山口一男のレビュー一覧
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この本はぜひ電子版で読んで欲しい。
電子版のおまけ(お茶の水女子大学での講義録)があって、恥ずかしながらやっと「これそういう意図だったのか…」とわかるところもあったので。Posted by ブクログ -
働き方の男女不平等 理論と実証分析。山口一男先生の著書。学歴や能力が同じ程度でも、男性と比べて女性の待遇が悪いのが日本社会。他の先進国比べても、日本は働き方の男女不平等の顕著。少子高齢化社会を迎えている以上、女性に気持ちよく活躍してもらえる社会制度が必須なのに、それがなかなか実現していない。働き方の...続きを読むPosted by ブクログ
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必読。人事に能力がないから雑な運用しかできていないのが原因と思われるけど、男性陣営が必死で女性を抑圧して生きているようにも見えておぞましい。せめて、自分の得た成果のうち一定割合は男性であることに由来していることは自覚的であろう。日本が近代に至るのにどれくらいかかるのだろうか。Posted by ブクログ
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社会学最強学者(? 少なくとも論文引用数ではそうである)元シカゴ大社会学部長山口一男の著作
日本でのワークライフバランス推進の必要性は色んな人が唱えているが、その根拠を実証的に明らかにする本。
日本の労働市場の問題と政府が推進すべき事への再理解が深まる。また、個人としての働き方・結婚の仕方の信条にも...続きを読むPosted by ブクログ -
なかなか良い本でした。
この本を読んで得られるものは
・社会科学理論(下に書いた)に基づいた着眼点
・異文化理解の重要性に気が付く
・日本文化の理解(というか再認識)
あたりだと思うが、
この辺の学習効率がおそらく今まで読んだ本の中で最も高い本だった。
色々と語りたいのだが、
まず著者がスゴイ(笑...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルの通り、ダイバーシティについてファンタジーと大学での議論との二部構成から深い考察と示唆を与えてくれる一冊。
様々な社会科学や論理学の内容がちりばめられていて、なおおもしろい。
名著である。
<メモ>
・人は自分がひとりぼっちになることを恐れて、自分のことしか考えなくなるから、かえってひとりぼ...続きを読むPosted by ブクログ -
「6つボタンのミナとカズの魔法使い」についてのレヴューです
ミナという生い立ちに欠落をかかえるがゆえに、孤独を思春期から抱える少女の短めのビルドゥングロマン(実際には童話に近い)。
僕自身、ゲイだったので思春期に似たような悩み・孤独を感じたことがあったので、けっこう感情移入しながら読みました。
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「囚人のジレンマ」だけは知っていた
沢山の概念が散りばめられているのは解った
それは「社会科学的」概念らしい
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二部構成の本で、どちらも「物語」を通じて
抽象的な概念を具体的に想像できるように綴られています。
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21/6/17 90
多様な人々の達成能力の開発を進めるために経済的発展が必要なのであって、経済発展のために人材活用があるのではないと言う思想>アマルティア・セン(ノーベル経済学者)
日本では会議などの意思決定の場でも「空気を読んで」行動する人が多い。自分が少数派になって、孤立することを嫌がるか...続きを読むPosted by ブクログ -
社会学的考え方を学ぶ上で、寓話を用いてわかりやすく解説した良書です。
また、「六つのボタンのミナとカズの魔法使い」と「ライオンと鼠」という、表面的には、
まった関係のないく2つの物語が、「ダイバーシティ(多様性)」という点で
実は通じているという点が、とても興味深かったです。Posted by ブクログ -
社会学的な関心に基づき、割と経済寄りの分析・モデル検証(7章は98%くらいの社会学者が読めないと思われる)をし、企業・政治家が分かる提言をしている。あぁ山口先生凄い。
エビデンス・ベースの政策提言とはこういうことを言うんだなぁ...(遠目)Posted by ブクログ -
一人の少女の旅の物語の中に、現代社会学の鍵となる概念がいくつか埋め込まれている。
挿画の印象とあいまって、不思議な夢のような印象。
日米文化比較についてのアメリカでの授業風景も戯曲風に載っていて、発言の様子が興味深い。Posted by ブクログ -
読みやすく面白い。
言葉だけではわかりにくいものを、
物語、実話に基づく講義劇で
感覚的に伝えてくれるので、
理解しやすい。Posted by ブクログ -
この本で「ベイズ確率」のことを知った。
ダイバーシティは、今後の世界の一つのキーワードとなっていくであろう。Posted by ブクログ -
●No.26
〜オリジナル寓話「カズの魔法使いと六つボタンのミナ」とイソップ「ライオンと鼠」を社会学教育の題材として語る。
p.216〜217 【「どの様に達成される調和が良い調和なのか」という「調和形成」(合意形成)の質の問題を考察】
★人々の自由はそれ自体に価値があるというだけで...続きを読むPosted by ブクログ