東浩紀のレビュー一覧

  • ゲンロン0 観光客の哲学

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    いま現代社会に感じている違和感を明快に解き明かしてくれる。それだけではなく、そんな社会とどう向き合っていけば良いのかまでも、ヒントを与えてくれる、そんな本だった。

    第一部終盤、ローティの考えに対する著者の考察が面白かった。
    「たまたま目の前に苦しんでいる人間がいる。ぼくたちはどうしようもなくそのひとに声をかける。同情する。それこそが連帯の基礎であり、「われわれ」の基礎であり、社会の基礎なのだとローティは言おうとしている」

    この《たまたま》にこれからのヒントが隠されているのではないか。

    とても面白かったです。

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    2019年05月13日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    とても面白いけども、疑問も色々と湧いてくる。
    ちょっと極端に過ぎるところもある。
    今の情報化社会の過大評価もある。
    なぜ人文系が、記号論か、時代に対応できないのか、それは、世の中の多様化、というか、多様性の顕在化、に、答えられないからではないのか。

    情報記号論を考えていくにあたって、バロック記号論まで遡らなければ、というものの、本当にそこまででいいのだろうか?
    メディアを、アナログメディアやデジタルメディアとして、写真、映画、ウェブにしてるけど、書物だってメディアなわけで、そこが最後まで気持ち悪い。
    書物をメディアと考えてないので、コンピュータの構想されたバロック記号論を遡る原点としてるけど

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    2019年05月05日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    人間が作り出した記号は、インターフェイスを通じて機械と交流するものになった。機械のために変換した記号ゼロイチが人間社会に逆流して侵食、感染していく中で、人文学が果たす役割と自由について。

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    2019年04月30日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    衝撃の一冊だった。情報学環で石田先生の授業を受けたこともあったので懐かしくもなった。閉塞が叫ばれる、思想界ひいては人文学であるものの、石田先生が接続を試みる脳神経学的アプローチは思想に新たなアクチュアリティを付与する。

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    2019年04月27日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    フロイトの再解釈からつながる記号の逆ピラミッド面白いわぁ。本の中でもツッコミ入ってたけど第3講義の後半を先に読んだ方が全体像がわかる笑

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    2019年04月20日
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    多数のジャンルの話をまとめてくださっているので、自分の好奇心の幅が広げる、とても良い機会となりました。
    特に資本主義のお話や、アートのお話。デザインではなくアートというジャンルが私にとってはとても新鮮でした。改めて、勉強したくなりました。

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    2019年03月22日
  • ゲンロン0 観光客の哲学

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    これは、哲學書というよりそれ以前に、批評である。
    それは著者の『存在論的郵便的』『動物化するポストモダン』『一般意志2.0』の自注と(內容だけをみると)言えなくはない。これは、自著の単なる「解題」ではないか、と。
    しかし解題という言葉には、強靭な自己批判といういみも含まれるとすれば、東氏ほど「現在」を語るにふさわしい書き手はいないのではないか。

    射程の広い思考をもった理論家ともいえる。カント及び、ヴォルテール、そして、20世紀の政治哲學三人、シュミット/コジェーブ/アーレント。
    最後に、ネグリ+ハート、そして、ローティーと、振れ幅の広い思想家を、精確に分析する手管は、淒みがある。

    さて、他

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    2019年02月17日
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅

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    「統計的な最適を考えるのではなく、偶然に身を曝せ」

    ネットの評価経済社会が強いるどぶ板選挙のような体力勝負の消耗戦に身を賭すのではなく、環境を変えインプットを変えることによってアウトプットが変わる可能性に賭けよ。

    消耗戦の中からは本当に新しいコンテンツ、本当に素晴らしいコンテンツは出てこない。そこから離れ、ゆるやかに流れる時間のなかに身を置くために、旅が必要なのだ。

    入門書として書いてある通り、非常に読みやすく示唆に富む内容であったし、これからの生き方を変えるほどの影響を受けた。まだまだ噛み砕くのに時間はかかりそうだが、また読み返したい。最後に仮に賭けに失敗してしまってもあずまんはこう

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    2018年05月25日
  • ゲンロン0 観光客の哲学

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    最の高。哲学とか思想とか興味ないって人も、読むべき教養書。
    このよくわかんない世の中と、自分の生き方との接点って何なのか?を、意外な切り口からグイグイ掘っていって、示唆をくれる。
    もっと、偶然を楽しんで生きていこう。
    哲学や思想って、こんなダイナミックでおもろー!なのか、と気付かせてくれる一冊。

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    2018年03月10日
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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    動物化するポストモダンの延長で今それを体現している文学について書いてある本。ライトノベルや今の前衛的な作品のメタさゲーム世代の感覚や感性がよくわかると思う。結構な射程のある本だと思うし随分とスッキリした。

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    2017年12月18日
  • ゲンロン0 観光客の哲学

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    偽善で空想的だったリベラルはもはや存在しないが、政治と経済、国民国家と帝国、ナショナリズムとグローバリズム、コミュニタリアニズムとリバタリアニズム、この対立のどこかに身を置く、のではなく、「第4の道」を見出すための本。
    その道は、連帯しないのが連帯、と言うただデモするだけの否定神学的なマルチチュードではなく、書名にもあるように何らかの「繋ぎ換え=誤配」を産み出しうる『郵便的マルチチュード』である観光客だ、と言う話。
    そしてこの「観光客」も単なる観光客という意味だけではなく、同じく郵便的マルチチュードと考えることが出来る「家族」も含まれるもの。
    本書の最後がドストエフスキーを通して家族を捉え治す

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    2017年06月24日
  • セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題

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    まとめ

    ○かつての文学
    ・現実で生きる人々の喜びや苦悩を汲み取り、作品表現として昇華するという役割
    =社会や政治をふまえたうえでの創作が価値を持っていた
    ・文学と社会が「公共的」な関係を持っていた

    ○現代の文学
    ・現代の社会はあまりに複雑で、わたしたちはもはや社会全体をうまく見渡すことさえできない(世界から切り離されている)
    ・あらゆる創作物が「現実逃避」として求められている
    ・記号的・キャラクター思考
    ・現実から遠いものとしての虚構群である
    ・想像界と現実界が短絡し、象徴界の描写を欠く(例・個のボーイミーツガールを、「世界の終わり」や「この世の危機」といった大きな問題と直結させる)
    ・細

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    2017年05月31日
  • ゲンロン0 観光客の哲学

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    わかりやすさがすごい。
    ラカンの解説ではじめていっている意味がわかった文に出会った。
    論理が明確。

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    2017年05月01日
  • 戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島

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    3人とも今の日本を憂いている。危機感を持っている。日本がアメリカの属国的な立ち位置から脱却し、真の独立性を取り戻すために安易な国家主義的ナショナリズムに走るのではなく、保守主義の神髄を説く。

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    2016年09月19日
  • 戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島

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    宮台真司を見直すことが出来たのが最大の収穫。結局現在は右も左も迷走しているというのは同意。どうしても悲観的になってしまうね。

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    2015年11月16日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    対談形式だから読みやすいし、いろいろ注釈が付いていてわかりやすかったです。
    学校関係者に1番読んで欲しいなと思いました。
    そして子どもたちのことを考えられるように。

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    2015年08月22日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    これは、「さすが乙武さん」と唸ってしまうような、そうそうたるメンバーとの対談を集めた本。あえて言えば、ちょっとキャッチ―なひとばかり集めすぎている感はあるけど、これでも十分これからの日本を考えるためのきっかけは与えられるんじゃないかと思う。

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    2015年08月10日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    とても刺激を受けた。
    考えること、さらにその後、行動すること。
    久々に刺激を受けてやる気になった。

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    2015年04月30日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    乙武さんは聞き上手な人ですね。乙武さんを前に対談相手の人は割合にリラックスして、でもきちんと言いたいことをわかりやすく伝えていたと思います(伝わってきました)。対談相手と乙武さんの個性がよく出ていた本だと思いました。

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    2015年01月17日
  • 社会不満足 ―乙武洋匡 対談

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    乙武氏のインタビューは、対談相手に対する敬意と理解に満ちていて、かつ和やか。個々の特性を引き出す対談のそれぞれが内容的に深く絡み合っていて、今の社会がどうなっていて、これからの社会に何が必要なのか示唆するかのよう。でいて、読みやすい。巻末の鼎談は、生で聴いた身としては、広く知れ渡ることが嬉しいような、あの場を共有した人たちだけの贅沢な秘密が解かれて悔しいような。

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    2014年12月13日