岩渕功一の作品一覧
「岩渕功一」の「多文化社会の〈文化〉を問う 共生/コミュニティ/メディア」「多様性とどう向き合うか 違和感から考える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
多様性は大事だ、ということをよく目にしたり聞いたりします。
では、なんで多様性は大事なのでしょうか?
私がよく聞く理由は、多様性があれば、いろいろな視点から物事を考えることができるので、企業や組織、団体が新しい商品、サービス、方法を生み出すことができるから、というものです。
筆者はこの「多様性は役に立つ」という考え方はよくないと言っています。なぜなら、この考えの裏には「役に立たない多様性は考慮しなくてよい」ということと、「役に立つ」というのが差別を受けているマイノリティにとっての「役に立つ」ではなくて、マジョリティにとっての「役に立つ」だからです。
役に立つ、立たないに関係なく、ひとりひとりの差異を認め尊重しあうことが、社会をより良くしていくことだ、ということが本書の言いたいことだと理解しました。全面的に同意します。
Posted by ブクログ
多様性 の名の下に庇護されエンパワーされる人々が直面している構造化された格差や不平等に眼が向いているか。
庇護される対象に入らないエスニックマイノリティや障害者について考えているか
ダイバーシティマネジメントの核は多様な人材の確保と交流によるイノベーションの創出であり、マイノリティの人権問題への取り組みではない。
LGBTマーケティングとは、LGBTそのものを消費主体として立ち上げるのではなく(むしろそれは嫌われる傾向にある)、その周辺にいる初期追従者(性別不問)を主体にすることで企業へのイメージアップを図るもの。
LGBT向けの商品ではなく、「LGBTフレンドリーだよ」っていうイメージが大切
→LGBTの人権保証という点で効果がないとはいえないが、だからといってマーケティングが第一優先となり彼らの人権は「多数派が許す限り=金になる限り」保障されるものであってはならない。
日本における多文化共生は、それぞれの違いを認め合う事が歌われてはいるものの、法制度による保障というよりは互いの心掛けや思いやりというレベルに止まる。
住民=生活者にとっての多文化共生を目指した結果、法律で規定されない難民や技能実習生などの非定住住民の生活に大きな制約をかける。
生活保護バッシングでは、貧困に困った人を非国民として扱い①、国家に頼ることなく親族の扶養義務に基づき責任を取ること②を求める。
①→良き国民は生活保護に頼らないという新自由主義的なナショナリズム
②→親族による扶養という、伝統的な家制度に基づく新保守主義的なナショナリズム
日本人と外国人の境界はよりシビアになり、外国人にかす制約は多くなるが、だからといって日本人に手厚く保障されるわけではない(自己責任だから)
一人一人が自由に生きるためには、社会的カテゴリを超えた連帯が不可欠。
=個人主義は、カテゴリー横断的な社会的連帯が不可欠
生きづらさが個人化する時代。
名前のない生きづらさ。
つながれなさを開示し、対話し、違和感を排除しないことで、「つながれなさを通してつながる」ことができ、「自分とは何か」を考える土台とする。
「トランス女性は女性だ」ということは、トランス女性の経験の個別性をかき消してしまう。
黒人が受ける差別+女性が受ける差別≠黒人女性が受ける差別
その特異性に注目するのがインターセクショナリズム
黒人女性の特異な経験を、黒人の経験として扱う=それまで周縁としてきたレンジまで視野を広げる作業
シス女性とトランス女性は同じでないことを前提に、それでも同一性を探す営みこそ、本来の「包摂」
共生の名の下に私と彼らの境界線が強化され、観察するような目線になりがち。→共生を学び捨てる必要性
自分以外の他者が置かれた環境やバックグラウンドへのイメージに過剰に支配されてしまう経験。何かを為してあげることで生じる主従関係