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トフラーなら「この波」を予測したはずだ。
なぜ日本人の給料は上がらないのか?
それは「第4の波」を理解していないからだ――。
かつて未来学者のアルビン・トフラーは、世界的ベストセラー『第3の波』において、近現代の文明を支配していた巨大な潮流と、1980年代以降の世界の変化の波を、ものの見事に分析してみせた。「第1の波」=農業革命、「第2の波」=産業革命に続き、「第3の波」=情報革命によってもたらされる情報化社会の到来を予見したのだった。
そして今、トフラーと親交があり、互いを認め合った世界的経営コンサルタントが、畏友の考え方をヒントにして、最新の世界潮流を解説する――。
〈現在は、トフラー氏が生きていた時代には予想すらされていなかった技術やシステムが登場し、「第4の波」というべき全く新しい社会が到来している。もし今もトフラー氏が生きていたら、この「第4の波」について考察し、新たな著書を執筆していたに違いない。だから、亡き友に代わって私がそのテーマに取り組みたいと考えたのである。〉――プロローグ
「第4の波」とは何か? それは21世紀に入って劇的に進化した「AI(人工知能)&スマホ革命」が世の中にもたらす変化であり、21世紀は、いち早くこの波の特徴を捉えた者が富を独占する。だが、AIが人類の知能を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」へと達する「第4の波」の後半には、大規模なレイオフ(解雇)が発生すると予想される。
果たして、この「第4の波」の激変の中で活躍できるのは、どのような人材なのか?
そして、AIに置き換えられない仕事とは――。
21世紀に生き残るために、来たるべき未来の「図式」を提示する「希望の書」。
(底本 2023年2月発売作品)
Posted by ブクログ 2024年03月05日
最近読んだ本の中では、一番内容的に面白く、スラスラ読めた。世界の経済情勢と日本企業の衰退、世界と日本の賃金格差、アメリカ利上げの狙い、日本人の将来不安の理由、尖らせる経営戦略「スパイク型」、ユニクロ、NTTの話、子供からスマホを取り上げるのではなくスマホを使って新しい事をさせる等、内容盛りだくさんで...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月02日
農業革命、産業革命、情報革命、3つの革命の次に来ている今は、AI&スマホ革命である。
日本人の生産性の低さ、それと同時に世界に遅れをとっている平均給与。工業化に一気に乗ったがために、情報革命で完全に乗り遅れて、重厚長大な産業が牛耳ったから、他の伸びている国がとっているような機動的な体制がとれなかった...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月04日
AIを生み出す人に莫大なお金が集まる。AIにできないエッセンシャルワークは残る。エッセンシャルワークには、看護や介護だけでなく、人を楽しませるという意味で芸術や寿司屋などの分野も残っていく。
一方で、第3の波である情報化社会によって生み出された、大量のホワイトカラーは、不要になる。士業も、記憶をし...続きを読む
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