男尊女卑依存症社会

男尊女卑依存症社会

1,760円 (税込)

8pt

《 小島慶子さん、推薦!》
ついに解明された国民病。男性に重い下駄を履かせて死ぬまで働かせ、女性には報われないケア労働を押し付けてきた日本。
男も女も苦しい社会を変えるために、しんどいあなたが楽になるために、必読の書です。

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アルコール、薬物、痴漢、万引き、DV……。
さまざまな依存症に共通する原因は社会構造にあった!

ジェンダー・ギャップ指数を見るまでもなく、日本は男性優位の国である。
夫婦別姓も叶わず、男女の賃金格差も世界ワースト2。
わたしたちは性別役割分業──つまりは「男尊女卑」の考え方にどっぷりと浸かっている。

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その社会を勝ち抜こうと男たちはワーカホリックになるまで働いて、ストレスからアルコールや薬物で気分をあげ、満員電車では痴漢や盗撮にはまる。
日本を蝕む依存症の問題は、男尊女卑による社会の歪みを正さなければ解決しない。

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〈依存症は男らしさ、女らしさの病〉
アルコール依存症、痴漢、万引き依存症、盗撮、DVなど、多くの依存症を横断的に見てきた著者が、現代日本の病理を斬り、新しい人と社会のあり方について考える。

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【目次】
◆まえがき──男尊女卑社会が依存症を生む

1章……日本は男尊女卑依存症社会である
■男尊女卑依存社会が依存症を生む
■男性優位の社会構造
■らしさの価値観をインストールされる
■依存症とワーカホリック
■ワーカホリックは病気か?
■死にいたる働き方
■過労死について

2章……男尊女卑社会とワーカホリック
■ワーカホリックはさまざまな依存症のトリガーに
■仕事と飲酒
■依存症と人間関係
■条件付けと報酬系の仕組み
■人は生き延びるために依存症になる
■依存症と自尊感情
■ワーカホリックと自尊感情
■ワーカホリックと認知の歪み
■加害者家族が抱える苦悩から見える世界

3章……ワーカホリックと性別役割分業
■男性に履かされた下駄の重さ
■いまだに続く男は仕事、女は家庭に
■依存症は男らしさ、女らしさの病
■らしさへの過剰適応

4章……「男らしさの病」と男尊女卑依存症社会からの脱却
■シラフで生きること
■感情をみつめる
■回復のためのガイドライン

◆あとがき

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男尊女卑依存症社会 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    依存症の症状と治療という視点から見る
    日本の性差(ジェンダー)問題を分析した
    いい本でした。

    本の主な内容は 
    依存症の治療についてですが
    依存症の原因分析から 
    日本社会の男性に優位な社会制度と
    その代償として
    男性に背負わされる
    男らしさという鎖の重さを
    依存症の事例と治療方法を
    例に挙げなが

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    この本の趣旨を二度までも見誤った。読み誤った、というべきか。

    まず1章を読み始めた時、
    この本は、今の日本の男女差別を問題視し、会社の役職者や議員の割合などの、
    現状の男社会が今の日本の諸悪の根源だ!と訴えたい本なのかなあと思った。

    しかし読み進むうちに様子が変わってきた。
    ワーカホリック、過労

    0
    2024年03月27日

    Posted by ブクログ

    本書の例に挙げられている痴漢は、満員電車を解消すれば解決するものではなく根本的に本書で述べられている男尊女卑依存症社会という構造的問題を可視化し、解決に向かわなければいけないとつくづく感じました。目から鱗の部分も多かったです。

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    依存症が、男らしさや女らしさへの縛りから来るものというのには目からウロコ。

    男女の役割分担や、男は強くあるべきといった価値観は、親世代が変わることはないだろうな…。

    わたしの次の世代には、より自由に生きられるようになっていてほしいけど、どうかな。。

    一応経営者の立場にあるので、自分の会社から、

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    依存症専門家の著者による一冊。本作は「男尊女卑」の観点から依存の背景を語る内容。

    「男尊女卑依存症におけるシラフの状態とは、勝つこと、人より優位に立つことへのこだわりから解放され、自分の弱さを受け入れ認めること」

    「男らしさはコスパもタイパも悪い」


    <アンダーライン>
    ★★★★★
    自分がずっ

    0
    2024年04月12日

    Posted by ブクログ

    何冊も紹介している斉藤章佳先生の一冊です。

    ワーカホリックは依存症へとつながりやすい。とあって、なるほど。とまず思いました。新卒の頃私はかなりのワーカホリックというか、ブラック企業勤務で、毎日翌日酒気帯びになるまで飲んでいました。日本酒の1.8Lパックが三日持ちませんでした。なるほど、あのときはこ

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    「あらゆる依存症は、「男たるものこうあるべきだ」、「女らしくしなければならない」という考えが根本にあるからだ。」
    この説をどこかで読んだ時、腑に落ちるものがあった。ジェンダー平等が叫ばれて久しいが、男は仕事が命、苦しくても我慢、涙を見せるな、という考えが頭のどこかにはびこっている。その思い込みがスト

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    誰も幸福を感じられない形の依存によって成り立つ社会を時間をかけて作ってきてしまった
    マイノリティもマジョリティも苦しむことで成り立つ社会

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    様々な依存症がジェンダーギャップに遠因があることを解説した本

    興味深く読んだが、日本や韓国みたいな儒教的モラルが重視される社会では根っこからの改善は難しい気がする。結局はジェンダーギャップをどこまで許容するのかの問題になる

    0
    2024年02月14日

    Posted by ブクログ

    著者専門分野の依存症の概要、克服方法が中心に書かれている印象。もう少し「男尊女卑依存症」を深堀りして欲しかったかも。

    0
    2023年11月27日

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