石川幹人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
興味を惹かれる内容なのに、字が小さくて読みづらかった。
特に薄いオレンジ色の細字は、読むのにストレスが溜まるレベル。(なので★1つマイナス)
昔から存在するおかしな広告に騙されないための知識を身につけるのにいい本だと思う。
今だと、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸というキーワードを出しておけば商品が売れる。
効果を示すデータは無いが、目立った副作用もないので、プラセボ効果を利用した商売だと思っている。
本書で興味を惹かれた話題
・ブルーライトの説を徹底検証!
・肩こりは磁石にお任せ?
・「水素水」の是非やいかに
・EPAで血液サラサラってほんと?
・漢方が科学になるまで
・マイ -
Posted by ブクログ
友達に面白いよと勧められて、読ませてもらった。自分では絶対に100%手に取ることはないだろうという究極興味無いジャンルではあったけど、読み進めていくうちに面白くなってきて、友達が勧めてくれた理由がわかった。ただ、何となく面白いと言うだけで、説明して。と言われると困る。笑
人間の感情や行動は元々組み込まれていたものに操られているのか?とか結局はみんな元々は同じ?とか、でもそのもっと前の段階ではどうやってそういう仕組みができたの?それ以前は?って書かれてる前の前のことから気になってきてしまった。半分くらいは理解してないんだろうけど、なんか面白かったです笑(多分この本読んだ人の中で1番アホな感想)( -
Posted by ブクログ
自分が感じる社会での生きづらさに説明がついたりするのかしら、と思って読んでみた。
進化心理学とは、人間の心理を進化生物学の観点から解き明かす学問。
近代文明になってからまだ数百年、その前に万年続いた狩猟採集時代の影響が、現代の人間にも色濃く残っているという。
マウントを取りたがったり、男らしさ女らしさの由来、孤立を怖がる心理など。
サル、ヒト、文明と、相反する三つの心を持った現代人類は、その矛盾を抱えたまま発達した社会で生きていくため、思い悩むのは仕方のない事らしい。
説明されると納得いくことばかりだったけれど、そこで解決策が提示されるわけではなく、ただ理解するという感触だった。
でも、生 -
Posted by ブクログ
遺伝子が強力すぎて、人間は到底太刀打ちできない……数日前に読んだ『スマホ脳』にも通ずるないようでした。
タイトルや帯を見ると、「できない自分を許す」ための本という印象がありましたが、ある意味「自分の許容範囲を広げる」ための本でもあるかなと。他者を受け入れる余裕、「なんでそういう風なの?」「なんでこんなこともできないの?」余裕がないときはそうやって他者に厳しくなってしまうことが多々あると思います。だけど、「遺伝子レベルで組み込まれているシステムなのだからしょうがないよね」とすこし俯瞰してみることで、自分の心にも余裕が生まれる気がします。
「人生を楽しむことが最終目標であり、お金や仕事はその手段 -
Posted by ブクログ
小学生のときに読んでいたかったなー。
世界の仕組みのはなしだけではなくて、
なぜこう感じるんだろう?という疑問にも答えていて、「自分がそう感じても•行動しても仕方ないんだ!人間はそうできてるんだ!」と思える良書。
特に、「もっと起きていろいろしたいことがあるのに、眠くなるのはなぜ?」という問いに対し、「逆だよ、仕方なく起きているだけ。植物と違って自分で栄養作れないので、仕方なく眠るのやめて栄養とってるんだよ」という答え。
あー、ずっと、起きて〇〇しなきゃ!人より長く〇〇しなきゃ!ショートスリーパー羨ましい!と思ってたけど、その考えが違うんだ。眠るために生きてるんだ!笑 と思ったら、気持ちが楽に -
Posted by ブクログ
高校生程度の知識があれば頭にすっと入ってくる易しい文章だと感じました。
自分や他者の欠点を「生物学的にしょうがない」と慰めたり、理由付ける点において、「それは分かるんだけど、しょうがなくしたらアカンやろ」と思わずつっこんでしまうところもありました。
遺伝子や脳科学の視点の話と、社会集団が形成された時代の名残の視点から語られていました。
読んだ感想としては、生物学うんぬんよりも、人類の生物学的な本能と理性、社会集団としての「当たり前」という、長い年月をかけて獲得してきたものが、技術革新等による現代の生活状況にそぐわなくなってきているからこそ、問題が生じていると言い換えられるかなと個人的には -
Posted by ブクログ
「いや、それはさすがにしょうがなくないでしょ」とか時々つっこみつつ、気軽に読めた。
人間はまだまだめちゃくちゃ未熟な、進化の過程にある生き物で、それでも理想とする姿(理性的・友好的・合理的)になろうと一所懸命頑張っているんだなー。そう思うと、少しだけ愛おしいというか、まあしょうがないかと思えるかもしれない。
どんなに厳しく律してやろうとしてもできる範囲は限られている。そのくらいのレベルの生物なのだから。
「女性が長生きなのは歳を取っても育児などで役立つから」という説が本当ならば、やはり人は役割や他者との繋がりや何かをしたいという意志がないと死んでしまうのだろう。どういう気持ちで生きるかがその -
Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
第1章 見かけがつくるフェイク~演出までには至らぬ装い
第2章 共感に訴えるフェイク~人の話を信じる理由
第3章 言語が助長したフェイク~想像の果たす役割
第4章 自己欺瞞に巣くうフェイク~承認欲求の暴走
第5章 科学の信頼を利用したフェイク~未来予測の限界
第6章 誤解から生じるフェイク~行動選択の偏り
第7章 結束を高めるフェイク~部族意識の功罪
終章 フェイクとどのように対峙していくか
<内容>
進化心理学から見た「フェイク」の種類とその内容、および対策。といっても素晴らしい対策があるわけではない。著者はいかにも悲観的である。人間の進化の過程で手に入れた能力