【感想・ネタバレ】だまされ上手が生き残る~入門!進化心理学~のレビュー

あらすじ

「愚か」な行動は、実は生き残りのための「賢い」戦略かもしれない。人間の心の働きを、生物進化の仕組みに照らし理解しようとする新しい学問、進化心理学。そのエッセンスを詳しく解説。

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Posted by ブクログ

初めて手に取った進化心理学の本だったが、この本で進化心理学の面白さに引き込まれた。
究極要因からのアプローチは、物事の本質を捉えることができるようになるだろう。

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2019年07月05日

Posted by ブクログ

進化心理の入門書として,読みやすく面白く書かれている。
進化心理の本はここ数年爆発的に増えてるけど,初学者とか既に基礎知識がある人向けっぽかったので,この本は本当に興味だけで読もうかなという人向けでおすすめ。
一見非合理な行動に,実は生存や生殖にとっての合理的意味がある,というロジックは,やっぱり面白い。

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2010年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私達は、選択を迫られた時、時には論理的に考え、時には気持ちに従って、判断していると思っている。しかし、私達が自分で考えて判断していると思っているだけで、実はDNAに組み込まれた何かに従って判断しているとしたら・・・
私達は、DNAに組み込まれた何かが、環境の変化に対して有利な者達の生き残りなのか・・
DNAに組み込まれた何かを知ることによってよりよく生きられる?
「おろか」な行動は、実は生き残りのための賢い戦略かもしれない。人間の心の動きを、生物進化の仕組みに照らし理解しようとする新しい学問、進化心理学.そのエッセンスを詳しく解説する。

進化の速度が一定とするならば、人間に固有の脳のう99%以上は、狩猟採取の時代に形成されたと言えます。つまり私たちのものの見方や考え方や行動の形態は、狩猟採取に環境にふさわしいかたちに適応しているはずなのです。つまり私達の行動は小集団向けにできているのです。
進化心理学を知ることによって、私達は自分自身を“より客観的に”見ることができるようになると思います。
一瞬の衝動に動かされそうになった時、何故“そのような気持ちになったのか?”客観的に考えてみることによって、より自分の目的に合致した選択ができるようになると思います。
また、社会の動き、人の行動の意味について考える際にも、新たな切り口になると思います。
更に、自分が生きて行く目的、目標、手段、そんなことを見つめ直す良い機会になると思われます。

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2013年04月20日

Posted by ブクログ

進化心理学の入門書として著者の講義でも使用できるように書いた本になります。
進化心理学とはあまり聞きなれませんが、人の心の働きを進化の仕組みに照らし合わせて理解するという学問です。
諸説の一つでありますが、読んでいて目新しく面白かったです。
現在の人類の歴史は1万年ほど。
たった500世代という内容を読んで、現在の急速な社会変化に人間がついていくのが大変なのもわかる気がしました。

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2013年08月10日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
なぜ「だまされる」ように心は進化したのか。
「おろか」な行動は、実は生き残りための「賢い」戦略かもしれない。
人間の心の働きを、生物進化の仕組みに照らし理解しようとする新しい学問、進化心理学。
そのエッセンスを詳しく解説。
進化の仕組みをもとにした、その成果から現代を生き抜く賢い戦略が見えてくる。

[ 目次 ]
序章 恐怖を手なずける
第1章 人生をうみだした進化の原理
第2章 遺伝子の生存競争
第3章 わかりあえないオスとメス
第4章 狩猟採集民の脳と心
第5章 人間は「協力するサル」である
第6章 文明社会への適応戦略―信頼の転換
第7章 現代社会の生きにくさにせまる
終章 だまされ上手の極意

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月12日

Posted by ブクログ

序 章 恐怖を手なずける
第1章 人間をうみだした進化の原理
第2章 遺伝子の生存競争
第3章 わかりあえないオスとメス
第4章 狩猟採集民の脳と心
第5章 人間は「協力するサル」である
第6章 文明社会への適応戦略――信頼の転換
第7章 現代社会の生きにくさにせまる
終章 だまされ上手の極意
あとがき

石川幹人(いしかわまさと)
1959年東京生まれ。東京工業大学理学部卒業。同大学院物理情報工学専攻、松下電器産業(株)研究開発部門、通産省の国家プロジェクトなどを経て、現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授。大学・大学院では、生物物理学・心理物理学を学び、企業では人工知能の開発に従事。遺伝子情報処理の研究で博士号(工学)を取得。専門は認知情報論および科学基礎論。著書に、『心と認知の情報学』(勁草書房)、『入門・マインドサイエンスの思想』(共編著、新曜社)、『心とは何か――心理学と諸科学との対話』(共編著、北大路書房)、訳書に『ダーウィンの危険な思想』(共訳、青土社)、『量子の宇宙でからみあう心たち』(徳間書店)などがある。


現代の人間がこれほど高度に社会を発達させていったにも関わらず、不合理な行動をするのかを教えてくれた本。人間は狩猟採集のクセが抜けきってない。その時期に培った心のもジュールは今も生き続け、最も大事なところでは威力を発揮するようである。それらは意識されるものではなくて、無意識の中に潜んでいる。それらを上手に使っていくことより幸福な人生となる。入門書としては、全ての理屈がすんなり入り納得できた本。タイトルの「だまされ上手」の部分が最初から開示されず、じれったさを感じたが、あとがきに著者の生徒が基礎を分かっていないまま応用に進んでいることを危惧して基礎を多く書かれているのだとわかり。只ただご苦労様としか思いようがなかった。確かに狩猟採集の心のモジュールが残っているのではないかという観点から、また心理学であれば誤解が多く生じる気がするので、そのような配慮は逆にありがたいかもしれない。
ブラックスワン、まぐれ等で人間は合理的ではないことが再三述べられていたが、この本を読んでやっと分かった気がした。
 

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2011年01月10日

Posted by ブクログ

大学での授業の反応を踏まえた学生向けの進化心理学入門書とのこと。幅広い分野にわたる関連文献の紹介が多く、オリジナリティ不足との批判はありそうですが、面白い話題満載で読み甲斐があります。
手段と目的に置き換えられる「至近要因」と「究極要因」との区分け(行動の究極的な目的を想定する意義)や、進化心理学の目標は「遺伝子に還元する」よりはむしろ「生育の歴史を重んじ、遺伝子に還元できるところは取り入れつつ人間に関する諸科学の見通しをよくする」こととする議論の周辺で、記憶力、生き残り戦略、さらには男のハゲまで身近なテーマが取り上げられ、読み飽きしません。
知識を伝えるだけでなく、発想の柔軟さや現実感覚も強調され、バランスのとれた内容と思いますが、「だまされ上手」の議論が物足りなく感じるのは、私の読解力不足でしょうか。

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2010年05月02日

Posted by ブクログ

友達に面白いよと勧められて、読ませてもらった。自分では絶対に100%手に取ることはないだろうという究極興味無いジャンルではあったけど、読み進めていくうちに面白くなってきて、友達が勧めてくれた理由がわかった。ただ、何となく面白いと言うだけで、説明して。と言われると困る。笑
人間の感情や行動は元々組み込まれていたものに操られているのか?とか結局はみんな元々は同じ?とか、でもそのもっと前の段階ではどうやってそういう仕組みができたの?それ以前は?って書かれてる前の前のことから気になってきてしまった。半分くらいは理解してないんだろうけど、なんか面白かったです笑(多分この本読んだ人の中で1番アホな感想)(でも思い出して欲しいのは、このタイトル。生き残れそう)

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

若干タイトルに釣られた感あり。
進化心理学は出来て新しい学問だ。
ゆえにまだまだ発展途上なんだと思った。

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2018年11月25日

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進化心理学の大まかな考え方が分かった。ただ、根拠が脆弱に思える箇所が多く、こじつけの科学なのでは?という疑問を感じた。

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2010年09月24日

Posted by ブクログ

魅力的でおもしろいタイトルのわりに、いまいち内容がわかりにくいというか.....でも、理科(生物学)的なテーマが多く、やっぱり興味深い。今、気長に消化中です。

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2010年05月21日

Posted by ブクログ

進化心理学入門、という内容なんだろうけど、だまされ上手の如何についてはちょろっと、こういう推測が成り立ちますよね、といった程度。

内容はカチッとした理系新書なんだけれども、ある程度タイトル勝ちなとこがあるんでは。

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2010年05月08日

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