石川幹人のレビュー一覧
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夢をよくみる。人がみた夢の話を聞くのも好きだ。亡くなった人が出てきたり、知らなかった事実と符合する内容だったり…。そのような夢をみた意味を考えたくなるが、宗教やオカルトに傾倒しているわけではない。すべて自分の隠れた願望や悩み、とされるのも腑に落ちない。もっと違うアプローチはないかと思っていたときに出会った本。
意識が無意識の中で創造されたものを引っ張り上げるような感覚かとイメージするが、著者はそれを「意識が無意識を手なずけている」と表現する。
「超常現象を通常の現象と接続して捉えられれば」研究も進むし、個人としては何かを創造できる可能性が高まるという恩恵がある、と解釈できそうだ。
あー、よ -
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人間の行動や感情は、進化の法則から逃れることができない。生物は環境に適応した結果として進化し、生き延びてきた。この進化の過程で生まれた心理的特性は、現代を生きる私たちの中にも深く刻まれている。
人類は約200万年もの間、狩猟採集生活を送ってきた。小集団での生活が人類の行動の基本であり、それぞれの人間には集団内での明確な役割があった。先史時代の小集団では、どのような行動を取るべきかがある程度決められていた。つまり、現代のように自分で自由に人生を選択するという状況を、人間は長い歴史の中で経験してこなかったのである。
このような進化的背景を踏まえると、他人に理解されないことは当たり前だと言える -
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体と同じく心も進化したが、この一万年環境変化に付いていけていないのがいまの人類
危険の回避、配偶者の選択、家族を守る心、食べ物知識、友人関係の構築、こうした能力を持つ個体が生き残って子孫を起こし人類全体の特徴となった。
生まれか育ちかではなく生まれも育ちもと考える。
進化心理学では環境適応の趣旨の側面から考えることがより重要と考えられている。
人類は2000000年もの間狩猟と採集で生き延びてきた。
密な協力をむすべる人間関係は最大で150名。これをダンバー数と言う。
これを超えた人間が接触するためには宗教が必要であるとダンバーは主張した。
集団のメンバーは誰も平等に扱われた。
生き残 -
Posted by ブクログ
著者が後書きで述べているように、本書は「生物学的な観点から心理を語る」本である。
モヤモヤする時は心理学や脳科学の本に救いを求めることが多かったのだが、それらの多くは個人の体験に原因を求める内容だったため、ピンと来ないことが多かった。
本書の特筆すべき点は、個人の不安・悩みを「生物として人間の中に組み込まれている情報」を原因としているところだ。原因不明の不安に捕らわれるのも、「旧い脳がそう感じるようにできている」と言われれば「なるほど」と腹落ちできる。
文体は軽く、かなり端折ったロジックで進むが、個人的にはとても救われた本である。
<アンダーライン>
★★★★★
たとえば、大災害が起き -
Posted by ブクログ
たとえば幽霊について「存在するか否か」で考えるのではなく、「幽霊(という現象や概念)は役に立つかどうか」で考えるのは、非常に有益な視点だと思います。
また、存在についても、「心理的存在(個人的存在)」「社会的存在」「物理的存在」の段階を追っている点も、有益な視点だと思います。
若干、超常現象に肩入れしている印象はありますが、そのバイアスを排除して読むことができれば、示唆に富んだ本だと思います。
科学にとって「疑う」ことは非常に大切な姿勢ですが、「疑う」ことと「否定する」ことは違います。
そういった、科学の基本的な姿勢を確認できる、という意味でも、よい本だと思います。 -
Posted by ブクログ
世間にあふれる疑似科学。思いつくだけでも、電磁波、水素水、コラーゲンやデトックス、シミが消えます、これで痩せます、フサフサになりますetc・・効果があるのかないのか、というシロモノが多い。そんな疑問に対して、「それを見抜く目」をどう養うかという観点と、その商品自体の真偽を問うのが本書。素晴らしい。
例えば、「水の色が濁って毒素を排出している気になる」系の内容。これは、販売促進のための演出であり「食塩水に電極の鉄を溶かす」などの単純な化学反応を利用しているケースが多いのだという。
面白かったのは、青色光の話。かつて、イギリスの治安の悪い都市において、住民の安全や環境を改善するために街灯を青色