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米国、英国で大反響を呼んだ大前研一が久々に放つ21世紀の“本格的な経営書”。『企業参謀』『ボーダレスワールド』に続く名著。経営の本質を詳らかにする。
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Posted by ブクログ
サイバー経済・ボーダレス経済・マルチプル経済が必須な新大陸、アービトラージを目的としたプラットフォーム、レーガン・サッチャー・シュレーダーのケインズ否定による失業者の活用、、など20年前の著書ではあるが現代社会が直面する問題の示唆がいっっぱい。
大前本3冊目。 実は最近ちょっと憧れてる先輩に奨められたのです。 インターネットの普及により資本が国境をいとも簡単に飛び越えるようになる以前の世界を「旧大陸」とし、人々が足を踏み入れている現在を「新大陸」と定義した上で、独自の理論が展開されます。 「新大陸」は、目に見える貨幣と商品で成る「実...続きを読む体経済」、一国完結で経済を行うことができなくなった「ボーダレス経済」、消費者が欲しいと思った商品をいつでもどこでも最安の商品を購入することができ、またそれに企業が柔軟に対応することが実現した「サイバー経済」、そして巨額の時価総額の構築が可能となった「マルチプル経済」の4つの空間によって構成されている。 言われてみると、まあ世の中見渡せばそうなってるよな、そらそうだわーと思ってしまうが、現実にこの4つの空間に対応できている企業および国家は少ない。それは、この新大陸を認識していても、何から着手すればいいかわからないくらい膨れ上がった「めんどくさい課題」群により変革に乗り出せない企業・国家がほとんどであるとする。 そして、対応を少し誤ればたちまち崩れてしまうリスクにあふれているともする。現に、氏が新大陸を意識した変革が実行された国で、一定の成功を挙げた国としてアイルランドとシンガポール(共に、外資を上手く取り込んで劇的な成長を遂げた国)を挙げているが、この2国は2008年の金融危機で大打撃を受けることとなる。 (ちなみに本書の出版年は2001年。) こんな新大陸において、選択の権利は国家から個人へ移り、個人はもはや「自分が思う通りに過ごせる場所」に簡単に住めるようになっている。そこで国家はどんどん規制緩和し、かつ分権化して小規模なコミュニティ群に分解されるべきであるし、また個人はこの急速に可変する新大陸をきちんと見極める努力、つまり国家や旧態依然の理論枠という「規制」をとっぱらって、新大陸を観察し分析すべきであるとする。 と、460ページに渡って、氏独特のまくしたてるような論調でガツガツ述べられているが、そんな新大陸は「あえて」無視し、世界をぐっと狭めてそこに幸福を見出す人生も否定されるものではないはずだ。それはまあ極端な話だけど、要するに、氏の述べている「新大陸への対応」も、万人の最適解とは言い切れないだろう。マルチプル経済やサイバー経済なんて知りませーんなイチローは、少なくとも、彼自身の中での至上の幸福を何度も味わっており、それによってまたハードルを上げ、それをまた追い求めている。上記のように世界はもはや変化が激しすぎて最適解なんてないのだから、自分で作っていくしかない。氏が言いたいことも、結局はそういうことじゃないのかな。 レビューではなくなってしまいました。 読みながら、いろんなことを考えさせられた本でした。
BBT(MBA)1年次後期テキスト。 ビジネス新大陸とは?この違いを知ることは極めて大きい。 銀行という古い業態に居るとなかなか気付かない時流のすさまじい変化。変化とキーワードを抑える事で、世の中に起きている事、今後の方向性が大きく見えてくる。
個人的には 第2章の「富はプラットフォームから生まれる」 と 第5章の「勝者となる地域と敗者となる国家」 を是非読んで頂きたい。 勿論、全体を通して面白い (結構分厚いので読むのは大変だが・・・) のだが、特に上記の箇所はお勧め!!
現代経済は「実体経済」「ボーダレス経済」「サイバー経済」「マルチプル経済」の4つの見えない大陸であるという。 この見えない大陸に全てを投資するのはリスクを伴う。消費者や個人が力をもち、彼らの集団心理や気分でお金が取引される。 企業が成功するにはこのプラットフォームをつくることだ。そして、それらの企業...続きを読むがひとつの企業のように組み合わさる必要がある。 旧体質の戦略や経営はすてて、自社の能力と顧客のニーズをしり、新しい価値を提供していくべきだ。 大前研一らしい本。さすがのベストセラーで切り口があたらしい。結論はドラッカーのものに似ている。やっぱりマーケティングかなー。
必読の一冊。世界は、経済はこれからどうなっていくのか、それを指し示す予言書として、我々に求められている変化をわかりやすく示している。大前研一の本は多数出版されているが、彼の主張の核心が示されているのはこの本だろう。
ニューエコノミの特徴は?サイバー経済?マルチプル経済?ボーダレス経済などの新しい要素の組み合わせにある。ケインズ派経済理論と新大陸(ニューエコノミー)を支配する経済理論との対比はニュートン力学(1対1の因果関係)とハイゼンベルグ理論(不確定性原理)との対比に類似している。株価収益率や株価時価総額の動...続きを読むきは不確定性原理に従っているように思われる。米国の成功はレーバンの「オープンな米国」それは金融、輸送、通信の規制緩和。
何年かに一度、世界の仕組みを理解させてくれる本に出合うことがある。 本書もそのような一冊。 本書が描かれたのは2000年であるが、すでにその当時、ICT革命がもたらした現在の金融と経済社会状況を見通していたわけである。 大前研一が凡百の評論家ではなく、きわめて優れた社会経済の観察者・分析家であるこ...続きを読むとを示した一冊。
本書で著者が連発する「新大陸」イコール「見えない大陸」とは何か、「新大陸」出現に焦点を当て、考慮すべき4つの力を書き出す。(P410参照)1、実体経済の空間2、ボーダレス経済の空間3、サイバー経済の空間4、マルチプル経済の空間といった経済力学である。勉強を怠ることで、(P452参照)過去の栄光にす...続きを読むがっている企業は、支援してくれる投資家を瞬時に失ってしまうだろう。あらゆるレベルで自己否定しなければいけない・・・ 著者、大前研一とは大学教授ではなく、大手ビジネスコンサルティング出身の世界中を飛び回る講演家という肩書きの様だ。まったくソレらしい本書であった。
2001年に発行されていたんですね。今読んでも勉強になります。ってか、発行当時に読んでも意味が理解できなかったと思う。
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大前研一 新・資本論―見えない経済大陸へ挑む
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