訂正可能性の哲学

訂正可能性の哲学

2,574円 (税込)

12pt

正しいことしか許されない時代に、「誤る」ことの価値を考える。世界を覆う分断と人工知能の幻想を乗り越えるためには、「訂正可能性」に開かれることが必要だ。ウィトゲンシュタインを、ルソーを、ドストエフスキーを、アーレントを新たに読み替え、ビッグデータからこぼれ落ちる「私」の固有性をすくい出す。ベストセラー『観光客の哲学』をさらに先に進める、著者30年の到達点。

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訂正可能性の哲学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    気になった、自分に刺さった内容をピックアップして感想を記述(本の内容が重厚なので)

    ・リベラル村
    リベラルを追求している結果、結果的にリベラルを許容する意識の高い人だけを集めることとなってしまい、皮肉にもリベラル的な思想から外れてしまっている。これは私も常日頃から感じていた。新の多様性とは、受け入

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    普段、読書はもっぱら己のスノビッシュな欲望を満たすためにする私だが、本書は一味違った。ページを繰る手が止まらず、時間を忘れて「読書のための読書」に没頭するという貴重な体験をくれた一冊だった。【家族】は、私たちが認識する対象ではなく、むしろ認識の枠組みそのものである。そして、【家族】は一面では堅苦しく

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    自分と同世代の著者がたどり着いた、人が人らしく生きるために必要な事は何かを、丁寧に、ルソーの思考を軸にした解説が展開される。構成もよく練らせており大変読みやすく、理解し易く書かれていました。「人工知能民主主義」に関する解説は、私の中にも存在したモヤモヤ感を払拭してくれました。個人的には著者の主張は私

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    面白かった。訂正する、ということの価値・意味を、素人にも非常に分かりやすく示してくれている。
    ウィトゲンシュタインの言語ゲームから始めて、人のコミュニケーションが元々持ち合わせている性質からstraightforwardに訂正可能性の意義を見出し、それを公共性や民主主義、政治と結びつけながら、ルソー

    0
    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    人は長く一貫性や包摂性を探していき続ければ、直感的には本書で編まれた言葉の場所に辿り着く、そんな普遍性と、これまでの哲学者が見てきたものと東浩紀が見ているものが大変強靭な論理性で結ばれて、何度も頷いてしまった。素晴らしかった。

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    詳しい書評はあとで記す

    めっちゃ面白かった。論理の展開や回収の仕方や、correct-abilityの意味も綺麗に回収していて見事だった。

    0
    2024年07月06日

    Posted by ブクログ

    訂正する力に挫折していたところ、友人から勧められて読みました。

    まだ、一通り目を通しただけですが、訂正する力に比べるとはるかに読みやすい。

    0
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

    私はSNSはやらないが、SNSには、白黒ハッキリさせるような論議を生む機能が内蔵されており、その意見の差が大きい程、人は反論の熱意が高まるようだ。それは宗教論争のように相手を屈服させ、自らの正義を知らしめようとする。その根底には論に仮託した承認欲求の維持、自意識を失いたくないという気概すら見える。

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    事後的に解釈やルールを変えられる、それが人間と言語の本質にある、だから社会の無意識的な理想、一般意志の実現を目指すAIによる統治は、人の本質を欠いていて理想にはなり得ない。分人は責任を負わないので異なるポジションを取るのではなく、全人的に訂正していこう、とも理解した。こじつけ感あるなと思うところもあ

    0
    2024年03月27日

    Posted by ブクログ

    著者がおわりで述べている哲学とは、過去の哲学に対する再解釈であるという姿勢が体現された著作だったなと。過去の文献の丁寧な読み込みと再定義から発する「訂正可能性」の意義。人間に対する親しみを込めた諦観が、著者の人間愛を醸し出す。

    ところで過去の作品から文体が変わったとのこと。ぜひ、『一般意志2.0』

    0
    2024年03月24日

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