東浩紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3年ほど前に半分ぐらいまで貪るように読んで、そこからなぜか積ん読。ようやく再読したものの、前回読んだあたりまでが一番面白かったなという感想。なんだかな。
議論の中心となる概念は2つ、「データベース消費」と「動物の時代」。それぞれ大塚英志の「物語消費」と大澤真幸の「理想の時代」「虚構の時代」を発展的に継承し、現代(95年以降のこと)版にアップデートしたもの。
どちらも非常に使い勝手のよい概念で、思考ツールとして極めて有用。
特にデータベース・モデルに関しては、少なくともこれだけでこの本を読んだ元は取れた、と思うほど。
読みながら現代はどうだろうと考えるのも楽しかった。艦これやFGOは恐ろしい -
Posted by ブクログ
こだわりがあるのだろうが、タイトルが勿体無い。
あるルールの世界で動いているものに、後から違うルールだといちゃもんをつけられても、それが間違いだと論理的に説明することは難しいという話をもとに、我々はなんのゲームをプレイしているかわからない、ゲームが成立するには観客や評価を必要とする、評価されて初めてそのプレイの価値が定まる、すなわち物事の意味や価値は後から訂正されうるとする。
我々の人生もすべて思いがけないものの連続で、その意味は常に訂正されうる。人間万事塞翁が馬を哲学的に言っているようにも思えた。
例示としてとても興味深かったのは、エマニュエルトッドさんの家族形態と社会体制の因果。これ -
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Posted by ブクログ
2011年の『一般意志2.0』の訂正。
一般意志は「小さな社会」、その対話で補われる。
・クリプキによるウィトゲンシュタインの言語論の読みなおし:あらゆる規則、意味の一貫性は、それを生み出した行為に依存して、未来の他者に遡行的に産出されるものに過ぎない。
→規則や意味の一貫性なるものが、人が誰を仲間だと思うか、それぞれの共同体の境界を決める判断と不可分に結びついている。
※「家族」を、ウィトゲンシュタインの言語ゲームに参加するプレーヤーの共同体と定義するには、参加と排除のハードルが異なるのでは。
・固有名は、その定義を遡行的に訂正することができる。
・人間はそもそも、理想社会の到来にそ