光文社作品一覧

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  • 深海のパイロット~六五〇〇mの海底に何を見たか~
    3.8
    日本でおよそ20人、全世界でも40人前後しかいない深海潜水調査船のパイロット。日々、深海を旅する彼らは、そこで何を見、何を考え、何を体験しているのか?
  • 新・科学捜査官
    -
    科学捜査研究所・西大寺勇彦警部のもとに、警視庁から急報が届いた――「新宿区の妙正寺川で発見された女性の全裸死体を見てほしい」と。現場に駆けつけると、死体にはエイズ患者特有のカポシ肉腫が見られ、抗体検査の結果は陽性だった。そして女の身元も割れないうちに、現場近くの寺から発見された男の死体にもエイズ反応が……!? 名作『科学捜査官』の新作!
  • 進化形態はイクメン~「子育てする父親」が家族と人類を救った~
    -
    おむつを替え、本を読み聞かせ、習いごとの送り迎えをするような、ごく普通のお父さんたち。驚くべきことに、彼らは妻の妊娠・出産に同期して自らも生理的に変化を遂げ、子どもの成長に大きな良い影響を与える「父親」へと変身しているのだ。神経科学、遺伝学、心理学などの最新研究と、多彩な父親たちへの膨大なインタビューから、現代における父親たちの知られざる役割が明らかに。オックスフォードの気鋭の人類学者による快著。
  • 進化倫理学入門~「利己的」なのが結局、正しい~
    3.9
    従来の倫理学や法哲学で議論が錯綜している「道徳の根拠」という難題に、人間行動進化学という理科系の知見を活用し、ユニークな視点で切り込む。新しい学問をわかりやすく解説。
  • 新幹線殺人事件
    -
    〈ひかり66号〉に流れる鮮血! 殺された男は芸能プロの実力者だった。折りしも万博音楽プロデューサーの利権をめぐり、二大芸能プロの暗闘が続いていた。犯人はライバルプロの人間か!? 〈ひかり〉と〈こだま〉新幹線の時間の壁が、捜査陣の前に立ちふさがる! 独創的なトリックと鋭い社会性で描く、鉄道推理(トラベル・ミステリー)の記念碑的傑作!

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  • 新幹線多重衝突セヨ
    -
    国際テロリスト・重房信子をリーダーとする過激派ゲリラ集団・武闘遊撃隊は、恐るべき計画を実行しようとしていた。新幹線のコンピュータ制御の“盲点”を衝き、列車を多重衝突させようというのだ。彼らの狙いは何か? 刻々と大惨事の瞬間(とき)が迫る! 鋭い次代感覚と取材力で描く、最新サスペンス・ミステリー!
  • 神学・政治論(上)
    5.0
    スピノザは本書で聖書のすべてを絶対的真理とする神学者たちを批判し、哲学と神学を分離し、思想・言論・表現の自由を確立しようとする。スピノザの政治哲学の独創性と今日的意義を、画期的に読みやすい訳文と豊富な訳注、詳細な解説で読み解く。『エチカ』と並ぶ主著、70年ぶりの待望の新訳!
  • 新型コロナから見えた日本の弱点~国防としての感染症~
    3.5
    世界の多くの国にとって、新興・再興感染症対策は国防の要である。翻って日本は、国防の観点からの感染症対策は明らかに後れをとっている。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、WHOの権威が失墜し、各国の安全保障体制におけるバイオセキュリティの位置づけの変化が浮き彫りになっている。ドイツ在住、WHOでの勤務経験も持つ医師・ジャーナリストが、新型ウイルスとの闘いを国防・外交の観点から捉え直し伝える。
  • 新型コロナ―専門家を問い質す
    4.1
    素人の戯言? 違う、専門家への挑戦状だ――。ファクトを積み上げ、日本における新型コロナの真の姿を解き明かす。新型コロナの不安を払拭し、次の一歩を踏み出す、「覚悟」のノンフィクション対談。事実とデータの比較・検証を通じて、専門家を問い質す。そして、あなたの「経済活動再開」に論理的な根拠を与える一冊になるはず。
  • シン・学校改革~「定額働かせ放題」と「ブラック校則」に挑む現役教師~
    5.0
    「定額働かせ放題」と呼ばれ、教師に残業代なしの労働を強いる「給特法」、生徒を傷つけかねない理不尽な「ブラック校則」。これらの改善を求め、SNS上で訴え、署名活動を行い、ついには国に乗り込んだ!「生徒のために何ができるか」を原動力に、リスクを冒しながらも実名と顔を出し、おかしいことはおかしいと訴え続けてきた軌跡と、教師の働き方、学校のあり方、生徒の権利、ひいては日本の未来について異色の現役教師が語る!
  • シンガポール蜜月旅行殺人事件
    5.0
    京南大学助教授、浜口一郎は、五月の連休にシンガポールへ行くことになった。キャサリンと一緒だ。新婚旅行用のツアーに参加するも、飛行機の中で、お互いの配偶者とは違う相手と見つめ合う二人を目撃してしまったキャサリン。そして、その女性が、シンガポールで溺死した。彼女は自殺なのか、はたまた殺されたのか? 表題作の他、2編を収録。
  • 潮騒の町~新・木戸番影始末(一)~
    -
    1~9巻715円 (税込)
    己の過去を暴かれるのを恐れ、住み慣れた両国を出た杢之助。能力を見込まれ、高輪大木戸近く、泉岳寺門前町の木戸番小屋に入ることに。木戸番人がひと月不在だった町内では、浪打の仙左という代貸が、与太どもを使って騒ぎを起こしていた。仙左はさらに、田町の薩州蔵屋敷に関わりのある何かを隠しているようで――。還暦近くの杢之助が町を守る。新シリーズ始動!
  • 蜃気楼・13の殺人
    3.3
    栗谷村の村おこしマラソン大会の最中、忽然とランナー13人が消えた! 戦国時代の山城・十三曲坂を使った10キロのコースは、途中で抜け出ることのできない、いわば大密室……。後日、消えたランナーの一人が、木に突き刺さった無惨な姿で発見された。奇妙なことに、この一連の出来事が、150年前の古文書に書かれていた!? 奇才が挑んだ空前のトリック!
  • 蜃気楼の王国
    4.0
    1巻825円 (税込)
    遠山金四郎とシーボルトが源義経生存伝説に挑む!(「蒙古帝(モンゴリア)の碑(いしぶみ)」) 琉球王国との交渉に訪琉したペリーが「琉米修好条約」の裏側を解き明かす!(表題作) 東郷平八郎が、上田秋成が、曲亭馬琴が歴史の間隙に踏み込み、偽史・稗史の成り立ちを覗き見る。その先に、「伝説」に込められた民衆の願望と権力者が創った「正史」の思惑が浮かび上がる、歴史ミステリーの意欲的傑作!
  • 蜃気楼の殺人
    -
    新婚旅行の思い出をたどるため――銀婚式を迎えた野々村省三・文恵夫妻は、二十五年前と同じく、能登へと旅立った。ところが、省三が何者かに殺され、嫌疑は姿を消した文恵にかかった!? 娘の万里子は両親の足跡を追い、真相を探る。やがて、謎の女の影と、新婚旅行に隠された驚愕の事実が……!? 錯綜する過去と現在! トリック巧者が贈る会心ミステリー!(『奥能登殺人旅行』改題)
  • 蜃気楼を追う男
    -
    ローマで観光ガイドを生業とする〃俺〃がチュニジアに来たのは、骨休めが目的だった。しかしそこで、事件に巻き込まれた。白人女性を拉致しようとする男たち。俺と、そこで知り合った日系青年は、助けようとして果たせなかった。翌日、その女の死体が発見されてから、俺と青年に口封じの魔手が……。(表題作) パリ、東京、チェニス、事件との遭遇。珠玉のハードボイルド。
  • 五万両の茶器~新九郎外道剣(一)~
    3.5
    御蔵前片町にある札差・平戸屋の美人娘おきよが攫われた。盗賊・相模の五右衛門たちが5万両といわれる茶器を平戸屋から手に入れるためだった。盗賊からおきよを救った御家人・柴新九郎は、茶器をめぐる壮絶な争いに巻き込まれていく。人を斬るに躊躇なく、女を抱くに見境ない……まさに外道の剣客・新九郎。痛快!書下ろし時代小説シリーズ第1弾。
  • シングルズ~彼女たちの生き方、仕事、そして恋~
    -
    あえて結婚しないわけでもなく、結婚を拒否しているわけでもない。今、結婚していない状態を積極的に生きている女性たち――著者は彼女たちを「シングルズ」と呼ぶ。21人のシングルズたちの現状を取材。彼女たちはなぜ一人でいるのか? 恋愛と仕事の狭間で考えることは? 現代の結婚のあり方を問う、異色ノンフィクション!

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  • シングル体質の女たち~結婚したい、でもしたくない~
    -
    「結婚したいような、したくないような。でもとりあえず、経済的にも困っていないし、なんとなくやっていけるし、このままでいい」このような気分で生きている女性を、著者は「シングル体質の女」と呼ぶ。この本は、シングル体質の女性8人にインタビューし、その内面に潜む、悩み、迷い、生きていく真実の姿を描いた、すべての独身女性への応援歌である。

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  • シングルマザーの貧困
    3.9
    シングルマザーの貧困問題は、日本の社会問題の集積点である。それは、就労・家族・社会保障制度の3分野にまたがる問題を凝縮したものといえる。その貧困の「実像」とはいったいどのようなものだろうか。6人への聞き取り調査を交え、シングルマザーの「現実」と家族政策や文化規範との齟齬やその背景に光をあて、日本の社会制度、雇用慣行、家庭生活それぞれの抱えている問題をあぶりだす。
  • 真剣
    3.7
    真剣――初めてそれを手にした時、老若男女を問わず、みな目を輝かせ、喜びにあふれた表情をするという。人の心をんで放さない「真剣」の魅力とは何か。その真髄を伝える。
  • 信玄
    -
    諏訪、村上、小笠原の諸豪を逐い、宿敵上杉謙信と川中島で激突した信玄は、信濃を手中に収めるや、一転、怒涛の如く駿河・遠江に侵入、これも制圧した。 武田騎馬軍団を率い、戦国の世に君臨した名将を描く。
  • 信玄の正室(つま)
    -
    三条公頼(さんじょうきんより)の次女・倫子(みちこ)は武田晴信(信玄)に嫁ぐ。二人は仲睦まじく暮らし、子宝にも恵まれた。父・信虎を追放し、武田宗家を継いだ晴信は、外征だけでなく、内政の充実も図る。一方、倫子は三男の病死に続き、父・公頼の非業の死に嘆き悲しんでいた。そんな折、夫と嫡男・義信が対立。夫は、逆意ありと義信を籠舎(ろうしゃ)させる。茫然自失(ぼうぜんじしつ)の倫子は……。
  • 信玄の八門秘宝殺人
    -
    武装集団から、恋人原沙世を連れ去られた松平自由は、武田信玄二十四将の一人・原美濃守を祖に持つ原家と、信玄直系の武田家が、信玄の隠した八門秘宝をめぐって対立していることを知る。沙世を救いたい松平と、秘宝を死守する武田家の陰の組織との壮絶な死闘が始まる。八門秘宝の謎! そして信玄は果たして誰だったのか? 長編バイオレンス歴史推理の白眉!
  • 新50代は悩み多きお年頃
    4.0
    50代が近づくにつれ、これまでとは違う“荒波”が押し寄せてくる。体型の変化、ポスト更年期……なんとなく分かっているつもりでいても実際に経験すると悩ましいことばかり。だからこそ、そんな日々における小さな幸せをかみしめたい。仕事やプライベートにおいて、漫画家・槇村さとるが選び抜いた「人生の取捨選択」とは。50代の日々をイラストとともにユーモラスに綴った待望の新装版。大幅に構成を変えて新たに書下ろしも収録。
  • 信州あんずの里殺人事件
    3.0
    ご存じ、赤かぶ検事が光文社文庫に初登場! しかもシリーズ初の長編書下ろしで、名推理。 赤かぶ検事と行天(ぎょうてん)燎子警部補は、出張の帰途、信州・更埴市の「あんずの里」に立ち寄った。二人はそこで、髪をバッサリ切られた若い女の変死体を見つける。一方、松本で、その女の髪の毛を用いた京人形が、男の他殺体とともに発見された。 人形をめぐる奇怪な連続殺人!
  • 信州・奥多摩殺人ライン
    -
    推理作家の荒木とともに向かった信州・穂高の別荘で、編集者の笹谷美緒は、荒木の妻の絞殺死体を発見する。数日後、奥多摩で若い女性の全裸死体が。2人の女性と関わりのある男が容疑者として浮かぶが……。美緒の恋人・黒江壮は、慶明大学に勤める数学者。端整な顔立ちで、とても無口な「名探偵」である。寡黙にして、精緻な推理で、壮が導き出した真相とは!?
  • 信州・高原列車殺人号
    3.0
    爽やかな信州の高原のプチホテルと、日本の鉄道最高の標高1375メートルを走る小海(こうみ)線を舞台に、繰り返される惨劇。2年前に起きた放火殺人事件の犯人がわからないまま、営業を再開したホテル。事件当日の宿泊者が招待された翌日、再び死体が!? 家族で居合わせたトラベルライター・瓜生慎は、またまた探偵役を押しつけられて……。好評! 鉄道ミステリー。
  • 信州・善光寺殺人事件
    -
    新潟県三条署の管内で、松本在住の男性の変死体が見つかった。松本署の刑事・道原伝吉の調べで、被害者の娘の恋人が北アルプスで転落死していることが判明する。捜査が難航するなか、善光寺仲見世通りで銃撃事件が発生! 使用されたのは機動隊員が紛失した銃で、撃たれたのは一連の事件の関係者だった――。複雑にもつれた事件の謎を道原伝吉が追う!
  • 信州 湯の町殺しの哀歌
    -
    二十億円もの大金を横領し、服役中だった矢部亨が脱走した。外に待たせた仲間の車で逃げるという計画的な手口だった。脱獄囚の行方が知れないなか、かみさんの春子と温泉旅行に出かけた赤かぶ検事。ところが、露天風呂に入って腰をぬかした。風呂に女の死体が浮かんでいたのだ! しかも現場の遺留品から矢部の指紋が……(表題作)。事件続出、赤かぶ検事困惑!?
  • 新酒番船(しんしゅばんふね)
    3.5
    1巻704円 (税込)
    海次は十八歳。丹波杜氏である父に倣い、灘の酒蔵・樽屋の蔵人見習となったが、海次の興味は酒造りより、新酒を江戸に運ぶ新酒番船の勇壮な競争にあった。番船に密かに乗り込む海次だったが、その胸にはもうすぐ兄と結婚してしまう幼なじみ、小雪の面影が過っていた――。海を、未知の世界を見たい。若い海次と、それを見守る小雪、ふたりが歩み出す冒険の物語。
  • 新書で名著をモノにする 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
    3.5
    社会学を代表する名著を、書かれた動機や時代背景、ウェーバーに影響を与えた思想家などの基礎知識を解説しながら、初心者でも理解できるように丁寧に導いてくれる一冊。
  • 新書で名著をモノにする 平家物語
    3.0
    もはや乱世を越え「末世」の様相を見せる現代社会は、幕末維新ではなく、平家物語の時代に似ている。朝令暮改をくり返す為政者(政府)、批判するだけで何もしない貴族(野党)、騒ぎ立てるだけの寺院勢力(学者・マスメディア)等々。そして男だけではなく、女もそれぞれの戦いを生きている。本書では登場人物をいくつかの身分に分け心の動きを眺めつつ、物語の背景にあるいつの世も変わらぬ人間の各階層のドロドロを描き出す。【光文社新書】
  • 新書100冊~視野を広げる読書~
    3.6
    今、何を読めばよいのか? 日増しにあふれる情報の海で、真に頼れるメディアは何なのか? 多彩な領域の専門家が、各分野の核心をコンパクトにまとめる「新書」もその一つ。本書では、近年に刊行された5000冊の新書から100冊を厳選。学問の最先端から、きょうのニュースの背景まで。現代のエッセンスを1冊に凝縮。素朴で身近な100の「問い」から、新たな視界が開けてくる。この1冊で、「知」の足場を築く。
  • 新・新幹線殺人事件
    5.0
    1巻605円 (税込)
    博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。被害者と交際していた博多のホステスが容疑者として浮かぶが、彼女は、事件当日、死体の発見されたひかりより44分遅れのひかり4号で、東京へ向かっていた――。鉄壁のアリバイに挑む捜査陣がたどり着いた驚愕の真相! 本格の構造に、崩壊した家族の再生を描き込んだ、著者会心の傑作ミステリー!
  • 宍道湖殺人事件
    -
    「だ、だれか来てくれ! 殺される」松江・宍道湖畔のホテルで落合和彦が墜死した。奇しくも、恋人千秋もスイス・レマン湖のホテルで墜落死していた。この死の相似に疑惑を抱いた妹玲子は、週刊誌記者浦上伸介とともに真相を追う。驚くべき奇怪な事実、そして容疑者には鉄壁のアリバイが! アリバイ崩しの名手の長編力作。

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  • 真実の合奏(アンサンブル)
    -
    大阪で、警備員が刺殺され、金庫が破られる凄惨な事件が! 逮捕されたのは、前科(マエ)があり、被害者と顔見知りだった塩川邦夫という男だった。関与を否定していた塩川だが、執拗な取調べに、ついに自白する……。有罪確定か? だが、法廷は揺れた。朝日岳之助弁護人が検察に敢然と挑んだからだ!
  • 真実の言葉はいつも短い
    3.6
    「ただ一本、芝居を打てたことだけで、僕は満足していました。(中略)タバコの煙とシャボン玉と、広場と。(中略)残念なことに、この幸福を超える幸福を、僕はまだ経験してはいないのです」(本文より)。鴻上尚史の芝居の原点とは? その変遷は? 彼の作品はなぜ人の心を打つのか? 鴻上尚史と彼の演劇の全てが分かる、自選傑作エッセイ集!

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  • 信じていたのに
    3.3
    大金を拾ったために、自己破産に向かう女……。借りた金を貸主が受け取らず、時効を目前に苛立つ女……。民法上、縁を切ったはずなのに、姑につきまとわれる女……。騙されやすい母親を詐欺から守ろうと必死になる女……。交通事故により、人生の流れが好転した女……。拾得物、債務、離婚調停――。身近な法律が照らし出す、身の回りにある恐怖。全7編を収録。
  • 真珠色のコーヒーカップ ~杉原爽香三十三歳の春~
    3.7
    〈レインボー・ハウス〉も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。その同じ晩、S工業グループ会長の息子・色部健治(いろべけんじ)が暴走族同士の抗争で殺されていた……。犯人は、健治と対立するグループのリーダー・緑川邦夫だという情報が入るが……。読者とともに登場人物たちが年齢を(とし)重ねる人気シリーズ第19弾。

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  • 心中旅行
    5.0
    文芸編集者の澤野逸郎は、妻と双子の娘と4人で幸せに暮らしていた。編集長に昇進し幸せの絶頂かと思われたが、いつの間にか編集部には鬱が蔓延し、自身も薬の過剰服用がやめられなくなっていた。部下の豊嶋との不倫も始まり愛欲に溺れる逸郎だが、ひとつの悲劇をきっかけに、すべてが暗転する――。生と死を描き続ける著者の真骨頂!
  • 新宿お取潰し
    -
    旗本埴谷右近に誘われて新宿に来た内藤大八郎は、ふとしたことから、やくざの親分の妾・おさよと深い仲に。そのことで彼は、やくざから私刑(リンチ)をうけ、半死半生の体で帰宅。事件を知った兄の新吾左衛門は、大八郎を切腹させ、公儀に廃駅を願いでた。親友の非業の死を知った右近もやくざの本拠へ……。 前代未聞の宿駅廃止に賭けた旗本侍の反逆を描く長編傑作。(『新宿旗本無頼』改題)
  • 鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集
    3.9
    新宿署に異動直後、上司となる桃井と鮫島との出会い。飛び降り自殺を図ろうとした少年と関わる晶。鮫島の宿敵・仙田、鑑識官の藪……。シリーズに登場する個性的な人物たちの意外なエピソードから、人気コミックの主人公である両津勘吉や冴羽との共演まで。孤高の刑事・鮫島の知られざる一面が垣間見える短編が勢揃い。「新宿鮫」にしかない魅力が凝縮された全10作品。
  • 黒爪(こくそう)の獣
    3.3
    1~2巻715~770円 (税込)
    人に見えぬものを見る特殊能力を持つ悠希は、龍を降ろす能力を持つ占い師の妹・水月とともに新宿でひっそりと暮らしていた。ある日、神社に胎児の死体の一部が置かれるという事件が起きる。新宿の街に何者かが悪意を持って呪いをかけたことを察した悠希は、事件を捜査する新宿署の刑事魚名とともに、呪術を悪用しようとする何者かに立ち向かう。第一人者である著者による、現代「呪術」サスペンス小説!
  • 新宿番外地~58便、応答せよ~
    -
    マニラ発成田行き、極東航空58便の機中から消えた乗客が、翌朝相模湖で水死体となって発見された。身元は、暴力団・水島組の幹部で、“じゃぱゆきさん”の手配師として暗躍していた男と判明。極東航空のパイロットで、新宿にシマを持つ酒巻組の三代目組長でもある酒巻繁樹は、事件の裏に隠された真相を追った。──知的暴力団としての日本版マフィアを描く!
  • 新宿物語
    -
    1巻1,320円 (税込)
    大学生になった僕は、歌舞伎町に入り浸るようになっていた。恋人と別れ、フーテン生活を送る日々。街頭で自作の詩集を売る仲間や学生運動に身を投じる者など、個性的な人々との濃密な出会いがあった――。ビートルズやツイッギーが日本の巷を賑わした昭和40年代の新宿を舞台に、フーテン生活を送る大学生の僕と、若者たちの生きざまを赤裸々に描く。
  • 新宿欲望探偵
    -
    草薙凰介(くさなぎおうすけ)は、元刑事。歌舞伎町の揉(も)め事を解決する、いわば「新宿私設警察」だ。ある夜、雨の中とびこんだ店で、異変が! 怪しげな連中に、店の女が拉致(らち)されそうになったのだ。窮地(きゅうち)を救った凰介は、彼女の部屋で情交を結んだ後、衝撃の事実を聞いた……。欲望渦巻く街・新宿。事件の裏には常に、男と女の情念の絡みがある。圧倒的興奮! 長編官能サスペンス。
  • 新 聖母烈伝 印度艶遊ノ巻
    -
    上海蜜月旅行(ハネムーン)からの帰路のはずが、風子はタージ・マハルが見えるホテルにいた。そればかりか、夫・伊織は修行僧となって頭から次々とひなげしの花を咲かせてしまう。おなじみの悪友・撫子、虹子には何かが憑依して……。謎の「SM×SM(スマ・スマ)団」につけ狙われて大ピンチの風子の強い味方は、あそこに住みついた「超能力コオロギ」だ! 混沌(カオス)の印度で、『新聖母烈伝』、怒濤の完結!
  • 新 聖母烈伝 上海浪漫ノ巻
    3.0
    蜜月旅行(ハネムーン)――でも甘~い世界に浸れないのが、風子と伊織の哀しい運命。上海へ向かう機内には二人の〃成田離婚〃を目論む撫子と虹子をはじめ、おなじみのメンバーが勢揃い。新婦の風子には「変な虫」がついて……。そして上海では、悪の組織がご一行の到着を待ちかねていた! 果たして、伊織は風子と「やれる」のか? 新シリーズ、第二弾は〃魔都〃でエンジン全快!
  • 新 聖母烈伝 涙の結婚式ノ巻
    -
    やって来ました結婚式。幾多の困難を乗り越え、製薬会社の御曹司との愛を実らせた風子。しかし、この世で最も危険な悪友・撫子、虹子がさらなる妨害を企む。陰謀が錯綜する中、風子の「初めての男(ひと)」が登場。こともあろうにこの男、途方もない化学兵器で世界を陥れんとする恐怖の変態組織まで連れてきた! 大好評、常識無用の痛快シリーズ、パワー満タンで新編突入!
  • 新世代ミステリ作家探訪
    3.8
    若手書評家として精力的に活動を繰り広げる若林踏。主催するトークライブでは、新世代作家たちに真正面から問いをぶつけていく。熱中した物語、創作論作法、問題意識……。和やかなトークは、時に熱を帯びながら、深まっていく。そして、語らいの先に浮かび上がったものとは!? 各人各様に進化するミステリの最前線。読書をより深く楽しむための一冊。
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~
    4.3
    無尽蔵の興味関心に突き動かされ、野心的に活動の枠を拡げる書評家・若林踏。トークライブで向き合う気鋭の作家たち――浅倉秋成、五十嵐律人、櫻田智也、日部星花、今村昌弘、紺野天龍、白井智之、坂上泉、井上真偽、潮谷験。語られるのは、ミステリとの出会い、小説家への道程、そして、創作哲学。だが、新世代特有の回答が未知の場所に誘う。予測不能な展開の連続に白熱する語らい。ミステリと読書の愉しみがもっと加速する。
  • 真説 忠臣蔵
    -
    「忠臣蔵」は日本人のロマンの原点であり、国民ロマンと呼んでもよい。過去夥しい忠臣蔵が描かれてきながら作家の創作意欲をいまだにそそりつづけて止まない。古色蒼然(こしょくそうぜん)たるはずのストーリーがいまもって新鮮なのは汲めども尽きぬロマンの原流がそこにあるからである。元禄の世に現代を照射しつ構築した忠臣蔵は、私にとってロマンの復権であり、昭和から元禄の代への“討入り”である(著者のことば)。
  • 新説 徳川家康~後半生の戦略と決断~
    4.5
    戦国の世を終わらせ、約260年続く江戸幕府を開いた徳川家康。ただ、その偉業に対して適切な評価がされてきたとは言い難い。豊臣秀吉の没後、豊臣体制の重臣という規定の中で、家康はどのように天下を見通し、太平の世の礎を築いたのか。関ヶ原・山中の戦いから征夷大将軍任官と退官、大坂夏の陣に至っての豊臣氏滅亡まで、一次史料を丹念にたどり、通説や俗説を排して、「人間」としての家康が直面した後半生の課題と決断を描く。
  • 深雪の剣
    3.0
    江戸・根津権現の門前町。辻番所に集う三人の漢(おとこ)、留蔵、田部伊織、辻風弥十郎は、闇の内に悪を仕置きし、修羅場を潜り抜けてきた。郷里の元同士の追手をくらました弥十郎は、老練の剣客、久能新八の道場へ通い出していた。白熱する師弟の組太刀。ところが、久能を仇と狙う侍が現れて……(寒稽古)。水練を体得した弥十郎を巡る新たな展開。好評時代中編集。
  • 新選組颯爽録
    3.8
    池田屋に踏み込むも、なぜか敵を斬ろうとしない新選組隊長・近藤勇。その胸中にあった切実な願望とは――。(「戦いを避ける」) 新選組について語られる史実の隙間を覗けば、隊士らの心理や葛藤がにじみ出る。近藤・土方らの意外な一面や、馬術師範・安富才助、密偵・村山謙吉、文吏・尾形俊太郎らにも光を当て、歴史小説の名手が、鮮烈にして新しい新選組像を描き出す。
  • 新選組の料理人
    3.5
    戦に焼けた京の町で炊き出しをすることになった新選組、料理ができる者がいない。滅法まずいその粥に文句をつけた菅沼鉢四郎は、原田左之助の命により剣を握らぬ「賄方」として新選組に入隊することに。菅沼は数々の難題に直面しながら、隊士の暮らしや愛憎、組織の矛盾を間近で目にしていく。食べ、生き、戦い、やがて歴史の波間に消える新選組を新視点から描く。
  • 心臓異色
    3.3
    1巻1,320円 (税込)
    スーツ姿から「会社員」と呼ばれた稀代の大泥棒は、運命の女性と出会い泥棒から足を洗うことに。二人が見つけた新居は、過去に盗みに入ったことのある中古の一軒家だった――(「家を盗んだ男」)。ユーズド人工心臓を移植してから、食べ物の好みや行動が変わってしまった男。心配する恋人の説得で、その心臓の前のオーナーをたどってみると――(「心臓異色」)。異色作家が描く、どこか懐かしくてすこし不思議な短編集。
  • 心臓と左手~座間味くんの推理~
    3.7
    ミステリーにおける最大の謎は、人の心の奥深くにある――。警視庁の大迫(おおさこ)警視が、あのハイジャック事件で知り合った「座間味くん」と酒を酌み交わすとき、終わったはずの事件は、がらりとその様相を変える。切れ味抜群の推理を見せる安楽椅子探偵もの6編に、「月の扉」事件の11年後の決着を描いた佳編「再会」を加えた、石持ミステリーの魅力が溢れる連作短編集!

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  • 寝台特急「あさかぜ1号」殺人事件
    2.8
    博多行き寝台特急「あさかぜ1号」二人用個室(デュエット)で、現金一千万円をもつ本田徳一郎が毒殺された! 連れの女性は、なぜか事件直前に、岡山で途中下車した。車中で、この謎の美人・白井マユミに、惹かれた警視庁杉本刑事は、単身尾行を開始。そして行く手で、第二第三の殺人が! 死を呼ぶ女・マユミの正体は? 女の過去にあった驚愕の事実! トラベル&ラブ・ミステリー。

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  • 寝台特急あかつき殺人事件
    3.3
    刑事を辞めた田辺(たなべ)は、大阪で私立探偵を開業するが、なかなか客がこない。そこへ、娘と一緒に佐世保に行ってほしいとの母親からの依頼。美人のエスコートだ。喜んで引き受けた彼は、「あかつき」に乗り込んだ。同じ頃、佐賀市で殺人事件が発生、その容疑が田辺に! 証拠は不利。元部下のために、十津川(とつがわ)と亀井(かめい)が立ち上がる。著者のトラベルミステリーの代表的長編。

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  • 寝台特急「北陸」殺人事件
    2.5
    金沢のホテルから失踪した学生時代の親友を探すため、理沙(りさ)は上野から寝台特急「北陸」に乗った。早朝、後頭部を殴られて理沙は昏倒(こんとう)。気がつくと寝台に運ばれていて、隣には旧知の男性の刺殺体が! 当然、理沙に殺人容疑がかけられる。一方、東京で捜査を進める十津川(とつがわ)と亀井も「北陸」に乗り込むが……。北陸を舞台に人間の心の”二面性”を描く、旅情ミステリー。

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  • 寝台特急「ゆうづる」の女
    3.0
    青森駅に到着した「ゆうづる5号」の二人用個室寝台で、女の死体が見つかった。犯人は一緒に乗っていた男なのか。ところが、その男から警視庁宛に手紙が届く。自分が同室したのは、上野駅で声をかけられた見知らぬ女で、死体の女とは違うというのだ。彼は罠にはめられたのか? 真犯人の狙いは何か? 事件に隠された女の哀しい過去が、十津川(とつがわ)警部を翻弄(ほんろう)する。
  • 新地方論~都市と地方の間で考える~
    4.5
    「都市か、地方か」という二項対立の図式で語られがちな日本の地方問題。本書では複雑で多様であいまいな地方の姿を、10のテーマで「自分ごと」目線で考えていく。だれかの語る「都市か、地方か」の議論ではなく、自分なりのローカルな暮らしへの思考へ――。第18回大佛次郎論壇賞を受賞後、福島県いわき市を拠点に、ますます活躍の場を広げる著者の思考と実践の記録。
  • 死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~
    3.8
    元警察官・大道寺圭(だいどうじけい)は、一冊の本を書いた。警官時代に出会ったおバカな犯罪者たちのエピソードを綴(つづ)ったもので、題して『死んでも治らない』。それが呼び水になり、さらなるまぬけな犯罪者たちからつきまとわれて……。大道寺は数々の珍事件・怪事件に巻き込まれてゆく。ブラックな笑いとほろ苦い後味。深い余韻(よいん)を残す、コージー・ハードボイルドの逸品!
  • シンデレラ・ティース
    3.9
    大学2年の夏、サキは母親の計略に引っかかり、大っ嫌いな歯医者で受付のアルバイトをすることになってしまう。個性豊かで、患者に対し優しく接するクリニックのスタッフに次第にとけ込んでいくサキだったが、クリニックに持ち込まれるのは、虫歯だけではなく、患者さんの心に隠された大事な秘密もあって……。サキの忘れられない夏が始まった!

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  • 新・東京駅殺人事件
    3.0
    修復されて美しく生まれ変わった東京駅と東京ステーションホテル。一人の新人作家がここに滞在し、鉄道ミステリーの構想を練っていた。その部屋から見下ろせるコンコースで、人待ち顔で佇んでいた女性が、深夜に謎の死を遂げた。さらに駅で開かれるコンサート「エキコン」に、爆破するとの脅迫電話が! 十津川警部が、続発する事件の裏にある巨大な陰謀を追う!
  • 信なくば、立たず~サラリーマン「論語」小説~
    4.0
    1巻605円 (税込)
    食品加工製造会社に勤める山田信義は、先代社長の「儲けよりも信頼だ」という教えを忠実に守っていた。だが、社長が息子に代替わりした途端に食肉偽造を強要される。義憤に駆られた彼は、内部告発を企てる。(「信なくば、立たず」) 日本経済が低迷から脱し、再び大きく羽ばたくために――。企業や経営者、そしてサラリーマンが本来あるべき姿を示唆する「必読」の一冊!
  • 新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか~失敗しないための採用・面接・育成~
    3.6
    一見優秀な「ダメ人材」に、騙されていませんか? 300社以上の人事コンサルティングに携わった経験から、今時の若者たちの採用・面接・育成のコツを分かりやすく教えます。
  • 新・人間関係のルール
    3.0
    人間関係は人生の問題の多くを占めていて、ストレスの原因になったり、時には生きる活力の源泉になったりします。(中略)実感したのは、人間関係はその時の自分の状態を表す、ということです。(中略)この本の執筆中、世界を激変させるパンデミックが発生し、人間関係にも新しいルールが生まれつつあります。(「まえがき」より)「コミュ力不足」を自認する辛酸なめ子さんと一緒に、クスッと笑いましょう。なんとかなるさ!
  • 新 にんにく健康法~なぜ効く、何に効く、どう食べる~
    -
    本書は一世を風靡した大ベストセラー『にんにく健康法』に新事実を加えて、『新 にんにく健康法』と題名を改めたものです。「にんにくはなぜ効くのか」「病気を撃退するにんにくの効用」「スタミナをつけるにんにくの食べ方」など、その内容は、現代まで色あせることなく“健康指南書”として、にんにくの役割を脈々と伝え続けています。
  • 新脳内革命~春山茂雄71歳! 体内年齢28歳のレシピ~
    5.0
    タイトルの通り、著者は古希(70歳)を超えた年齢だが、厳密な測定に基づく体内年齢は28歳。自らの肉体を材料に、未病、不老のための実験を行ってきた結果である。本書の主な内容は、ピンピンコロリの大敵、ガンは予防できる/内臓脂肪からは毒が出て、脚の筋肉からは薬が出る/成長ホルモンを引き出すには「筋肉を壊せ!」/水素こそが活性酸素を消す切り札だ…。さらに、実践できる「体と心と脳」にいいこと46のレシピつき
  • 新皇将門
    -
    1巻2,530円 (税込)
    下鴨神社の森で暮らす漂泊の巫女、桔梗。京の権力者たちに請われるまま霊視した平将門の姿に彼女は心惹かれた。朝廷が「鬼」と恐れるような者でなく、善政を志す溌剌とした偉丈夫だったから。運命の悪戯で桔梗は坂東へ。やがて将門と出会い、その寵愛を一心に受ける。しかし満たされた時間は長くは続かない。桔梗は霊の目を通して気付く。側近の興世王が纏う不穏な影に将門が呑み込まれつつあることに……。
  • 新廃線紀行
    4.0
    1巻880円 (税込)
    廃線旅行は、鉄道の歌枕を訪ねる旅である――。“現代の芭蕉”嵐山光三郎が、消えた鉄道の残影を求め、全国26路線を踏破する痛快紀行。重要文化財を擁する絶景廃線に、ご当地グルメと温泉を堪能する極楽廃線、追悼旅行で訪れた朽ちゆく思い出のローカル線……。苔生した線路を辿ってみれば、よみがえるのはムカシの匂い。読めばあなたも、きっと廃線の虜になる。
  • 真犯人の貌(かお)
    3.6
    教師夫婦が謎の失踪を遂げた「川口事件」。現場には大量の血痕が残されていたが死体は発見されていない。逮捕された被害者の実兄は容疑を否認、事件の翌年に無罪が確定する。疑念を抱いたジャーナリストの杉山康平は、人権派弁護士の妨害に悩まされながら取材を続けるが、関係者の多くが重要な部分で口を閉ざしてしまう。一体彼らは、何を隠しているのか? 後味の悪さがクセになる著者の真骨頂、フェイク・ドキュメントの傑作!
  • 心配学~「本当の確率」となぜずれる?~
    3.7
    人はよく飛行機が落ちることを心配するが、実は車に乗って空港から自宅へ帰る間のほうが死ぬ確率は何倍も高くなる。このように、心配の度合いと、本当の確率がずれることで、あらぬ心配をし、本当に心配すべきことが疎かになる。心配すべきか、心配せざるべきか、人生の正しい選択を求める人のための学問――「心配学」の世界を、元トラックドライバーの交通心理学者が案内する。
  • 新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている~驚異の自動収入システムは今も回り続けていた!~
    3.6
    「仕組み」を自分で作り上げ、経済的・時間的な自由を獲得するか。それとも、この先ずっと「仕組み」の一部として働き続けるか――あなたは、どちらを選びますか? 「仕組み」ブームの火付け役となったベストセラーが電子版で登場!

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  • 新版 マネーはこう動く~知識ゼロでわかる実践・経済学~
    3.4
    長引くデフレ、未曾有の低金利、金融危機、財政赤字リスク……。不況が続く日本と不透明な世界経済の中で、「マネー」は今後どう動くのか? 本書では、「伝説のディーラー」として知られる著者の資産運用スタンスを明かしながら、金融・経済の基本をわかりやすく解説。目先の情報に惑わされない、真に実践的な知識が身につく画期的な入門書!
  • 新版 マネーはこう掴む~個人で使えるデリバティブ~
    3.0
    伝説のトレーダーとして知られる著者。その収益の大半は、一番簡単な「デリバティブ」を使いこなすことで得られたものだった。その利点は、下落時にも儲かり、また瞬時にポートフォリオを組み替えられること。FX、債券先物、日経225先物、オプション……。代表的な取引におけるプロの儲け方の基本を、個人投資家向けに、わかりやすく講義する。
  • [新版]未来を予見する「五つの法則」~世界はどこに向かうのか~
    5.0
    欧州最高の知性、ジャック・アタリ絶賛の書! 弁証法と複雑系の思想によって、パンデミック、AI、遺伝子工学、資本主義、民主主義、宗教、科学、アート、そして「不死」の未来を縦横に語る。第一部 未来を予見する「十二の洞察」/第二部 未来を予見する「五つの法則」/第三部 人類が直面する「五つの危機」。※本書は、単行本『田坂広志 人類の未来を語る』に加筆・修正を行い、改題して新書化したものです。
  • 新・寝台特急(ブルートレイン)殺人事件
    3.0
    東京の路上で、暴走族あがりのグループに因縁をつけられた青年が、はずみで一人を刺し殺してしまった。翌日に長崎から船で日本を離れる予定だった彼は、ブルートレイン〈さくら〉で逃亡する。復讐に燃えるグループと、十津川(とつがわ)警部たちが、彼の後を追う。殺意を乗せた寝台特急が、夜の闇の中を疾走する。『寝台特急(ブルートレイン)殺人事件』から25年を経て描く、渾身の記念作品。
  • 新聞記者、本屋になる
    3.8
    新聞記者だった著者はいかにしてひとり本屋を始めることができたのか。定年目前の58歳、子どもは3歳、書店員経験は0。第二の人生、妻の反対を押し切って本屋に転身する。取り立てての読書家ではなく、書店開業が定年後の夢だったわけでもないという著者は、自分が本屋を始めた理由より、本屋を始めた方法を伝えることのほうが意味があるのではないかと書く。すべての書店開業希望者に贈る、夢ありほろ苦さありの実践的本屋開業記。
  • 新聞の鬼たち~小説 務台光雄~
    -
    この物語は、当時の読売新聞社長・務台光雄と、新聞に賭けた男たちのドラマである。 繊維業界から報知新聞に入社。正力松太郎との運命的な出会い。読売内部の派閥闘争。そして、最大のライバル・朝日新聞との激烈な部数戦争……。何が務台の闘争心を掻き立てたのか。なぜ彼はあれほど燃えたのか。 緻密な取材と圧倒的な筆力を誇る鬼才のドキュメント小説!
  • 新ホテル探偵
    -
    六甲道夫の車に金髪女の運転する車が後ろからゴツン。勤務先のホテル・デュークは程近い。六甲は実績を買われ、より大きなホテルの探偵にスカウトされていた。女は魅惑的な体を預け、許しを請う。六甲の欠点は色好み。当然、情事に陥る。そこをロシヤ人に激写され、国際機密会議の盗聴に協力を迫られた。手に汗握る連作劇(ドラマ)!
  • 辛坊訓~日々のニュースは教訓の宝庫~
    4.0
    1~2巻880~990円 (税込)
    橋下大阪市長はまもなく、刺される――。生活保護問題解決には「雑草取り」がある――。中国の反日暴動はアホな「自傷行為」――。『FLASH』で好評連載中の「辛坊治郎のニュース食い倒れ!」が単行本に! ニュースのツボを押さえ、自分の人生のために有効活用するにはどうしたらいいか、辛坊流の歯切れの良い日常言葉で大胆に説きます! テレビでは決して言えないことが盛り沢山。最新ニュースも加味!

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  • 新・暴力株式会社
    -
    塚田組組長・宝田徳一が平岡に射殺されて以来、その意志を継いだのは上条久だった。「おれも二代目のような生きざまをしたい」そう思った上条は、〃新法〃施行に苦しみながらも、着実に勢力を拡大する。遂には上条の妻・奈美さえも狙われて……。血で血を洗う大阪極道の抗争の中で、組織力と頭脳を駆使して生きぬく男のロマン。待望の新シリーズ!
  • シンポ教授の生活とミステリー
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    京都の書店で名探偵ホームズの本を手にした9歳のシンポ少年。それが彼の運命を決定。中学高校とミステリーの泥沼にはまっていき、悪魔に導かれるように上京、ワセダミステリクラブの門を叩き、同じ中毒患者たちと青春を過ごす。気が付けば評論家の肩書きが……。皆に“教授”と慕われる著者の涙と笑いの読書遍歴は、ミステリーのガイドブックとしても一級品です。
  • 新訳シャーロック・ホームズ全集〈合本版〉
    -
    訳者は『シャーロック・ホームズ・バイブル』で日本推理作家協会賞を受賞したホームズ研究の第一人者。瑞々しい新訳と、永遠の名探偵の活躍を現代人が堪能するために施された注釈で大好評! シリーズ全作の合本版!
  • 新約聖書入門 新装版~心の糧を求める人へ~
    -
    意外に聖書は深い!〈世には聖書には全く無関心で一生を終える人も少なくない。だがどんな人であっても、一生に一度や二度、うめくような悲しみや苦しみにあうことがあるのではないか。もし、そうしたときに聖書を知っていたならば、その苦しみや悲しみは単なる苦しみや悲しみに終わらず、もっと別の意味を持つかもしれない。〉(「著者のことば」より)悩める人にお届けしたい三浦綾子による超ロングセラーの「聖書手引書」新装版。
  • 新約聖書の女たち
    -
    心むなしいとき、心かなしいとき、私は聖書をひらく。子供のときから今日に至るまで、聖書はどんな友よりも親しくそばにいてくれ、心をはげまし、心を慰めてくれた。聖書の言葉はいつも新しく、いつも生き生きとしていて、もし、永遠の書というものがあるなら、聖書こそそれにふさわしいと思う(著者のことば)。
  • 深夜の訪問者
    -
    歌手志望のバンドボーイ、高垣俊夫。彼の友人が事故死した謎を追うルポライター、伊吹裕志は、俊夫に取材直後、楽屋から墜死した。完全な密室だった。伊吹の婚約者、久保佐知子は、ただひとり事件の真相を執拗に追う……! かつて演奏家(ミュージシャン)であり、マネージャーであった著者が、芸能界の驚くべき内幕を描く、長編推理の傑作!
  • 深夜バイト(※怪異あり)にご注意を
    4.0
    中学時代に起きた交通事故の影響で日中外に出られなくなったハジメ。夜勤で生計を立てるしかないのだが、怪異に遭いやすい体質になってしまっていた。ある日、警備員のバイトで訪れたビルで怪異に遭遇し、ビルに閉じ込められてしまう。出口を探す中でオカルト系動画配信者の清見と出会い、ビルから脱出するために彼と協力してビルに巣くう怪異と対峙することに!?
  • シン・ヤマトコトバ学
    4.0
    ヤマトコトバは神話や伝承、『古事記』、『日本書紀』、祝詞などにルーツがあり、現代でも訓読みとして使われている。日本語の原点・ヤマトコトバに触れることは、日本文化の源流に触れること。古から守られてきた、人の心や大自然と繋がる言霊の力は、現代人のライフスタイルにこそ活かすべき豊饒なる精神文化だ。本書ではヤマトコトバの歴史や構造をポップに解説。また日々口遊みたい祝詞や和歌の名文、伝説や逸話も紹介する。
  • 深夜枠
    3.0
    岸谷亮一は自動車販売会社の営業マン。30歳の誕生日に上司に誘われ、初めてSMショーの店を訪れる。店のママで、“女王様”の姫花から個人的に誘いを受けた岸谷は、彼女に導かれるまま上流階級の秘密の社交界へと踏み入っていく。平凡な生活を送っていた男の運命が動き始めた……。青春官能小説をリードし続ける著者が、官能の海を旅する青年を瑞々しく描く!
  • 新横浜発12時9分の死者
    -
    遺産相続で弟妹ともめていた女が失踪した。残されたのは、「北川」と書かれた便箋と、伊豆(いず)半島と思われる走り書きの地図。熱海(あたみ)で彼女のハンドバッグが見つかり警察が動くが、弟妹と夫には完璧なアリバイがあった。彼女はどこで殺されたのか? 死体はどこにあるのか? 何重にも張りめぐらされたアリバイトリックの巨大な壁にルポライター・浦上伸介(うらがみしんすけ)が挑む!
  • 侵略少女~EXIL girls~
    3.7
    1巻2,860円 (税込)
    孤島にある「桜瀬女子高校」は今夜、伝統ある「卒業夜祭」を迎えていた。だが校長と政府以外、この儀式の壮絶な真実を知らない。卒業生のうち選ばれた7人だけが今夜、世界を救う「侵略者」となる事実を。何も知らぬまま神と対峙させられる7人の少女らは、今夜を、世界を生き残ることができるのか? 総伏線主義の正統派ロジック本格、至極の最終章。
  • 新緑色のスクールバス~杉原爽香四十歳の冬~
    3.5
    爽香の新たな仕事は経営不振に陥ったショッピングモールの再建。二世社長・清原(きよはら)や卑屈な社員・永松(ながまつ)らに振り回されながらも、着実に仕事をこなしていく。そんな中、名女優・栗崎英子(くりさきひでこ)は病を克服するため大手術に臨むことを決意。一方、不動産会社〈M地所〉で巻き起こった男女の愛憎劇は、思いがけず爽香の日常と交錯し…。登場人物が年齢(とし)を重ねる人気シリーズ!
  • 神話列車殺人事件
    -
    私立探偵社に務める日高健介は、妻の亜木子が新婚旅行の地としてなぜ九州の高千穂を選んだのか、わからずにいた。間もなく終点、その時亜木子は席を立った。列車は高さ105メートルの鉄橋を渡り、トンネルを抜けて駅に着いた。だが亜木子は、そのまま夫の前から姿を消してしまった……。神話の地を舞台に、謎を乗せて列車は走る。

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  • She Is Wind~彼女は風のように~
    3.0
    戦後の混乱期を爽やかな風のように駆け抜けた少女がいた。岩倉可奈。18歳。アメリカ軍将校用のゴルフ場で働き、家族を支える日々。スコットランドで幼い頃から身につけたゴルフで、米軍将校たちをきりきり舞いさせる生きのいいヤマトナデシコだ。時代の大波のなかで、凛として自分を貫き、今このときを精いっぱいに生きる――そんな姿が勇気をくれる、感動作!
  • CFガール
    -
    流葉爽太郎は、広告代理店のCFディレクター。社員契約も保証もない外人部隊だ。その流葉チームに舞い込んだのが、イタリア製自転車のCF制作の話だ。モデルは、湘南の海岸道路で新聞配達をしていた少女。だが彼女の祖父は、自転車メーカーの会長だった……。『CF愚連隊』に続いて放つ流葉シリーズ第2弾!

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