夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

880円 (税込)

4pt

3.8

ある日突然、日常が崩壊する!
一家離散、ネット私刑、そして自死――
社会から排除される「加害者家族」の“生き地獄”と再生に迫る。


痴漢、盗撮、レイプ、子どもへの性加害……
連日報道される性暴力事件の卑劣な加害者たち。
彼らにも「家族」がいる。

あらゆる犯罪の中でもとくに白眼視されがちな
「性犯罪の加害者家族」の悲惨な“生き地獄”とは?
家族が償うべき「罪」はあるのか?
3000人以上の性加害者、1000人以上の加害者家族に向き合ってきた専門家がその実態に迫る。
あなたも決して他人事ではない!


第1章 ある日突然、家族が性犯罪で逮捕された
・「加害者の家族というのは、幸せになっちゃいけないんです」
・ケース①:痴漢を繰り返した元高校球児
・ケース②:妊娠中に夫が盗撮で逮捕、それでも別れない妻
・ケース③:「優等生」の息子が女子生徒の着替えを盗撮
・ケース④:小6の娘が妊娠、相手は中2の兄 ……ほか

第2章 加害者家族の「生き地獄」
・刑事手続で家族がすべきこと
・裁判での経験がトラウマに
・母親に責任を押しつける「子育て自己責任論」
・夫の痴漢はセックスレスが原因?
・加害者家族が怯える「世間」とは何か ……ほか

第3章 なぜ加害者家族を支援するのか
・両親は夜逃げ、弟はうつ、姉は自死……加害者家族の末路
・加害者家族1000人へのアンケート
・複数回の逮捕でようやく治療につながる
・一番の悩みは「誰にも話せないこと」
・家族会でも排除されやすい「子どもへの性加害」 ……ほか

第4章 それでも日常は続く
・「このまま刑務所にいてほしい」家族の本音
・知らない番号からの着信に怯える日々
・家族に加害者更生の責任はあるのか
・「親が犯罪者」のレッテルは大人になっても続く
・子どもに事件をどう説明するか ……ほか

第5章 加害者家族との対話
・音信不通の息子は留置場にいた
・「育て方が悪かった」と裁判で責められる
・2度目の逮捕で実刑判決
・息子に伝えた自身の性被害経験
・わが子の婚約に抱く複雑な思い ……ほか

第6章 その「いいね」が新たな被害者を生む
・報道されるかどうかは運しだい
・文春砲の功罪
・「SNS私刑」に振り回される加害者家族
・「日本版DBS」で子どもへの性加害を防げるか
・加害者家族を知る映画 ……ほか

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夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ■「カーリング子育て」とは、医師でヘルスプロモーション推進センター代表の岩室紳也氏が提唱した言葉。カーリング競技で選手がストーンを滑らせる際に、氷の表面をブラシで掃く姿になぞらえ、親が子供の障害物や困難を予め取り除き、スムーズな道を整える育児スタイルのこと。子ども同士のトラブルを親が介入して未然に防

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    警察からの一本の電話で家族の運命が変わる。
    一日あたり9件の不同意性交等罪、16件の不同意わいせつ罪が起こっているという。
    本書は加害者の家族に焦点を当ててそのケアについて語るもの。筆者は依存症回復施設で、性犯罪者等の治療に関わるソーシャルワーカー。
    被害者サイドの苦痛はもちろん、加害者家族が引越し

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    町田そのこさんの「月とアマリリス」を読んで、加害当事者や加害者家族の背景が気になり手に取った本。

    こちらの本は主に性犯罪についての内容なのだが、すべてはそうとは限らないけれど、性加害は単なる性欲の問題ではなく、誤ったストレスコーピングの結果であったり、共感性の欠如、歪んだ認知が原因だったりもすると

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    あまりスポットライトが当たることのない加害者家族の苦しみについて書かれている本です。加害者の家族は加害者とは別人格であり、罪を犯しているわけではないのに、ひどく苦しんでおり、それを支援する家族会なるものもあるそうです。勉強になりました。

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    性犯罪加害者は、再犯することが多いため、依存症に近いものがあり、治療が必要であることは知っていた。また、加害者は一瞬のスリルや欲望のために罪を犯してしまうが、被害者は一生のトラウマになり、そのサポートが大切であるということも知っていた。しかし、加害者の周囲の人々までが一生の闇を抱えてしまうという視点

    0
    2025年06月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    犯罪者そのものよりその家族である加害者家族について興味ありこの手の本をこれまでも読んできてまして、今年発刊されたということで手に取った本書。

    タイトルにあるように加害者家族と言っても性犯罪を犯した加害者に特化した内容となっておりました。
    一口に加害者家族とくくっても、犯罪の内容によって「世間」の目

    0
    2025年08月10日

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