ法案や高度プロフェッショナル制度など、政府が企む裁量労働制の拡大は、国民を際限なく働かせ、とにかくGDPを上げようとする魂胆によるもの。国の借金は膨れ上がるばかりで、株式市場も日銀と年金資金の買い支えによる張りぼて状態。モノづくり国家の「攻めのガバナンス」のプレッシャーで、大手製造業には不祥事が相次ぎ、年金をはじめ将来不安に怯える国民は、さらに縮み込むばかり。カネ(資本)もモノ(企業)もヒト(国民)も、まさに呼吸困難だが、どうしてここまでひどい状態になったのか。窒息死に向かう日本の現状を分析し、窒息死しないための打開策を探っていく。
  • 秩序なき時代の知性
    3.7
    格差が拡大し、自分と異なるものに向かう憎しみが強まる時代、かつてのギリシャの哲学思想がヒントになる――。 このように、哲学、法律、歴史、原発、労働などの観点から、各分野の現場から学識、経験をもって時代をリードする若手知識人と、“知の怪物”佐藤優氏の対話を通して、生き難い時代を考える。 対談相手:開沼博・國分功一郎・木暮太一・水野祐・與那覇潤
  • 知的機動力の本質 アメリカ海兵隊の組織論的研究
    4.0
    最強の軍事組織アメリカ海兵隊の核心を解明し、日本的経営の創造の方位を示す。旧日本軍の敗因を分析した共同研究『失敗の本質』、ロングセラー『アメリカ海兵隊』の姉妹篇にして組織論研究の決定版。 著者からのメッセージ――「アメリカ海兵隊が体現している『知的機動力』こそが21世紀の『知識社会』でイノベーションによって知識と価値を創造し続ける組織に必須の能力だ、と私は信じている。日本企業は、日本的組織の強みと弱みを自覚しながら、最強の軍事組織であるアメリカ海兵隊に学んで、21世紀の日本的経営を創り出してほしい」。
  • 知的創造の条件 ──AI的思考を超えるヒント
    5.0
    なにが知的創造を可能にするのか? 批判的読書や「問い」の発見などの方法論を示す。それだけではない。社会のデジタル化が進み、知識が断片化し、大学をはじめ社会全般で知的創造のための社会的条件が弱体化する現在、各人の知的創造を支える図書館や大学、デジタルアーカイブといった社会的基盤はどうあるべきか。AIによる知的労働の代替など、ディストピア状況が到来する可能性が高まるなか、知的創造をいかにして奪還するか――。知的創造の条件を、多角的かつ原理的に論じ切った渾身の書!
  • 血のつながりと家族のかたち
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    1巻2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 普段の生活の中で“血縁”について考えたことはあるだろうか。 恐らく、多くの人が何らかのライフイベントを迎えるまで、”血縁”というものを意識しないのではないだろうか。 だが、いざ「血縁を考えさせられる出来事(ステップファミリーの形成、不妊治療、養子縁組等)」に遭遇した時に、いきなりこの重要なテーマについて考えようと思っても、自分の抱える問題と距離を取れず、困難なことがある。だからこそ、生殖補助医療、ステップファミリー等、血縁をめぐる様々なアプローチを通して、本書をきっかけに”血縁”について、一度考えてみてはどうだろうか?

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