作品一覧

  • 多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの
    4.7
    1巻1,760円 (税込)
    多様性の時代だと言われる。多様な背景をもつ人材の活用が革新的な創造性を高めるとして、企業、政府、地方自治体、教育機関、NGO/NPO、市民団体で多様性/ダイバーシティを奨励する動きが活発化している。 多様性/ダイバーシティの推進は女性、LGBT、障害者などの社会的なマイノリティの存在に目を向ける一方で、有用で受け入れやすい差異を選別化することで、いまだ続く差別・不平等を見えなくするとともに、新たな包摂と排除を生み出してもいる。 多様性/ダイバーシティの推進により建設的に取り組むには、構造化・制度化された差別・不平等の複雑な作用を理解して、様々な差異を平等に包含する方途を考え続けること、つまり、多様性と対話することが必要不可欠である。 LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践――様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。
  • 多文化社会の〈文化〉を問う 共生/コミュニティ/メディア
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「多文化共生」政策推進のかけ声が高まる一方で、文化差異の承認をめぐる問題や多文化社会としての国家構想については十分に論議されていない。地域やコミュニティ現場での他者との邂逅や共生の実践、メディアの表象などを検証して、いま/ここでの「多文化」の内実を改めて照射する。

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ユーザーレビュー

  • 多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの

    Posted by ブクログ

    一つ一つの差異は区別されるものではなく、関係するものだし、それは個人個人のアイデンティティだと改めて考えさせられる本。
    ジェンダー、移民、障害者、貧困など、社会的に弱い立場に置かれている多様な人々について書かれているため、どれか一つにでも興味があれば、ぜひ手にとって読んでほしい。
    特にコロナ禍で書かれているので、ごく最近の話題も多く、より身近に感じることができる。

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    2021年06月24日
  • 多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの

    Posted by ブクログ

    多様性 の名の下に庇護されエンパワーされる人々が直面している構造化された格差や不平等に眼が向いているか。
    庇護される対象に入らないエスニックマイノリティや障害者について考えているか

    ダイバーシティマネジメントの核は多様な人材の確保と交流によるイノベーションの創出であり、マイノリティの人権問題への取り組みではない。

    LGBTマーケティングとは、LGBTそのものを消費主体として立ち上げるのではなく(むしろそれは嫌われる傾向にある)、その周辺にいる初期追従者(性別不問)を主体にすることで企業へのイメージアップを図るもの。
    LGBT向けの商品ではなく、「LGBTフレンドリーだよ」っていうイメージが

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    2021年05月17日
  • 多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの

    Posted by ブクログ

    ダイバーシティが流行ったのは、多様な人材開発が社会を発達させる+みんなどこかで自分がマイノリティーのところがあると思ってるから流行ったのでは?
    生かすことが大切。役に立つ差異とは?
    興味だけで動くアーリーアダプタ層が大切、結局多数決で決められる。

    誰のための?誰による?と言う問い

    個々の差異や違和感を積極的に表明できる場や関係性を生み出し続けるプロセスの中に新たな連帯の形式を見出しうる。

    コミュニティを一緒に作ると言う意識。

    シスジェンダーとトランスジェンダー

    女性なら誰でも分かるもされる経験が必ずしもあらゆる女性にとって同じ経験ではないと言うこと。

    マジョリティの側にも名前をつけ

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    2021年10月04日

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