東浩紀のレビュー一覧

  • 父として考える

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    父として考える

    P.17 循環する時間と成長する時間
    あるステイタスのときに特定のコミュニケーションをし忘れると、そのときに意味があった刺激がそうでなくなるので、「だったら時間を有効に使わなくてはいけない」と思うようになりました。(宮台)

    おっしゃる通りです。5,6歳までが決定的に重要な時期だと思いますが、結局そのときは一回しかない。取り返しがつかないわけです。この期間を親としてどう過ごすか。
    これはじつは、大人と対する時にはない感覚なんですよね。むろん来年の宮台さんはいまの宮台さんとちがう存在ですが、しかしたいていは意識しないでコミュニケートしている。大人にとっては、今年も来年も同じ。仕

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    2013年05月23日
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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    ネタバレ

    本書にも言及のある通り、社会と物語との関係について述べたもので、ラノベや美少女ゲームが考察の中心。
    キャラクター小説、データベース消費、まんが・アニメ的リアリズム、ゲーム的リアリズム、想像力の二環境化、自然主義的読解、環境分析的読解、コンテンツ志向、コミュニケーション的志向、文体の半透明性。
    本書で言及される世界に初めて立ち会う人でも分かるくらい説明が丁寧でありつつ、その主張は斬新。
    前半の理論編は個人的にかなり参考になった。
    背景知識が豊富な著者なので説得力がある。宇野氏がゼロ想で批判していた点も見直してみたい。

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    2013年05月14日
  • IT時代の震災と核被害

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    次世代を担う人たちの答え。
    震災当時、震災以前の反省と現状認識、そして将来への課題など素晴らし良い内容がつまってる。

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    2012年11月26日
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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    ネタバレ

    前作よりも刺戟的。
    なるほどキャラクター小説の読み方とはこうか、とひざを打つことしばし。
    もちろん作品の選定に偏りはあるとはいえ。
    さすがあずまん。

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    2012年11月01日
  • IT時代の震災と核被害

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    ルポから思想まで豪華布陣だが、宮台さんの激憤しながらの筆致が鮮やか。『「ファストフードからスローフードへ」と同じく「原子力から自然エネルギーへ」も日本的に勘違いされるでしょう。〈食の共同体自治〉の問題が、食材選択の問題に短絡したように、〈エネルギーの共同体自治〉の問題が、電源選択の問題に短絡するでしょう。(略)原発災害からの学びがその程度で終わってしまうのですか。』pp.384-385. まさにそこなのだ。設計の悪い世論調査と内閣支持率に翻弄されて愚昧な二択に落とし込んではいけない。そこで一般意志2.0の登場なんだろうな。東さんと宮台さんと津田さんは全く方法論が違うけど、震災をきっかけに議論が

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    2012年01月23日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    大塚英志と東浩紀の、4度にわたる対談を収録したもの。
    二人の議論は、さながら紙媒体出版世代の価値観と、ネット世代の価値観のぶつかり合いが見える。大塚英志は「どうして自分が東の主張に納得いかないか」、ということを追求して説明を求め、東浩紀がそれに冷静な返答をしているため、二つの価値観にどのような違いがあるのか、どのような背景の上にそれらの価値観が成り立っているのかが、よく見えるようになっている。
    紙の出版物に触れて育ちながら、ネット世代としても生きる自分が、どちらかに(というか両方に)対して感じていた違和感の原因を探る手掛かりになったと思う。

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    2011年12月01日
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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    「物語」は不定形なものであり、書き方も、読み方も、それが姿を現す場所も、昨今においては、確率論でしかないように僕には思えていたのだけど。

    その考えを大きく覆してくれた、『ゴーストの条件〜クラウドを巡礼する想像力〜』(村上裕一)から遡ることで、本書へと辿り着いた。

    これはもう、東さんかっけー! という気持ちしかない。

    美少女ゲームやキャラクター小説も、実際に自分で触れ、しかもかなり深いところまで入り込んでいるため、統計データで語られるものとは、言葉の熱もまったく違う。

    読んでいるこちらのテンションが上がってくるのは、全体を通して、肯定的な目線で先を見据えて書かれているからだろう。

    本書

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    2011年10月20日
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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    ネタバレ

    「80年代生まれの第三世代オタク」をライトノベルや美少女ゲームあたりから論じていたもの。
    今のその辺がはやってる状況だから、必然的にその消費世代への言及が多かったんでしょうか。

    ちょうど自分の世代の話(どちらかというと男性向けの話が多めでしたが)で面白かったです。
    遥か3の時空跳躍な設定は、男性向けのあたりを参考に作ったのかも知れませんね、と思ったり。

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    2013年09月13日
  • 郵便的不安たちβ

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    『写生文的認識と恋愛』は漱石が直面した矛盾について、その矛盾に漱石がどう対処したのかを論じたもの。

    『存在論的、広告的』は結果的にこれ以上ない『存在論的、郵便的』解説の役割を果たしている。


    巻末の解説で、宇野さんも指摘していたように、デビュー当初のこの頃から最近連載が終了した『一般意志2.0』まで、東さんは同じテーマをひたすら追究していることが伺える。

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    2011年04月06日
  • 父として考える

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     父として、教育、社会、子育てについて対談する。現代社会を鋭くえぐりとって、論議している。つべこべ言わずに読みなさい。

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    2011年03月23日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    東浩紀氏の「動物化するポストモダン」、「ゲーム的リアリズムの誕生」を読んだ上でさらにコンテンツの本質に近づきたくて購入。本書は、東氏が「動物化〜」や「ゲーム的〜」の論の元として挙げる大塚英志氏との対談。今までで最も読みやすい一冊だった。その理由は、渡井が東氏のこれまでの著書やメディア・Twitterでの発信を自分なりに整理しかけた上で開いたこともあるが、本書の対談形式が大きい。大塚氏が執拗にツッコミ→東氏が応戦、という図が自然に論を左右に振ることで読者に分かりやすく読ませている。私は、2人の主張のポイントや違いがかなりクリアになり、これまでの東氏の著書の解説本のような感じで読めた。2人の対談は

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    2011年01月03日
  • 父として考える

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    同時代に父なった同世代として共感できる内容が多かった。論壇でもとがった二人が「父」としての表情に照れている感じが好感もてました。

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    2010年11月01日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    対談の起し本だが、大塚氏と東氏とのやりとりの臨場感が、ものすごい迫力を持って感じられ、引き込まれるように読んだ。

    サブタイトルの「おたく/オタクはどう生きるか」の「おたく」と「オタク」は、大塚氏と東氏の暗喩であろうか。

    両氏の差異が鮮明に現れるのは、書き手(知識人)として、公共性というものに対してにどう向き合っているか、という点であり、大塚氏が自身の文章や発言が公共に対して影響を与えることに自覚的である種の責任を追うべきと考えるのに対して、東氏は公共に対する影響は認めつつもそのような責任は追いきれるものではないとする。

    公共に対する東氏の考えは自分自身の感覚としても理解できるが、最後のと

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    2010年04月04日
  • 日本の歪み

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    自分がいかに浅い知識で物事を考えていたかと思い知らされる。今はとても何かを断定する気分になれない。いっぱい付箋はったけど、振り返るにもちょっと時間が必要だ。

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    2026年02月17日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    言わずと知れた?、名著らしいが、コンテンツが多く出てくるので、その辺がよくわからなかった。まあでも、これをキッカケにCLANNADをやったので、それなりに影響は受けたのだろう。

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    2026年01月28日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    内容として事前知識が無いので読み進めるのには時間がかかったけど、なんとか読めた。オタク文化について詳しく考察していたような気はする。自分自身も動物化しているなあと思いつつ、次の本も読みたい

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    2025年12月30日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    動物的とは欲求、人間的は欲望で駆動すること、そしていわゆるオタクの消費行動は動物的であると言われていて納得感があった。
    全体的には難しくてもう1回読み返したいと思った。
    そして、時代が進んで昨今、著者の思惑通り、ハイカルチャーやサブカルなど区別なしに自由に批評できる時代になってきているように感じた。

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    2025年12月20日
  • 訂正する力

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    過去の間違いを認め、正しく訂正していくことが大切。そういう話かと思ったが、もう少し深い話でした。
    この本では、間違いをただ訂正するだけではなく過去との整合性を保ちながら訂正していく力が大切だと言っています。
    また、興味深い言葉として、「反証可能性と訂正可能性」がでてきました。
    「反証可能性」は現在正しいとされているものは常に反証される可能性にさらされ、反証されるまでは暫定的に正しいものとして扱われるという自然科学の考え方です。
    一方で作者の述べる「訂正可能性」は、一度反証された論を打ち消さないという点で反証可能性とは異なっているというのです。
    この反証可能性と訂正可能性という考え方は今まで自分

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    2025年12月17日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    本人も前置きしている(自分は書きたくなかったとまで言っていたような)ので、わざわざ刺す必要もないが普通に内容が陳腐と感じてしまった。

    東浩紀ということで、何かすごく壮大なもの、メッセージを受け取れるのかと期待して読んだが、
    簡単に言えば、しょぼくないか、、というもので、

    でもそれは勝手な自分の思い込みのせいであり
    逆に言えば、哲学の分野では著名な方でも、専門外の領域に踏み出すとこんなにも泥臭いというか、初歩的なミスを繰り返すのか、という様が生々しく描かれている。
    なので、読んでるとちょっとイライラくらいとんとん拍子に進まない。

    等身大の実体験という感じが、本当に素晴らしい作品なんだなと、

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    2025年12月13日
  • 訂正する力

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    訂正できる力を身につけたいと思った。
    1つの考え方に固執するのでなく、訂正して柔軟で平和に暮らせるように。
    AIが台頭する時代には、人の作家性、この人でなければという部分がより重要視されるという部分も響いた。

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    2025年12月07日