東浩紀のレビュー一覧

  • 日本の歪み

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    明治維新後の日本史を紐解きながら、日本社会のさまざまな矛盾を指摘して、現代社会の「生きづらさ」の原因に迫る対談集。
    天皇・戦争・憲法などのトピックは、学校の授業で「歴史はこういうものだ」と習って、機械的に「そういうものだ」と覚えたため、議論することも無ければ、問題にすら感じていなかった。そのため、私はいろいろな矛盾に気づくことができない。また、複雑に絡み合う事情に正面から向き合う知力が無いので、何となく「生きづらさ」だけを感じてしまうのだろうか。一方で、単純化して発信されるような情報に飛びつきやすい(イチイチ反応しやすい)のかも知れない。
    教養があり、ウィットに富んでいる3人の対談がスピード感

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    2025年01月26日
  • 訂正可能性の哲学

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    ネタバレ

    家族、制作について興味があり手に取った。

    第一部は興味深かった。
    ちょうど「M-1の審査員を、その大会で実績を残した人たちで構成するのは不健全ではないか」というコメントがあり、訂正可能性と持続可能性について言っていたのかなと考えていた。

    p61 外部からの参加を排除したままだと滅びる

    p84 当事者ではない問題についても、訂正されるとわかっていても関わる勇気を持つ

    p88 誤配と訂正の連鎖こそ人生

    p105-108 同じ人間だからという概念は大きすぎて、わたしたちという共感は持てない。でも「わたしたち」の範囲は修正し拡張できる。
    →希望を感じた。

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    2025年01月02日
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    全体的に横文字が広く多く使われていた印象。
    それなのに文学代表の平野啓一郎さんの文章はスッと入るし、本人の半生を知れてファンとして棚ぼたでした。
    最後の人類学代表の山極寿一さんの話は為になった。猿になる前に村に定住しようかなと思った

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    2024年09月27日
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

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    個人的に未来予測ものには目がないです。

    特に4名中3名(エマニエルトッド、マルクスガブリエル、ジャックアタリ)が好きな方でもあり、読まない訳にはいかないと思い、手にとりました。

    正直、インタビュー形式の為、特に目新しい情報がなく、ちょっと残念なところです。

    総じて、中国は↓ インドは↑日本はリップサービスで気持ち↑ という内容でした。





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    2024年08月09日
  • ゲンロン16

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    ウクライナとイスラエルの現地の様子の文章があった。戦争と日常が混ざり合う、インターネット社会で戦争もファッションとして消費の対象になる。普通の人たちも相手の国家や民族を受容できなくなる。

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    2024年07月21日
  • 訂正可能性の哲学

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    ネタバレ

    正義も真理も愛もない。自我も美も自由も国家もない。すべては幻想。そして過去の哲学を「訂正」するのが哲学。
    本書では家族葬と訂正可能性、一般意志再考という大きなテーマについていくつかの文献にあたりながら論じている。
    現在を正しく読み解くにはそれを構成する要素を正しく知る。改めて読書が大切と思うことになった。ほんと若いうちにスラスラ読めるようになっておくべき。

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    2024年07月13日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    【きっかけ】
    キャストチャンネルにて認識して以来、ずっと頭にはあった作品。
    そんな中、最近著者の東さんが経済メディアのNews Picks の動画番組に出演しており、そこでの話ぶりが面白くて、本書をこのタイミングで読んでみたくなった。

    【感想】
    いくつかの楽しみ方がある
    一つは著者の苦悩を疑似体験することだ。
    ・小さな出版社を経営する苦悩
    ・スタートアップではない会社ならではの、会社を大きくする
    苦悩
    ・哲学者が会社経営を行う苦悩

    著者があとがきにて、「それでも出版を止めていないのは、「私小説的」で「露出狂的」な著作こそが、もしかしたらいまの哲学全体にとって必要になっているのではないかとの

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    2024年05月06日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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    オタクたちは自分の好む萌え要素や自分の好む演出を単純に求めている。そうした個別の事柄に対する自分の意見や主張(好み)は、他人と共有されることなく、自分の欲求を孤独に満たすものでしかない。彼らは情報交換や作品評価については掲示板やオフ会で積極的に他人とつながるが、それは親族や地域共同体のような現実に基盤をもつものではなく、ある作品(情報)への関心だけで支えられている表面的なもの。自分にとって有益な情報が得られなければ、他人とのかかわりから離れてしまう。いまや、生きる意味や欲求は人間関係の中で生まれるものではなくなり、他人とのかかわりなしに、ひとりで孤独に満たされるようになっている。

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    2024年05月02日
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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     モダンは大きな物語があった。この大きな物語とは技術的革新による科学や工学の信仰、社会的イデオロギーの信仰などのことを指し、簡単にいえば万人に共有された思想や観念のようなものである。
     その大きな物語が上手く機能しなくなり、社会全体としてまとまりが無くなる。この大きな物語の凋落後をポストモダン(近代の後)と定義し、ポストモダンでは、どのような社会の形が残っているのか。オタク系文化に共通する事柄から、ポストモダンに残った社会の形、そして今後の社会の姿をを紐解いていく本。

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    2024年03月26日
  • 日本の歪み

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    歪みは相対的なものなのか絶対的なものなのかよくわからなくなってしまった。「矛盾」=「歪み」なのか、ただ矛盾を孕んだ状態というのは必ずしも歪みではない気もする。
    この様な批評家的な方々いるのは否定しないものの、全体的に漂うペシミスティックな感じが、自分には合わない気がした。

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    2024年02月23日
  • 観光客の哲学 増補版

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    リベラリズムが力を失い、グローバリズムすなわち市場経済で動物化している思考とナショナリズムすなわちコミュニティにあって自我を確立する思考とが同時に成立する中で、観光客的に無責任に個がつながって信頼関係を作るのが分断を乗り越えるのに大事という話、と理解した。話がいろいろ広がるので他のポイントは掴みきれてないけど、上記の話は納得する。これから読む訂正可能性の方が気になっているので楽しみ。

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    2024年02月23日
  • 訂正可能性の哲学

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    訂正可能性自体は可謬主義的なこととの違いがはっきりとは理解できなかった。

    ヴィトケンシュタインの言語ゲームやクリプキの議論から原理的な訂正不可避性については新鮮さを感じたが、そこから導かれることは、可謬主義や批判的思考の重要性、脱構築の正義など既存の思想との違いがよくわからなかった。

    一般意思が独裁などにつながる危険性も他書でも見られる主張に思った。人工知能民主主義とう概念は私は意識していなかったので、ルソーの思想とのつながりもふくめ、その発想や概念はなるほどとおもった。

    私自身も、人工知能民主主義については、人間の理性の限界は、ほぼ原理(HW限界)におもうので、人間による政治では「加速

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    2024年02月17日
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

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    トッドさんが好きなので買いました。以下引用ではないのですが、
    「第一次世界大戦、第二次世界大戦と現在起きている紛争は違う。前者は人口が増え、成長している世界で起きた。現在は衰退国の戦争である。本質的に全然違うものである。現在は国民の意思と乖離し、政府が戦争をしている。」
    納得。だからどうなる、というところまでは落とし込めていません。歴史学者のトッドさんでさえも未知の領域なのである。そのうち考えをまとめてくれないかな。

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    2024年02月05日
  • 日本の歪み

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    日本社会での生きづらさや居心地の悪さについて論じていた。言葉と現象が違うものになっているのではという話は面白いと思った。一生懸命になれるものを見つけるというところは一つ救いになっていた。

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    2024年02月05日
  • 日本の歪み

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    独特の視点で論理を組み立てる3者による鼎談。
    脳科学者の茂木健一郎が、解剖学者の養老孟司、評論家の東浩紀の意見を引き出しながら、日本がどんよりと浸かっている諸問題に切り込んでいく。3者3様の取組み、話し方に考え方の基盤が垣間見える。共通点を求めることでなく、自由に持論を披瀝し合うことで、お互いの理解を深めていく。読者は、その雰囲気のなかで共鳴するなり、反発するなり、自由な読み方で臨める。諸外国と比べたときの我が国の独自性が感じられてくる。

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    2024年01月13日
  • 日本の歪み

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    何でこの本を手に取ったか忘れてしまったが、軽快に読め、たくさんの教養から導き出される会話が興味深く面白かった

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    2024年01月02日
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

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    東浩紀(1971年~)氏は、東大教養学部卒、東大大学院総合文化研究科修士・博士課程修了の、批評家、哲学者、小説家。1999年に発表したデビュー作『存在論的、郵便的 ジャック・デリダについて』は、浅田彰氏が「自著『構造と力』が過去のものとなった」と評して脚光を浴び、哲学書としては異例のベストセラーとなった。
    また、2010年に合同会社コンテクチュアズ(後の(株)ゲンロン)を創立し、代表取締役社長を務め(現在は取締役)、批評誌「ゲンロン」や書籍の出版、カフェイベントの主催、スクールの運営、及び放送プラットフォーム「シラス」の運営(合同会社シラスの元代表取締役)等、様々な事業に携わっている。
    本書は

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    2023年12月24日
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき

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    石田さんが書いてる補論は第一のものですでによく理解できず、というよりそもそも本論の東さんとの講義のところからして良くはわからないまま読んでいたのだが、東さんがところどころ解説してくれるのでなんとか読み進められていたようなものだった。

    結局のところ、一生懸命お二人が、今のこの時代に哲学が、人文学が何をすべきなのかということを何時間もかけて語ってくれているのだが、読んでるこちらはそれがどうして大切なのかということがよくわからないから、噛めずに舐めてるみたいな読み方になってしまった…

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    2023年11月18日
  • 日本の歪み

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    非常に理屈っぽい三人の対談。意味が私には理解できない部分も多々ある。養老先生が、「日本は首都を襲った地震の度に社会変革が起こった。」とおっしゃっているが、次回、首都を襲う地震が起きたら、どうなるのだろうか?

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    2023年11月11日
  • 訂正可能性の哲学

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    1055. 2023.09.10
    ・前半は家族論、後半は民主主義論。
    ・前半は遠回りな議論で「家族」概念は必ずしも閉じているとは言えないという程度の話。後半は「データ民主主義」を不十分で危険なものとして批判するが、藁人形論法に陥っている。

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    2023年10月19日