東浩紀のレビュー一覧

  • サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+

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    SF作家、批評家としての側面が大きく出ている。

    これだけ多くのことを、多岐にわたって考えられる、
    論じられる筆者は、物凄いものを持っている。

    くらいの感想。
    話が広すぎて、どこで納得するかは個人次第なんだろうと思う。

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    2011年10月09日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    大塚さんにも東さんにも共感できる点はあるけど、俺たち現在20代前後の世代の感覚って、やはり時代感、絶望感として東さん、そこから大塚英志的な文壇左翼になるのか、想像力が足りないネトウヨ的な行動を示すのかに分かれると思う。自分は前者寄りかな

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    2011年09月25日
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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    ネタバレ

     著者の前著『動物化するポストモダン』はオタクの動向だけでなく日本社会全般に当てはまる「『大きな物語』の衰退→物語消費からデータベース消費」という流れに言及したが、当書はオタクの消費活動及び、消費の対象となる作品(「ひぐらしのなく頃に」など)の構造について焦点を当ている。

     リオタールの言う「大きな物語」とは高度経済成長期の日本で「仕事を頑張れば明日は今日より良い暮らしができる」というように国民全体に広く受け容れられたスローガン、価値観のこと。ポストモダンはそのような大きな物語が衰退して、拡散的な小さな物語が生まれ、社会やライフスタイルの多様化が尊ばれる時代である。

     前著の内容と被りますが、ポストモダンの徹底化により台頭したのが「萌え」と「データベース消費」である。漫画やライトノベル、ゲーム、アニメのキャラクターは「眼鏡っ子」、「ツンデレ」、「先輩」、「妹」といった「萌え要素」という単位まで分解され、その萌え要素を集めたデータベースそのものが消費の対象となっている現象を「データベース消費」と表現する。

     ちなみにこうした傾向はキャラクターの自律化や二次創作の増加といった現象を招く。たとえば、作品ごとにキャラクター設定の一貫性に欠け、作者自ら「シリーズものではない」と公言する「東方Project」には二次創作で作られた設定が次の原作に反映されるなど、こうした動きが顕著に表れている 。

     データベース消費が作品内に強く現れることで、ゲーム的リアリズム(ゲームのような現実)が誕生すると言う。それは、

    「ポストモダンの拡散した物語消費と、その拡散が生み出した構造のメタ物語性に支えられている。その表現は、まんが・アニメ的リアリズムの構成要素(キャラクター)が生みだすものでありながら、物語を複数化し、死をリセット可能なものにしてしまうため、まんが・アニメ的リアリズムの中心的な課題、すなわち『キャラクターに血を流させることの意味』を解体してしまう。(P.142)」

    と説明されます。その「ゲーム的リアリズム」が生んだのが「ONE」、「ひぐらしのなく頃に」、「九十九十九」といった作品だとされる。

     ただ、「大きな物語の衰退→現実認識の多様化」の流れを唯々諾々と受け容れるだけでは「人それぞれでいいじゃん」という単なる相対主義で思考停止してしまう。

     自分の取り巻く環境を能動的に変えようとするのではなく、受動的に変化に適応しようとする点で、この唯々諾々と受け容れる姿勢は「動物的」である。ただただ美少女に「ブヒる」ことで消費する「萌え豚」という言葉が人口に膾炙するようになったことと無関係ではあるまい。

     最初に読んだのは4年前だが、この本が『涼宮ハルヒの憂鬱』を読むきっかけになって、そこからいろいろな漫画やライトノベルに触れるようになったことを考えると、不思議な因縁を感る。

     そして、4年前に読んだときに内容をほとんど把握できなかったのに、今はできることが感慨深い。今となっては言いたいことも結構あるが。

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    2011年06月18日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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     大塚英志と東浩紀の対談本。章の間に長い月日が経っている所がある。そのなかに2人の関係の変化が少なからずある。あとがきにも書いある。コミュニケーションの可能性については僕はどちらかといえば大塚さん寄りで、他人との関わり合いに肯定的なところがある。

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    2011年06月11日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    息苦しくもどかしいすれ違いに終始する対談は結局オタクというものの分析と扱いを世代の立場を超えて共有することすらの難しさを浮き彫りにする。たった二人の間ですらせせこましく対立するくらいならそんな後追い批評なんかやめればいいのにと身も蓋もないことを思ったりするのは、結局僕自身が分析される側として奔放に無反省に消費行動に身を委ねることをよしとしているからなのかもしれない。批評なんて所詮本能より先回りはできないのだから。

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    2011年05月16日
  • 郵便的不安たちβ

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    著者の文体には隙がない。
    キッチリカッチリクッキリ。
    竹を割ったようなハッキリとした印象が強く残った。

    だから、
    非常に分かりやすい反面、
    隙がなさ過ぎて、
    自分の考える余地を見つけられなかった気がする。

    たぶんこれが、
    結構面白く読んでいたはずなのに、
    あまり内容が頭に残っていない理由だと思う。

    まーしかし、
    ぼくのリテラシーの問題かもしれない。
    むしろ確率としてはこちらが上かも。

    あと、
    なんとなく古臭い印象もあった。
    文体のせいか話題のせいか。
    おそらく後者だと思うけれど、前者も捨てがたい。

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    2011年05月12日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    東浩紀の特徴の一つとして「諦め」というものがあって(確か本人自身口にしていたように思う)彼のそういう部分に対して大塚英志は苛つきを見せているんだろうというのが伺える。

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    2011年03月19日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    [ 内容 ]
    「知識人」は希望を語れるか。
    「世代間闘争」の末に見えた地平は?
    いまの日本は近代か、それともポストモダンか?
    サブカルチャーの諸問題から国家論まで、「わかりあう」つもりのない二人が語り尽くす。

    [ 目次 ]
    はじめに 世代間闘争について
    第1章 二〇〇一年-消費の変容(なぜ物語に耐えられないのか 見えない権力システム ほか)
    第2章 二〇〇二年-言論の変容(雑誌は誰でも作れる 論壇誌でいかに語るか ほか)
    第3章 二〇〇七年-おたく/オタクは公的になれるか(メタ化するか、空気を読むか 啓蒙か、ガス抜きか ほか)
    終章 二〇〇八年-秋葉原事件のあとで(同時代の事件に責任を持つ 彼らは何に怒っているか ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年11月23日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    二人の喧嘩を「オタク第一世代」と「オタク第三世代」の世代差、と捉える向きもあるが、果たしてそうなんだろうか。

    ちょうど『集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険』を読んだあとだったので、大塚英志氏の意見の方に共感できた。

    大塚氏の東氏への苛立ちによって延々と議論が長引くのだが、その苛立ちは理解できる。
    「若手の旗手」として衝撃的なデビューを飾った東氏だが、もう年齢的には「若手」とは呼べなくない。大塚氏の苛立ちはひとえに、その「失われた時間」に対するものであろう。
    30歳(2001年当時)というのは批評家としては若い部類ではあるが、宮崎勤事件が起きたときの大塚氏も30前後である。覚悟を決めようと思えば決められる年齢だとも言える。

    に対して、東氏がときおり口にする「人格批判」という虚弱なセリフはいかがなものかと思ってしまった。こういう人ってオタクによくいるよね、と。一緒に仕事をしたくないタイプの発言である。
    もっと言えば、この感じ、このセリフがゼロ年代の日本のどうしようもなさを象徴してる気もするのである。時間はいっぱいあったのに変える努力をしなかった、だから変わらなかったよね、という気が、今から読み返すとしてしまう。

    しかし、2008年の「加藤の乱」を転換点として東氏にも変化が見られ、希望の持てるラストとなっている。これで最近の東氏の仕事を読めるなあ、と胸をなでおろした。

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    2010年09月13日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    予備知識がちょいちょい必要で分からなくなる所もありました。ポストモダン社会の中で多様化していく人々がどう生きていくかを議論していました。途中で議論ではなく口論みたいな方向に進んで大変なことになっています。だから他の新書と比べて分厚い(笑)

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    2010年05月09日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    2人が繰り返す禅問答は両者の過去の著書の吐露にすぎないが、当時のポジションを再確認する意味では重要か。
    そして大塚の苛立ちが引き起こす堂々巡りは退屈だけど、噛み合わない議論はスリリング。

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    2010年01月11日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    文系の時代先端の人たちの議論。わかりづらいかな
    時代に遅れないようこのあたりもフォローしていこう。

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    2009年10月04日
  • リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

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    今の時代を招いた責任は、やはり、伝えて来なかった自分にあり!と全ての大人は思うはず。
    理念は、語らなければ忘れ去られるのか。

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    2009年10月04日