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Posted by ブクログ 2023年08月15日
この本は、哲学は決して高尚な取っつきにくい学問ではなく、身近で面白いものなのだということを、読みやすい文章で示してくれている。図らずもコロナ禍を経て「観光客」というキーワードが、初版の時以上に意味を持つようになった。「親」として生きることに対するメッセージが深い。カラマーゾフの兄弟を再読せねばと思う...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月12日
観光客=誤配=他者といった認識。
意図しない偶発性が生み出す関係に基づく、グローバリズムとナショナリズムの二者択一ではなくて、新しいアイデンティティを。そこには政治的なや経済的なつながりではなく、「憐れみ」のような感情的なものに促される連帯がある。
過去の哲学者や事象による思想を乗り越えようとい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月10日
4章 二層構造 が見事。
人間の層、政治、理性、ナショナリズム
動物の層、経済、欲望、グローバリズム
の対比と「共存」の時代という認識。
順番を違えて、訂正可能性の哲学から読んでしまったが、確かに訂正可能性の哲学で本書はひとまとまりの結論を出すつくりになっていた。
第6章の家族以降が軽快、発散的...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月23日
リベラリズムが力を失い、グローバリズムすなわち市場経済で動物化している思考とナショナリズムすなわちコミュニティにあって自我を確立する思考とが同時に成立する中で、観光客的に無責任に個がつながって信頼関係を作るのが分断を乗り越えるのに大事という話、と理解した。話がいろいろ広がるので他のポイントは掴みきれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月16日
哲学書ながら読みやすい一冊だった。グローバリゼーションとナショナリズムの狭間でどう生きるのか。経済的に結び付きゆく世界の中で、自分と他者の壁をどこに設定するのか。難しい問題について考えさせられた。
ゆるく生きる、というのとは少し異なる気がするが、概ね筆者の意見には納得した。ナショナリズムに限らず、例...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月12日
「観光客の哲学」初版は既に購入して読んでいたのだけれど、今回の増補版で再読して
新たな発見がいくつもあったので、備忘録として記しておくことにした。
まず第4章の「二層構造」。カント、ヘーゲルの時代から哲学者が考えてきた国家と市民社会のことがものすごくわかりやすく述べられている。21世紀はネーショ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月15日
師匠から、読んでみてほしいと言われた一冊。
賛否がかなりある人ということもあり、別の先輩から「そんな人の本読んでるの」と言われて、部分的に納得もしたのでしばらく中断してた。
けど、猪瀬直樹氏との対談動画で、彼に対してしっかり言うべきことをおっしゃっている姿をみて、東浩紀さんをキャンセルする必要はな...続きを読む
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