東浩紀のレビュー一覧

  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    少し前の本ですが、学びある。

    動物の世界は必然性の世界であり、
    アルゴリズムが支配する世界であり、
    強いつながりの世界である。
    それは友達を作りたいなと思ったら自分と趣味の合う人たちを探してオフ会をやる世界です。

    人間が人間らしいと思っているものの多くは誤作動の結果起きている。
    だから人間らしい感情は根拠づけたり設計したりするものではない。
    人間のコミュニケーションには誤作動がすごく多くて、その誤作動こそが我々の自由や生きているという事実を支えている。
    だから、それをなるべく潰していくというのはまずいと思います。
    そうした誤作動をどうこれからの社会に組み込んでいくかという話になると思います

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    2024年06月30日
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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    自身もオタクであり、何となく肌感覚として『萌え』が分かる側の人間なのでそこそこの実感を伴って読めた。二次創作やメディアミックス等、マルチに展開する現状のサブカルチャーを文学的 もとい作者の恣意性ではなく環境に基づいて分析したという点が画期的なのだろうか。
    筆者はメタ物語性という言葉を多用し、読者=プレイヤーのメタレベルを前提とした作劇の為されている(作者が意図していなかったとしても、結果的にそうなっている)作品を幾つか例として挙げている。この読者としての自意識が文学の批評に参入してくる点については、昨今の『推し活』的な文化にも通ずるものがあるのではないか。『推し活』は対象を『推す』こと自体が目

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    2024年06月11日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    ポストモダンで読み解くオタク文化の本。「大きな物語」に支えられた時代が終わり、「物語消費」から「データベース消費」に移行していくと指摘している。

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    2024年05月15日
  • 日本の歪み

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    この辺りの『知』に触れると、過去に学んだ日本史や日常見るニュースは、いかに表層だけしか見ていないかがわかる。


    明治維新と第二次世界大戦で、2度価値観を変えねばならなかった日本。
    うまく新陳代謝したわけでは無く、それもまたやむなしと受け入れたものの歪みの上に構築さ、矛盾に満ち成熟せずに時間だけがたって、国力がどんどん落ちている。
    果たして未来はあるのか⁉️


    【怖い話】
    ここ30年で世界の昆虫が8割減ったらしい。人口減と原因は同じ。

    南海トラフ地震、首都圏直下型地震が起きて日本の経済が壊滅的にダメージを受けたら、巨額の資金わ中国に頼らざるを得なくて、属国になるしかない。

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    2024年05月05日
  • 訂正可能性の哲学

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    - 民主主義の本質=訂正し続けるということ
    - クリプキ『ウィトゲンシュタインのパラドックス』で出したクワス算の例
    - 人間の作り出した定義は曖昧で、絶対的に正しいとは言えない
    - 成田悠輔や落合陽一らは実は素朴なルソー主義者であり、そこには一般意志を訂正できる可能性はない(人工知能民主主義)
    - ルソーの一般意志=絶対的に正しいもの、自然にも重ねられる
    - 全体意思(個人の意思の集合)とは違うもの
    - 一般意志の「訂正」は不可能に思われる
    - ルソーの小説『新エロイーズ』を読み解き、「訂正可能性」を探る
    - サン=プルーとジュリ

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    2024年05月02日
  • 観光客の哲学 増補版

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    分断が進み、友―敵しかないような現代にあって、いかにして連帯は可能か。ポストモダンの動物化のなかで、どうしたら人間でいられるか、社会を少しでもましにできるか。実に現代的な課題に、まじめに向き合ってゲンロンを展開する。そのベタな姿勢には称賛しかない。あとは、この観光客的な連帯を、どう実装するかだ。

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    2024年04月30日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    オタクの出現を【大きな物語】が失われた後の【ポストモダン】で捉えている。
    出版から20年以上が経ち、【オタク】という言葉の使われ方も意味合いも変化しつつあるがそれでもその本質は変わっていない。今でも読むべき名著。

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    2024年04月14日
  • 日本の歪み

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    この本の題名は『日本の歪み』ですが、もう少し丁寧に言うと「戦後日本の歪み」です。東さんが戦後論を提示して、養老先生に意見を聞くという内容になっています。茂木さんはときどきTwitterと同じ人とは思えないくらい、養老先生の話に上手に補助線を引いています。
    この「戦後日本の歪み」を簡潔に表現するなら、日本の文化の上にアメリカ主義を継木してしまったことです。そこに無理があった。しかし、経済発展によりそれが「上手く行った」と見なされ、後戻りできなくなった。そのディレンマが歪みの正体だというわけです。
    もちろん、こうしたディレンマは初めてじゃない。明治維新がそうだったし、古くは中国との関係がそうでした

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    2024年04月06日
  • 日本の歪み

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    さまざまなテーマでの対談は、とても刺激的で興味深かったです。私には難しい部分が多かったですが、勉強になりました。

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    2024年03月18日
  • 観光客の哲学 増補版

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    ネタバレ

    師匠から、読んでみてほしいと言われた一冊。

    賛否がかなりある人ということもあり、別の先輩から「そんな人の本読んでるの」と言われて、部分的に納得もしたのでしばらく中断してた。
    けど、猪瀬直樹氏との対談動画で、彼に対してしっかり言うべきことをおっしゃっている姿をみて、東浩紀さんをキャンセルする必要はないと思い再開。
    (ただ、東浩紀さんによる過去の問題あった言動をすべて無しにするわけではないことはご理解いただきたい。この人の言葉に向き合ってみてもいいかもと思っただけである。)

    400頁あり、(後述する通り「ゆるく」はしているものの)私の勉強不足もあるので、そこそこ難しくは感じた。
    哲学的なバック

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    2024年03月15日
  • 観光客の哲学 増補版

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    観光客=誤配=他者といった認識。

    意図しない偶発性が生み出す関係に基づく、グローバリズムとナショナリズムの二者択一ではなくて、新しいアイデンティティを。そこには政治的なや経済的なつながりではなく、「憐れみ」のような感情的なものに促される連帯がある。

    過去の哲学者や事象による思想を乗り越えようという試みは、哲学入門書を読んでいるだけでは味わえない生の哲学という感触で読み応えがある。同時に、過去の思想に(著者の解釈を織り込んであるだろうが)も多角的に触れることができるのは個人的に有益。ここから興味の幅が広げることができるのさ。

    姉妹編「訂正可能性の哲学」も早速読み始めよう。


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    2024年02月12日
  • 訂正可能性の哲学

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    『観光客の哲学』の続編である本書は前書の主張を引き継ぎつつ新たに”訂正可能性”という概念にポジティブな可能性、それは究極のところ、民主主義社会における新たな可能性を見出す。

    本書の主張は、末尾に収められた以下のようなテクストで要約される。

    ”だからぼくたちはけっして、民主主義の理念を、理性と計算だけで、つまり科学的で技術的な手段だけで実現しようとしてはならない”(本書p326より引用)

    ”ぼくたちはつねに誤る。だからそれを正す。そしてまた誤る。その連鎖が生きるということであり、つくるということであり、責任を取るということだ”(本書p343より引用)

    前著の『観光客の哲学』では「敵か味方

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    2024年01月14日
  • 日本の歪み

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    養老孟司、茂木健一郎、東浩紀による鼎談。3人の議論は噛み合っているようで噛み合ってないような。東さんだけが何とか議論を前に進めようとしている感じだけど、養老さんは超然としていて受け流す感じ。自然のように捉える姿勢が徹底していて人為的なものに対する価値が著しく低いのだろう。
    このあたり、いまの新自由主義とリベラル的な価値観の狭間での行動の難しさを表現してしまっているような気がした。

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    2023年12月12日
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅

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    言葉→メタ化する、抽象化する×

    旅(リアル)→言葉では表象不可能なもの/科学的には言語化できない痛み(ホロコースト等)を空間として認識させ、自己の中に表象可能なものとして受け取らせる。(感情を操作する)◯

    検索エンジンに支配された固定的な人生から脱するためにも、自らの検索ワードを増やす→記号を旅するために現実を旅する

    「モノ」→弁証法的な記憶の書き換えに抵抗する。

    ————————————-
    ネット→強い絆を深める(身近な交友関係、興味関心を強固なものにする)△
    旅→「無責任な弱い繋がりを増やす。」◯
    →偶発性に頼り、計画性を棄てる人生
    ⇄移動は人類を

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    2023年12月09日
  • 観光客の哲学 増補版

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    4章 二層構造 が見事。
    人間の層、政治、理性、ナショナリズム
    動物の層、経済、欲望、グローバリズム
    の対比と「共存」の時代という認識。

    順番を違えて、訂正可能性の哲学から読んでしまったが、確かに訂正可能性の哲学で本書はひとまとまりの結論を出すつくりになっていた。

    第6章の家族以降が軽快、発散的。その分、骨太さはない。

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    2023年12月10日
  • 日本の歪み

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    東大卒3人による対談。時々小難しいことを言う笑。
    養老さんみたいに、あいつなら何言っても許される。その域に達したいもんです。
    だって日本に大地震がきて、復興するには中国の属国になるしかないなんて言ったら「炎上」間違いなし。

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    2023年12月09日
  • 日本の歪み

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    日本で生きるなかで「これって違うんじゃない?」と思うような違和感や歪みが、指摘・言語化されてるから読んでいてスッキリする。
    3者それぞれの思想や主張も強いが、客観的に見た意見もしっかり入ってるからバランスが良く読み易い。そして読み応えもある。
    議論の余地がある話題が多いからこそ、読みながら自分の意見を考えたり、思考を深めることが出来る、とても考えさせられる本。

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    2023年11月26日
  • 日本の歪み

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    歪みについての考察。さくさく議論が進むので読みやすかったです。

    西郷隆盛が日本の歪みを背負い、最期を迎えたという見方を興味深く読みました。

    また、「何歳の時に何を経験したかという心の地層としての世代論」という整理がおもしろく、これからの自分のものの見方に活用していこうと思いました。

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    2023年10月31日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    「訂正する力」を読んで、ゲンロン友の会に興味を持って、入ろうかどうしようかと思って参考にしようと買ったのだが、結局先に友の会に入会してから読むことになった。「訂正する力」の実践版のような感じで読めた。

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    2023年10月26日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日