石川幹人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校生程度の知識があれば頭にすっと入ってくる易しい文章だと感じました。
自分や他者の欠点を「生物学的にしょうがない」と慰めたり、理由付ける点において、「それは分かるんだけど、しょうがなくしたらアカンやろ」と思わずつっこんでしまうところもありました。
遺伝子や脳科学の視点の話と、社会集団が形成された時代の名残の視点から語られていました。
読んだ感想としては、生物学うんぬんよりも、人類の生物学的な本能と理性、社会集団としての「当たり前」という、長い年月をかけて獲得してきたものが、技術革新等による現代の生活状況にそぐわなくなってきているからこそ、問題が生じていると言い換えられるかなと個人的には考えました。
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Posted by ブクログ
「いや、それはさすがにしょうがなくないでしょ」とか時々つっこみつつ、気軽に読めた。
人間はまだまだめちゃくちゃ未熟な、進化の過程にある生き物で、それでも理想とする姿(理性的・友好的・合理的)になろうと一所懸命頑張っているんだなー。そう思うと、少しだけ愛おしいというか、まあしょうがないかと思えるかもしれない。
どんなに厳しく律してやろうとしてもできる範囲は限られている。そのくらいのレベルの生物なのだから。
「女性が長生きなのは歳を取っても育児などで役立つから」という説が本当ならば、やはり人は役割や他者との繋がりや何かをしたいという意志がないと死んでしまうのだろう。どういう気持ちで生きるかがその人の一生の長さに、ひいては人類全体の進化に繋がると思うと、人の心ってもっと大事にすべきものなのかも。
「歳をとるとダジャレを言ったりネトウヨになったりするのは認知機能が低下しているから」というのは、笑ったしなんだか納得できた。
「墓を欲しがる気持ちや死後の世界を信じることも、死の恐怖を和らげるために必要」という話から、現代の宗教的思想の形骸化がカルト宗教等にハマることを招くという話、少し重く受け止めた。心が弱いのは仕方ないから、いい感じの寄りかかる場所を選べるようにしないといけない。
眉唾っぽい話もあったけど、わりと面白かったし、少し気が楽になった。
人間のこと、やたらすごい生物だと思ってしまってたんだなあ。不完全な生物だと自覚して、自分にも他人にも優しくなれるといい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
第1章 見かけがつくるフェイク~演出までには至らぬ装い
第2章 共感に訴えるフェイク~人の話を信じる理由
第3章 言語が助長したフェイク~想像の果たす役割
第4章 自己欺瞞に巣くうフェイク~承認欲求の暴走
第5章 科学の信頼を利用したフェイク~未来予測の限界
第6章 誤解から生じるフェイク~行動選択の偏り
第7章 結束を高めるフェイク~部族意識の功罪
終章 フェイクとどのように対峙していくか
<内容>
進化心理学から見た「フェイク」の種類とその内容、および対策。といっても素晴らしい対策があるわけではない。著者はいかにも悲観的である。人間の進化の過程で手に入れた能力が、「フェイク」に引っかかりやすくなっている以上、もう少し進化しないと、これを乗り切るのは難しいようだ。特に日本人は、その特性から「フェイク」に引っかかりやすいらしい。気をつけないと… -
Posted by ブクログ
人間が起こす不安衝動、知ったかぶり、イライラ、マウントなどは全て狩猟採集時代にインプットされたものだから、「しょうがない!」。人間の抗えない欲望や思考の癖を生物学的に説明した自己分析に近い本。したがって、生物学書として読むと肩透かしを喰らうかもしれない。冒頭から読むと面白いなー、と思うのだが、いかんせん狩猟採集時代からだからしょうがない、という理論が繰り返され、最後の方には「狩猟採集時代からの思考だからしょうがないよね」と先読みするようになってきてしまう。事実そうなのだろうが、少し単調に感じてしまった。読み物としては軽めであり、あっという間に読める。
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Posted by ブクログ
大学では、知らない人が多いため、質問が出ない。
鳥は食べ過ぎると飛べなくなるので食べ過ぎない。
イライラはため息をついて、脳に酸素を送らないと収まる。
人間に嫉妬が生まれたのは嫉妬が有効だったから。狩猟採集時代は平等でないと生き残れなかった。
現代は、再分配の効果がないので、嫉妬は無意味。
人間だけが想像力を持てる。
動物は衣食住が足りていれば現状維持でダラダラする。
人間だけが他者を助ける=狩猟採集時代の協力生活のたまもの=社会性が進化した。
幸福感はこれから良い状態になるぞ、という期待でもたらされる。幸せなはずの状態、では幸福感は喚起されない。ネガティブになることは、現状が幸せな証。
嫉妬も後悔も狩猟採集時代の名残。フラれたら次を探す。職場で親密な人間関係を作らないほうが合理的。マッチングアプリは合理的な戦略。
ご近所づきあいはコンビニで奪われた。
スリムな女性が好きなのは、ウエストが細いことが妊娠していないことのアピールだから。
男は、伝統的には強さが重要だった。現代ではやさしさが重要になった。女性がダメンズに惹かれる理由。
動物は過去を回想しない=ライオンがオスの子供を集団から追い出す。
現代社会では、社会が複雑になったため、適応させるために過保護にしがち。
会議に女性が多くなると、さまざまな可能性を慎重に検討する傾向が出る。時間がかかるが成功率が上昇する。男性ばかりだと、鶴の一声で決まってしまう傾向がある。
動物は将来を考えられない。=人間も今を重視しがち。
欲望をうまくやり過ごせると勉学の達成も上手になる。
遺伝子がもたらす機能をホットハートという。自分のホットハートがどのように働いているか、不要な機能が起動しないように注意する。
クールマインド=意識してよく考えること。ホットハートの働きを冷静に考えて行動を選択する。
公務員の忖度問題は、指示待ち社員ではいけない、自分で進んで仕事を見つける、と同義。忖度は問題ではなく、過度な行動が問題。
ただ乗りに対する負債感は、集団での平等を求める気持ちから生まれた。
女性が長生きなのは、年長の女性が子供の面倒を見ていたから。