石川幹人のレビュー一覧
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科学とは何かの考え、その上で疑似科学との線引き(グレーな領域が存在する)、疑似科学の見抜き方の次の視点が事例を交えて書かれている。理論、データ、理論とデータの関係性、現代社会、人間。疑似科学という切り口の本のあまり見かけないため、参考になり、面白く読めた。
1. 科学とは何か
・科学:一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動および、その成果としての体系的知識(小学館デジタル大辞泉)、自然科学だけでなく社会科学や人文科学も科学の対象範囲
・ある理論に基づき具体的な仮説を設定し、それがデータによって検証されることによって理論が正当化され、一般化していく→科学とは方法論そのもの
・ク -
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ある集団(国民)の特性が、集団主義的であるか、個人主義的であるかという観点は非常に興味深い。例えば自己紹介の時、日本人は自分の所属を言う、一方アメリカ人は自分の能力や知識を披瀝する。
これは日本人のアイデンティティが所属する集団によって確立されること(集団主義)を示しており、一方アメリカ人は個人同士が相互協力できる関係を探し、機動的な集団を作っていくこと(個人主義)を示している。
近年、このような差異は、他の国々に関しても普遍的に論じることが出来る事が判明した。多様な人々が移住し続ける新大陸や、人の出入りが激しい商業地域などでは個人主義的傾向が強く、人口密度が高く農業などの体系的な協力が必要な -
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フェイクを見抜くのは難しいことを前提に議論を展開しており、次のような分類をしている.見かけがつくるフェイク、共感に訴えるフェイク、言語が助長したフェイク、自己欺瞞に巣くうフェイク、科学の信頼を利用したフェイク、誤解から生じるフェイク、結束を高めるフェイク. それぞれの説明には事例を絡ませて読者を魅了しているが、対応策の複雑さを示しているともいえる.最後に述べている、''人類の歴史で育まれた伝統的な心理構造が、比較的自由な現代の社会環境とミスマッチを起こしている.'' という指摘が重要だと思った.この進化心理学の観点を認識することで、フェイクをジョークとし
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ネタバレタイトルのとおり、本書では超常現象を本気で科学的に考えていきます。幽霊から始まり、超能力へと移っていきますが、とっかえひっかえするようにトピックを渡り歩くのではなくて、幽霊現象をしっかり考え抜いたうえでそこからの繋がりとして超能力現象へ移り(19世紀末にあらわれた心霊研究の流れを汲むものが20世紀アメリカの超能力研究でした)、そこで得た知見をもちいて再び幽霊現象と超能力現象を眺めるとそこに通低している原理と推測されるものがわかっていく。
本書は「超常現象」と呼ばれるものを科学的に見ていくだけにとどまりません。まず、「幽霊はいるのか」ではなく「幽霊はなんの役に立つか」という実用性の視点から見て -
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ネタバレ20世紀末に、進化論と脳科学を介して心理学と生物学は強く結びつくようになった。アメリカの心理学教育のバイブルとされる教科書では、心理学の各項目に生物学的視点と脳科学的視点が併記されるようになった。こうした科学的知見を背景に、進化心理学者の著者が「生物学的にしょうがない」「人間だって動物なんだから」という見方で、生物としての人間、そして個人の遺伝的特性=個性に従って考えることにより悩みを解決しようと提言している。曰く、人間も、生物として遺伝的に規定された「向き・不向き」「好き・嫌い」がある。進化の過程で獲得した遺伝子の指令で得られた、人間という種として共通した「好き・嫌い」もある。また、最近の
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ネタバレタイトルに「超常現象」とあるわけで、この本を読む人は暇なんだけど読むものがこれしかなかった等のことがない限り超常現象に興味がある人だと思う。
かく言う(かく書く?w)自分も当然大好きな人で、そういう体験をしたこともあるから、(それをそう定義づけするのなら)「超常現象はある!絶対!」と思う方だ(爆)
というか、「幽霊(のような存在)と見た」とする人は古今東西枚挙にいとまがないわけで。にもかかわらず「そんなものはない!」と断言(否定する方って、なぜか“きっぱりと断言”する方が多いw)出来ちゃえるほうが不思議な気がするんだけどなぁ~(笑)
と言っても、「それは絶対死者の魂だ!」と思っているのではな