石川幹人のレビュー一覧
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人間の行動や感情は、進化の法則から逃れることができない。生物は環境に適応した結果として進化し、生き延びてきた。この進化の過程で生まれた心理的特性は、現代を生きる私たちの中にも深く刻まれている。
人類は約200万年もの間、狩猟採集生活を送ってきた。小集団での生活が人類の行動の基本であり、それぞれの人間には集団内での明確な役割があった。先史時代の小集団では、どのような行動を取るべきかがある程度決められていた。つまり、現代のように自分で自由に人生を選択するという状況を、人間は長い歴史の中で経験してこなかったのである。
このような進化的背景を踏まえると、他人に理解されないことは当たり前だと言える -
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体と同じく心も進化したが、この一万年環境変化に付いていけていないのがいまの人類
危険の回避、配偶者の選択、家族を守る心、食べ物知識、友人関係の構築、こうした能力を持つ個体が生き残って子孫を起こし人類全体の特徴となった。
生まれか育ちかではなく生まれも育ちもと考える。
進化心理学では環境適応の趣旨の側面から考えることがより重要と考えられている。
人類は2000000年もの間狩猟と採集で生き延びてきた。
密な協力をむすべる人間関係は最大で150名。これをダンバー数と言う。
これを超えた人間が接触するためには宗教が必要であるとダンバーは主張した。
集団のメンバーは誰も平等に扱われた。
生き残 -
Posted by ブクログ
著者が後書きで述べているように、本書は「生物学的な観点から心理を語る」本である。
モヤモヤする時は心理学や脳科学の本に救いを求めることが多かったのだが、それらの多くは個人の体験に原因を求める内容だったため、ピンと来ないことが多かった。
本書の特筆すべき点は、個人の不安・悩みを「生物として人間の中に組み込まれている情報」を原因としているところだ。原因不明の不安に捕らわれるのも、「旧い脳がそう感じるようにできている」と言われれば「なるほど」と腹落ちできる。
文体は軽く、かなり端折ったロジックで進むが、個人的にはとても救われた本である。
<アンダーライン>
★★★★★
たとえば、大災害が起き -
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科学とは何かの考え、その上で疑似科学との線引き(グレーな領域が存在する)、疑似科学の見抜き方の次の視点が事例を交えて書かれている。理論、データ、理論とデータの関係性、現代社会、人間。疑似科学という切り口の本のあまり見かけないため、参考になり、面白く読めた。
1. 科学とは何か
・科学:一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動および、その成果としての体系的知識(小学館デジタル大辞泉)、自然科学だけでなく社会科学や人文科学も科学の対象範囲
・ある理論に基づき具体的な仮説を設定し、それがデータによって検証されることによって理論が正当化され、一般化していく→科学とは方法論そのもの
・ク -
Posted by ブクログ
ある集団(国民)の特性が、集団主義的であるか、個人主義的であるかという観点は非常に興味深い。例えば自己紹介の時、日本人は自分の所属を言う、一方アメリカ人は自分の能力や知識を披瀝する。
これは日本人のアイデンティティが所属する集団によって確立されること(集団主義)を示しており、一方アメリカ人は個人同士が相互協力できる関係を探し、機動的な集団を作っていくこと(個人主義)を示している。
近年、このような差異は、他の国々に関しても普遍的に論じることが出来る事が判明した。多様な人々が移住し続ける新大陸や、人の出入りが激しい商業地域などでは個人主義的傾向が強く、人口密度が高く農業などの体系的な協力が必要な