東浩紀のレビュー一覧
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過去の間違いを認め、正しく訂正していくことが大切。そういう話かと思ったが、もう少し深い話でした。
この本では、間違いをただ訂正するだけではなく過去との整合性を保ちながら訂正していく力が大切だと言っています。
また、興味深い言葉として、「反証可能性と訂正可能性」がでてきました。
「反証可能性」は現在正しいとされているものは常に反証される可能性にさらされ、反証されるまでは暫定的に正しいものとして扱われるという自然科学の考え方です。
一方で作者の述べる「訂正可能性」は、一度反証された論を打ち消さないという点で反証可能性とは異なっているというのです。
この反証可能性と訂正可能性という考え方は今まで自分 -
Posted by ブクログ
本人も前置きしている(自分は書きたくなかったとまで言っていたような)ので、わざわざ刺す必要もないが普通に内容が陳腐と感じてしまった。
東浩紀ということで、何かすごく壮大なもの、メッセージを受け取れるのかと期待して読んだが、
簡単に言えば、しょぼくないか、、というもので、
でもそれは勝手な自分の思い込みのせいであり
逆に言えば、哲学の分野では著名な方でも、専門外の領域に踏み出すとこんなにも泥臭いというか、初歩的なミスを繰り返すのか、という様が生々しく描かれている。
なので、読んでるとちょっとイライラくらいとんとん拍子に進まない。
等身大の実体験という感じが、本当に素晴らしい作品なんだなと、 -
Posted by ブクログ
『訂正の力』に続いて、『訂正可能性の哲学』を読みました。
今年に入って、東浩紀さんの著書は3冊目です。
当初、新書である『訂正の力』は『訂正可能性の哲学』の要約なのかと思っておりましたが、(その要素はありつつも)それぞれ独自のストーリー性があるものとして楽しめました。「訂正」を理解するには、どちらも必読だと感じます。
本書は、大きく「家族」について論じる第一部と、「民主主義」について論じる第二部で構成されております。
個人的には第一部が学びが深く、実用的な知識を得られたという実感です。特にアーレントの『人間の条件』も読み進めていることから、東さんのアーレントの読み解きがとてもわかりやすく -
Posted by ブクログ
3年ほど前に半分ぐらいまで貪るように読んで、そこからなぜか積ん読。ようやく再読したものの、前回読んだあたりまでが一番面白かったなという感想。なんだかな。
議論の中心となる概念は2つ、「データベース消費」と「動物の時代」。それぞれ大塚英志の「物語消費」と大澤真幸の「理想の時代」「虚構の時代」を発展的に継承し、現代(95年以降のこと)版にアップデートしたもの。
どちらも非常に使い勝手のよい概念で、思考ツールとして極めて有用。
特にデータベース・モデルに関しては、少なくともこれだけでこの本を読んだ元は取れた、と思うほど。
読みながら現代はどうだろうと考えるのも楽しかった。艦これやFGOは恐ろしい -
Posted by ブクログ
こだわりがあるのだろうが、タイトルが勿体無い。
あるルールの世界で動いているものに、後から違うルールだといちゃもんをつけられても、それが間違いだと論理的に説明することは難しいという話をもとに、我々はなんのゲームをプレイしているかわからない、ゲームが成立するには観客や評価を必要とする、評価されて初めてそのプレイの価値が定まる、すなわち物事の意味や価値は後から訂正されうるとする。
我々の人生もすべて思いがけないものの連続で、その意味は常に訂正されうる。人間万事塞翁が馬を哲学的に言っているようにも思えた。
例示としてとても興味深かったのは、エマニュエルトッドさんの家族形態と社会体制の因果。これ