東浩紀のレビュー一覧

  • 日本の歪み

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    ゲンロンカフェでのトークイベントの書籍化と認識される。養老さんは抽象的形而上的な議論に乗らず徹底的に個人の実感に依拠せんとしていると感じた。国とかイデオロギーとか考えてもしょうがないから、自分の生活を考えること。ハンナアレントの真逆かもしれないが、今の雰囲気に対しては、養老先生の言葉の方がよい処方箋かもしれないと感じた。

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    2023年10月07日
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

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    海外の有識者2人への個別インタビューに対して、国内の有識者2人が討論するという面白い構成。
    各国のコロナ対策の是非、ロシアのウクライナ侵攻に対するスタンスなど、インタビューを掘り下げていくと、有識者によって意見の食い違いがあることが分かり、国籍や立場によって複雑な事情があることを理解した。
    SNSやデジタル技術によって、人々が「単純化」された理論への志向が強くなり、少しでも異質なモノを見つけ次第排除しようとする傾向は、私自身も含め危惧している。リアルの交流が減ると、ついつい異質な他者を排除できるからだ。ただし、同じ価値観を共有できるほど、社会が単純ではない。
    人間は不確実で不完全な生き物。理解

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    2023年10月05日
  • 「戦後80年」はあるのか――「本と新聞の大学」講義録

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    今日は令和4年8月15日だ。正午少し前から毎年の様に戦没者への哀悼を示す番組が国営放送(NHK)で流れ、武道館には天皇皇后両陛下だけでなく岸田首相も訪れ、正午の時報がなれば1分間の黙祷が捧げられる。1945年8月15日は昭和天皇による玉音放送が流れた日であり、ラジオで初めて聞く天皇の言葉の前に、何やら難しい事を言っている様だが、日本が戦争に負けた事だけは確からしい、と膝をついて泣き出すもの、心の中では生き残れたと安堵するもの、様々な感情が渦巻いた日でもある。特に戦争遂行の最前線にいた軍部には腹を切って自決するものも多数いた。
    終戦記念日と呼ばれるこの日は、この様に先の大戦において国民が戦争に負

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    2023年08月15日
  • 観光客の哲学 増補版

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    増補の内容は本論の発展や展開というより、関連する随想という印象。とはいえ、改めて読み直してもやはり面白かったし、発見もある。「訂正可能性の哲学」への期待は高まる。

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    2023年07月29日
  • 父として考える

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    【314冊目】批評家の東浩紀さんと、社会学者の宮台真司さんが父親になられてからの考察を対話形式にしてしたためたもの。2010年出版。論壇では時の人であったこともあり、従来からお二人の議論を追っている人には目新しさはないのかもしれないが、私は興味深く拝読。

     「大きな政府」ではなく「大きな社会」という相互扶助のネットワークを構築していかないといけない。だけど、絆を構築・維持するには相応のコストが必要で、その覚悟が日本人には希薄。今後は個人のスキルを磨くことよりも、スキルのある誰かと繋がれるコミュニケーション能力が大切で、そうした能力を培うことが教育の目的…というのが大まかな議論の流れかな?

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    2023年06月18日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナ禍をテーマにした、識者たちの短いインタビュー記事が集められたものだが、人間の生死について、人間どうしの関係性について、また経済について(これに関しては私自身の基礎知識がなく、よくわからなかったが…)など、コロナ禍に限らず、人間社会が抱える普遍的で本質的な事柄が多岐にわたって言及されていた。
    色々なるほどと思う言葉に出会ったが、特に、世界的な傾向にある「分断」が抱える問題について、アメリカ人経済学者の言葉が腑に落ちた。彼は、それは誰か一人の責任ではなく「差異を超えて互いに話し合うことを妨げている深い分断そのもの」が問題であると語った。特定の人物に責任を転嫁させるような報道に違和感があったが

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    2023年05月26日
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅

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    環境を変える!っていうのが目的になると、曖昧にはなるから見失う可能性は高いなとは思う。内発性が動機にある方が続けやすいと思うけれど、観光客として新しい空気をとりこむとか、日常から非日常への飛躍は大切で、そのための旅はすべきやなー。

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    2023年03月25日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    文字通り、コロナ禍においてどう生きるかを説いた本。

    オムニバス形式なので統一感はないが、コロナについての各有識者の意見が知れたのは良かった。

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    2023年03月12日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    批評家として世に出始めていた作者が、オルタナティブと呼ばれる言論コミュニティを実現すべく、ゲンロンを立ち上げるものの、未経験の経営でさまざまな障害にぶつかりながらも進んでいく物語。

    てっきり堅苦しい批評家の作品かと思いきや、全く異なる経営物語と彼のビジョンが分かりやすく書かれており、とても面白かった。

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    2022年11月26日
  • 一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

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    22世紀の民主主義を読んで、似た本を読んだことがあるのを思い出して再読してみた。解釈が難しいと言われるジャン・ジャック・ルソーが唱えた「一般意思」を哲学的な考察をしつつ現代(出版は2011年)に展開します。インターネットに散在する言説を無意識の集積としてビッグデータとして取りまとめ、それを一般意思として選良へ熟議を方向付けるとありますが、選良というより選悪なので難しそうです。

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    2022年10月31日
  • 忘却にあらがう 平成から令和へ

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    社会問題が風化してしまうことは避けられないことだとは思うが、かといって世の中で起きていることを瞬間的に、表面的に捉えたくはない。政治がどんどんパフォーマンス化されてしまっている今だからこそ、事の本質を見抜き、「意味」を探ったり考え続けられる人でありたい。

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    2022年08月13日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    著者の本を初めて読みましたが、最初に読む本ではなかったかもしれません。
    でも内容的には面白かったです。
    会社を運営することについて、どこまで自分でやるのかはそれぞれの色が出ると思うのですが、相性が良い人悪い人はいると思うので、人に任せて上手く回るならそれでこそ個人として活動するのではなく会社を持つ意味なんじゃないかなと、読んでてふと思いました。
    大きく夢を持ったり活躍したいって人だけが集まると上手く行かないのは、自分の周りの社会なんかではよくみますが、小さく始めたものが回りながら大きく育っていく流れは腑に落ちるものでした。

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    2022年06月08日
  • 一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

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    Googleの創業理念「世界中の情報の体系化」
    →ルソーの一般意志の実装化

    『社会契約論』=個人主義どころか、ラディカルな全体主義の、そしてナショナリズムの起源の書として読むことができる

    「個人の社会的制約からの解放・孤独と自由の価値」と「個人と国家の絶対的融合・個人の全体への無条件の包含」という矛盾

    集合知・群れの知恵の再検討
    →「多様性予測定理」と「群衆は平均を超える法則」

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    関係規定でなく、結合された人々、支配者も被支配者もともに属する共同体(→一般意志)を生み出すための本
    社会契約(社会を作ることそのもの)→一般意志→統治機構

    政府は一般意志の手足にすぎない
    一般意志の

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    2022年05月22日
  • 父として考える

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    2022.2.24
    ちょっと古い本だが古本屋で手にとった。
    今でも的を得ていると思うし、最大のリスクヘッジはコミュニティとそれを形成する為のコミュニケーションスキルというのは理解できる。

    お2人のお子さんもいまでは高校生くらいか?今時点のお2人の対談も聴いてみたいと思った。

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    2022年02月25日
  • ゲンロン12

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    『SFの書き方』の代わり

    ・現実の記憶や感覚、いま見えている世界といったものに対する疑いを持つ。

    ・塀の上にいる猫に「なぜそこにいるのか」という問いを立てるのがミステリの楽しませ方で、「あの猫は何者か」という問いを立てるのがSFの楽しませ方。

    ・変な世界を短編で設定するなら、よく知ってる現実からパラメーターをひとつだけ変えるぐらいがちょうどいい。
    → 『夜来たる』アシモフ

    ・読者は読みながらどんどん忘れていくので設定の説明から始めてはいけない。


    ・ストーリーに関係ない限り、あらすじには登場人物の外見は書かない。3行以内で、ひとまとまりの一貫した何かということを意識する。

    ・あらす

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    2022年02月17日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    詳細なレビューは他のかたがたに譲るとして、
    個人的には起業家東社長より、思想家東さんの本を読みたい。もちろん起業家の苦労話として面白く読めるが、観光客の哲学増補版の方が楽しみでばらない。

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    2022年02月01日
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅

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    「テーマパーク化する地球」を先に読んでいたので、内容はやや重複気味。それでも東さんの批評は自然と体内に入ってきて、消化しやすくて、吸収した先でどことなく自世界が拡張したような感覚が得られるので、好き。

    以下、はじめにより一部抜粋
    > ぼくたちは環境に規定されています。「かけがえのない個人」などというものは存在しません。思いつくこと、欲望することは、たいてい環境から予測可能なことでしかない。あなたは、あなたの環境から予想されるパラメータの集合でしかない。
    (中略)
    しかしそれでも、多くの人は、たった一度の人生を、かけがえのないものとして生きたいと願っているはずです。環境から統計的に予測さ

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    2022年01月10日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金原ひとみさんと阿川佐和子さんの箇所が印象に残った。
    人との関わりや、孤独や苦しみは永遠には続かない事を改めて考えさせられた。

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    2021年12月19日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    著者の批評家、哲学者から転身して経営者として奮闘した10年間が描かれている。経営を通じてこれまでの自身の思想の学びを体現している。

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    2021年11月21日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    新型コロナで経済格差は拡大し社会の分断は深まり、暮らしや文化のありようも大きく変わった。歴史の転換期とどう向き合えばよいのか。各界で活躍する精鋭たちが「変化」の本質に迫る。『朝日新聞デジタル』連載を書籍化。

    それぞれの話をじっくり読みたい。

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    2021年11月16日