東浩紀のレビュー一覧

  • 観光客の哲学 増補版

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    分断する世の中、ナショナリズムとリベラリズムの二極化する世の中で、観光客という「誤配」が世の中をゆるくつなげるという話。グラフ理論の話を出し、誤配がネットワークをつなぎ変えるという論理は非常にわかりやすかった。

    本書では誤配の大事さを説いており、その役割を観光客が担うのではないかという話だった。

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    2025年07月03日
  • 訂正する力

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    あまりにも誤りが許されない(風潮にあると感じられる)のが辛いと日常感じていた時に、本書を手にした。この本は「訂正する力」を提言している。大事なのは「ぶれない」「リセット」の上手いバランスをとること。過去を訂正することなんてざらにあるわけで「じつは・・・だった」にあふれている。過去の解釈を変えて現在に適用することは別におかしな話じゃない。

    作興、特に SNS では一度でも誤るとものすごい非難が来る。そのためにそもそも誤らないように行動することになる。生きづらい、訂正することが許されないし、訂正する余地がないとも言える。つまり過去言ったことにしばられることになる。SNSの過去の言動を切り出して言

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    2025年06月22日
  • 訂正可能性の哲学

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    気になった、自分に刺さった内容をピックアップして感想を記述(本の内容が重厚なので)

    ・リベラル村
    リベラルを追求している結果、結果的にリベラルを許容する意識の高い人だけを集めることとなってしまい、皮肉にもリベラル的な思想から外れてしまっている。これは私も常日頃から感じていた。新の多様性とは、受け入れにくい人すらも受け入れる(というか否定せず、無関心)必要があると感じている。

    ・誤配=訂正可能性
    あらゆることはいずれ訂正される可能性がある。まずはそれを許容する必要がある。共同体とは開かれてもいて、閉じられてもいる。それを誤配によってつなぎかえを行っている。再帰的な保守主義という言葉が素晴らし

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    2025年06月09日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    読みやすさ★★★★☆

    データベースモデルの話がめちゃおもしろい。というか、文章が流れるように読める。
    すごい本だ。

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    2025年05月01日
  • 観光客の哲学 増補版

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    物事を抽象化するという意味合いでの、観光客というスタンスは、この分断が進む時代だからこそ注目しなければならないと思う。
    物事を具体化し、白黒はっきりさせて対立軸を作り、罵り合うような遺恨以外の何も生み出さない議論が増えているが、抽象化によって敢えて曖昧化する事で議論に幅を持たせることの方が、意味のある議論となるように感じる。

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    2025年04月23日
  • 観光客の哲学 増補版

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    理系脳と文系ごころを同時にくすぐる一冊。理系脳を刺激するのは、第5章「郵便的マルチチュードへ」。誤配という鍵概念が、数学の証明を思わせる鮮やかな論理性で解説されている。文系ごころを掻き立てるのは、第8章「ドストエフスキーの最後の主体」。ドストエフスキーの長編作品群を貫く縦のつながりに着目した著者の読みに、なるほどと思った。同章で提示されるドストエフスキー作品の主人公の変遷は、人間としての成長を考える上で、大変プラグマティックである。

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    2025年03月28日
  • 訂正可能性の哲学

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    普段、読書はもっぱら己のスノビッシュな欲望を満たすためにする私だが、本書は一味違った。ページを繰る手が止まらず、時間を忘れて「読書のための読書」に没頭するという貴重な体験をくれた一冊だった。【家族】は、私たちが認識する対象ではなく、むしろ認識の枠組みそのものである。そして、【家族】は一面では堅苦しくあるものの、他方では柔軟さも併せ持つ。その柔軟さを活かすことこそ、人生を生きる上で重要なヒントとなるはずだ。

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    2025年03月28日
  • 訂正可能性の哲学

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    自分と同世代の著者がたどり着いた、人が人らしく生きるために必要な事は何かを、丁寧に、ルソーの思考を軸にした解説が展開される。構成もよく練らせており大変読みやすく、理解し易く書かれていました。「人工知能民主主義」に関する解説は、私の中にも存在したモヤモヤ感を払拭してくれました。個人的には著者の主張は私の考え方に大変近いものでしたので、その意味でも良い頭の整理になった気がします。満足。

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    2025年02月22日
  • 訂正可能性の哲学

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    面白かった。訂正する、ということの価値・意味を、素人にも非常に分かりやすく示してくれている。
    ウィトゲンシュタインの言語ゲームから始めて、人のコミュニケーションが元々持ち合わせている性質からstraightforwardに訂正可能性の意義を見出し、それを公共性や民主主義、政治と結びつけながら、ルソー、あるいは一般意志の解釈へ繋げていく流れが非常に明瞭。個人的には、こうした文脈の中で2010年代を思想史的に位置付けているのも(思想史というのはもっと発展の時間スケールが長いものだと思っていたので)感心した。

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    2024年12月06日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    ゲンロン、シラスの取り組み、そしてこの取り組みを本にまとめたことについては、本当に尊敬している……ホモソーシャルから抜け出たようには見えないけど……

    「ゲンロンはたしかにぼくがつくった。
    でもぼくのためのものではない。
    「ぼくみたいなやつ」のためのものでもない」
    p222引用

    「特定のトピックに焦点をあてて、無理に「最先端」のシーンを演出するようなことをしていません。
    ぼくがその場その場で関心をもった方々、関心をもった主題を集めている」
    「言い換えれば、ぼくは自分の関心が自分だけのものであること、自分が孤独であることを受け入れたわけです」
    p223引用

    「「ぼくみたいなやつ」はぼくしかい

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    2024年11月18日
  • 訂正可能性の哲学

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    人は長く一貫性や包摂性を探していき続ければ、直感的には本書で編まれた言葉の場所に辿り着く、そんな普遍性と、これまでの哲学者が見てきたものと東浩紀が見ているものが大変強靭な論理性で結ばれて、何度も頷いてしまった。素晴らしかった。

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    2024年10月30日
  • 一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

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    かなり面白い論考だった。
    「民主主義とは本来熟議が必要なものであり、現代の民主主義には熟議が足りてないんだ!」というステレオタイプの思い込みをひっくり返された。実装面は置いといて、大衆の無意識を直接反映できるようになれば、「民意を反映してない」みたいな批判は一定避けられるようになるだろう。
    一方で、現役世代の一般意志に従うだけでは、環境問題や伝統の継承など、未来・過去の世代を考慮した判断は難しいように思える。特に、環境問題のような、現役世代の欲望を抑えて将来世代の負担を軽減するような問題については、熟議の方が解決に導ける気もする…。難しい。

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    2024年09月30日
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅

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    人間は環境に規定されてしまう。
    そんな人間が「かけがえのない自分」として生きていくためのヒントとして、環境にノイズを忍び込ませること、記号では捉えきれない「モノ」があると認識すること、無責任・軽薄に生きる側面を持つこと、すなわち「観光客」として生きてみることが提案されている。

    最近、法律の勉強に時間を割かれ、記号の世界に閉じ込められていた。お金も時間もないし、友人が海外旅行する様をInstagramで見て、俺は日常の中に小さい幸せを見つけられるんだ、なんて小さい捻くれた世界に閉じこもっていた。
    旅に出たいと本気で思う本だった。今の僕の人生には明らかにノイズが足りていない。脳みそも心もどんどん

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    2024年08月11日
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅

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    (2014/10/11)
    ネットは弱いようで強いつながりだという。
    固定した仲間としかつるまない。
    新しい環境に触れるには、
    弱いリアルを求めるのが一番。
    そのためには旅をしようという。

    ネットでストリートビューをすれば現地の様子はわかる、
    でもそれは旅ではない。
    その違いは移動時間にあるという。
    その場に行くまで、帰るとき、
    体を一定時間その場に拘束すること、そして欲望することに
    意味があるという。
    深い。
    だから著者はダークツーリズム、チェルノブイリ観光を実施し、
    さらに福島原発を観光地化しようとする。

    平野啓一郎氏の分人化にも触れている。
    ただ、平野氏がそれぞれの村人であれ、というの

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    2024年08月08日
  • 日本の歪み

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    普通は敢えて考えないようにしている難しい問題。歪んでいても日常生活は支障ない(もしくは支障ないものとして打ち捨てておける)。
    自分自身で考えられない私のような人間は、このような本を読むとなるほどなぁと大いに感心し、勉強になる。
    立派な先生方のおっしゃることをある程度は理解したり共感したりすることで、自分は我が国の抱える問題について無関心ではない、どちらかというと意識高い系の人間であるかのように思ってそれだけで満足感を得ている部分もあるが。
    歪みを持ってるのは日本だけじゃないと思うし、歪みについて偉い先生方が鼎談したところで解決するものでもないだろう。しかし、ちょっと立ち止まって考えるのは意味が

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    2024年07月27日
  • 訂正可能性の哲学

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    詳しい書評はあとで記す

    めっちゃ面白かった。論理の展開や回収の仕方や、correct-abilityの意味も綺麗に回収していて見事だった。

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    2024年07月06日
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅

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    面白いなぁ。エッセイ的な旅の話を読みながら、哲学的なことを考えられる本。こんなの今まであっただろうか。

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    2024年06月29日
  • 訂正可能性の哲学

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    訂正する力に挫折していたところ、友人から勧められて読みました。

    まだ、一通り目を通しただけですが、訂正する力に比べるとはるかに読みやすい。

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    2024年05月23日
  • 日本の歪み

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    1人ずつの考えが面白いのに、3人まとまったらどうなるんや?って思いながら読んでました。

    幅広いテーマで日本のことを考えられるのでおすすめです。

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    2024年05月01日
  • 訂正可能性の哲学

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    事後的に解釈やルールを変えられる、それが人間と言語の本質にある、だから社会の無意識的な理想、一般意志の実現を目指すAIによる統治は、人の本質を欠いていて理想にはなり得ない。分人は責任を負わないので異なるポジションを取るのではなく、全人的に訂正していこう、とも理解した。こじつけ感あるなと思うところもあるが、合意できる内容。議論する、難癖つける、相手を思いやる、そういう社会性で人の幸福は成り立ってる。何かに意味を見出すのはこれからも人がやりたいことなはず。

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    2024年03月27日