東浩紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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Googleの創業理念「世界中の情報の体系化」
→ルソーの一般意志の実装化
『社会契約論』=個人主義どころか、ラディカルな全体主義の、そしてナショナリズムの起源の書として読むことができる
「個人の社会的制約からの解放・孤独と自由の価値」と「個人と国家の絶対的融合・個人の全体への無条件の包含」という矛盾
集合知・群れの知恵の再検討
→「多様性予測定理」と「群衆は平均を超える法則」
2
関係規定でなく、結合された人々、支配者も被支配者もともに属する共同体(→一般意志)を生み出すための本
社会契約(社会を作ることそのもの)→一般意志→統治機構
政府は一般意志の手足にすぎない
一般意志の -
Posted by ブクログ
『SFの書き方』の代わり
・現実の記憶や感覚、いま見えている世界といったものに対する疑いを持つ。
・塀の上にいる猫に「なぜそこにいるのか」という問いを立てるのがミステリの楽しませ方で、「あの猫は何者か」という問いを立てるのがSFの楽しませ方。
・変な世界を短編で設定するなら、よく知ってる現実からパラメーターをひとつだけ変えるぐらいがちょうどいい。
→ 『夜来たる』アシモフ
・読者は読みながらどんどん忘れていくので設定の説明から始めてはいけない。
・ストーリーに関係ない限り、あらすじには登場人物の外見は書かない。3行以内で、ひとまとまりの一貫した何かということを意識する。
・あらす -
Posted by ブクログ
「テーマパーク化する地球」を先に読んでいたので、内容はやや重複気味。それでも東さんの批評は自然と体内に入ってきて、消化しやすくて、吸収した先でどことなく自世界が拡張したような感覚が得られるので、好き。
以下、はじめにより一部抜粋
> ぼくたちは環境に規定されています。「かけがえのない個人」などというものは存在しません。思いつくこと、欲望することは、たいてい環境から予測可能なことでしかない。あなたは、あなたの環境から予想されるパラメータの集合でしかない。
(中略)
しかしそれでも、多くの人は、たった一度の人生を、かけがえのないものとして生きたいと願っているはずです。環境から統計的に予測さ -
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