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育児休業制度が整備されているにもかかわらず、育休を取得する男性はほかの社員から冗談やからかい、あるいは仕事を盾に「休むこと」を批判される。なぜ仕事を優先することが正当化され、男性育休は職場の「逸脱」と見なされるのか。
本書に登場するのは、育児休業を取得した男性社員だけでなく、長時間労働の経験をもつ男性社員や女性社員たちである。
男性が育休取得の際に感じる「モヤッとする思い」やなんとなく取得を言い出せない「職場の雰囲気」、育児と仕事を両立することがなぜ困難なのかなど、職場でのリアルな様子を、インタビューの語りをふんだんに用いて描く。
仕事と私生活をめぐる時間意識の観点から「職場の雰囲気」を可視化し、男性の育休取得を困難にしている職場のあり方を照射する本書は、育児と仕事の両立だけにとどまらず、働くすべての人にいまの働き方を問い直すものである。
Posted by ブクログ 2021年01月17日
なるほどな。最後の20ページくらいで、鮮やかにこれからはこうしていく方が良いという提議がなされている。
周りの雰囲気、そして周りがそうだからというが実は自分の中にある意識、そういうものが、性別に関わりなくあるから、なかなか取得が困難なんだ。
むしろ育休を特別視せず、普通の休暇なんだという意識の醸成が...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月01日
育児が楽しくない感覚はどこからくるのか?
心底楽しいと思って育児する人って、存在するのかな?「いいな」と思う瞬間はたくさんあるけど、それは楽しいとイコールだろうか?そもそも育児は常に家事とセット販売。育児が楽しくても、家事の部分が楽しく感じられない人の育休は、苦痛以外の何ものでもない気がする。
自...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月01日
日本で育休が取得しにくい理由として、よく性別役割分担意識や、職場の雰囲気が挙げられる。だが、仕事を優先する時間意識が無意識下にあることが一番の原因だと述べられる。そして、だからこそ親たちは仕事か育児か、二者択一を迫られる。現在日本では男性は仕事、女性は育児を選ぶ方が生きていきやすいために半ば強制的に...続きを読む
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