石川幹人の作品一覧
「石川幹人」の「進歩した文明と進化しない心 進化心理学で読み解く、私たちの心の本性」「いい人なのに嫌われるわけ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「石川幹人」の「進歩した文明と進化しない心 進化心理学で読み解く、私たちの心の本性」「いい人なのに嫌われるわけ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
著者が後書きで述べているように、本書は「生物学的な観点から心理を語る」本である。
モヤモヤする時は心理学や脳科学の本に救いを求めることが多かったのだが、それらの多くは個人の体験に原因を求める内容だったため、ピンと来ないことが多かった。
本書の特筆すべき点は、個人の不安・悩みを「生物として人間の中に組み込まれている情報」を原因としているところだ。原因不明の不安に捕らわれるのも、「旧い脳がそう感じるようにできている」と言われれば「なるほど」と腹落ちできる。
文体は軽く、かなり端折ったロジックで進むが、個人的にはとても救われた本である。
<アンダーライン>
★★★★★
たとえば、大災害が起き
Posted by ブクログ
たとえば幽霊について「存在するか否か」で考えるのではなく、「幽霊(という現象や概念)は役に立つかどうか」で考えるのは、非常に有益な視点だと思います。
また、存在についても、「心理的存在(個人的存在)」「社会的存在」「物理的存在」の段階を追っている点も、有益な視点だと思います。
若干、超常現象に肩入れしている印象はありますが、そのバイアスを排除して読むことができれば、示唆に富んだ本だと思います。
科学にとって「疑う」ことは非常に大切な姿勢ですが、「疑う」ことと「否定する」ことは違います。
そういった、科学の基本的な姿勢を確認できる、という意味でも、よい本だと思います。