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Posted by ブクログ 2017年05月31日
まとめ
○かつての文学
・現実で生きる人々の喜びや苦悩を汲み取り、作品表現として昇華するという役割
=社会や政治をふまえたうえでの創作が価値を持っていた
・文学と社会が「公共的」な関係を持っていた
○現代の文学
・現代の社会はあまりに複雑で、わたしたちはもはや社会全体をうまく見渡すことさえできな...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月28日
インパク知 6・7
自分たちだけの閉じられた世界(想像界)と、それを破壊するどうしようもない力(現実界)が短絡し、社会や政治など、本来であればふたつをつなぐもの(象徴界)への言及がない――「涼宮ハルヒ」などに代表される「セカイ系」の作品が抱える、「社会とのつながりのなさ」に、作家はどのように対抗し...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月18日
新井素子と法月綸太郎はよくしらなかったがきちんとどんな人か踏まえての話なので問題はなかった。おもしろい批評だと思った。動物化するポストモダン1&2と併せて都合三冊読んだことで、現代のアクティブな文学に関しては随分と見通しやすくなると思う。時代とリンクしているのでわかりやすいし。古くなる前に読んだほう...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月29日
小説を読む時に、物語の「構成」はちょくちょく気にしながら読んでいますが、小説の「構造」を意識したことは余りありませんでした。なんていうと言葉遊びのようですが、本書を読み終えて思った率直な感慨です。
普段、文芸評論はほとんど読まず、フィクションの海を漂うに任せていることばかりのワシですが、本書は「セ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月15日
まず本題とは別に東浩紀は作品をおもしろそうに紹介するなぁと思った
ここに出てきた4人の作品はどれも読んだことなかったけれどすごく読みたくなった
ひとつ気になったのはやはり押井守が出てきた点
前置きされていたとはいえ違和感は残った
『ゲーム的リアリズムの誕生』と比較して『all you need is...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月05日
思いのほか、とても読みやすかった。文芸批評では取り上げられることのない、新井素子、法月綸太郎、押井守、小松左京の4名の作家から、閉塞したセカイ系をどう突破しようとしたか、が語られる。押井守の映画は何作品か見ていた他、法月綸太郎の本はほとんど読んでいたが、その他2名の作家はあまり読んでいない。それでも...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月17日
新井素子と法月綸太郞と押井守と小松左京の作品を使ってセカイ系の困難と呼ばれる問題の解決を考える。
押井守以外は実は読んだことないし、押井作品もそんなに熱心に見ていない、けれど、面白かった。
面白かったというか、4章の途中までなるほど、と思いつつ、なんか現実に目を向けよう的な話になるのかな、と思いつつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月01日
セカイ系が、想像と現実を切り離してしまっている問題と、その問題の文学的な葛藤と解決について、新井素子、法月倫太郎、押井守、小松左京の4人の作品を通して考察していく。
幸い、新井『チグリスとユーフラテス』、押井『スカイ・クロラ』、小松『復活の日』については知っていたので著者の主張は飲みこめたが、取り上...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月15日
現実から眼を背けていることを社会の欠落 象徴界の欠落としてつまりセカイ系的なものとして語る 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』の影響がある ココで語るのはセカイ系の困難 つまり家族を作ることからはじまりマザコンを乗り越えることにアンサーを出す 自立して結婚し子供を設けたりすること等で現実に眼を向けることを...続きを読む
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