東浩紀のレビュー一覧

  • 訂正する力

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    暫定的に最も正しい答えを有する自然科学と異なり、人文系の学問はつねに新たな視点から再解釈(=訂正)することを目指す。
    それが常に古典を研究し続けられる理由である。

    人文系の学問が何をやっているのかということについて、自分の学生自体に説明をつけられた気がしてよかった。

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    2025年07月29日
  • 訂正する力

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    変わること、持続する力。併存を認め変わっていくこと、凝り固まらないこと。この柔軟さが未来を作ることもあること。自分で自分を縛り上げないこと。取り替えのきかない「固有性」を持つこと。かわいげ。意味のない二項対立は幼稚。

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    2025年06月26日
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

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    いまだ20世紀と変わらない西洋の独善を体現したようなアタリは論外としても、4名の「西洋」知識人達の議論には特に目新しい視点がみられない(トッドもこの時点では露ウ戦争へのスタンスを明確にしていない)。唯一ミラノビッチにはやや未来に開かれた現実主義のようなものが感じられたくらいか。
    一方で、その後を受けた日本の論者達の議論には共感する部分が多かった。特に小川さやか氏の途上国やインフォーマル経済に視点を置いた議論には、世界の広さや本当の多様性について考えさせられる。

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    2025年06月18日
  • 訂正する力

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    明確な正解がない時代において、0 か1の極論に固執するだけでは前に進めない。だからこそ、今この「訂正する」が大事だと感じました。
    これは過去をバッサリ切り捨てることでなく、過去との一貫性の中で、現実に合わせて過去の解釈も含めて変化させていくこと。
    日本の未来だけでなく、我々個人にとっても、課題を乗り越え、これからの時代を生き抜いていくために必要なスキルだと思いました。

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    2025年06月14日
  • 訂正する力

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    新書なので平易な文章でまとめてくれはいるが、それでもその思想の深淵には踏み込めないもどかしさがある。微妙なニュアンスで差異が生じる「歴史修正主義」と「訂正する力」の明確な区別が自分の中で説明しきれていない。

    「組織・組合」の重要性を説いているのが新鮮であった。このご時世、人間関係がどんどん希薄になっているという常識の反面、一部のコミケや独特なサークルなんかは今も活動盛んなのかもとか考える。そのような組織で「余剰な情報」を相互提供しあえる関係性って、「私」というアイデンティティが育まれ人生が豊かになりそうー。

    ともあれ、ポストモダンの脱構築にも通ずる点も感じるし、自分ごとに引き戻してみると二

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    2025年05月22日
  • 観光客の哲学 増補版

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    普段哲学書を読まないせいか、1回一通り読んだだけでは理解できないことばかりだった

    ルソーやロシアのドフトエスキーなど、著名な思想家や作家を引き合いに出して解説してた

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    2025年05月05日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    事業をやっていると身につまされるような話ばかり。観客を育てるということ、大変ハッとした。文化の総体として捉えることの大切さ。

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    2025年05月03日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    ゲンロン創業からの紆余曲折を隠すことなく、東浩紀氏の代表としての反省を含めて赤裸々に綴った一冊。
    様々な組織に共通するようなエピソードがここでもなんだな。
    人との関わり方も、オルタネイティブであるというスタンスでいるためにも、苦渋の決断もあったりと生々しい。
    東氏含めて存在自体は知っていたが、これまであまりゲンロンの活動を見てきてなかったので、ちょっとこれからフォローしてみたい。

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    2025年04月17日
  • 訂正する力

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    ひとまず読み終わった。また土日にまとめようかと思うけど、色々とターニングポイントに立っている自分にとっては面白い本だったな。ただ政治色が後半強いのでちゃんと身構えながら読まないと混乱した。

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    2025年04月14日
  • 観光客の哲学 増補版

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    たいへんおもしろく、そして難しい本だった。政治と経済の両方に行き詰まりがある中でこれからは興味本位でものごとを知るような、観光客の概念がヒントになる。

    日常から切り離されたところに移動し、そこで偶然出会った何かを日常に持ち帰るような流れが生じることで、既存社会への抵抗ができるのではないか。それをやるには、今の世の中はあまりにも偶然性からかけ離れたところにいると思った。

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    2025年03月13日
  • 訂正可能性の哲学

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    2011年の『一般意志2.0』の訂正。
    一般意志は「小さな社会」、その対話で補われる。

    ・クリプキによるウィトゲンシュタインの言語論の読みなおし:あらゆる規則、意味の一貫性は、それを生み出した行為に依存して、未来の他者に遡行的に産出されるものに過ぎない。
    →規則や意味の一貫性なるものが、人が誰を仲間だと思うか、それぞれの共同体の境界を決める判断と不可分に結びついている。

    ※「家族」を、ウィトゲンシュタインの言語ゲームに参加するプレーヤーの共同体と定義するには、参加と排除のハードルが異なるのでは。

    ・固有名は、その定義を遡行的に訂正することができる。

    ・人間はそもそも、理想社会の到来にそ

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    2025年02月09日
  • 訂正する力

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    ネタバレ

    訂正する力という観点で社会課題に切り込んでいくのが面白い。
    政治、メディアのあり方などよくよく考えてみると非を認めない、変わってはいけない、貫き通さなくては。という姿勢が停滞を生んでいる。
    テーマ自体は政治など非常に大きいところを扱っているが、私自身も変化に対応しながら訂正できる人でいたい。

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    2025年10月13日
  • 日本の歪み

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    日本の歪みは、明治維新後の急速な西洋化だけにあらず、日本人の国民性や言語に宿る意識、文化にもありそうだと思った。
    養老孟司氏の戦争から戦後に起きたさまざまな出来事への感想がサラッとしていて面白い。

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    2024年09月21日
  • 郵便的不安たちβ

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    ネタバレ

    大学、大学院と哲学をやった割には哲学を知らない(というか分からなかった)私。いまだに淡い憧憬を持ち続けています。

    他方で自分を疑うようにもなりました。

    若い頃よく単館上映映画をよく見ていたのですが、自分が映画好きだったのか、映画好きな自分が好き(映画好きと言いたいだけ)だったのか。今となっては良く分かりません。

    哲学についても同様。哲学をやっていますと言いたかっただけだったのか?と。

    そのなかで、現代思想というかフランス系は最も分からん、というか触れてみる気すらしなかった分野でした(です)。そこに燦然と輝くエース東氏。

    彼の著作、以前恐る恐る手を出してみたら、ちょっと面白い。

    で、

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    2024年09月19日
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

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    コロナ禍とウクライナ戦争で、世界の経済のグローバル化は減速した。だが、世界の経済のグローバル化はこれからも持続していくだろうという。SNSが普及して、これからに必要なのはリテラシー教育らしい。「未来の自分に利他的になろう」というメッセージには共感した。急速に物事が変化していく時代に、生涯学び続ける姿勢を持ちたいと思った。

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    2024年09月18日
  • 訂正可能性の哲学

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    硬直した議論が蔓延る日本や世界の思想界では数少ない、思考を柔軟にしてくれる本
    「知」の巡りが少しでもよくなることを期待

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    2024年07月02日
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    少し前の本ですが、学びある。

    動物の世界は必然性の世界であり、
    アルゴリズムが支配する世界であり、
    強いつながりの世界である。
    それは友達を作りたいなと思ったら自分と趣味の合う人たちを探してオフ会をやる世界です。

    人間が人間らしいと思っているものの多くは誤作動の結果起きている。
    だから人間らしい感情は根拠づけたり設計したりするものではない。
    人間のコミュニケーションには誤作動がすごく多くて、その誤作動こそが我々の自由や生きているという事実を支えている。
    だから、それをなるべく潰していくというのはまずいと思います。
    そうした誤作動をどうこれからの社会に組み込んでいくかという話になると思います

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    2024年06月30日
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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    自身もオタクであり、何となく肌感覚として『萌え』が分かる側の人間なのでそこそこの実感を伴って読めた。二次創作やメディアミックス等、マルチに展開する現状のサブカルチャーを文学的 もとい作者の恣意性ではなく環境に基づいて分析したという点が画期的なのだろうか。
    筆者はメタ物語性という言葉を多用し、読者=プレイヤーのメタレベルを前提とした作劇の為されている(作者が意図していなかったとしても、結果的にそうなっている)作品を幾つか例として挙げている。この読者としての自意識が文学の批評に参入してくる点については、昨今の『推し活』的な文化にも通ずるものがあるのではないか。『推し活』は対象を『推す』こと自体が目

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    2024年06月11日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    ポストモダンで読み解くオタク文化の本。「大きな物語」に支えられた時代が終わり、「物語消費」から「データベース消費」に移行していくと指摘している。

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    2024年05月15日
  • 日本の歪み

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    この辺りの『知』に触れると、過去に学んだ日本史や日常見るニュースは、いかに表層だけしか見ていないかがわかる。


    明治維新と第二次世界大戦で、2度価値観を変えねばならなかった日本。
    うまく新陳代謝したわけでは無く、それもまたやむなしと受け入れたものの歪みの上に構築さ、矛盾に満ち成熟せずに時間だけがたって、国力がどんどん落ちている。
    果たして未来はあるのか⁉️


    【怖い話】
    ここ30年で世界の昆虫が8割減ったらしい。人口減と原因は同じ。

    南海トラフ地震、首都圏直下型地震が起きて日本の経済が壊滅的にダメージを受けたら、巨額の資金わ中国に頼らざるを得なくて、属国になるしかない。

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    2024年05月05日