東浩紀のレビュー一覧

  • ゆるく考える

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    東浩紀さんはとても頭が良く、弁が立ちます。ですから、東浩紀の主張を人に紹介しようとすると、ニュアンスが大幅にズレるんですよね。ひろゆきや岡田斗司夫ほど分かりやすい言葉を使ったり、簡単に問題を片付けたりしない。言葉の力によって、実践的に世界を変えようとしている人ですから、そこら辺は慎重なんでしょう。言論の安売りをしないからこそ、彼の主張は高度だと言えます。言い方を変えれば、バカには分かるめぇよ、みたいなスタンスだからこそ、彼や彼を支持する空間はいいものが生まれる、そんな感じですか。彼の捲し立てるような早口や、映画"マダガスカル"に出てくるアイアイのモーリスのような仕草、風貌、

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    2026年03月01日
  • 訂正する力

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    ネタバレ

    訂正する力という一見何か分かりにくい能力が、これまでの日本やこれからの世界を照らす力になることが力説されている。

    訂正する力とは、「じつは、〇〇だった」と過去を解釈し直して、未来へとつなげる力のこと。
    訂正する力とは、持続する力であり、聞く力であり、老いる力であり、記憶する力であり、読み替える力であり、民主主義の力であり、ルールを変える力であり、作家性=固有の力であり、幻想をつくる力であり、作為があるのに自然だと思わせる力であり、喧騒の力のことであり、変化を変化として許容しながら一貫性を保つ力のことです。

    読んでいない方は何のことだ?と思うでしょうが、これほどの言い換えを多様な事例、時事と

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    2026年02月23日
  • 訂正する力

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    面白かった!新しいことをやろうとすると前例がないという理由で壁にぶつかりがちだけど、過去との共通項とか共感できる何を足がかりに訂正するスタイルを試してみたいと思った。

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    2026年02月22日
  • ゲンロン0 観光客の哲学

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    読み終わったと言っても、第1部まで。その時点で、当時は続きを読む気力がなかった。出版当初に読んだから、8年以上前かな?今、読み返したら、また違うかも

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    2026年01月28日
  • ゲンロン0 観光客の哲学

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    市民としてではなく、外部から訪れる観光がもたらす偶然性という概念が分かる。

    デモ以外の方法での表現方法という形で「平和と愚かさ」の書籍で実践されている。

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    2026年01月21日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    「欲求」と「欲望」の違いを知った。

    欲求は動物的で、欲望が人間的で他者を必要とするかどうか

    「大人の道徳」の本にも書かれていたが、やはり現代人はやりたい事をする動物的になってきている、と再認識した。

    オタク分析から始まり、ポストモダンへの考察を知る事ができた。

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    2025年11月29日
  • 訂正する力

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    昨年、『訂正可能性の哲学』(ゲンロン)と立て続けに発売されていて気になっていた、東浩紀さんの「訂正」シリーズ。どちらから読もうかと迷った結果、新書のこちらの本から手に取ってみました。

    「訂正する力」とは何か?

    読み進めてみると、「聞く力である」「続く力である」「老いる力である」とたくさん出てきます。どうやら一言で説明するのが難しそうな力です。

    「この状況認識は「脱構築」に似ている」とあり、千葉雅也『現代思想入門』でジャック・デリダの脱構築という考え方もおさらいしながら読み進めていくと、一気に理解が進みました。

    「脱構築」とは、何か対立する場面において、自分が安定していたいという思いに介

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    2025年11月24日
  • ゲンロン0 観光客の哲学

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    ネタバレ

    15 思想の核となるアイデアはいままで言い尽くされている。
    ゆえに哲学書の本質は、そのテーマの新しさにではなく、むしろスタイルや意匠の新しさに存する。
    つまり、いかに語るかという装飾という非本質な部分こそが本質だと言えるし、本質こそが非本質である。
     さらに、言えば、この本質と非本質の定まらなさ・決定不可能性こそが哲学の「本質」だとも言える。

    241とある時代のとある主張は、「新しい思想」というよりも、単にその時代状況の表現だと考えた方がよい時がある。


    26. 「観光」の条件
    労働階級の台頭、大衆社会化、産業主義化。
    ・クックは、観光を通じて大衆を啓蒙し、社会をより良くすることができると

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    2025年10月21日
  • 訂正する力

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    人は過去の過ちを認められなかったり、自分が正しいと思い込んでしまいがち。間違いを認めたり、謝罪したり、考えを変えたりすることは悪として、日常の出来事から政治・社会問題まで軌道修正ができないことは往々としてあること。思想・イデオロギー先行の分断社会だからこそ、今一度立ち止まって、何をもって正しいことなのか訂正可能性を踏まえながら物事を考えることがAI時代の現代において不可欠となる。

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    2025年09月26日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    内容が難しいので完全に理解できていないが、大きな物語からデータベース化された要素を楽しむという変遷について納得できた。

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    2025年07月28日
  • 観光客の哲学 増補版

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    分断する世の中、ナショナリズムとリベラリズムの二極化する世の中で、観光客という「誤配」が世の中をゆるくつなげるという話。グラフ理論の話を出し、誤配がネットワークをつなぎ変えるという論理は非常にわかりやすかった。

    本書では誤配の大事さを説いており、その役割を観光客が担うのではないかという話だった。

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    2025年07月03日
  • 訂正する力

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    あまりにも誤りが許されない(風潮にあると感じられる)のが辛いと日常感じていた時に、本書を手にした。この本は「訂正する力」を提言している。大事なのは「ぶれない」「リセット」の上手いバランスをとること。過去を訂正することなんてざらにあるわけで「じつは・・・だった」にあふれている。過去の解釈を変えて現在に適用することは別におかしな話じゃない。

    作興、特に SNS では一度でも誤るとものすごい非難が来る。そのためにそもそも誤らないように行動することになる。生きづらい、訂正することが許されないし、訂正する余地がないとも言える。つまり過去言ったことにしばられることになる。SNSの過去の言動を切り出して言

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    2025年06月22日
  • 訂正可能性の哲学

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    気になった、自分に刺さった内容をピックアップして感想を記述(本の内容が重厚なので)

    ・リベラル村
    リベラルを追求している結果、結果的にリベラルを許容する意識の高い人だけを集めることとなってしまい、皮肉にもリベラル的な思想から外れてしまっている。これは私も常日頃から感じていた。新の多様性とは、受け入れにくい人すらも受け入れる(というか否定せず、無関心)必要があると感じている。

    ・誤配=訂正可能性
    あらゆることはいずれ訂正される可能性がある。まずはそれを許容する必要がある。共同体とは開かれてもいて、閉じられてもいる。それを誤配によってつなぎかえを行っている。再帰的な保守主義という言葉が素晴らし

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    2025年06月09日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    読みやすさ★★★★☆

    データベースモデルの話がめちゃおもしろい。というか、文章が流れるように読める。
    すごい本だ。

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    2025年05月01日
  • 訂正する力

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    面白かった。
    訂正可能性と交換可能性を行き来することが重要だと言っていて、なるほどなと思う一方どのような場面で訂正が必要になるかはもう少し考えたいなと思った。

    クリプキのクワス算の話で、「クワス算をやってたんだよ」という人は必ず出てくる。
    その場合、その異端者を出禁にするか、ルールを変えるか、運用を変えるかの選択を迫られる。出禁にする=交換の世界。ルールを変える=訂正の世界。

    多様性の時代だし訂正は大事だと頭ではわかってる一方で、
    自分の想定外のものにルールを合わせるのって相当柔軟な思考が求められると思う。

    まだまだ未熟なんだろうなとおもった。

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    2025年04月29日
  • 観光客の哲学 増補版

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    物事を抽象化するという意味合いでの、観光客というスタンスは、この分断が進む時代だからこそ注目しなければならないと思う。
    物事を具体化し、白黒はっきりさせて対立軸を作り、罵り合うような遺恨以外の何も生み出さない議論が増えているが、抽象化によって敢えて曖昧化する事で議論に幅を持たせることの方が、意味のある議論となるように感じる。

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    2025年04月23日
  • 観光客の哲学 増補版

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    理系脳と文系ごころを同時にくすぐる一冊。理系脳を刺激するのは、第5章「郵便的マルチチュードへ」。誤配という鍵概念が、数学の証明を思わせる鮮やかな論理性で解説されている。文系ごころを掻き立てるのは、第8章「ドストエフスキーの最後の主体」。ドストエフスキーの長編作品群を貫く縦のつながりに着目した著者の読みに、なるほどと思った。同章で提示されるドストエフスキー作品の主人公の変遷は、人間としての成長を考える上で、大変プラグマティックである。

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    2025年03月28日
  • 訂正可能性の哲学

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    普段、読書はもっぱら己のスノビッシュな欲望を満たすためにする私だが、本書は一味違った。ページを繰る手が止まらず、時間を忘れて「読書のための読書」に没頭するという貴重な体験をくれた一冊だった。【家族】は、私たちが認識する対象ではなく、むしろ認識の枠組みそのものである。そして、【家族】は一面では堅苦しくあるものの、他方では柔軟さも併せ持つ。その柔軟さを活かすことこそ、人生を生きる上で重要なヒントとなるはずだ。

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    2025年03月28日
  • 訂正可能性の哲学

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    自分と同世代の著者がたどり着いた、人が人らしく生きるために必要な事は何かを、丁寧に、ルソーの思考を軸にした解説が展開される。構成もよく練らせており大変読みやすく、理解し易く書かれていました。「人工知能民主主義」に関する解説は、私の中にも存在したモヤモヤ感を払拭してくれました。個人的には著者の主張は私の考え方に大変近いものでしたので、その意味でも良い頭の整理になった気がします。満足。

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    2025年02月22日
  • 訂正可能性の哲学

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    面白かった。訂正する、ということの価値・意味を、素人にも非常に分かりやすく示してくれている。
    ウィトゲンシュタインの言語ゲームから始めて、人のコミュニケーションが元々持ち合わせている性質からstraightforwardに訂正可能性の意義を見出し、それを公共性や民主主義、政治と結びつけながら、ルソー、あるいは一般意志の解釈へ繋げていく流れが非常に明瞭。個人的には、こうした文脈の中で2010年代を思想史的に位置付けているのも(思想史というのはもっと発展の時間スケールが長いものだと思っていたので)感心した。

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    2024年12月06日