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第71回毎日出版文化賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2018でも第2位にランクインした著者の代表作『ゲンロン0 観光客の哲学』に、新章2章・2万字を追加し増補版として刊行。「ゆるさ」がつくる新たな連帯とはなにか。姉妹編『訂正可能性の哲学』と連続刊行!
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Posted by ブクログ
物事を抽象化するという意味合いでの、観光客というスタンスは、この分断が進む時代だからこそ注目しなければならないと思う。 物事を具体化し、白黒はっきりさせて対立軸を作り、罵り合うような遺恨以外の何も生み出さない議論が増えているが、抽象化によって敢えて曖昧化する事で議論に幅を持たせることの方が、意味のあ...続きを読むる議論となるように感じる。
理系脳と文系ごころを同時にくすぐる一冊。理系脳を刺激するのは、第5章「郵便的マルチチュードへ」。誤配という鍵概念が、数学の証明を思わせる鮮やかな論理性で解説されている。文系ごころを掻き立てるのは、第8章「ドストエフスキーの最後の主体」。ドストエフスキーの長編作品群を貫く縦のつながりに着目した著者の読...続きを読むみに、なるほどと思った。同章で提示されるドストエフスキー作品の主人公の変遷は、人間としての成長を考える上で、大変プラグマティックである。
この本は、哲学は決して高尚な取っつきにくい学問ではなく、身近で面白いものなのだということを、読みやすい文章で示してくれている。図らずもコロナ禍を経て「観光客」というキーワードが、初版の時以上に意味を持つようになった。「親」として生きることに対するメッセージが深い。カラマーゾフの兄弟を再読せねばと思う...続きを読む。 「訂正可能性の哲学」が大変楽しみである。
新たに「2章2万字」が追加された増補版。そのこと自体が、まるで家族の拡張可能性そのもののようだ。イラストの小鳥が、帯でそのことをお知らせしてくれています。かわいい。
普段哲学書を読まないせいか、1回一通り読んだだけでは理解できないことばかりだった ルソーやロシアのドフトエスキーなど、著名な思想家や作家を引き合いに出して解説してた
たいへんおもしろく、そして難しい本だった。政治と経済の両方に行き詰まりがある中でこれからは興味本位でものごとを知るような、観光客の概念がヒントになる。 日常から切り離されたところに移動し、そこで偶然出会った何かを日常に持ち帰るような流れが生じることで、既存社会への抵抗ができるのではないか。それをや...続きを読むるには、今の世の中はあまりにも偶然性からかけ離れたところにいると思った。
分断が進み、友―敵しかないような現代にあって、いかにして連帯は可能か。ポストモダンの動物化のなかで、どうしたら人間でいられるか、社会を少しでもましにできるか。実に現代的な課題に、まじめに向き合ってゲンロンを展開する。そのベタな姿勢には称賛しかない。あとは、この観光客的な連帯を、どう実装するかだ。
観光客=誤配=他者といった認識。 意図しない偶発性が生み出す関係に基づく、グローバリズムとナショナリズムの二者択一ではなくて、新しいアイデンティティを。そこには政治的なや経済的なつながりではなく、「憐れみ」のような感情的なものに促される連帯がある。 過去の哲学者や事象による思想を乗り越えようとい...続きを読むう試みは、哲学入門書を読んでいるだけでは味わえない生の哲学という感触で読み応えがある。同時に、過去の思想に(著者の解釈を織り込んであるだろうが)も多角的に触れることができるのは個人的に有益。ここから興味の幅が広げることができるのさ。 姉妹編「訂正可能性の哲学」も早速読み始めよう。
4章 二層構造 が見事。 人間の層、政治、理性、ナショナリズム 動物の層、経済、欲望、グローバリズム の対比と「共存」の時代という認識。 順番を違えて、訂正可能性の哲学から読んでしまったが、確かに訂正可能性の哲学で本書はひとまとまりの結論を出すつくりになっていた。 第6章の家族以降が軽快、発散的...続きを読む。その分、骨太さはない。
リベラリズムが力を失い、グローバリズムすなわち市場経済で動物化している思考とナショナリズムすなわちコミュニティにあって自我を確立する思考とが同時に成立する中で、観光客的に無責任に個がつながって信頼関係を作るのが分断を乗り越えるのに大事という話、と理解した。話がいろいろ広がるので他のポイントは掴みきれ...続きを読むてないけど、上記の話は納得する。これから読む訂正可能性の方が気になっているので楽しみ。
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観光客の哲学 増補版
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