東浩紀の作品一覧
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Posted by ブクログ
敵と友だったり、ナショナリズムとグローバリズムだったりいろいろと現代社会は分断の機会が多い。そんな中、ゆるやかな連帯を模索できないか…というテーマ。このゆるやかな連帯に「観光客」という概念がピッタリではないかと提案されています。
最近は過度な正義の暴走であったり、開き直りのような言説だったり分断されがちですが、それではちょっとまずいよねと。だったら、「観光客」のようないい意味での無責任な立ち位置がいいじゃないかと。「あれ?なんか目的地と違うけど、まぁいいか」という「誤配」を楽しむのがいいんじゃないかと。多分そんな感じの本です。
本編は凄くおもしろいです。柄谷、アレント、カール・シュミット、ネットワーク理論などの知識を練り上げて一つの本にするのは流石東さん。個人的には最後の方に書かれているドフトエフスキー論が面白かったですね。理想主義者としての社会主義者→マゾヒスト→サディズト→無関心みたいな思想の流れを作品とドフトエフスキー自身の生き様をベースに書いていく。