ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
自分を知るには、足下の地域を知らねばならない。本書は「私」を知る学問としての地域学を提唱し、その実践として、近代化で見えなくなった地域の実像を、生態、社会、文化、歴史の側面からとらえ直す。津軽というミクロの視点から、生命の場としての地域を内包する国家というシステム全体の視点まで、さまざまな視座を往還しつつ、国家や都市の論理と対抗する生命の場としての地域を浮かび上がらせる。限界集落や地方消滅問題に挑んできた気鋭の社会学者による地域学のすすめ。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ 2021年12月29日
人と地域、地域と国家のあり方を歴史や地理、政治や文化といった様々な観点から見つめ直していきます。都市社会学、文化人類学、文化地理学などとも親和性がある内容なので、それらの領域に関心がある人が導入ステージに読む本としてもいいかもしれません。
Posted by ブクログ 2022年12月29日
地域調査についてのHow toが述べられる本かと思いきや、もっと大きなテーマについての本だった。現代社会において国家と個人が剥き出しで向き合う構造になり、本来自然発生的に生まれ出たその中間項である「地域」が急激に衰退している、という問題提起だ。特に明治維新後の150年間、日本は”近代化”(すなわち”...続きを読む欧米化”)を続けてきた。国際社会に国家として向き合う中で、かつては国があるが故に地域が存続すると同時に、地域があるが故に国も存続していたという相互に補完しつつあった国と地域の関係が、国のための地域、という一方的な関係に成り下がってしまった。そしてそれが少子化という、集団として最も避けなければならない問題を抱え、集団として目的を失してしまう自己矛盾を抱えることになっている。少子化が続くと集団を維持できない。国も地域もそもそも人間集団を維持するためのまとまりなのに、そのまとまりこそが集団を破壊する要因となってしまっている。 私の感想としては、「個人」と「国家」の間にあるものが一括りに「地域」とまとめられていることにはやや違和感がある。その両者の間にあるものは、もっとグラデーションがあるものだろうし、「都道府県」「市町村」だけで区切られるものでもないだろうし、その多様なものを「地域」と単純に表現するのは十把一絡げでは?と。 とはいえ、「個人主義というものは、一見そこから縁遠くみえる国家ナショナリズムと非常に親しい関係にある。それどころか、個人主義はしばしば容易に国家ナショナリズムに転換する。最も個人主義的なインターネットの言説空間で、最も強烈な国家ナショナリズムが台頭しているのはそのため」(p294)だと述べる筆者の主張はまさにその通りだろう。この150年間、軽視され続けてきた「地域」に再び光を当てようとする大切な試みだ。
Posted by ブクログ 2021年10月05日
西洋近代化によって希薄になった「地域」の生活環境や社会、歴史や文化などをよりよく知ることで、私たち自身を知り、私たち自身を高めることができると提言した書。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
地域学入門
新刊情報をお知らせします。
山下祐介
フォロー機能について
「ちくま新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
地域学をはじめよう
試し読み
地方消滅の罠 ――「増田レポート」と人口減少社会の正体
地方創生の正体 ――なぜ地域政策は失敗するのか
「都市の正義」が地方を壊す 地方創生の隘路を抜けて
人間なき復興 ──原発避難と国民の「不理解」をめぐって
「山下祐介」のこれもおすすめ一覧へ
▲地域学入門 ページトップヘ