作品一覧 2019/01/11更新 ダイバーシティ(豊かな個性は価値創出の泉)―生きる力を学ぶ物語 試し読み フォロー 働き方の男女不平等 理論と実証分析 試し読み フォロー ワークライフバランス 実証と政策提言 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 山口一男の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ダイバーシティ(豊かな個性は価値創出の泉)―生きる力を学ぶ物語 山口一男 / 森妙子 この本はぜひ電子版で読んで欲しい。 電子版のおまけ(お茶の水女子大学での講義録)があって、恥ずかしながらやっと「これそういう意図だったのか…」とわかるところもあったので。 Posted by ブクログ 働き方の男女不平等 理論と実証分析 山口一男 働き方の男女不平等 理論と実証分析。山口一男先生の著書。学歴や能力が同じ程度でも、男性と比べて女性の待遇が悪いのが日本社会。他の先進国比べても、日本は働き方の男女不平等の顕著。少子高齢化社会を迎えている以上、女性に気持ちよく活躍してもらえる社会制度が必須なのに、それがなかなか実現していない。働き方の...続きを読む男女不平等が解消されない限り、日本の将来は暗い。 Posted by ブクログ 働き方の男女不平等 理論と実証分析 山口一男 必読。人事に能力がないから雑な運用しかできていないのが原因と思われるけど、男性陣営が必死で女性を抑圧して生きているようにも見えておぞましい。せめて、自分の得た成果のうち一定割合は男性であることに由来していることは自覚的であろう。日本が近代に至るのにどれくらいかかるのだろうか。 Posted by ブクログ ワークライフバランス 実証と政策提言 山口一男 社会学最強学者(? 少なくとも論文引用数ではそうである)元シカゴ大社会学部長山口一男の著作 日本でのワークライフバランス推進の必要性は色んな人が唱えているが、その根拠を実証的に明らかにする本。 日本の労働市場の問題と政府が推進すべき事への再理解が深まる。また、個人としての働き方・結婚の仕方の信条にも...続きを読む影響を与え得る。 ちなみに序文が超ブラックで、日本の社会学者の多数が憤死するのではないかと思われる内容である。 学者としての信念の熱さも相当に伝わってくる。 Posted by ブクログ ダイバーシティ(豊かな個性は価値創出の泉)―生きる力を学ぶ物語 山口一男 / 森妙子 なかなか良い本でした。 この本を読んで得られるものは ・社会科学理論(下に書いた)に基づいた着眼点 ・異文化理解の重要性に気が付く ・日本文化の理解(というか再認識) あたりだと思うが、 この辺の学習効率がおそらく今まで読んだ本の中で最も高い本だった。 色々と語りたいのだが、 まず著者がスゴイ(笑...続きを読む)。 カバー裏の著者紹介を読むと、 シカゴ大学の社会学教授で、コロンビアやUCLAの助教授経験もあり。そして卒業学部が東大の理学部数学科(!?)からシカゴ大の社会学Ph.D。 うむ。 んで、81~99年の間で社会科学分野で最も学術論文が引用された学者250人のうちの一人に選ばれたそう。 ほう。 そんな、経歴を読んだだけでもありがてぇお方の一般向け著書「ダイバーシティ」は独立2部構成になっている。 前半はなんとファンタジー小説。 ただ、これが社会科学分野の様々なトピックに問題意識が向くように工夫されていて、 最後にはしっかり解説もされている。 そのトピックとは囚人のジレンマ、共有地の悲劇、予言の自己成就、アイデンティティ、ダイバーシティ、カントの道徳哲学、規範と自由、統計の選択バイアス、事後確率と幅広い。 小説としてもそこそこ面白かった。(著者も純粋な文学としても楽しめるように配慮したと記しているから、この本の多面性に驚かされる) 後半は、これが素晴らしいのだが、著者のアメリカの大学での日本文化論の講義模様が再現されていて、 異文化理解の重要性に気が付くような内容になっている。 あっちの講義は学生同士と教員のインタラクティブな議論を通じて考える力を養おうとするのだが、 そうした議論を追う中で日本文化についても理解が深まるように工夫もされていてる。 ルース・ベネディクト、中根千枝、土居健郎、山本七平などの日本文化論の紹介も議論の中で絶妙にしてくれるという超親切設計。 理論だけでなく、実例も交えながら話が進んでいくので、問題意識を持ちやすく、読んでいると自分でも考えるきっかけになる。 だから、ちょっと読んでは立ち留まり考え、またちょっと読んでは、といった感じで、なかなかページ数が進まない。 しかし、語り口は軽く、理論と実例の割合も絶妙なので、ストレスは一切ない。 というわけでたぶん類書はないし、 比較文化論入門、みたいな本と比べても(読んだことはないが)、 ROI(読書の労力に対するリターン)は圧倒的に高いと思う。 Posted by ブクログ 山口一男のレビューをもっと見る